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18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月19日(火)07時12分1秒
  その前にこの作品が録音された1956年11月1日(木)の新聞を見てみましょう、となるところなのですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月18日(月)07時54分32秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の33枚目は、Ralph and Sue Sharon の Mr&Ms Jazz、1956年11月1日の録音です。(年月はジャケ記載データ、日は決め打ち)
このジャケットの印象が強烈で、つまみ食いのテーマに「イス ジャケ」を選んだのです。旦那は木の長椅子に窮屈そうに座り、女房はクッションが快適そうな背もたれイスで寛いでいます。そして両者ともに、新聞にタバコとのお姿です。「新聞ジャケ」がテーマだとつまみ食いする作品が少なすぎる、「タバコ ジャケ」でも良かったのですが、なぜか私の頭にはこのかかあ天下ジャケは椅子が強烈な存在として残っていました。
旦那はイギリスのジャズ界で名を残し、本場アメリカでも有名どころのピアノ伴奏で有名だったお方、一方の歌手の奥さんはレコーディングは本作だけの方です。
この作品を「今日の1枚」で2001年12月28日に取り上げた際には、「二度と聴かないであろう1枚です」などとの暴言を、私は吐いておりました。エディ・コスタにJRモンテローズが参加している本作なのですから、先の暴言は(あくまでジャケでは)女房の尻に敷かれる男の不甲斐なさの悪い印象が引きずってのことなのでしょう。
今回のつまみ食いでは、冷静な気持ちで本作に接してみます。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月17日(日)07時40分0秒
  さてサルさんの「イス ジャケ」作品。
私は散歩コースに恵まれたみなとみらいをよくカメラ片手に歩いていますが、本作のジャケにあるような一休みスペースで、のんびりと時間の流れを楽しんでいる方々を見かけますし、私もそんな一人です。運河を行き交うボート、海で過ごす鳥たち、そして公園での犬の散歩、景色は一定と思いきや常に変化があるものです。
主役のサルさんのギター、そしてギタリストと相性が良いエディ・コスタのピアノとヴァイブ、この両者が繰り出す有名曲の演奏は、暖かみという統一感の中でも、様々な仕掛けを用意してあり、それは楽しいものでした。
ストレートな演奏で私の心に飛び込んできたエリントン作の「Prelude To A Kiss」、テーマを心を込めて演奏しているギターとヴァイブの音の重なりにうっとりとしました。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月16日(土)06時44分1秒
  その前にこの作品が録音された1957年6月3日(月)の新聞を見てみましょう、となるところですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月15日(金)07時40分38秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の32枚目は、Sal Salvador の Tribute to The Giants、1957年6月3日の録音です。
ジャケの撮影場所はどこかは、地図情報が膨らむ一方の現在においても、非常に難しいものです。恐らくは橋の欄干のベンチに腰掛けギターを構えるサルさん、その横には何故か背もたれ椅子、録音スタジオの近くでジャケ撮影となったのでしょう。
本作品を2001年8月12日に「今日の1枚」で取り上げた際には私は、「(リズミカルで力強いベース)に乗ってのサルとエディ。美しいのだ。綺麗な演奏が、心に焼きつきます」と感想を述べ、ブルーベック作の「イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ」での演奏を褒めておりました。
それ以来、私は本作に触れることはありませんでした。19年ぶり、どの曲が私に微笑むか、楽しみです。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月14日(木)07時12分31秒
  さてメルドーさんの「イス ジャケ」作品。
よーく聴けば「Young And Foolish」、はじめから「Moon River」、この2曲が今回のつまみ食いでのお気に入りとなりました。静寂と躍動感、相反する思いが交差する中で、聴き入る内容でした。
またこの作品は、オーディオ的な楽しみも与えてくれます。音量を部屋のエアボリュームの許容域まで上げて聴けば、会場にいるような空気感を感じます。考えてみればこの作品を「今日の1枚」で取り上げた2000年は、私の「今日の1枚」20年以上の中で、貧しい装置でジャズを聴いていた時期でした。そんなことも20年前の感想につながったのかもしれません。
ジャケにあるメルドーさんの熱演ぶりは、本作の中身も同様でありました。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月13日(水)07時15分24秒
  その前にこの作品が録音された1997年7月29日(火)の新聞を見てみましょう、なるところですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

21度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月11日(月)07時26分2秒
  昨日の1枚は、Tal Farlow の Tal。
シングル・トーンで、弦の響きが伝わってきて、そこに豊潤な歌心ですので、この時期のタルさんの演奏には誰もがうっとりするものでしょう。演奏技術に注目すれば随分と早弾きなのですが、音楽として楽しんでいる際には、それを全く意識しないものです。この曲が白眉だ、との感想を書こうと思ったのですが、8曲全てで光を放っている演奏が楽しめます。
さて看板屋の件ですが、タルさんは若い頃から看板屋業に関わっていたとのことです。そうすると、「1950年代末には引退し看板描きの仕事についていました」との話は、看板会社を経営していたとも考えられます。どうでもいい事なのでしょうが、何か気になりました。
最後の再び油井先生の解説を紹介します。1968年に来日したジム・ホールとバーニー・ケッセルに油井先生がインタヴューした際に二人は、「最も尊敬している先輩はタル・ファーロウだ」と語っていたとのことです。二人はタルにカムバックを勧めていましたが、タルはカムバックするからには、新しいものを身につけてセンセーショナルなものにしなければならないと、思い続けていたとのことです。
1950年台の傑作、そして1968年のニューポートでのカムバック、映画にもできる内容ではと思いながら、本作を聴き終えました。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月10日(日)07時10分38秒
  今日の1枚は、Tal Farlow の Tal、Verve原盤、1956年の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
タル・ファーロウのこの名作も、ようやくCDでの入手となり、「今日の1枚」に掲載できます。エディ・コスタ(p)とヴィニー・バーク(b)との、トリオでの演奏です。
さて購入した中古CDには、油井先生が、恐らくは1970年代に書いたとおもう解説が使用されています。そこには日本での1960年台半ばの、日本でのタルの不人気ぶりが書かれています。
タルは現代最高のギター奏者との思いの油井先生は、1966年に「タル・ファーロウ傑作集」編纂を考え、まずは1958年から消息が日本に伝わってこないタルの状況を確かめるために、レナード・フェザー氏に手紙で問い合わせたそうです。そしてフェザー氏からの返信には、タルは経済的に恵まれており、半ば引退の状態であるが時折クラブで演奏している、とのものでした。
他にも下調べを行った後に油井先生は「タル・ファーロウ傑作集」企画を打診したのですが、誰も関心を示さなかったとのことです。ウェス全盛時代にタルは、日本ではすっかり忘れられたのです。
しかしながらタルは1968年のニューポート・ジャズ祭に出演し好評を博し、一躍ジャズ界の注目の的になったそうです。
この「今日の1枚」で取り上げたタルの作品は1969年録音作品(1999/12/10)だけですが、それはまさにそんな時期の作品なのでした。
余計なことかもしれませんが、少し疑問がでました。1969年録音作品を取り上げた際に私は「新・世界ジャズ人名辞典」からの情報として、タルは「1950年代末には引退し看板描きの仕事についていました」と書きました。油井先生が書いたフェザー氏の情報とは違うようですが、深く考えなくてもよいでしょう。



昨日の1枚は、Mark Kleinhaut の A Balance of Light。
ボビー・ワトソンは現在66歳で現役で活動している方ですが、世間の注目度が高かったのは1970年台後半のJMの音楽監督期、そして1980年台から1990年台にかけてのリーダ作を連発していた時期でしょう。
本作品の吹き込みは50歳にある直前のものであり、柔らかみに包まれた優しいアルト演奏をここで披露しています。円熟期に入っていくワトソンの姿が、ここで確認できます。
リーダーのマークは、バッキング陣として存在感のある人なのかなと感じました。押し出しが強いギター演奏ではなく、ワトソンとの相性を気にかけた演奏を行なっています。そう言えば1999年録音盤を「今日の1枚」で取り上げた際の私の感想は、押出しの弱さを感じてのものだったのでしょう。
この時期のワトソンの姿を楽しめる、佳作といえる内容でした。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 9日(土)07時17分14秒
  今日の1枚は、Mark Kleinhaut の A Balance of Light、Invisible Music原盤、2003年1月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
このInvisible Musicというレーベルは私には馴染みのないレーベルですが、「今日の1枚」で1枚だけこのレーベルの作品を取り上げたことがあります。それは今日と同様にマーク・クラインハウトさんの作品でした。彼のサイトを見ますと、彼はこれまで7枚の作品を発表しているギタリストで、20年以上前(1999/12/15)に取り上げたのは最初の作品でした。そして今日取り上げる作品は4枚目の作品であり、アルト・サックス奏者のボビー・ワトソンをゲストに迎えての作品です。
録音スタジオはBunganuc Studioであり、アメリカのメイン州のブランズウィックにあります。随分と片田舎で録音したものですが、果たして中身はどんなものでしょうか。



昨日の1枚は、Ronald Muldrow の Freedom's Serenade。
ふらりと入ったバーでこんな演奏に出会えたら、いつものシングル・モルトの熟成年数が一つ上がることでしょう。ここで聴けるしつこくないブルース・フィーリングが、素敵な相方になってくれるはずです。
主役のギター、そしてピアノにヴァイブがしっかりと自己主張している、それでも統一感があるロナルド作の「Vitreousity」と「Point Set On Ahmad」、そしてドーハム作の有名曲「Blue Bossa」が、この作品の白眉でしょうかね。
自宅でシングル・モルトの夜に、この作品は活躍しそうです。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 8日(金)07時12分41秒
  今日の1枚は、Ronald Muldrow の Freedom's Serenade、Double Time Record原盤、1998年6月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
ロナルド・マルローはギター奏者ですが、私は中古半額セールのエサ箱で初めて名前を知った方です。ウィキペディアによれば1949年生まれの彼は、ソウルジャズやハードバップの分野で活動していた方で、エディー・ハリスとの共演で知られた方とのことです。子供の頃にラジオから聴こえたウェス・モンゴメリーに魅了された彼ですが、残念ながら2007年に亡くなりました。
マルグリュー・ミラーに、Miller Pertum というヴァイブ奏者などが参加している本作品は、4枚ある彼のリーダー作の最後の作品です。



昨日の1枚は、Blossom Dearie の Give Him The Ooh-la-la。
ギターとベース、そしてブラシに専念のドラム、そこにデアリーのピアノと歌声が巧みに絡んで、落ち着いた安らぎの世界を作っている作品です。彼女の可愛い子供声、そして時折見せる力強い自己主張の歌を、バック陣が包み込んでいる姿が、プロデューサーのノーマン・グランツが狙ったところなのでしょうし、本作の成功したところでしょう。
スローでの有名スタンダード「Like Someone In Love」、少しテンポを上げて「The Middle Of Love」、今回気に入った曲でした。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 7日(木)07時25分18秒
  今日の1枚は、Blossom Dearie の Give Him The Ooh-la-la、Verve原盤、1957年9月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、290円で購入した作品です。
Ooh-la-la の意味はとネットで調べますと、あるサイトではフランス後で「あらら」との意味とあり、また別のサイトには「わーすごい」とあります。使う場面で意味合いに変化が出る感嘆詞なのでしょう。
ブロッサム・ディアリーの全盛期である、彼女が30歳代の時に吹き込まれた作品を、今日は取り上げます。ハーブ・エリス(g), レイ・ブラウン(b), そしてジョー・ジョーンズ(d)のトリオが、バックを努めています。



昨日の1枚は、George Garzone の For's And Two's。
ここでのガゾーンは、演奏内容も演奏スタイルも随分と王道路線だなと感じ、1999年録音盤や森山威男さんの作品での演奏ぶりとの違いに最初は戸惑いました。しかしながら聴き進めれば、これはもう王道路線であるジョー・ロヴァーノとのぶつかり合いを、楽しめました。
私は常時三種類のシングル・モルト・スコッチ・ウィスキーを自宅に用意していますが、今あるもので言えば、ガゾーンの音色はアイラの人気ブランドのラガヴーリンの辛味のようです。一方のロヴァーノは、ハイランドの勇者ダルモアの奥深い甘さの広がりのようです。
そんなことを思い、本作を楽しみました。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 6日(水)07時06分46秒
  今日の1枚は、George Garzone の For's And Two's、NYC原盤、1996年4月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、240円で購入した作品です。
私にとってテナー・サックス奏者のジョージ・ガゾーンは、追っかけたいと思いながら、なかなか巡り合わせが悪いお方でした。そんな彼の作品も、中古セールで一度に2枚入手出来たのですから、私とガゾーンの巡り合わせはこれからなのでしょう。
1999年録音盤は20年前(2000/2/15)に「今日の1枚」で取り上げましたが、今日取り上げる作品は、それより三年前の作品になります。
Joe Lovano(ts),  Joey Calderazzo(p), John Lockwood(b), そしてBill Stewart(d)との演奏です。



昨日の1枚は、Gene Ammons の The Big Sound。
本作に関してはコルトレーンの演奏云々の作品ではなく、アモンズの貫禄演奏と音の厚みを感じる
作品です。
偉大な父のもとで音楽に幼少より馴染み、まだ10歳代の1944年にビリー・エクスタイン楽団に加わり、1949年にはウディ・ハーマン楽団でソロイストとして脚光を浴び、1950年にはスティットの双頭バンドでの白熱演奏で人気を得て、1952年に解散後も引く手数多のアモンズさんの全盛時代のアモンズ、本作はそんな時期の演奏です。楽しいジャズの魅力が詰まった内容です。
人気者アモンズさんですが麻薬による服役があり、復帰演奏はあったものの、1974年にガンで亡くなりました。(新・世界ジャズ人名辞典、ウィキペディアより引用)
絵に描いたような明暗の人生のアモンズさんですが、この作品には明るいアモンズがいます。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 5日(火)07時28分59秒
  今日の1枚は、Gene Ammons の The Big Sound、Prestige原盤、1958年1月の演奏です。
「Groove Blues」と同じく、ジーン・アモンズの1958年1月3日のセッションから、4曲が本作に収録されています。コルトレーンの参加曲は「The Real McCoy」1曲だけであり、これは管楽器奏者五人が演奏しています。
残りはリチャードソンのフルートとアダムスのバリトン入りで「That's All 」、リチャードソン相手に「Cheek To Cheek」と「Blue Hymn  」が収録されています。
このセッション参加者の中で、この時点では唯一のスターであるアモンズの魅力を感じながら、本作を楽しんでみます。



昨日の1枚は、Gene Ammons の Groove Blues。
管楽器5本で賑やかに楽しくのA面も楽しいものですが、本作はやはりB面でしょう。コルトレーン抜きですが、リチャードソンのフルートとアモンズのテナーの共演が、朗らかさとスリリングを併せ持つ勢いのある演奏を繰り広げています。
そして続くのが、アモンズのテナーとコルトレーンのアルトによる「It Might As Well Be Spring」です。前曲のアップテンポからスローに移った中で、アモンズのテナーから、優しく慕われる人間性が滲み出た、心温まる気分を感じさせる演奏が披露されます。このアモンズから多くのことを学び取ったであろうコルトレーンのアルトには、人の気持ちを動かす演奏が宿ったようです。
アモンズについて多くを語れない私ですが、本作のB面のアモンズの演奏を愛し続けていくことでしょう。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 4日(月)06時52分18秒
  今日の1枚は、Gene Ammons の Groove Blues、Prestige原盤、1958年1月の演奏です。
コルトレーンが御大アモンズに加わり、アルト・サックスを吹いたセッションです。その辺の経緯については、「今日のコルトレーン」(http://www.maharl.com/coltrane/19580103/19580103-01.html)をご参照願います。
A面は管楽器五人全員参加で二曲、B面はアモンズとジェローム・リチャードソンのフルートで一曲、そしてアモンズとコルトレーンでの一曲、計四曲が収録されています。



昨日の1枚は、The Ray Draper Quintet Featuring John Coltrane。
その音色から、楽器の構造から、そしてミュージシャンとしての器から、ソロとの面ではテナー・サックスのコルトレーンの演奏が耳に残ります。しかしチューバのレイさんも、心に残る存在感を示しています。人気曲「Under Paris Skies」や、「Filide」でのレイさんの演奏は素敵なものです。またコルトレーン抜きの「Hadn't Anyone」でのレイさんも、朴訥ながら楽器の個性を発揮した演奏です。
このごのレイさんは、1960年台から1982年に亡くなるまで、LAとロンドンで映画や舞台の音楽に携わっていました。高校時代にレコード・デビューという華やかさから、きちんと自分を見つめて次のステップに移っていく姿は、私の中ではデキシー・セインツの藤崎氏に重なるものです。
大きな看板で働いていた勤め人が定年した後に何も出来なくなる、またはほんの少しの成功体験から抜け出せずに埋もれていく人々、今の日本にはそういう方々が少なからずおります。自分の次のステップを考えて行動する意義を改めて痛感しながら、本作を聴き終えました。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 3日(日)07時03分11秒
  今日の1枚は、The Ray Draper Quintet Featuring John Coltrane、New Jazz原盤、1957年12月の録音です。
40年ほど前に見たTV番組に、プロ・ミュージシャンを目指す大学生を取り上げたものがあり、その人は高校生時代に原辰徳選手らと甲子園に出場した野球選手で、大学進学と同時に目標を音楽に変え、そのチャレンジぶりを伝える番組でした。何故だか私はこの番組が印象に残り、その後に何度か思い出しましたが、その方の情報に接することなく、いつしか忘れていました。
私が毎年顔を出している横濱ジャズプロムナード、確か2018年の最後のプログラムに、私はニューオーリンズ・ジャズのステージを選びました。普段は全く聴かないジャンルに接してみようと、日本三大バンドの共演ステージを楽しんでいました。外山喜雄とデキシー・セインツのステージでのバンマスのMCでは、ニューオーリンズでのジャズ武者修行の壮絶さに驚いていた後に、メンバー紹介に移りました。ウッドベース藤崎羊一!、との後にバンマスの「彼は高校時代には原辰徳と甲子園で活躍し決勝に二度・・・」、との説明を聞いて私は、40年前のTV番組を思い出しました。
このステージを楽しみ、自宅に戻り、ネットでベース奏者藤崎氏について調べたところ、若い時には自分のバンドで活動した後の1998年からデキシー・セインツに加わったそうです。そしてチューバも演奏するようになったとのことです。確かに横濱ジャズプロムナードでの他の二つのバンドにはベース奏者はなく、チューバがベースラインを担当していました。
ジャズでは長らくチューバは必要不可欠な楽器であり、ベースラインを担当する楽器だったのです。その役割がウッドベースになってからはチューバの活躍場所はジャズにはなくなりましたが、1950年台半ばにプレスティッジは、レイ・ドレイパーという若いチューバ奏者にレコーディングの機会を与えました。レイの経歴や、このコルトレーンとのセッションについては、「今日のコルトレーン」に書きましたので、そちらをご参照ください。http://www.maharl.com/coltrane/19571220/19571220-01.html
ジャケを見ればまだ幼さも感じる青年が、チューバを抱えています。その年齢は、藤崎氏が甲子園で活躍していた時期と同じであります。



昨日の1枚は、Red Garland の Dig It !。
コルトレーンが参加していない、ガーランドトリオでの「Crazy Rhythm」ですが、この曲の持つアップ・テンポの楽しさをストレートに発揮している演奏です。さすがは人気者ガーランド と感じ入る演奏なのですが、この曲も1970年に入ってからの発売となったガーランドのリーダー作「It's A Blue World」にも収録されている演奏です。この意味ではやはりプレスティッジということなのでしょう。
楽しく体を蚊kるくゆすりながらのA面に対して、B面では「C.T.A.」に続いて「Lazy Mae」が演奏されています。16分のこの演奏、「今日のコルトレーン」では「流石はこのメンバーですので、存在感あるウダウダ演奏」と書いたのですが、サラッとも聴けるし、考えを込めて聴き入ることもできる、存在感のある演奏になっています。
ジャズ喫茶黄金時代、そこには当時の文化もあるのでしょうけど、高価な輸入盤と大音量が許されない当時の住宅環境も、ジャズ喫茶人気の理由だったと思います。そこでマスターがこの作品をターンテーブルに乗せる時に、こっちの方が良いよと呟きながら、A面主義を横に置いといてB面に針を置いていたのではと、私は勝手に想像してしまいます。この「Lazy Mae」が持つジャズの魅力に酔った方々が多かったのではと思いながら、「Lazy Mae」の16分間を楽しんで本作を聴き終えました。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 2日(土)07時25分11秒
  今日の1枚は、Red Garland の Dig It !、Prestige原盤、1957年12月の録音です。
典型的な寄せ集め盤である本作は、1962年に発売されました。
1957年12月13日のガーランドのセッション、コルトレーンとバード入りの演奏で「Billie's Bounce」と「Lazy Mae」の2曲、そして1958年2月7日のコルトレーンの「ソウルトレーン」セッションの前に行われたガーランド・トリオから「Crazy Rhythm」が収録されています。
ここまでならばプレスティッジでは当たり前のことなのですが、何と1957年3月22日の「C.T.A.」を収録していることです。この曲の収録の経緯は「今日のコルトレーン」(http://www.maharl.com/coltrane/19570322/19570322-01.html)を参照して頂くとして、この演奏はアート・テイラーのリーダー作に収録されて、1957年に発売されていたのです。
勘弁してよとの1枚となる本作品ですが、それなりに人気のある作品でもあります。


昨日の1枚は、Red Garland の High Pressure。
アップテンポで陽気に決めている曲と、渋く愛おしくバラッド演奏の配置が、本作を精妙なアルバムにしています。A面のバラッドは有名曲「Solitude 」、B面は地味ながらもジャズマンから愛されている「What Is There To Say」です。ガーランドのセンスの良さを感じさせる選曲です。
ガーランドのピアノの技も聴き所ですし、2本の管楽器ではバードのトランペットの元気ぶりが輝いて聴こえました。アップテンポでもバラッドでも粋に決めるバードに感心しながら、ガーランドがこのセッションを上手く「懐柔」している姿を感じました。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 1日(金)07時24分24秒
  今日の1枚は、Red Garland の High Pressure、Prestige原盤、1957年11月の録音です。
ガーランドの1957年末の2つのセッションから、5曲を収録している作品で、1961年末に発売となりました。11月15日からは「Undecided」「What Is There To Say」の2曲、12月13日からは「Solitude 」「Two Bass Hit」「Soft Winds」の3曲が収録されています。
この5曲は全てスタンダードであり、人気曲もあれば、知る人ぞ知る曲もあります。ガーランドの“メモ長”から引っ張り出しての選曲なのでしょう、今日はその辺りの妙を感じながら聴いてみます。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月30日(木)06時47分3秒
  19590326-23
Like Sonny  (Take 7, Alternate Version) (John Coltrane)



【この曲、この演奏】
コルトレーン作のこの曲について、資料09には次のように書かれています。「ミディアムのアフロドラムと8拍子を一区切りにしたピアノとベースのパターンが噛み合うため、頭がわからなくなるような、凝ったリズム・パターンで始まる」
そんな曲のコルトレーンの演奏記録ですが、資料07によれば8回となります。最初が本セッション、次がこの年に12月2日のピアノはケリーに替えてのスタジオ録音で、「Coltrane Jazz」として1960年に世に出た演奏です。
3回目は1960年6月のライブで、録音は残っていません。最後は1960年9月8日のUnited Artistへの吹き込みです。
さてこの曲、本セッションではリハを含めれば9回目の演奏となります。さすがに9回目、演奏のつながりの良さ、滑らかさは感じられます。コルトレーンのソロも良く語っているもので、興味深く聴けます。しかしながら頭に刻まれているこの曲の演奏は、ピアノがケリーの12月2日のものですので、どうしてもそれと比較してしまいます。そうすると不満はあるのですが、未発表曲集とはいえ、コルトレーンとの共演のウォルトンのソロ演奏が世に出たこともあり、これはこれで良かったのかと思います。



【エピソード、コルトレーンの注文、ネスヒの言葉】
資料01にネスヒ・アーテガンの興味深い発言がある。
ジョン・コルトレーンは、レコーディングの技術面については特にうるさかった。自分と自分のグループの演奏がどういうふうに聴こえるかを正確に知っていたからだ。どこか気に入らないところがあると、すぐそれを指摘した。彼の気に入ったサウンドを録音するように、われわれは常に細心の注意を払っていた。
プレスティッジでは望めなかったことを、新しい環境で実現しようとするコルトレーンの熱意が伝わるエピソードだ。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月29日(水)07時23分58秒
  19590326-15-22
Like Sonny  (John Coltrane)



【この曲、この演奏】
複雑な構成の曲ですが、純粋にメロディ・ラインの抑揚感を楽しめます。この曲も他の2曲と同様に、コルトレーンが温めていたものなのでしょう。
本セッションでは、リハーサルとして2回、そして7つのテイクが収録されました。その最後のテイクが、「Alternate Takes」に収録されて1975年に世に出ました。残りは「The Heavyweight Champion john coltrane」の「Disc Seven」に収録され、1995年に世に出ました。ここではその「Disc Seven」分について、触れていきます。

-15 Rehearsal 1, false start (9秒)
リズム陣だけで出だしを確認しているものです。

-16 Rehearsal 2, incomplete (1分35秒)
リズム陣の出だし、そしてコルトレーンがテーマを吹きながら音合わせしています。

-17 Take 1, false start (19秒)
いよいよ本番、ピアノの出だしがガチガチのためか、すぐに中断となりました。

-18 Take 2, incomplete (3分7秒)
テーマを吹き終えてソロに入って行くコルトレーンですが、気持ちが乗って行かずに、途中で終わりとなりました。

-19 Take 3, incomplete (1分8秒)
相変わらずピアノとドラムがチグハグな演奏、コルトレーンもテーマの途中で音を乱して、演奏は中断となりました。

-20 Take 4, false start (8秒)
すぐに中断、ピアノに軽やかさが欲しいところなのでしょう。

-21 Take 5, alternate (8分24秒)
一度は完走しましょうとのことで最後まで演奏しましたが、実にボロボロの演奏となりました。このセッションでウォルトンに初めてソロ・スペースが与えられましたが、緊張で汗ばむ額が目に浮かんでくるような演奏でした。

-22 Take 6, incomplete (1分9秒)
少しは滑らかになって来たかと感じる演奏ですが、コルトレーンのテーマでの途中で中断となりました。「俺が用意したこの曲、そんなに難しいの?」とのコルトレーンの複雑な思いを、感じます。


【エピソード、Rhino - Atlantic について】
確か1990年に入ってからだったか、アトランティックの作品のCD化の際に、Atlanticのロゴと共にRhinoとのロゴが入るようになっていた。渋谷のジャズ・レコード店に集まる者達の間では、「リノ」と呼んでいたが、その正体は何だか分からなかった。
「今日のコルトレーン」での掲載ががアトランティック時代に入り、CD箱「The Heavyweight Champion john coltrane」に向き合うようになり、再びRhinoの存在を思い出した。このCD箱には先のダブル・ロゴの他に、次のようなクレジットがある。
This Compilation (p) 1974 & 1995, (c) Atlantic Recording Corporation.
Manufactured & Marketed by Rhino Records Inc.,
(この後に住所。またPとCは括弧ではなく丸の中)
つまりは、アトランティックが出版と著作権を持っているものを、Rhino が製造・販売しているとのことなのか。

ウィキペディア日本語版にはRhinoについてのページがあり、そこには次のように書かれている。
ライノ・エンタテインメント(Rhino Entertainment)は米国ワーナー・ミュージック・グループ配下のレコードレーベル。1950年代 - 1990年代のオムニバスアルバムや企画物、再発物を主とする。
もともとラインナップとして1950年代 - 1970年代のアーティストの再発(リイッシュー)、ベスト盤をリマスタリングしたり、オムニバスや1940年代のワーナー映画のサウンドトラックのリリースが主であった。また、一時は『死霊の盆踊り』などのファンタスティックな映画作品のビデオ化なども行っていた。その流れで『美少女戦士セーラームーン』のアメリカ盤ヒット曲集のアルバム(内容はアメリカで作曲・録音されたもの)を発売したりもした。現在はワーナー所属アーティスト(シカゴ、エンヤ等)用のレーベルとしても活動している。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月28日(火)07時05分48秒
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Naima (John Coltrane)



【この曲、この演奏】
続けてコルトレーンは、彼の代表曲の一つである「ネイマ」の演奏に入りました。この曲も恐らくは、コルトレーンが新天地での活動のために温めていた曲なのでしょう。
このセッションでは6回に渡る録り直しを行いました。その中で最後まで演奏したのは、3回目、5回目、そして6回目のテイクでした。結局のところ、アルバム「ジャイアント・ステップス」には本セッションの演奏は収められませんでしたが、3回目の演奏は1975年に世に出たアルバム「Alternate Takes」に収録されています。他の五つのテイクは1995年に世に出た「The Heavyweight Champion john coltrane」の、「7枚目のCD」に収められました。
ここではその五つのテイクについて触れます。

-09 Take 1, incomplete (3分19秒)
静の中での心の叫びをどのように表現して行くのかを、コルトレーンは探りながら演奏しています。バックはほぼチェンバースのベースで、ピアノとドラムはベースに寄り添っている感じがします。このテイクは「incomplete」となっていますが、考えていた尺はほぼ全て演奏し切って、最後の決めで迷いが出ての演奏中断といったところです。

-10 Take 2, incomplete (3分24秒)
Take 1 と同様に、演奏の終わり方に考えがまとまらなかったようです。コルトレーンのテナー演奏に、音の乱れもありました。

-11 Take 4, false start (14秒)
本セッションでのOKテイクの後の演奏ですので、セッション中にはTake 3 にも不満点があったのでしょう。この4回目は、ドラムの入り方にコルトレーンは不満なのか、すぐに演奏を中断させました。

-12 Take 5, alternate (3分50秒)
最後まで演奏されており、コルトレーンとしては音の広がりに Take 3 とは違うものを求めた演奏だと思いますが、Take 3 より劣るとは言えませんが、決して上回っているものではありませんでした。

-13 Take 6, alternate (3分37秒)
もっと良く表現できるだろうとの気持ちで、コルトレーンはこの6回目の演奏を行なったのでしょう。でも演奏中のコルトレーンは、違うな、そうではない、との気持ちがあったのかと思います。演奏は最後まで行っていますが、このメンバーではこの曲はここまでかな、との思いで次の曲に移っていったと感じました。




【エピソード、アトランティックの倉庫が火災】
レコード会社の倉庫が家事となり、レコード会社の命であるマスター・テープが焼失した悲しい出来事は、音楽愛好家にとっても辛い出来事である。2008年に米カリフォルニア州ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで起きた火災で、50万曲分が焼失したことは、大きなニュースとなった。
アトランティックのニュージャージー州ロングブランチのテープ倉庫が、1978年(注1)に火災となり、6000リールほどのマスターテープが焼失した。アルバムとして発売した分のマスター・テープはニューヨークに保管されていたので無事だったが、未発表や別テイク、あるいはリハーサルのマスターテープは焼失となった。その中にはコルトレーンのも含まれていたのだ。この件は火災から時間が経ってから、知れ渡った。(ウィキペディアより)
注1
「The Heavyweight Champion john coltrane」内での記述では、火災年は1976年が正解のようだ。このことは、火災が一定期間、世間に知らされなかったことからの、間違いなのであろう。
 

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 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月27日(月)07時20分59秒
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Naima (Take 3, Alternate Version) (John Coltrane)
(4分30秒)



【この曲、この演奏】
コルトレーンの重要曲「ネイマ」の演奏記録は、資料07によれば44回あります。その中でスタジオ録音となると、アトランティック時代の3回となります。最初のは本セッション、2度目は1959年5月5日のセッション、そして3回目はアルバム「コルトレーン・ジャズ」に収録されて1961年2月に世に出た1959年12月2日のセッションです。
この中で私は2度目のスタジオ収録とされているものには、疑問に思っています。「ジャイアント・ステップス」を始めに5曲が演奏され、資料07には合計9テイクが演奏されたのですが、8テイクは何らかの形で世に出ておりますが、「ネイマ」だけは1976年の火災で焼失したとなっているからです。ただし藤岡氏をはじめとするコルトレーン研究家たちの見解ですので、私のような単なるコルトレーン好きがどうのこうの言うことではないのでしょう。
先ほど44回の演奏記録と申しましたが、一つを除いては全て、この1959年3月のセッション以降の演奏です。そうではない1回とは資料07では、1958年8月から10月に行われたニューアークでのライブで、これにはウェイン・ショーターやリー・モーガンが参加しており、「ジャイアント・ステップス」も演奏されたとのことです。この情報は藤岡氏が1990年12月21日に、大阪ブルーノートでウェイン・ショーターから聞いたものとのことです。
これが本当ならば、「ネイマ」と「ジャイアント・ステップス」というコルトレーン作の重要曲であり、新天地アトランティックでのレコーディングまで温めていた曲が、その半年前にライブで演奏されていたことになります。もしこの録音が世に出たならば、仮に雑音の中に微かにきこえる演奏であろうとも、世のジャズファンを驚嘆させることでしょう。
さて演奏ですが、メロディを大切にしながらそれを発展させて行くコルトレーンのソロには聴き入るものがあります。ただしこのセッションで、この曲の3つのテイクが演奏を終えているのですが、このテイク3をOKテイク(アルバムAlternate Takesへの収録)とする判断基準がどこにあるかは私には掴みきれませんでした。しかしその判断をしたのはコルトレーンではなく、アトランティック側なので、考え込む必要はないのでしょう。
「ジャイアント・ステップス」に続き、ウォルトンにピアノ・ソロのスペースが与えられていないことからも、コルトレーンが満足していないことが伺えます。





【エピソード、The Heavyweight Champion john coltrane】
その死後においても数多くの発掘音源が世に出るミュージシャンが何人かいるが、その筆頭格の一人はコルトレーンである。今までにそんな発掘音源に多くのコルトレーン好きが驚きの中で飛びついており、私もそんな一人である。
コルトレーンのアトランティック時代の演奏を、その演奏順に収録したCD箱が、1995年に世に出た(ただし少なくとも日本に入って来たのは1996年であろう)。アトランティックから発売された8枚+2枚の作品に収められた曲が、その演奏順に聴けることは実に嬉しかった。
しかしこのCD箱「The Heavyweight Champion john coltrane」がコルトレーン愛好家を興奮させたのは、「Disc Seven」である。1976年の火災で、コルトレーンのアトランティック時代の発掘音源を聴ける機会は失ったと思っていたコルトレーン愛好家に、発掘音源を送り届けたのである。
1959年3月26日、5月5日、1960年10月24日のセッションでの様子を、この「Disc Seven」で聴けるようになったのである。
「The Heavyweight Champion john coltrane」が世に出てから数年後には、世の中はインターネットが当たり前となった。ジャズに、そしてコルトレーンに関する掲示板、BBSがネット上に多数でき、私も幾つかのBBSを覗き、そして拙い英語で書き込みを行ったことがある。その際に「Disc Seven」と書くだけで、何を指しているのか皆が分かった場面に出くわし、コルトレーン愛好家にこれが如何に浸透しているのか実感したものだった。
私が購入した1996年、値段は一万円を超えていた。そして「Disc Seven」だけが、スコッチ・テープの箱を模したケースに収録されていた。
今は五千円を切る値段で、「The Heavyweight Champion john coltrane」が購入できるようである。それにはスコッチ・テープ箱仕様になっているかは分からないが、購入する価値は十分にあるものだ。
なおこの「今日のコルトレーン」では資料16として、「The Heavyweight Champion john coltrane」に記述されていることを扱っている。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月26日(日)06時58分26秒
  さてシェップさんの「ソラ ジャケ」作品。
シェップの演奏、その音色への感想は、14年前に「今日の1枚」で書いたものと同じものです。この録音の時には59歳のシェップさんですが、YouTubeには「2017 Archie Shepp Art songs & spirituals à Jazz à la Villette arte」との題での番組があり、パリでの80歳のシェップさんの演奏が味わえます。こちらは年齢の割には頑張るシェップさんがいます。
そこでふとこの「True Ballads」での演奏を再び聴いたのですが、これはこれで狙った演奏なのではと思いました。そう考えると、「The Thrill Is Gone」から「Violets For Your Furs」までの8曲が、一つの組曲のように思えてきました。そこには遥か昔の燃え上がった束の間の恋を思い返し、そんな瞬間を共にできたかつての恋の相手への感謝の気持ちがあるように感じました。
今もこの作品が私にとって良いものとは言えませんが、シェップさんの人生への振り返りを感じ、私もそのような思いになる時が来るのかと願いながら、今回のつまみ食いを終えました。
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月25日(土)07時42分12秒
  その前に、この作品が録音された1996年12月7日(土)の新聞を見てみましょう、となるのですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月24日(金)06時58分23秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の10枚目は、Archie Shepp の True Ballads、1996年12月7日の録音です。
ヴィーナスのジャケは独自製作ではなく、外部のデザイン会社からの購入が多いような気がします。本作のジャケの関しては、Magnum Photos Inc. からの購入のようです。
明け方まで一緒に過ごしながら、それでもまだ互いを求めているカップル、車の前には海、その先には日が登り始めています。日の出か入りかはそこだけ見れば確かではありませんが、全体から私は日の出と決めつけました。
なんであんなにあの人に惚れ込んでいたのであろう、これは誰もが痛惜したことがある想いでしょう。ジャケの二人も、数年後にはそんな思いになったのではと思いながら、今日はやたらに妄想だらけの自分に苦笑いです。
しかしアルバム名は「True Ballads」、こんな考えは捨てなければいけません。
本作を「今日の1枚」で取り上げたには、2006年4月20日のことでした。香港2度目の駐在の4年間の私の感想は、辛口ばかりでした。そして本作も、ここに引用するのは恥ずかしい感想を書き散らしておりました。
ワン・ホーンでのバラッド集、盛り上がっている男女の瞬間を感じる演奏を、聴きたいと思います。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月23日(木)07時21分13秒
  さて寄せ集めセッションの「ソラ ジャケ」作品。
参加メンバーは当時はお忙氏の方々、恐らくはクラブでの演奏を終えて、バンゲル・スタジオに集まったのでしょう。プレスティッジへのレコーディングも需要なお仕事なのでしょうけど、そこは寄せ集めセッション、マル以外のメンバーにしてみたら「After Hours」の気分だったのでしょう。マルが準備した中で、力を抜いて演奏を楽しむメンバーの姿があります。しかしそこは実力者たち、フルートにトランペット、そしてギターの音色がズバリと決まっています。
霧雨での単色での幻想的な街の雰囲気とは違う、三人の音の重なり合いとリズム陣のキレの良さを楽しめる作品です。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月22日(水)07時37分23秒
  その前に、この作品が録音された1994年7月1日(金)の新聞を見てみましょう、となるのですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月21日(火)07時39分50秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の9枚目は、Prestige All-Stars の After Hours、1957年6月21日の録音です。
「無数の細かな水滴が、層雲からゆっくりと落ちてくるのが霧雨です。水滴が細かいために、光は散乱、吸収されますから、辺りはぼんやりしてしまいます。見慣れた風景が単色になり新鮮に感じられます」、ソラ資料にある霧雨の解説です。私がすぐに思いつく「見慣れた風景が単色になり新鮮に感じられ」る光景は、香港島の街中のもですが、NYに生活していた方なら、この作品のジャケの光景もそんな瞬間なのでしょう。
プレスティッジ名物の寄せ集めセッションであり、しかも人気盤のこの一枚を「今日の1枚」で取り上げたのは、2004年1月3日のことでした。今日は夜の霧雨の雰囲気を味わえる演奏に、触れてみたいと思います。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月20日(月)06時49分54秒
  さてメルドーさんの「ソラ ジャケ」作品。
夭折のイギリスのシンガーソングライター、ニック・ドレイクは知る人ぞ知る存在の方で、私は知らない人であります。3枚のアルバムを残し、26歳で亡くなった彼は、商業的には全く成功していませんでした。それが1980年代に入り再評価が高まっていき、その人気は静ながら今でも続いているようです。これはウィキペディアからの情報ですが、この文章を書きながら調べても、Amazonで簡単に3枚の作品がCDで購入でき、またYouTubeで何曲も彼の曲を聴ける状態ですので、しっかりとした支持を得ているのでしょう。
誰もが抱えている苦悩を、誰にでも通じるようなメロディで表現するニック・ドレイクのメロディには、聴き惚れてしまいます。
さてメルドーさんのトリオでの演奏、若者なら誰もが通る悩みの瞬間を、独特の色合いで表現しています。
そんな悩みの時期の思い出の場所は、誰にでもあることでしょう。ジャケに映る場所、瞬間も、誰かのそのような場所なのでしょう。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月19日(日)06時56分13秒
  その前にこの作品が録音された2005年3月13日(日)の新聞を見てみましょう、となるところですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

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