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12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月29日(水)07時23分58秒
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Like Sonny  (John Coltrane)



【この曲、この演奏】
複雑な構成の曲ですが、純粋にメロディ・ラインの抑揚感を楽しめます。この曲も他の2曲と同様に、コルトレーンが温めていたものなのでしょう。
本セッションでは、リハーサルとして2回、そして7つのテイクが収録されました。その最後のテイクが、「Alternate Takes」に収録されて1975年に世に出ました。残りは「The Heavyweight Champion john coltrane」の「Disc Seven」に収録され、1995年に世に出ました。ここではその「Disc Seven」分について、触れていきます。

-15 Rehearsal 1, false start (9秒)
リズム陣だけで出だしを確認しているものです。

-16 Rehearsal 2, incomplete (1分35秒)
リズム陣の出だし、そしてコルトレーンがテーマを吹きながら音合わせしています。

-17 Take 1, false start (19秒)
いよいよ本番、ピアノの出だしがガチガチのためか、すぐに中断となりました。

-18 Take 2, incomplete (3分7秒)
テーマを吹き終えてソロに入って行くコルトレーンですが、気持ちが乗って行かずに、途中で終わりとなりました。

-19 Take 3, incomplete (1分8秒)
相変わらずピアノとドラムがチグハグな演奏、コルトレーンもテーマの途中で音を乱して、演奏は中断となりました。

-20 Take 4, false start (8秒)
すぐに中断、ピアノに軽やかさが欲しいところなのでしょう。

-21 Take 5, alternate (8分24秒)
一度は完走しましょうとのことで最後まで演奏しましたが、実にボロボロの演奏となりました。このセッションでウォルトンに初めてソロ・スペースが与えられましたが、緊張で汗ばむ額が目に浮かんでくるような演奏でした。

-22 Take 6, incomplete (1分9秒)
少しは滑らかになって来たかと感じる演奏ですが、コルトレーンのテーマでの途中で中断となりました。「俺が用意したこの曲、そんなに難しいの?」とのコルトレーンの複雑な思いを、感じます。


【エピソード、Rhino - Atlantic について】
確か1990年に入ってからだったか、アトランティックの作品のCD化の際に、Atlanticのロゴと共にRhinoとのロゴが入るようになっていた。渋谷のジャズ・レコード店に集まる者達の間では、「リノ」と呼んでいたが、その正体は何だか分からなかった。
「今日のコルトレーン」での掲載ががアトランティック時代に入り、CD箱「The Heavyweight Champion john coltrane」に向き合うようになり、再びRhinoの存在を思い出した。このCD箱には先のダブル・ロゴの他に、次のようなクレジットがある。
This Compilation (p) 1974 & 1995, (c) Atlantic Recording Corporation.
Manufactured & Marketed by Rhino Records Inc.,
(この後に住所。またPとCは括弧ではなく丸の中)
つまりは、アトランティックが出版と著作権を持っているものを、Rhino が製造・販売しているとのことなのか。

ウィキペディア日本語版にはRhinoについてのページがあり、そこには次のように書かれている。
ライノ・エンタテインメント(Rhino Entertainment)は米国ワーナー・ミュージック・グループ配下のレコードレーベル。1950年代 - 1990年代のオムニバスアルバムや企画物、再発物を主とする。
もともとラインナップとして1950年代 - 1970年代のアーティストの再発(リイッシュー)、ベスト盤をリマスタリングしたり、オムニバスや1940年代のワーナー映画のサウンドトラックのリリースが主であった。また、一時は『死霊の盆踊り』などのファンタスティックな映画作品のビデオ化なども行っていた。その流れで『美少女戦士セーラームーン』のアメリカ盤ヒット曲集のアルバム(内容はアメリカで作曲・録音されたもの)を発売したりもした。現在はワーナー所属アーティスト(シカゴ、エンヤ等)用のレーベルとしても活動している。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月28日(火)07時05分48秒
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Naima (John Coltrane)



【この曲、この演奏】
続けてコルトレーンは、彼の代表曲の一つである「ネイマ」の演奏に入りました。この曲も恐らくは、コルトレーンが新天地での活動のために温めていた曲なのでしょう。
このセッションでは6回に渡る録り直しを行いました。その中で最後まで演奏したのは、3回目、5回目、そして6回目のテイクでした。結局のところ、アルバム「ジャイアント・ステップス」には本セッションの演奏は収められませんでしたが、3回目の演奏は1975年に世に出たアルバム「Alternate Takes」に収録されています。他の五つのテイクは1995年に世に出た「The Heavyweight Champion john coltrane」の、「7枚目のCD」に収められました。
ここではその五つのテイクについて触れます。

-09 Take 1, incomplete (3分19秒)
静の中での心の叫びをどのように表現して行くのかを、コルトレーンは探りながら演奏しています。バックはほぼチェンバースのベースで、ピアノとドラムはベースに寄り添っている感じがします。このテイクは「incomplete」となっていますが、考えていた尺はほぼ全て演奏し切って、最後の決めで迷いが出ての演奏中断といったところです。

-10 Take 2, incomplete (3分24秒)
Take 1 と同様に、演奏の終わり方に考えがまとまらなかったようです。コルトレーンのテナー演奏に、音の乱れもありました。

-11 Take 4, false start (14秒)
本セッションでのOKテイクの後の演奏ですので、セッション中にはTake 3 にも不満点があったのでしょう。この4回目は、ドラムの入り方にコルトレーンは不満なのか、すぐに演奏を中断させました。

-12 Take 5, alternate (3分50秒)
最後まで演奏されており、コルトレーンとしては音の広がりに Take 3 とは違うものを求めた演奏だと思いますが、Take 3 より劣るとは言えませんが、決して上回っているものではありませんでした。

-13 Take 6, alternate (3分37秒)
もっと良く表現できるだろうとの気持ちで、コルトレーンはこの6回目の演奏を行なったのでしょう。でも演奏中のコルトレーンは、違うな、そうではない、との気持ちがあったのかと思います。演奏は最後まで行っていますが、このメンバーではこの曲はここまでかな、との思いで次の曲に移っていったと感じました。




【エピソード、アトランティックの倉庫が火災】
レコード会社の倉庫が家事となり、レコード会社の命であるマスター・テープが焼失した悲しい出来事は、音楽愛好家にとっても辛い出来事である。2008年に米カリフォルニア州ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで起きた火災で、50万曲分が焼失したことは、大きなニュースとなった。
アトランティックのニュージャージー州ロングブランチのテープ倉庫が、1978年(注1)に火災となり、6000リールほどのマスターテープが焼失した。アルバムとして発売した分のマスター・テープはニューヨークに保管されていたので無事だったが、未発表や別テイク、あるいはリハーサルのマスターテープは焼失となった。その中にはコルトレーンのも含まれていたのだ。この件は火災から時間が経ってから、知れ渡った。(ウィキペディアより)
注1
「The Heavyweight Champion john coltrane」内での記述では、火災年は1976年が正解のようだ。このことは、火災が一定期間、世間に知らされなかったことからの、間違いなのであろう。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月27日(月)07時20分59秒
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Naima (Take 3, Alternate Version) (John Coltrane)
(4分30秒)



【この曲、この演奏】
コルトレーンの重要曲「ネイマ」の演奏記録は、資料07によれば44回あります。その中でスタジオ録音となると、アトランティック時代の3回となります。最初のは本セッション、2度目は1959年5月5日のセッション、そして3回目はアルバム「コルトレーン・ジャズ」に収録されて1961年2月に世に出た1959年12月2日のセッションです。
この中で私は2度目のスタジオ収録とされているものには、疑問に思っています。「ジャイアント・ステップス」を始めに5曲が演奏され、資料07には合計9テイクが演奏されたのですが、8テイクは何らかの形で世に出ておりますが、「ネイマ」だけは1976年の火災で焼失したとなっているからです。ただし藤岡氏をはじめとするコルトレーン研究家たちの見解ですので、私のような単なるコルトレーン好きがどうのこうの言うことではないのでしょう。
先ほど44回の演奏記録と申しましたが、一つを除いては全て、この1959年3月のセッション以降の演奏です。そうではない1回とは資料07では、1958年8月から10月に行われたニューアークでのライブで、これにはウェイン・ショーターやリー・モーガンが参加しており、「ジャイアント・ステップス」も演奏されたとのことです。この情報は藤岡氏が1990年12月21日に、大阪ブルーノートでウェイン・ショーターから聞いたものとのことです。
これが本当ならば、「ネイマ」と「ジャイアント・ステップス」というコルトレーン作の重要曲であり、新天地アトランティックでのレコーディングまで温めていた曲が、その半年前にライブで演奏されていたことになります。もしこの録音が世に出たならば、仮に雑音の中に微かにきこえる演奏であろうとも、世のジャズファンを驚嘆させることでしょう。
さて演奏ですが、メロディを大切にしながらそれを発展させて行くコルトレーンのソロには聴き入るものがあります。ただしこのセッションで、この曲の3つのテイクが演奏を終えているのですが、このテイク3をOKテイク(アルバムAlternate Takesへの収録)とする判断基準がどこにあるかは私には掴みきれませんでした。しかしその判断をしたのはコルトレーンではなく、アトランティック側なので、考え込む必要はないのでしょう。
「ジャイアント・ステップス」に続き、ウォルトンにピアノ・ソロのスペースが与えられていないことからも、コルトレーンが満足していないことが伺えます。





【エピソード、The Heavyweight Champion john coltrane】
その死後においても数多くの発掘音源が世に出るミュージシャンが何人かいるが、その筆頭格の一人はコルトレーンである。今までにそんな発掘音源に多くのコルトレーン好きが驚きの中で飛びついており、私もそんな一人である。
コルトレーンのアトランティック時代の演奏を、その演奏順に収録したCD箱が、1995年に世に出た(ただし少なくとも日本に入って来たのは1996年であろう)。アトランティックから発売された8枚+2枚の作品に収められた曲が、その演奏順に聴けることは実に嬉しかった。
しかしこのCD箱「The Heavyweight Champion john coltrane」がコルトレーン愛好家を興奮させたのは、「Disc Seven」である。1976年の火災で、コルトレーンのアトランティック時代の発掘音源を聴ける機会は失ったと思っていたコルトレーン愛好家に、発掘音源を送り届けたのである。
1959年3月26日、5月5日、1960年10月24日のセッションでの様子を、この「Disc Seven」で聴けるようになったのである。
「The Heavyweight Champion john coltrane」が世に出てから数年後には、世の中はインターネットが当たり前となった。ジャズに、そしてコルトレーンに関する掲示板、BBSがネット上に多数でき、私も幾つかのBBSを覗き、そして拙い英語で書き込みを行ったことがある。その際に「Disc Seven」と書くだけで、何を指しているのか皆が分かった場面に出くわし、コルトレーン愛好家にこれが如何に浸透しているのか実感したものだった。
私が購入した1996年、値段は一万円を超えていた。そして「Disc Seven」だけが、スコッチ・テープの箱を模したケースに収録されていた。
今は五千円を切る値段で、「The Heavyweight Champion john coltrane」が購入できるようである。それにはスコッチ・テープ箱仕様になっているかは分からないが、購入する価値は十分にあるものだ。
なおこの「今日のコルトレーン」では資料16として、「The Heavyweight Champion john coltrane」に記述されていることを扱っている。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月26日(日)06時58分26秒
  さてシェップさんの「ソラ ジャケ」作品。
シェップの演奏、その音色への感想は、14年前に「今日の1枚」で書いたものと同じものです。この録音の時には59歳のシェップさんですが、YouTubeには「2017 Archie Shepp Art songs & spirituals à Jazz à la Villette arte」との題での番組があり、パリでの80歳のシェップさんの演奏が味わえます。こちらは年齢の割には頑張るシェップさんがいます。
そこでふとこの「True Ballads」での演奏を再び聴いたのですが、これはこれで狙った演奏なのではと思いました。そう考えると、「The Thrill Is Gone」から「Violets For Your Furs」までの8曲が、一つの組曲のように思えてきました。そこには遥か昔の燃え上がった束の間の恋を思い返し、そんな瞬間を共にできたかつての恋の相手への感謝の気持ちがあるように感じました。
今もこの作品が私にとって良いものとは言えませんが、シェップさんの人生への振り返りを感じ、私もそのような思いになる時が来るのかと願いながら、今回のつまみ食いを終えました。
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月25日(土)07時42分12秒
  その前に、この作品が録音された1996年12月7日(土)の新聞を見てみましょう、となるのですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月24日(金)06時58分23秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の10枚目は、Archie Shepp の True Ballads、1996年12月7日の録音です。
ヴィーナスのジャケは独自製作ではなく、外部のデザイン会社からの購入が多いような気がします。本作のジャケの関しては、Magnum Photos Inc. からの購入のようです。
明け方まで一緒に過ごしながら、それでもまだ互いを求めているカップル、車の前には海、その先には日が登り始めています。日の出か入りかはそこだけ見れば確かではありませんが、全体から私は日の出と決めつけました。
なんであんなにあの人に惚れ込んでいたのであろう、これは誰もが痛惜したことがある想いでしょう。ジャケの二人も、数年後にはそんな思いになったのではと思いながら、今日はやたらに妄想だらけの自分に苦笑いです。
しかしアルバム名は「True Ballads」、こんな考えは捨てなければいけません。
本作を「今日の1枚」で取り上げたには、2006年4月20日のことでした。香港2度目の駐在の4年間の私の感想は、辛口ばかりでした。そして本作も、ここに引用するのは恥ずかしい感想を書き散らしておりました。
ワン・ホーンでのバラッド集、盛り上がっている男女の瞬間を感じる演奏を、聴きたいと思います。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月23日(木)07時21分13秒
  さて寄せ集めセッションの「ソラ ジャケ」作品。
参加メンバーは当時はお忙氏の方々、恐らくはクラブでの演奏を終えて、バンゲル・スタジオに集まったのでしょう。プレスティッジへのレコーディングも需要なお仕事なのでしょうけど、そこは寄せ集めセッション、マル以外のメンバーにしてみたら「After Hours」の気分だったのでしょう。マルが準備した中で、力を抜いて演奏を楽しむメンバーの姿があります。しかしそこは実力者たち、フルートにトランペット、そしてギターの音色がズバリと決まっています。
霧雨での単色での幻想的な街の雰囲気とは違う、三人の音の重なり合いとリズム陣のキレの良さを楽しめる作品です。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月22日(水)07時37分23秒
  その前に、この作品が録音された1994年7月1日(金)の新聞を見てみましょう、となるのですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月21日(火)07時39分50秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の9枚目は、Prestige All-Stars の After Hours、1957年6月21日の録音です。
「無数の細かな水滴が、層雲からゆっくりと落ちてくるのが霧雨です。水滴が細かいために、光は散乱、吸収されますから、辺りはぼんやりしてしまいます。見慣れた風景が単色になり新鮮に感じられます」、ソラ資料にある霧雨の解説です。私がすぐに思いつく「見慣れた風景が単色になり新鮮に感じられ」る光景は、香港島の街中のもですが、NYに生活していた方なら、この作品のジャケの光景もそんな瞬間なのでしょう。
プレスティッジ名物の寄せ集めセッションであり、しかも人気盤のこの一枚を「今日の1枚」で取り上げたのは、2004年1月3日のことでした。今日は夜の霧雨の雰囲気を味わえる演奏に、触れてみたいと思います。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月20日(月)06時49分54秒
  さてメルドーさんの「ソラ ジャケ」作品。
夭折のイギリスのシンガーソングライター、ニック・ドレイクは知る人ぞ知る存在の方で、私は知らない人であります。3枚のアルバムを残し、26歳で亡くなった彼は、商業的には全く成功していませんでした。それが1980年代に入り再評価が高まっていき、その人気は静ながら今でも続いているようです。これはウィキペディアからの情報ですが、この文章を書きながら調べても、Amazonで簡単に3枚の作品がCDで購入でき、またYouTubeで何曲も彼の曲を聴ける状態ですので、しっかりとした支持を得ているのでしょう。
誰もが抱えている苦悩を、誰にでも通じるようなメロディで表現するニック・ドレイクのメロディには、聴き惚れてしまいます。
さてメルドーさんのトリオでの演奏、若者なら誰もが通る悩みの瞬間を、独特の色合いで表現しています。
そんな悩みの時期の思い出の場所は、誰にでもあることでしょう。ジャケに映る場所、瞬間も、誰かのそのような場所なのでしょう。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月19日(日)06時56分13秒
  その前にこの作品が録音された2005年3月13日(日)の新聞を見てみましょう、となるところですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月18日(土)07時08分4秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の8枚目は、Brad Mehldau の Day Is Done、2005年3月13日の録音です。
Diane Cook と Len Jenshel、この男女は長いこと一緒にフォトグラファーとして活動しているようです。二人のサイトを見ますと、都会にしても自然にしても、太陽の存在を意識させる素敵な写真が並んでいます。そしてこのメルドーさんの作品のジャケも、陽が沈む瞬間を絶妙に切り取ったものです。アルバムのタイトルから日の出か日の入りかを悩む必要はありませんが、この場所がどこかを知りたくクレジットを見てもどこにも書いてあり真田でした。
この作品はポップ界の有名曲をメルドーが取り上げている作品で、私は本作を「今日の1枚」で取り上げた2005年12月23日には、ポール・サイモンの「恋人と別れる50の方法」について感心したことを書いておりました。
今回のつまみ食いでは、「雲の帯」(ソラ資料から)と焼け具合と手前に広がる空間が印象的なジャケを見ながら、ニック・ドレイクの「Day Is Done」をメルドーはどのように表現しているかを意識して、聴いて見ます。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月17日(金)07時57分27秒
  さてマクリーンさんの「ソラ ジャケ」作品。
マクリーン作のA面1曲目の「Saturday And Sunday」が、この作品の存在感を示している曲でしょう。油井先生曰く「メロディー・フォー・メロネエにも比すべき凝ったテーマ」の曲ですが、この「凝り方」にマクリーンの意気込みが伝わってくるものです。そして各位のソロは、このテーマを頭の中で膨らませ、思い切りぶつけている演奏、エネルギーが溢れるものです。「考え過ぎのマクリーン」、この「考え過ぎ」が実に貴重なもの、これがエネルギーとなっています。
私が持っている盤は1987年の国内発売CDなのですが、この時期にはCD化による追加曲、別テイクをオリジナルと並べて収録しておりました。つまりは続けて同じ曲が演奏されるというものです。最後にそっと添えておけば良いものなのですが、続けるのが1980年台の流儀でした。
私が持っているCDでは、「Saturday And Sunday」も別テイクが続けて収録されていました。別テイクはオリジナルよりペースを早めて、攻撃性を増したものです。マクリーンの苦悩、そしてメンバーの憂悶が流れの僅かな違いを、両テイクを続けて聴いて、楽しみました。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月16日(木)07時15分39秒
  その前にこの作品が録音された1963年4月30日(火)の新聞を見てみましょう、となるところですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月15日(水)07時20分3秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の7枚目は、Jackie McLean の One Step Beyond、1963年4月30日の録音です。
一歩先を見ていくことの重要性は、いろんな分野で功を成した方々のお言葉に出てくるものです。私も野球選手やロックスターの「一歩先」発言に印象深いものがあります。そんな言葉に影響されて「一歩先を見ること」を意識していたつもりの未だに功を成していない私ですが、「三歩進んで 二歩下がる」も良いのではないかと、言い訳しております。
さてマクリーンさん、新たな道を進み始めたマクリーンさんの本作を「今日の1枚」で2006年5月26日で取り上げた際には、アルト・サックス、トロンボーン、そしてヴィブラフォンの音色の重なり合いに感心しながらも、「考え過ぎのマクリーン」などと私は述べておりました。
ジャケは橋かと思う構造物にいる決意を固めたマクリーンさん、そしてそこには層積雲が風でその規則正しい並びに変化が起きたような空が広がっています。今回のつまみ食いでは、雲の変化のような瞬間を感じたいと思います。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月14日(火)07時41分59秒
  さてバロンさんの「ソラ ジャケ」作品。
泰然とした流れのピアノ・トリオの演奏ですが、その奥に感じられる三者のせめぎ合いには、聴く者が引き込まれる凄みがあります。それは気分の良い青空の中にも、常に変化が起きているのに似ており、まさに演奏内容に相応しいジャケと言えるのでしょう。
ドラムの録音レベルを低めにしているのですが、自然の流れのような演奏に耳を傾ければ、そこには名手ユメールとバロンの駆け引きの妙があります。バロン作の「Water Lily」、池に浮かぶ睡蓮の鮮やかさを描きながら、しかし絶えず変わっていく池の様子を感じさせる演奏でした。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月13日(月)07時36分45秒
  その前に、この作品が録音された1985年3月11日(月)の新聞を見てみましょう、となるのですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月12日(日)07時26分22秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の6枚目は、Kenny Barron の Scratch、1985年3月11日の録音です。
本作の裏ジャケに「25th Anniversary Series」と書かれており、頭を悩ましました。ジャズファンにはお馴染みのエンヤ・レーベルは1971年の設立であり、本作は1985年3月の録音であり発売、そして私が持っているCDは1999年に最初されたものです。エンヤの営業年数からの25周年ではないし、1943年生まれのバロンとも関係なさそうですしと考え込みました。ライナー・ノートは1985年発売時のものであり、その中にはドラム奏者のフランスジャズ界の重鎮ダニエル・ユメールがプロ活動25年以上との記述がありますが、1999年再発の時点では40年となっているわけですし。
この「25周年記念」には降参して、本作を2005年3月3日に「今日の1枚」で取り上げた際の私の感想を読み返しますと、バロンのピアノと、ホランドのベースに強い感銘を受けた事を書いておりました。
このジャケは、写真とイラストの合わせ技のようです。青空に浮かぶ雲が薄らと焼けている様子は、ソラ資料には記述がありませんでした。私はこの空もイラストと思ったのですが、クレジットによれば写真とのことです。
いつかはこんな空に出逢いたいと思いながら、今回のつまみ食いでは重鎮ユメールとバロンの絡みが燃えている瞬間を味わえればと、願っています。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月11日(土)07時21分21秒
  昨日の1枚は、Arthur Blythe の Retroflection。
私からすればアーサー・ブライスは1970年台から1980年台にかけてのお方なのですが、この1990年台もNYの一流ジャズ・クラブで呼ばれるだけあって人気があったのでしょう。そこに集まる観客は、1970年台には一歩先を見ている雰囲気の文化に酔っていたけど、今では現実の世界で手堅く生きている方々なのでしょう。
このライブの雰囲気を楽しむのはそんな方々であろうと思ったのですが、その中でひたすら悲しく流れる「Light Blue」に、胸が締め付けられる気持ちになりました。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月10日(金)07時19分10秒
  今日の1枚は、Arthur Blythe の Retroflection、Enja原盤、1993年6月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、200円で購入した作品です。
タイトルの意味は、「後ろに曲げる行為」「口の上側に対して舌の先端を折り返すことによってなされる発言のジェスチャー」との意味とネット辞書にありますが、使用頻度は少ない英単語です。
本作は昨年(2019/8/7)取り上げた作品の続編であり、ジョン・ヒックス(p),セシル・マクビー(b),そしてボビー・バトル(d)とのヴィレッジ・ヴァンガードでのライブです。



昨日の1枚は、Herbie Mann の Memphis Underground。
ハービー・マンのフルートが、覚えやすいメロディを軽やかに吹いていき、それをロック畑と思われるリズム陣が支え、そこにヴァイブとギターの二人が絡みついていく、私は口笛を心の中で吹きながら本作を楽しく聴き終えました。小難しいことをやろうとしていないところが流石で、ミュージシャンの姿が生きている作品です。
人それぞれ巡り合う時期がある、この有名作品と私が出会うには丁度良い時期だったのかもしれません。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月 9日(木)07時30分28秒
  今日の1枚は、Herbie Mann の Memphis Underground、Atlantic原盤、1968年8月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、150円で購入した作品です。
ジャズ初心者の時に買わなかった有名作品は買い難いものだ、というようなシーンがラズウェル細木の漫画にありました。私もそんな作品があったものですが、今日取り上げる有名盤を買わなかった理由は「ジャズロックの・・・」「クロスオーバーの先駆け・・・」のような謳い文句に心が動かなかったからです。
そんな時からかなりの年数を経て、缶コーヒーを買うほどの思いで本作と出会えました。「今日の1枚」では、1958年の作品と1962年の作品に続く、三回目のハービー・マンの作品となります。ロイ・エアーズ(vib)、ラリー・コリエル(g)、そしてソニー・シャーロック(g)が参加しています。


昨日の1枚は、John Hicks の Friends Old And New。
古いアメリカ映画、アステアなどが踊っている映画、ショーが繰り広げられているキャバレー、そんな絵がこの作品を聴いていると、頭を駆け巡りました。
ボブ・シールの狙いはそこだったのか、それは分かりませんが、いつものヒックスとは違う一面を聴ける作品です。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月 8日(水)06時56分5秒
  今日の1枚は、John Hicks の Friends Old And New、Novus原盤、1992年1月の特音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
ジョン・ヒックスがこのレーベルかに吹き込んでいたのに驚きですが、参加メンバーは充実したものです。クレジット順に並べますと、ロン・カーター(b)、グラディ・テイト(d)、クラーク・テリー(tp)、グレッグ・ギスバート(tp)、アル・グレイ(tb)、そしてジョシュア・レッドマン(ts)です。
プロデュースは、ボブ・シールです。


昨日の1枚は、Mark Whitfield の Forever Love。
フルアコの音色の魅力を生かし、決して技術披露会にならずに切々とギターを歌わせる内容は、素直に心に響くものです。甘く切なくムードに溢れ、という内容が彼の望む姿だったのか別にして、レーベルが用意した環境で素敵な演奏となっています。
10曲中2曲で歌っているダイアナ・クラールも素敵ですし、フルアコの音色に浸った1枚でした。
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月 7日(火)07時28分6秒
  今日の1枚は、Mark Whitfield の Forever Love、Verve原盤、1996年8月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
「今日の1枚」でこのギター奏者マーク・ホイットフィールドの作品を取り上げるのは、「true blue」以来12年ぶり(2008年10月4日掲載)となります。その12年前には「その後に発表された彼の作品を聴きたいとは思わない」などと私は書いておりましたが、何しろ250円ですのでカゴに入れたのでした。
今でもコンスタントに作品を発表している彼の、第6作目を聴いてみます。


昨日の1枚は、Ahmad Abdul-Malik's の Jazz Sahara。
百済から日本への仏教公伝は、538年或いは552年と言われております。これは単にその教えだけが伝わるのではく、仏教に関する様々なこと、寺の建築や仏教美術、そして仏教音楽も伝わってきます。その音楽に目を向けても、楽器の製造方法を含めたものが伝わってくるのです。
ただしインドからの仏教の東方伝播ですので、中近東の宗教、主はイスラム教は関係ないものなのでしょう。でも何故だかこのアブダル-マリクの作品を聴いて、日本の古代からの音楽に何かの共通点を感じました。ただし私が長年過ごした香港でのことも影響しているのかもしれません。ただし、これまた長年お世話になったイスラム教のマレーシアとは、違ったものを感じました。
この作品は中近東の音楽の雰囲気に触れる作品であり、そこでのリズムと節回しに、私は何かを感じた、そういうことです。
さてグリフィン、この中近東の中に入って、自分をしっかり表現できるところは流石です。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月 6日(月)07時04分46秒
  今日の1枚は、Ahmad Abdul-Malik's の Jazz Sahara、Riverside原盤、1958年10月の録音です。
多くの人をインターネットをより身近なものにしたSNSですが、私も数年前からお世話になっています。そこで教えられる未知盤が如何に多いことかに驚きますし、私にはまだまだジャズが門戸を広げているとの喜びになります。本作も、SNSでお世話になっている方から紹介いただいた作品です。
モンクやコルトレーンの作品への参加で知っているベース奏者アーメド・アブダル-マリクですが、「今日の1枚」でリーダー作を取り上げるのは初めてですので、「新・世界ジャズ人名辞典」から紹介します。
1927年にブルックリンで生まれ、スーダン人の血統を持つ彼は中近東、カリブ、アフリカ、ハワイなどエキゾチックな楽想をジャズに導入、パブリック・スクールや大学での公演も多い。チューバ、バイオリン、セロ、ピアノなども演奏する。プロ入りしてから、ブレイキー(1945-48年)、サム・テイラー(1954年)、ランディ・ウェストン(1957年)、モンク(1957-58年)等と共演。1965年にはNY大学、ブルックリンで民族音楽についての講義もしている。
アブダル-マリクはこの作品でベースの他に、Oud を弾いています。ジャケに写っているのがこのウードです。他にも中近東楽器を演奏する方が参加しています。そしてジャズファンにとっては、グリフィンの参加が興味あるところです。



昨日の1枚は、Michel Legrand の Legrand In Rio。
流石はアカデミー賞とグラミー賞の常連のルグラン先生、各楽器の持つ音を把握しての絶妙なアレンジで、ブラジルのお金持ちコースを味わえる演奏です。私としてはブラジルの都市の裏側を感じさせるような方向が好みゆえ、この作品は楽しんだだけで終わります。
さてコルトレーンの件ですが、九割方コルトレーンとの思いで聴いたのであろうジャズ批評の方を責めるのは酷ですが、十割コルトレーンではないとして聴いた私には、1957年終わり時点のコルトレーンにある凛々しさは感じられないものでした。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月 5日(日)07時35分45秒
  今日の1枚は、Michel Legrand の Legrand In Rio、Columbia原盤、1957年12月の録音です。
フランス音楽界の、そして世界の巨匠であるミッシェル・ルグランが、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロとバイーアをテーマにして制作したオーケストラ作品を、今日は取り上げます。
私はジャズ聴き始めから今に至るまで、ルグラン自体に興味を持って接したことはありません。では何故にこの作品を取り上げるかと言えば、一時期においてこの作品にコルトレーンが参加しているとされていたからです。
この作品の存在を初めて知ったのは、弊サイトの「今日のコルトレーン」コーナーでは資料09としている、「季刊 ジャズ批評 No.46、ジョン・コルトレーン特集」(1983年発行)に掲載されていたからです。そこでは「Besame Mucho」にコルトレーンが参加しているとの記録があるとし、更に「これがコルトレーンか否かについて意見の別れるところであるが、独得のタッキングといい、細かなフレージングの癖といい、まず間違いなくコルトレーンであると断言したい」書いております。因みにこの曲にはマイルスも参加している記録になっているが、そちらについては別人であろうと述べています。
これを読み、いつかこの作品が再発されたらと思っていましたが、その思いが消えたのは1996年頃かと記憶しています。同じく「今日のコルトレーン」コーナーで資料06としている「John Coltrane  A Discography and Musical Biography」が発売され、本作品がリストアップされていました。しかしここには注意書きがあり、岩浪洋三氏がミッシェル・ルグランにインタヴューした際に確認したところ、本作品にコルトレーンは参加していないと語ったとのことでした。どこかのディスコグラフィが間違えたのであろう、とのことです。
弊サイト開設以来20年の思いを実現すべく、昨年1月からコルトレーン特集を始めました。先の二つの資料も何度も開くことになったのですが、その際にこの作品に目が止まり、かつての記憶が蘇りました。
Amazonで中古品を発見し、送料込みで1030円で購入した次第です。その中古CDは2007年発売の国内盤ですが、日本語解説にコルトレーン云々、マイルス云々は一言も書いてありませんでした。



昨日の1枚は、Red Garland の All Mornin' Long。
20分超のタイトル曲のA面は、ガーランドがその場で作ったような、まったりブルースです。構成を考えていると言えばそうですし、適当にソロを回していると言えばその通りの演奏ですが、それで20分を聴かせるのは、ハードバップの勢いを肌で感じている黒人ジャズマンが、日頃の鬱憤を楽しく取り除いているのかなと感じます。ウィキペディアによればアイラ・ギトラーはこの演奏を、「the title piece was a "many-splendored, deep-dish demonstration of feeling, mood and melody」と評したそうです。上手いことを言うなと思いつつ、B面の2曲も同様だと感じました。
この11月15日は計10 曲を収録しましたが、その中からジャムセッションの良質な部分を感じさせる選曲に、本作はなっております。
私は昨年から取り組んでいるコルトレーン特集で改めて本ジャケを見て、プレスティッジがガーランドのリーダー作としていることに気付きました。それまではオールスター・セッションとのクレジットと思い込んでいましたが、演奏内容からすればそちらの方が似合っていると思います。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月 4日(土)07時16分30秒
  今日の1枚は、Red Garland の All Mornin' Long、Prestige原盤、1957年11月の録音です。
1957年11月25日と12月13日のガーランドのセッションから、最も早く(1958/4)発売された作品です。
ジャケにはThe Red Garland Quintet とありますが、プレスティッジのオールスター・セッションとの認識されている作品です。それはタイトル名から受ける印象もありますが、演奏内容自体からも、そのように思われているのでしょう。
コルトレーンとドナルド・バードとのガーランドの二管セッション、11月25日から3曲が収録されています。


昨日の1枚は、Red Garland の Soul Junction。
ガーランドの人気作品といえば、「グルーヴィー」を筆頭した、トリオ作品です。ではホーン入りの中で人気作品といえば、本作もそうだし、他にもあり、筆頭格と言える作品を挙げるのは難しいものです。
A面の「Soul Junction 」は15分超の演奏時間の前半が、ガーランドの独断場となっており、彼のブルース感覚を堪能できるものです。B面は「Birks' Works 」で始まり「I Got It Bad (And That Ain't Good) 」と続き、ブルースからバラッドへのガーランドの魅力、ブロック・コードとシングル・トーンの真髄をたっぷり味わえる演奏です。そこにコルトレーンとドナルド・バードの演奏が加わるのですから、申し分なしの演奏です。
しかしA面とB面、これらの曲の後に、もう1曲づつ収録されています。その曲だけを聴く分には良い演奏なのですが、アルバムという単位で聴いた場合、ガーランドの魅力を強く感じられる上記3曲だけの収録にしとけばとも、思ってしまいます。
2曲を収めなければ30分に届かない演奏時間なので、難しいものなのでしょうけれど、もし3曲だけの収録としていたら、ガーランドのホーン入りリーダー作の筆頭格にこの作品はなったのではと感じながら、聴き終えました。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月 3日(金)06時45分16秒
  今日の1枚は、Red Garland の Soul Junction、Prestige原盤、1957年11月の録音です。
ガーランドがコルトレーンとドナルド・バードとのクインテットでの1957年11月15日の録音は、12月13日と合わせて、ガーランド好きの間では「ガーランドのマラソン・セッション」と呼ばれています。
ヴァンゲル・スタジオの庭で撮影したようなジャケ写ですが、暖色の付け方とガーランドの服装センスで、何とも言えない迫力のジャケとなっています。
「今日のコルトレーン」ではどうしてもコルトレーン中心のコメントとなりますが、ここは「今日の1枚」、ガーランドの魅力を感じながら、1960年になってから発売された本作を聴いてみます。



昨日の1枚は、Wess/Coltrane/Quinichette の Wheelin' And Dealin'です。
オランダで夏用のスケートとして誕生したとの説が強いローラースケートですが、アメリカで発売されたのは1863年のようです。それから2世紀半以上経ったアメリカでは、今でもローラースケートは人気のようです。
そのローラースケートを使った本作のジャケですが、それは待ち侘びた娯楽の時間との、楽しげな雰囲気が出ているものです。
その雰囲気は、本作にも通じるものです。ゆったりとリラックスしてのブルースで軽くジャムセッションですが、肩肘貼らずに楽しむジャズに仕上がっています。人気のプレスティッジ・オールスター・セッションの、魅力が詰まっています。
コルトレーンもクィニシェットの魅力を堪能できますし、それを高めているのは、ガーランドのピアノとウエスのフルートでしょう。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月 2日(木)07時39分28秒
  今日の1枚は、Wess/Coltrane/Quinichette の Wheelin' And Dealin'、Prestige原盤、1957年9月の録音です。
こうして本盤を「今日の1枚」で取り上げる為にジャケのクレジットを見ているのですが、「Wess/Coltrane/Quinichette」となっているのですね。「コルトレーン特集」で書きましたが、これはマルが指揮をとったオール・スターズ・セッションですし、売り目的で行くならマルとコルトレーンの双頭セッションと言うべきものでしょう。
ベースにワトキンス、ドラムにテイラーを擁しての、三管編成での作品です。またプレスティッジのオール・スターズものとして、人気の高い作品です。マルの設定した中で、三管がどのように泳いでいるかを楽しみます。



昨日の1枚は、John Coltrane With The Red Garland Trio の Traneing In。
やはりA面に、このカルテットの魅力が詰まっています。
燃え上がる1曲目の「Traneing In」、そしてコルトレーンが拾い上げたバラッドの隠れ名曲の名演「Slow Dance」と、ガーランドと組むワン・ホーンのコルトレーンを堪能出来る内容です。この2曲は、本アルバム収録の全てが吹き込まれた1957年8月23日のセッションで、最後に演奏されたものです。コルトレーンとガーランド、そしてチェンバースにテイラーも、心底ジャズに酔っているような怪演となっています。
でもB面もなかなかのもの。アップにバラッドに最後にまたアップと変化を持たせ、楽しませてくれる内容です。
プレスティッジ時代の貴重なワン・ホーンのコルトレーンです。
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月 1日(水)08時07分43秒
  今日の1枚は、John Coltrane With The Red Garland Trio の Traneing In、Prestige原盤、1957年8月の録音です。
1957年8月23日にコルトレーンが、ガーランド、チェンバース、そしてアート・テイラーと吹き込んだ作品です。
LP7123との規格番号で最初に世に出たのは1958年2月or3月(ウィキペディア情報)で、燃え上がる赤が印象的なジャケで、「John Coltrane With The Red Garland Trio」とのタイトルでした。後にここに掲載したジャケで、タイトルを「 Traneing In」に変更して発売されました。発売という切り口から見た場合、本作はLP7105に続く、コルトレーンのプレスティッジでの2作目のリーダー作となります。もっともBNへの吹き込み作品は1957年9月録音ながら、2ヶ月後に発売されています。(フレデリック・コーエン氏の著作からの情報)
本作をワン・ホーン作品として考えた場合、タッド・ダメロンのLP7070「Mating Call」に続く作品です。
さて本作についてコルトレーンのリーダー作というよりは、ガーランドとの双頭作品と考えている人も多いのではと思います。今回掲載ジャケですとコルトレーンが前面に出ていますが、最初に世に出たジャケならば双頭作品との印象が強くなります。しかしそちらのジャケはCDでは所有しておりませんので、このジャケの掲載となりました。
各曲についてはコルトレーン特集で触れていますので、ここではアルバム全体のイメージを感じてみます。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 3月31日(火)07時19分19秒
  19590326-08
Giant Steps (Take 8, Alternate Version) (John Coltrane)
(3分44秒)



【この曲、この演奏】
このセッションでの8回目のGiant Stepsとなります。
さてこの曲のコルトレーンの演奏記録ですが、資料06を見ますと、セッション数で言うなら7回となります。最初が本セッション、2度目が5月5日のスタジオ・セッションで、ここでの演奏がアルバム「ジャイアント・ステップス」に収録されました。残りの5回は全てライブでの演奏です。3回目はこの年1959年の8月か9月のNJでのライブで、リー・モーガンとウェイン・ショーターが参加してたとのことです。4回目は先に触れた9月のバードランドでのライブで、シダー・ウォルトンとトミフラが参加してのものです。5回目は1960年7月19日、6回目は7月22日、共にショーボートでのライブで、マッコイ・タイナー、スティーブ・デイヴィス、そしてピート・ラ・ロカが参加しての演奏です。ここまでの4回のライブについては、音源は内容です。演奏記録最後となる7回目は、1962年11月17日のパリでのライブで、黄金カルテットでの演奏であり、こちらは私家録音の存在が確認できているとのことでsが、世には出ておりません。
さて本セッションでの8テイク目のこの演奏ですが、ピアノは随分とコルトレーンに寄り添えるものになってきていますが、チェンバースのベースのようにはいかないようです。ピアノにソロが与えられていないことから、バッキングだけで精一杯だったのでしょう。ドラムも頑張りは分かる演奏になっています。コルトレーン自体はスピード感と表現の広がりに、充実感を確かに感じる演奏です。
しかしながら自分が考えている、自分のバンドでの温めてきたこの曲の演奏という意味では、コルトレーンの満足には至らなかったのでしょう。




【エピソード、本セッションの録音日】
長らく本セッションは、1959年4月1日の録音とされてきた。初めて本セッションの演奏が世に出たのは、「Giant Steps」、「Naima」、そして「Like Sonny」のOKテイクを収めて、1975年にアルバム「Alternate Takes」であった。そこに4月1日とクレジットされていたのだ。
1983年発行の資料09、1995年発行の資料06にも4月1日とクレジットされている。
1995年にRhino-Atlanticより、「The Heavyweight Champion john coltrane」というCDボックスが発売された。これについては後日に詳細を記すが、この中で録音日は3月26日とされていた。そこでは新たな書類が見つかったと書かれており、言わば公式に訂正されたことになる。
2008年に資料06の改訂版(資料07)が発売されたが、そこでは3月26日と、本セッションの録音日が訂正されている。
しかしながら世に多くあるコルトレーン資料、1995年の公式訂正以降に作成された資料の中には、本セッションの録音日を4月1日としているものが散見される。
 

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