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15度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 3月 5日(月)07時49分25秒
  今日の1枚は、Carole Simpson の Live (and otherwise)、SSJ原盤、1990年の録音です。
昨日に引き続き、シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパンから2009年に発売されたヴォーカル作品を紹介します。
歌手兼ピアニストのキャロル・シンプソンは、ビリー・メイ楽団で活動した後の1957年に、キャピトルから「オール・アバウト・キャロル」を発売しました。しかしキャピトルが同作品の宣伝活動を行おうとした時には、キャロルさんは結婚したてで女の子を出産した特語であり、キャピトルの要望に応えられませんでした。当然ながら彼女はキャピトルとは無縁に成りました。
しかしながらこの「オール・アバウト・キャロル」を評価する方々おり、テレビ番組への出演とかに成り、そして1958年に「シンギン・アンド・スインギン・キャロル・シンプソン」という作品を発表しました。しかし内容が地味とのことで、商業的には成功しませんでした。
それでも美貌のキャロルさんですので、映画出演の話とかがあったようですが、彼女は興味を示さなかったようです。
その後は10年間の活動停止期間はありながらも、マイペースな音楽活動をキャロルさんは続けてきました。今日取り上げる作品はそんなマイペース時期のもので、1990年のライブや、1990年代のスタジオ録音などが混ざっている作品です。


昨日の1枚は、Linda Merrill Sings。
確かに歌唱力は高いです。それに、可愛い声と大人へ近づいている女性の魅力が感じられる、歌い方です。しかしながら作品として盛り上げに書ける内容です。それはリンダさんの資質によるものではなく、プロデュース側の問題なのでしょう。
amrというレーベルはシカゴにあり、想像する限りには個人の道楽レーベルではないでしょうか。またビルさんの解説によれば、バック陣の中のテナーサックス奏者はこのレーベルのオーナーとのことであります。その演奏内容は、他のメンバーも同様なのですが、演奏好きの集まりという感じです。
シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパンの2009年の復刻販売は、千枚ほどなのでしょうか。歌手を夢見た女性の夢はシカゴの自主制作に毛が生えたようなレーベルからの発売までで終わりました。しかしながら、それから50年近く経ってから世界で千人がこの作品を聴いたということで、彼女の夢はもう少しは花開いたことになるのでしょう。
彼女の人生を勝手に頭に浮かべながら、この作品を聴き終えました。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 3月 4日(日)09時37分12秒
  今日の1枚は、Linda Merrill Sings、amr原盤、1961年の録音です。
この作品は2009年に日本で、シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパンが復刻発売したものです。それまでは、オリジナル盤屋でもお目にかからない作品だったとのことです。
シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパンは何作も隠れたヴォーカル作品を復刻してきましたが、それにはビル・リードという方が関わってきたようです。”探偵”ビルと、その筋からは呼ばれている方とのことです。封入解説に書かれている、探偵ビルのコメントを、少し書きます。
世の中には「One Shot Winder」と呼ばれる歌手が、多々いたとのことです。二枚目は発売されなかった歌手とのことですが、それだけならばどの時代にもおります。ここで探偵ビルが言う「One Shot Winder」とは、LPレコードの勃興期の1955年から10年間ほどに、一枚だけ発売して消えていった方を指すとのことです。なぜこの時期なのかは探偵ビルは明言していませんが、私が思うには歌に才能ある方の多くが、ジャズ歌手の道を目指していたとのことなのでしょう。そして「One Shot Winder」は、250名程いたとのことです。
さて今回のシナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパンからの本作復刻にあたり、探偵ビルはこのリンダ・メリルについて調べました。結果的には多くの情報には行き着かなかったとのことですが、次の二点の情報を得たとのことです。
1つ目は、彼女は「One Shot Winder」ではなかったとのことです。1975年に自主プロデュースで、ニール・ダイアモンド作品集を発表したようです。
二つ目は、1969年にオクラホマ州で開かれたロデオ大会で歌ったとのことです。
これだけの情報で勝手に想像するならば、レコーディングのチャンスを得ながらもスポットライトが当たらなかったリンダさんは、地元で過ごしながら歌うことも続けていたとのことなのでしょう。
コンボをバックにした本作を、今日は聴いてみます。


昨日の1枚は、Zoot Sims の Live In Japan 1977 Vol.2。
ライブでのベーシストによる余興も収録されていますが、映像がないのでそれを入れる必要はなかったと思います。しかしそれなりの収録時間を確保するためには、また記録しての意味で、収められたのでしょう。或いはズートの休憩時間のためなのかもしれません。
主役のズートの演奏では、「In A Mellow Tone」での陽気に会場を盛り上げる姿、「I Got It Bad」で静かに聴かせる姿なり、第一線級のジャズマンの貫禄と、まだまだ若いんだよとの熱気が重ね合わさり、聴きごたえある内容になっています。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 3月 3日(土)09時08分28秒
  今日の1枚は、Zoot Sims の Live In Japan 1977 Vol.2、Marshmallow原盤、1977年6月の録音です。
わが国で、そして世界で愛されているテナー・サックス奏者のズート・シムズは、1985年にお亡くなりになりました。まだ59歳でしたので、新たな展開を期待できただけに、ジャズ愛好家から悲しまれたものでした。
今日取り上げる作品は、なくなる8年前の52歳の時の来日公演の模様を収めたもので、2009年に発売されました。そのテープがどのような経緯でマシュマロ・レーベルに持ち込まれたかは分かりませんが、封入解説によればマシュマロ・レーベルとシムズさんの未亡人との間で連絡を取り合っているとのことなので、正式販売と言えるでしょう。
本作品は第2集となっています。マシュマロ・レーベルから第1集が発売された際には、すぐに完売したそうです。その内容はスタンダード中心だったのですが、今日取り上げる第2集は上不氏曰く「地味な楽曲」が多く収録されています。
デイヴ・マッケンナ(p), バッキー・ピザレリ(g), メイジャー・ホリー(b), そしてジェイク・ハナ(d)との演奏です。

昨日の1枚は、Bob Rockwell の Bob’s Ben。
ジャケに移るボブさんの表情がいいですね。芯があり実直な人柄を感じさせます。Stephen Freiheitという私は知らないお方が撮影したものですが、調べたところポートレイトの撮影では定評のあるお方のようです。
さて演奏ですが、ジャケのボブさんの表情通りの演奏です。その極め付けが、ウェブスターが愛したバラッド「ザッツ・オール」での演奏です。誰でも聴き入ってしまうこのバラッド演奏は、ボブさんの人間性と、ウェブスターへの敬愛によるものでしょう。作品の中では地味な存在なのですが、この1曲だけでこの作品を聴く価値があります。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 3月 2日(金)07時53分26秒
  今日の1枚は、Bob Rockwell の Bob’s Ben、Stunt原盤、2004年5月26日の録音です。
テナー・サックス奏者のボブ・ロックウェルが、Ben Sidran(p), Billy Peterson(b), そしてLeo Sidran(d)と吹き込んだ作品を今日は紹介します。
多彩な活動を行なっているピアニストのベン・シドランとの共演作品ですが、タイトル名のベンとは、ベン・ウェブスターのことであります。ボブはこの2年前に同じレーベルに、「Bob's Wilder」という作品を残しています(2005/1/4掲載)。この際は、作曲家のアレック・ワイルダーへの作品でした。ジャズ・ファンにとってアレック・ワイルダーは間接的に接している方なのですが、今回のベン・ウェブスターは普段から馴染み深い方なので、こちらの方がジャズ・ファンにとってしっくりくるものでしょう。
ちなみにドラム奏者は、ベン・シドランの息子さんとのことです。


昨日の1枚は、Michel Sardaby の Night In Paris。
若い時のサダビーさんの陽気に飛び跳ねる演奏は影を潜めていますが、タッチの強さは健在の内容となっています。自然にメロディが聴いている者に届く演奏は、流石のものです。また2時間の収録時間ですので、恐らくはライブ全てを収録しているのでしょう。その中でダレる場面が無いのは、これまた流石と言えるでしょう。
「Don’t Explain」や「Canadian Sunset」での、人生の悲哀をサラリと演奏する姿は、豊富なキャリからくるものなのでしょうね。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 3月 1日(木)07時14分15秒
  今日の1枚は、Michel Sardaby の Night In Paris、Paris Jazz Corner原盤、2005年4月21日の録音です。
カリブ海にある仏領マルティニーク島で1935年に生まれたピアニストのミッシェル・サダビーの作品については、「今日の1枚」で6枚取り上げてきました。それらは1967年から1984年までの録音作品でした。今日取り上げるのはサダビー70歳の時に、常に活動の場としてきたパリでのライブ盤であります。
場所は、パリのど真ん中にあるL’Archipelという会場です。年っとにある写真を見る限りでは、100人ほどの収容人員かと思います。
またクレジットに本作品は、サダビーの70歳記念作品であると共に、ジャズ・ホットという雑誌の70周年記念作品とのことです。またパリス・ジャズ・コーナーというレーベルの、14周年記念作品とも書かれています。なんでもジャズ・ホット紙は、世界で初めて創刊されたジャズ雑誌らしいです。
Reggie Johnson(b),John Betsch(d)との演奏、CD二枚組です。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月26日(月)08時12分15秒
  さてアレキサンダーさんの「Like Someone In Love」。
アレキサンダーさんは安定した出来の作品を発表し続ける方なので、この作品も安心して聴ける内容になっています。続けて演奏されるアップテンポの曲を聴いていると、いろんな分野の中心であり、かつ非常に動きが速いニューヨークの光景が目に浮かびます。勿論、今までに得てきた私の情報からの光景であり、それが真の姿かは別の話になります。
そんな光景の中で「Like Someone In Love」は、アレキサンダーのサックスとヒックスのピアノでのデュオ演奏。しかもスロー・テンポ。何故だか、恋人の思いに応えようとするがなかなか踏み込めずに悩んでいる娘さんの姿が、頭に浮かびました。
今日は頭の中でニューヨークが妙に動き回り、こんな感想を書くような気分で、本作品を聴き終えました。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月25日(日)09時45分29秒
  その前に、この作品が録音された2005年3月18日(金)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「西武、資産売却2000億円、横浜プリンスなど、改革委、増資2000億円 みずほなど引き受けへ」
浜プリと言うと、磯子のプリンスホテルを指していました。今は新横浜を想像する方が多いようです。浜プリはこの記事にあるように売却され、2006年6月に営業終了となりました。跡地はマンションとなりました。

読売「日航会長が代表権返上、ミス続発で引責、CEO退任4月前倒し、役員5人降格」
朝日「日航に事業改善命令、ミス続発で 国交省警告、会長ら引責人事」
2月8日   新千歳空港で1月に無断離陸していたのが発覚
3月9日   貨物機の整備ミス放置問題
3月11日 韓国仁川国際空港で滑走路誤侵入
3月16日 非常用脱出装置をセットせず運行
これらが続発した日航のミスです。


ではこの12月16日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・13面経済面に「iPod追え、電機大手続々携帯音楽、戦い加熱、小型化、デザイン工夫」との記事があります。前年まではHDDを使うタイプが主流でした。この年の1月にアップルがフラッシュメモリーのiPodを発売し、一気にHDD陣営を逆転したとの記事内容です。
私の認識では、iPodの功績はフラッシュメモリー仕様でなはく、その画期的な機能でした。消費者が細がる機能でなはく、消費者が考えつかない機能を提供してきたことです。これが2007年のiPhone、2010年のiPadへ続いております。
・39面社会面のイスクラ産業の小さな広告があり、「華陀膏(かだこう)」と言う水虫薬を宣伝しています。私はこの会社を知らなかったのですが、1960年に創業され今も続いている会社です。1966年にこの水虫薬は発売され、今でも現役です。
・私はこの時期は在香港でしたので、TV欄には知らない番組が並んでいます。この日のテレ東20:00「」 21:00「元祖でぶや」と、私が好きそうな番組が並んでいます。「元祖でぶや」は私が帰任してからも数年間放送されていたようですが、残念ながら見たことはありません。
 

3度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月24日(土)07時48分12秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Like Someone In Love」が入っている
作品です。


「Like Someone In Love」が入っている作品の10枚目は、Eric Alexander の Sunday In New York、2005年3月18日の録音です。
ニューヨークという街は、誰もがこういう街だとの見解を持っていることでしょう。ジャズ好きならばニューヨークの情報を嫌でも身につけてきたことでしょうし、映画を見ればニューヨークのいろんなシーンが自然と身についてきていることでしょう。私も多くの方と同様にそんな一人ですし、また多くの方と同じでニューヨークに行ったことがありません。従って「ニューヨークの日曜日がどんな感じですか」と聞かれても、答えようがないものです。この「今日の1枚からつまみ食い」企画でこのアレキサンダーの作品を引っ張り出して、まず最初に考えたのが「ニューヨークの日曜日」とはどんなものなのかなのですが、行ったこともないので考えはそこで止まったままになりました。しかしながら住んでいる人に「みなとみらいの日曜日は?」と問われても、千差万別の答えになるのでしょうから、ここまで書いた文章は一体なんなのかと笑ってしまいました。でもそう考えてしまったのは、情報だけは大量に蓄積されている都市だからなのでしょう。
さて本作品のタイトルが、映画の題名であり、その主題曲です。どんな映画かといえば、ネットに「恋人に身体を求められた娘が、一度は拒絶するが、兄にどうするべきか相談しに来る。娘は日頃から厳格な兄を尊敬していたが、実は彼はフリー・セックスの実践者だった」というドタバタ・コメディとの情報がありました。
さて本題。アップテンポの曲を中心に並べたアレキサンダーの本作品を「今日の1枚」で取り上げたのは、2005年10月3日のことでした。そんな中に「Like Someone In Love」が収録されています。
 

3度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月23日(金)07時51分21秒
  さてトリオ・トランジションさんの「Like Someone In Love」。
今回聴いて、この作品の魅力は華麗なスピードだと感じました。車でいうならば、スピードある走りをしながらも、タイヤを鳴らすような子供じみた真似はしないで、横に乗せた素敵な女性を安心させるような走りであります。こんな風に感じた演奏となったのは、名手3人の演奏であり、そしてその3人の呼吸が重なっているからです。最後まで素敵なドライブを行なったような気分でした。
そんなドライブ中での「Like Someone In Love」ですが、夜中のマンハッタン橋を颯爽と飛ばしている車内での、大人の男女の笑顔で恋の駆け引きをしているようなシーンが思い浮かぶような演奏でした。
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月22日(木)07時42分49秒
  その前に、この作品が録音された1987年12月16日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「防衛費4%弱、ODA5%台、来年度予算、大蔵原案、伸び率圧縮へ、FSXに設計費」
読売「真由美取り調べ、ソウル市内で、大韓機事件で韓国当局、手帳に暗号文字」
朝日「真由美の身柄 韓国着、大韓機の墜落確認、ビルマ沖でボート回収、身元など本格追求、男の遺体検査、所持品分析急ぐ」
1987年11月29日に大韓機が爆破墜落された事件です。不審な日本旅券を所持した男女二人が疑われ、バーレンで身柄拘束されました。この時に報じられた日本名は、男 蜂谷真一・女 蜂谷真由美でした。二人はバーレン空港内で自殺を図り、男性は死亡、女性は気を失っただけでした。その後の調査で北朝鮮工作員とわかり、男は金勝一、女は金賢姫と判明しました。



ではこの12月16日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・13面に国際経済トピックスというコラムがあり、「超高給ブラジル公務員」との内容です。庶民は月収100ドルほどなのに、1万ドル以上の公務員がいるとのことです。マハラージャにたとえて、マラジャー族と言われているそうです。
・14面社会面下の広告コーナーに「片山様へ」との書き出しのものがあります。「迷惑かけました。社長心労で入院寸前。退陣気配です。貴男が居なければ解決しません。社長か自宅へすぐお電話ください。私も困りきっています」と書かれており、発信人の名もローマ字で記されています。日経と朝日にはこの広告はなく、読売一紙への掲載のようです。当然ながらこの後のことは分かりません。
・TV欄ニュース番組は大韓機事件かと思いきや、「韓国大統領選挙」と書かれているニュース番組が多いです。因みに当選したのは盧泰愚氏で、1993年に大統領となる金泳三氏は2位、1998年に大統領となる金大中氏は3位でした。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月21日(水)07時55分59秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Like Someone In Love」が入っている
作品です。


「Like Someone In Love」が入っている作品の9枚目は、Trio Transition、1987年12月16日の録音です。ピアニストのマルグリュー・ミラーは音楽活動を始めた当初から、日本で活動する機会が多かったとのことです。1980年からの数度にわたる来日を行っていましたが、それはサイドマンとしての演奏でした。1987年12月には、レジー・ワークマン(b)とフレデリック・ウェイツ(d)とに3人で来日し、スーパー・トリオとの名でライブを行いました。そこで録音された作品が本作品で、作品発売にあったてはトリオ・トランジションという名前となりました。
2009年2月22日に「今日の1枚」でこの作品を取り上げた際にはさらっとした紹介だけでしたので、今回は長めに紹介しました。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月20日(火)08時10分38秒
  セラーニさんの魅力は、センスの良さ、趣味の良さが演奏に表れていることです。特別に注目を浴びた方ではありませんが、この作品を聴けばセンスと趣味の良いイタリア男であることが分かります。ただし有名ジャズマンとはならなかったのは、個性的とは言い難い点からなのでしょう。でも、「Like Someone In Love」「Cheek To Cheek」「Autumn Leaves」と続けて演奏していく様子は、聴けば聴いたで誰もが吸い込まれるものです。
音楽畑から姿を消したかと思ったセラーニさんなのですが、調べてみましたら彼は2014年に88歳で亡くなっておりますが、舞台芸術の作曲家として活動していたとのことです。趣味とセンスの良さが活かせる現場は、ジャズではなかったようです。
 

3度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月19日(月)07時57分7秒
  その前に、この作品が録音された1963年5月2日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「国産品優遇の具体策推進、通産省、官公需から率先、割賦販売制度を整備」
読売「国会 来週から活発化、潜艦寄港もめそう、延長国会でも対立か」
朝日「国会 来週から再開、ILO議案が焦点、会期1月半延長の公算」
再開される国会、読売は日米について、朝日は労働についての国際化について書いており、2紙の特徴が見えます。


ではこの5月2日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・5面に「発泡スチレンの製造、共同で新会社、電化、積水化学に申入」とあります。
発泡スチレンとは発泡スチロールのことで、1950年にドイツで発明され、日本では1959年から生産が始まりました。西独のパディッシュ社の特許があり、電化は発泡スチロールを製造するに積水化学と組む必要があるとのような記述があります。因みに電化とは電気化学工業という会社のことで、これは今のデンカ株式会社のことです。
・1面下に東洋火熱のコンベヤーの広告があります。「トーヨーラピスタンコンベヤー」との商品名を押し出し、更に「ソニー企業株式会社殿納入」と書かれており、コンベヤの上をソニーのロゴ入箱がある写真を載せています。また横浜コンベヤ工場と書かれていて、横浜市神奈川区栄町2-40と住所が掲載されています。先ずこの会社はその後にトーヨーカネツとカタカナ表記の会社名にしております。戦前から工業窯炉の製造を行なっており、戦後はタンクの製造に力を入れているとのことです。また今でも「トーヨーラピスタンコンベヤー」という商品名はあるようですが、子会社「トーヨーカネツソリューションズ」が物流システムを扱っており、その中の一アイテムのようです。
・TV欄日テレ19:30に「歌のパレード」という30分カラー番組があります。出演は、マヒナスターズ・山中みゆき・伊藤アイコであります。この日のゴールデン唯一の歌番組なのでもっと有名な方が出ているのが自然と思いましたが、この番組は正式には「ビクター歌のパレード」というそうです。そうするとビクターが世に出したい歌手を出演させるのも、当然なことだったのでしょう。
 

1度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月18日(日)08時02分58秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Like Someone In Love」が入っている
作品です。


「Like Someone In Love」が入っている作品の8枚目は、Renato Sellani の un pianoforte per due innamorati、1963年5月2日の録音です。
「今日の1枚」を何となく始めてから20年近く経ちますが、ネット上で提供されるサービスの進歩に感心してきた20年とも言えます。このアルバムのタイトルは「恋人二人のためのピアノ」であることなど、いとも簡単に分かりました。
このセラーニさんの恋人同士に贈ったピノトリオ作品を「今日の1枚」で取り上げたのは、2000年8月9日のことでした。「ガーランドを少しトロクしたよう」「ソニ・クラを少しトロク」と失礼なことを述べながらも、「聴き進むに連れて、このトロク感じた部分が独特の間、セラーニの大きな個性に変って聴けるようになりました」としておりました。
「Like Someone In Love」を中心に聴きながら、セラーニさんの個性をもう少し深く探ってみます。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月17日(土)08時04分14秒
  さてパメラさんの「Like Someone In Love」。
それなりに生きてくれば、優しいと感じる人に多く出会ってくることでしょう。そんな優しい人でも、長く付き合っている人ならば、印象が違う面にも接することがあります。しかしながら、そんな面には一度たりとも接したことがない、真に優しいと思う人もごく僅かですがおります。
このパメラさんも、そんな真に優しい人なのではと、演奏から感じました。これを感じたということは、パメラさんは自身を映し出す演奏技術を身につけている方と言えるのでしょう。そんな中での「Like Someone In Love」は、優しい女性が片思いになっていく様子が映像で浮かんでくる演奏です。
「今日の1枚」で取り上げてから17年経ち、優しさとはかけ離れた自分でも、少しは優しさが分かるようになってきたのでしょう。数年後にもう一度この作品を聴けば、この作品の良さがさらに分かるような気がします。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月16日(金)08時09分55秒
  その前に、この作品が録音された2000年10月9日(月)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「千代田生命 更生特例法申請へ、自力再建を断念、破綻、生保で最大、東海銀・外資支援見込めず、保険金一部減額も」
読売「千代田生命破綻、銀行支援得られず、更生特例法きょう申請」
朝日「よど号容疑者追放の用意、北朝鮮 米側に言明、米 テロ国家解除も」
千代田生命については、朝日も一面で取り上げています。千代田生命はその後2001年にAIGスター生命保険株式会社へ包括移転され、さらにそれが買収されて2012年にはジブラルタ生命保険へ吸収合併されました。
更生特例法とは、協同組織金融機関及び相互会社の更生手続きを定めたもので、1966年に制定されました。ウィキペディアによれば、その最初の適用がこの千代田生命となっています。
またこの月の21日付新聞では、協栄生命の破綻が報じられています。因みに協栄生命も更生特例法が適用されており、他には東京生命と大和生命に適用されました。


ではこの10月9日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・22面では、新聞週間の特集ページとなっています。その中で「新聞博物館 横浜に誕生、貴重な資料15万点」との見出しがあり、横浜市中区にある施設を紹介しています。
・39面社会面下に、「メディアウォール・ドット・シーシー」という会社の広告があります。9月29日付広告の日本語ドメイン名登録受付開始のURLが間違っていたとの訂正広告です。この手の会社がURLを間違えるとは驚きです。そしてこの広告を読み、そう言えば日本語ドメインなるものがあったなと思い出しました。私は日本語ドメイン名でURLを入力したことはありません
・TV欄フジ17:00「スーパーニュース」では、大型回転寿司店を特集しています。その競争の激しさを伝えるものだと思いますが、この競争は今日まで続いていますね。因みに私、回転寿司店に行ったことがありません。なんだか嫌悪感があるのです。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月15日(木)07時53分55秒
  今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Like Someone In Love」が入っている
作品です。


「Like Someone In Love」が入っている作品の7枚目は、Pamela York の Blue York、2000年10月9日の録音です。
ヴォーカリストとパメラさんを勘違いして買った作品です。今回この「つまみ食い」企画で取り上げるに当たってネットで彼女について調べたのですが、どうやらこの作品が彼女の初リーダー作のようです。この後、2006年と2012年にリーダー作を発表しております。またパメラさんのサイトでの演奏スケジュールを見れば、コンスタントな活動を行なっているようです。ヒューストンでのライブが多いので、想像ですがヒューストンで地道に活動しているのでしょう。
さて2001年9月1日に本作品を「今日の1枚」で取り上げた際に私は、「彼女の本心はモンク風の演奏にあるのではないか」と書いたかと思えば、「リズム感が独特と言うか強さが足りない」と書いたりしていて、なかなか表現に困っているようなものです。
「Like Someone In Love」についても、褒めているのか少し否定的なのか、自分でも読み取れない文章になっています。今回の「つまみ食い」企画では、少なくともこの曲について、読んでわかる感想を書きたいと思っています。
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月14日(水)07時39分21秒
  さてガザロフさんの「Like Someone In Love」。
抽象画を描いているような感じで演奏が進んでいくのですが、それが活かされる場面が少ないのが残念な作品です。その世界は、スローな演奏でかつベースがしっかりとタイムをキープしている場面で、良さを発揮しています。しかしながらそんな場面が登場するのは少ない時間に限られています。
「Like Someone In Love」はミディアム・テンポでそんな良さがという情する場面がなく、寂しい結果でした。
ソロで演奏した「Round Midnight」がベースとのデュオだったら素敵なものになったのにと思いながら、聴き終えました。
さてこの作品を吹き込んで以降のガザロフさんですが、多彩な活動をしているようです。彼の良さが発揮されるのは、このようなジャズ作品でないのではとも感じました。
 

1度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月13日(火)07時47分4秒
  その前に、この作品が録音された2000年3月13日(月)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「三和・東海・あさひ銀統合、来春にも、共同持ち株会社、総資産100兆円超、国内2位、大手4陣営に再編」
読売「三和と東海・あさひ統合へ、銀行再編来春めど、最終調整、総資産世界3位に」
朝日「10-12月GDP 1.4%減少、2期連続マイナス、個人消費なお低迷、東証一時600円下落」
メガバンク統合については朝日も1面で取り上げています。この翌日には2001年4月に金融持株会社を設立するとの発表がありましたが、結果的には実現しませんでした。交渉過程で東海・三和が合弁による統合を提案し、あさひはそれでは三和に飲み込まれるとの危機感を抱き、それに営業戦略の違いもあり、頓挫したのでした。
あさひは2003年に大和と合併しりそな銀行隣、三和と東海は東洋信託を加えて経営統合しUFJ銀行となりました。


ではこの3月13日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・17面のコラム 経済気象台に「ゼロ金利解除への動き」との記事があります。
日本でのゼロ金利政策とは、バブル崩壊後最悪の経済状況の中で、1999年2月に日銀が無担保コール翌日物金利を史上最低の0.15 %に誘導することを決定したのが始まりでした。当時の速水総裁が「ゼロでも良い」と発言したことから、ゼロ金利政策と呼ばれました。
しかしながらゼロ金利政策には副作用もあり、この記事の時にはITバブル景気だったこともあり、ゼロ金利が一時解除されました。しかしながらIT景気はあっという間に消え去り、ゼロ金利が復活したのでした。その後2006年に再び解除されましたが、2008年の一連の世界金融危機でまた復活したのでした。
・最終面には、三井みらい生命の広告があります。「私には、私の これ1本!」との宣伝文句で、「これ1本」という商品を説明しています。生命保険・損保保険は合併の連続なのですが、三井みらい生命も同様の道を辿り、今現在は三井住友海上あいおい生命保険という会社となっています。
・TV欄のどのニュース番組でも、前日の名古屋国際女子マラソンで高橋尚子選手が優勝し、シドニーオリンピックへの出場を決めたことを、扱っております。因みに三紙共に、高橋選手のことを1面で報道しておりました。
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月12日(月)08時02分13秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Like Someone In Love」が入っている
作品です。


「Like Someone In Love」が入っている作品の6枚目は、David Gazarov の black vision、2000年3月13日の録音です。
「冴えない男」とガザロフさんのジャケの姿を酷評し、ある曲については「深みが無く流しただけの演奏」とこれまた酷評し、しかしながらソロで演奏したものについては「リリカルな演奏」と褒め、まとめとして「結構間口が広いピアニスト」と結んだ感想を私が「今日の1枚」に書いたのは、2001年1月22日のことでした。
要するに、如何様にも解釈できる演奏だとの感想だったのでしょう。酷いことを書いてしまったと後悔するのか、17年経っても同じ感想になるのか、今日は「Like Someone In Love」を中心に聴いてみます。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月11日(日)09時56分18秒
  昨日の1枚は、Kahil El’Zabar の Ooh Live!。
私にとってアリ・ブラウンとは、知っていてさほど深く知らないお方です。1944年にシカゴで生まれた方です。1960年代前半まではR&Bバンドでピアニストとして活動し、1965年にはサックスに切り替えたそうです。その後はピアノ演奏することもありますが、主にサックス奏者として活躍していました。またその活動歴はシカゴ出身とあってAACMへの参加を通じて、また1970年代はロフジャズで活躍する方々と共演を重ねてきました。私はそんな人たちの作品に参加しているアリ・ブラウンの演奏に触れてきたわけですが、お恥ずかしい話ですが、レコード・CD箱をひっくり返さなければ、それがどの作品なのか即答でいない有様です。
そんなアリ・ブラウンは1989年から本作品の主役であるエルザバーのバンドのメンバーになっていました。そのアリ・ブラウンは本作品ではピアノを主として演奏しています。その存在感が誠に強烈であります。1曲目の「枯葉」は20分近い演奏時間の曲ですが、アリ・ブラウンのピアノ演奏が炸裂しています。当然ながらピアノ1本のミュージシャンと比較すれば、演奏テクニックに流暢さなどはなく、どちらかといえば朴訥した感じの演奏です。一音一音づつ力強く鍵盤を叩いていく演奏は、清々しいまでにアリ・ブラウンの思いを感じることができる内容です。そしてそこにリーダーのエルザバーのドラムとマラカイ・フェイヴァースのベースが、重厚に絡んでいくわけですから、滅多に聴けないタイプの「枯葉」演奏となっています。
この「枯葉」の演奏だけで、この作品は私にとって重要な作品になっています。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月10日(土)09時49分2秒
  今日の1枚は、Kahil El’Zabar の Ooh Live!、Katalyst原盤、2000年10月の録音です。
多彩な打楽器を操るカヒル・エルザバーのリーダー作品については、この「今日の1枚」でマレイとの共演作(2004/9/3)とボウイとの共演作(2017/11/2)を取り上げてきました。私はこの2作品を共演者目的で購入したのですが、そこでのエルザバーさんの演奏を気に入り、2009年頃に今日取り上げる作品を購入しました。
ベースのマラカイ・フェイバース、ピアノとサックスのアリ・ブラウン、そしてファラオ・サンダースとの演奏作品です。



昨日の1枚は、Andre Previn の King Size。
この作品でのプレヴィンは他の作品に比べて、間をしっかりと取る演奏になっています。騙り口数少なめながら、自身の感情を他の作品よりもしっかりと伝えています。このスタイルは、プレヴィンが演奏したかったスタイルなのでしょう。
そしてそれを可能にしたのは、ベースとドラムとの相性の良さです。レッド・ミッチェルの刺激的ベース演奏も素敵ですし、フランキー・キャップのドラムもしっかりとプレヴィンを支えております。フランキー・キャップは知名度が薄い方ですが、多くの歌手から歌伴で引っ張りだこだった方です。こんな経験が生きているのでしょう。
プレヴィンのジャズプレーヤーの姿を強く見せている作品と同時に、堅実なドラム奏者の役割を実感した作品でした。
 

零度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月 9日(金)08時30分25秒
  今日の1枚は、Andre Previn の King Size、Contemporary原盤、1958年11月の録音です。
クラシック界の名指揮者でありピアニストのプレヴィンが、ジャズ界で輝いていたのは1960年代前半までの事でした。この時期には並行して映画音楽の仕事もしていたとのことですので、彼は間口の広い音楽家と言えるのでしょう。
彼のジャズとしての活動はコンテンポラリーに多くの作品として残っており、それはリーダー作品やサイドとしての参加作品であります。私の記憶している限りでは、この「今日の1枚」でそんなコンテンポラリー作品を二枚取り上げています。(2008/8/6, 1999/3/27掲載) 今日取り上げる作品もコンテンポラリー時代のもので、プレヴィンの代表作とする方も多い作品です。
ベースのレッド・ミッチェル、ドラムのフランキー・キャップと数ヶ月に渡るツアー後に、同メンバーで録音されたものです。



昨日の1枚は、Charles Mingus Sextet with Eric Dolphy の Cornell 1964。
3管を中心としたメンバーが、自分の個性を発揮しながらも、ミンガス色で演奏していく姿は流石との一言です。ミンガスの求心力と各ミュージシャンの力量があって、成し遂げられることでしょう。バンドリーダーとしてのミンガスの存在感で、CD二枚組をあっという間に聴き終えました。その中で、やはり白眉なのは、1959年以降ミンガスの最重要レパートリーである「フォーバス知事の寓話」でしょう。ここではまさに先の魅力が全開といった演奏になっています。
3管の録音バランスがバラバラとかの不満点はありますが、よくぞこの作品を世に出してくれたと、感謝しています。
最後になりますが、これはドルフィーがなくなる3ヶ月前の演奏、聴き惚れる演奏です。
 

零度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月 8日(木)07時42分48秒
  今日の1枚は、Charles Mingus Sextet with Eric Dolphy の Cornell 1964、Blue Note原盤、1964年3月の録音です。
ミンガスがドルフィーを引き連れての1964年4月の欧州ツァーは、いろんな形でライブ盤が世の中に登場いたしました。私もLP・CDで何枚も持っており、この「今日の1枚」ではCD3種を取り上げてきました。(2008/4/14,28,29掲載)
この1964年4月10日から18日までの欧州ツァーの前には、このバンドで本国アメリカで演奏活動をしていたのです。この年の早い時期に「ファイヴ・スポット」で演奏しており、その後に東海岸を中心にいくつかのコンサートに出演しました。そんなアメリカでの活動の模様は、4月4日のタウン・ホールでの演奏しか発売されておりませんでした。それが今から10年前に、3月18日にコーネル大学での演奏が発売されたのでした。
クリフォード・ジョーダン(ts),ジョニー・コールズ(tp),ジャッキー・バイアード(p),そしてダニー・リッチモンド(d)という、ミンガス・バンドお馴染みのメンバーでの演奏です。


昨日の1枚は、Jim Hall & Pat Metheny。Right Track Studiosは、マンハッタンのど真ん中、セントラルパーク近くの劇場街にあるスタジオです。またManchester Craftsmen’s Guildは、ピッツバーグのオハイオ川沿いにある音楽美術の若者育成施設のようです。
ジム・ホールとパット・メセニーの本デュオ作品はこの2箇所で、演奏されたものです。Manchester Craftsmen’s Guildではライブ演奏で、拍手からすると500人ほどの観客を前にしての演奏にようです。
スタジオではエレクトリックギターのジム・ホールに対して、アコースティックギターでのパット・メセニーの演奏が主になっています。一方、観客を前にしての演奏では、両者共にエレクトリックギターでの演奏が主になっています。その演奏の中身は、漂うような居心地の良さの中に、両者のギター魂の会話が聴ける内容になっています。演奏に身を任せれば穏やかな時間の流れとなるし、演奏に気持ちを集中すれば両者の意気込みに震えたつものです。
聴く度に違う姿を感じる、ギター好き必聴の作品と言えます。
 

零度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月 7日(水)07時40分16秒
  今日の1枚は、Jim Hall & Pat Metheny、Nonesuch原盤、1998年7月の録音です。
この作品の購入経緯が思い出せません。新譜発売の時に購入したのではなく、2011年に再発された際に購入したものです。当時はペナンに住んでおり、3ヶ月に1度は帰国しておりました。そんな際には、アマゾンに日用品を含めて色々と注文して、ペナンに持って帰っておりました。そんな注文の際に、勢いでクリックして、本作品を入手したのでしょう。しかし内容については、記憶になし。
ギター界の大御所二人の作品を、今日は聴いてみます。



昨日の1枚は、Carsten Dahl の In Our Own Sweet Way。
3年間のライブから選ばれた演奏のようで、人生の侘び寂びというか、喜怒哀楽というか、そんな誰もが感じる感情を突き詰めているようなトリオでの演奏になっています。白眉はデンマーク民謡であろう「Maria Grennem Torne Gar」です。人生での良き瞬間と思いのようにいかない辛い瞬間を思い出しながら、静かで奥深い演奏に聴き入りました。
 

1度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月 6日(火)08時02分0秒
  今日の1枚は、Carsten Dahl の In Our Own Sweet Way、Storyville原盤、2005年の録音です。
カーステン・ダールというピアニストの作品を、今日は紹介します。
ダールについては、「Minor Meeting」という2001年録音のトリオ作品を、この「今日の1枚」で取り上げたことがあります。(2002/3/10掲載)その際には、「三位一体好演の見本のような作品」と感想を書きました。今回のは、それから4年から6年後に録音された作品です。マッズ・ヴィンディングとアレックス・リールという、当時の欧州最高のメンバーでの演奏になります。



昨日の1枚は、George Wallington の Jazz At Hotchkiss。
バードとウッズがはしゃいでいるかのように演奏している姿を、微笑みながら聴く作品と感じました。楽しいジャズの姿が、ここにあります。
さてウォーリントンさんですが、この楽しい作品を吹き込んですぐに自己のグループを解散し、数年活動したのちに、エアコンのセールスマンになったとのことです。家業を継いだとの話もあります。この辺りの事情が分かる情報は得られませんでしたが、それぞれ生活がある中でのことだったのでしょう。
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月 5日(月)07時41分34秒
  今日の1枚は、George Wallington の Jazz At Hotchkiss、Savoy原盤、1957年11月の録音です。
ビ・バップとハード・バップの勃興期に活躍したピアニストであるジョージ・ウォーリントンの素敵な作品を、この「今日の1枚」で三枚取り上げてきました。本日取り上げる作品は、先の三枚に比べれば、地味な存在の作品です。しかし、ドナルド・バード(tp)にフィル・ウッズ(as)が参加しているので、ジャズ好きならば興味を持つ作品でしょう。



昨日の1枚は、Rod Stewart の The Great American Songbook VolumeⅢ。
ロッド・スチュアートで印象深いことが二つあります。
ロック聴き始めの小学生終わりの時に、私の情報源であった友人が、フェイセズの来日のことを熱く語っていました。彼の兄いさんがロック好きであり、私の同級生はその影響を受けていたのです。フェイセズはどんなに凄いロックバンドなのか、また昨年にはテツ山内が加入したんだとかの話でした。私にとてはロッドよりもテツ山内の話が強く印象に残っていました。このフェイセズの来日については後年知ったのですが、事実上内部分裂していたようで、ロッドのバンドになっていたようです。
二つ目は1997年の話です。イギリスのウェンブレー・スタジアムで「SONGS&VISIONS」という音楽イベントが開かれました。プレスリー没後20年を記念したイヴェントで、ロックの歴史を振り返るのが趣旨でした。ロバート・パーマーやスティーヴ・ウィンウッドなどと共にロッドもこのイヴェントに参加していました。私がなぜこのイヴェントを強く記憶しているかといえば、愛する矢沢永吉が参加したのです。主催者は英語圏以外にロックを広めた人物として、永ちゃんに目をつけたのでした。永ちゃんがこのコンサートに臨む様子はドキュメント番組として、NHKで放送されました。それまでは永ちゃんを無視していたロッドを含むスター達が、永ちゃんがソロでプレスリーの「冷たくしないで」を、またロッドやボン・ジョヴィなどと「ハートブレイク・ホテル」をビシッと決めて歌うと、それまでの態度を一変させて永ちゃんに接していたのが印象的でありました。

さて本盤のお話。超一流のシンガーが、一流のプロデューサーとバック奏者と作った作品なので、安心して聴いていられる作品に仕上がっています。当時60歳近いロッドなのですが、声がよく出ています。「SONGS&VISIONS」に出演した時にはまん丸だったロッドが、本作品ではかなり体を絞っています。そんなことも、本作品に影響しているのかもしれません。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月 4日(日)10時06分13秒
  今日の1枚は、Rod Stewart の The Great American Songbook VolumeⅢ、J Records原盤、2004年の録音です。
ポップ音楽のスターがジャズ作品を発表することは、よくあることです。この「今日の1枚」では、リンダ・ロンシュタットの3枚(2000/5/17, 2004/9/18, 2005/5/24掲載)、そしてジョニ・ミッチェルの2作(2001/1/27, 28掲載)を取り上げてきました。
今回は男性ヴォーカリストの大御所ロッド・スチュアートの作品を取り上げます。私は2000年代後半に中古盤で購入したのですが、ロッドの「The Great American Songbook」は、全4作あわせて全世界で2000万枚を売り上げたそうです。特に今日取り上げる3集は、その中でも群を抜いた売り上げだったとのことです。


昨日の1枚は、Duke Ellington And His Orchestra の The Popular Ellington。
ビッグバンドのリーダーとしてのエリントンの魅力は「At Newport 1956」(2000/3/21掲載)、打楽器でもあるピアノの奏者としてのエリントンの魅力を「Money Jungle」(2005/3/11掲載)で、この「今日の1枚」で取り上げてきました。今回の作品はその両方の魅力を凝縮した内容になっています。ビッグバンドのアレンジの妙、ソリストの輝きという魅力とともに、強い尖があるエリントンのピアノをそこに加えた内容です。
この「The Popular Ellington」というアルバム名は、ビッグバンド好きの人にはピアニストとしてのエリントンの魅力に、コンボ好きの人に対してはビッグバンドのリーダーとしてのエリントンの魅力に親しんでもらうために名付けたのでしょう。
単なる焼き直しではなく、有名曲に新たな魅力を吹き込んだ1枚であり、ジャズ界の名盤の一つであります。
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月 3日(土)07時44分33秒
  今日の1枚は、Duke Ellington And His Orchestra の The Popular Ellington、RCA原盤、1966年5月の録音です。
1920年代から活躍しているエリントン楽団は、数多くのレコーディングを行い、また数多くの代表曲を発表してきました。その代表曲を11曲集めて吹き込んだエリントン傑作集が、本作品であります。


昨日の1枚は、Geri Allen, Charlie Haden, Paul Motian の Live At The Village Vanguard。
内に向かって燃える演奏をするアレンさんに、ベテランの域に達した二人が若々しく迫っていく演奏を全編で繰り広げております。
私がアレンさんの作品を買っていた1990年代から2000年代前半までの時期には、アレンさんも中心にいた新鋭たちが意欲的な活動を行ってました。封入解説で悠氏が述べていますが、それらの作品は彼らの活動拠点であるアメリカでは制作されず、ヨーロッパや日本のレーベルで制作されていました。考えてみれば、この時期より20年前のロフトジャズが盛況だった時も、レコーディングの機会を与えていたのはヨーロッパのレーベルが中心でした。この辺りのことは、その活動の中にいたミュージシャンは苦々しく思っていたのでしょう。
ジャケに映る3人、特にアレンさんの凜とした表情には、自分の信じる道を進んでいる人間の決意が、演奏内容と同様に現れています。
 

1度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 2月 2日(金)07時25分11秒
  今日の1枚は、Geri Allen, Charlie Haden, Paul Motian の Live At The Village Vanguard、DIW原盤、1990年12月の録音です。
私はピアニストのジェリ・アレンを好きで買っていた時期がありまして、この「今日の1枚」でも4枚紹介してきましたが、この作品が私が持っている最後のジェリ作品になるかと思います。
この3人の共同名義のNYでのライブ作品は、日本の会社の制作で、全9曲メンバーのオリジナルを演奏しています。

昨日の1枚は、Steve Kuhn の Love Walked In。
1曲めの「危険な関係のブルース」は、激しく飛ばしまくるキューンの演奏です。全体的にこの強いタッチが、好盤作りに結びついています。そこに怨念のキューンの姿が加わったのが、キューン作の「サハラン」です。自分の世界をしっかりと持ったキューンさんの演奏は、この作品で素敵な曲を見事に料理しています。
 

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