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20度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月30日(土)07時30分47秒
  19590505-02
Syeeda's Song Flute (John Coltrane)
(7分3秒)


【この曲、この演奏】
妻ネイマの娘であり、コルトレーンも愛していたアントニアに捧げた曲です。コルトレーンのこの曲の演奏記録は、本セッションだけです。
資料09の解説によれば、「ウラに置いたアクセント等リズム面の手の加え方が面白い」とあります。一聴すると娘の可愛らしさからは離れた曲のように感じますが、幼い娘の仕草から思いついたこの曲には、成長期の少女の動きを表しているのかもしれません。
そう考えると、メンバー全員のまとまりあるテンポの取り方が、上潮に乗るかのように盛り上がっていくのが素敵に映る演奏です。コルトレーンのパワフルでいながら憂いも感じさせる演奏と共に、同様のメンバー、特にチェンバースの演奏に聴き入る内容です。




【エピソード、本セッションについて】
一つのアルバム制作に前日との二日間もスタジオを用意する、さらにはその準備の演奏機会(3月26日)も用意するアトランティックの姿勢に、コルトレーンは強い思いを感じたはずだ。
メンバーは前日と同じで、気心知れたメンバー。演奏曲に目を移させば、「Giant Steps」と「Mr. P.C.」という曲と共に、コルトレーンにとって大事な女性への曲が三曲ある。幼少期から一緒に生活していた従姉妹のメアリー、義理の娘のアントニオへ捧げた曲である。
そしてもう一曲が、本セッションの問題点となる。それは当時の妻ネイマに捧げた曲、「Naima」である。この録音が紛失したのであった。このことがアルバム「ジャイアント・ステップス」発売への大きな問題点となっていく。(私見です)
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月29日(金)07時34分54秒
  19590504-04
Countdown (alternate take)  (John Coltrane)
(4分34秒)


【この曲、この演奏】
この曲の演奏は、結果としては最初のがOKテイクとなりましたが、続けてもう一度この曲の演奏を行いました。
演奏時間は前テイクの倍近くとなり、それはコルトレーンのアドリブ・パートが増えたからであり、その中身は前テイクのそれに対して殺気が加わったものです。
両テイク共に聴きごたえあるものですので、アルバム「ジャイアント・ステップス」にどちらのテイクを加えるかは、アルバム全体の構成を考えてのものだったと思います。




【エピソード、訴え組曲】
資料07に、1995年11月12日に行われた、コール・ポーターによるトミー・フラナガンへの、電話によるインタヴューが掲載されている。
それによれば、「Giant Steps」「Countdown」「Sweet Sioux」の3曲は、組曲となる予定だった。その組曲は「Suite Sue(訴え組曲)」と名付ける予定で、それは古い曲である「Sweet Sue」の語呂合わせであった。
私見ではこの組曲の一つは「Giant Steps」ではなく、この日に演奏された「Spiral」であったのではと思う。「Sweet Sioux」が聴けないだけに何とも言えないが、「Spiral」と「Countdown」というスピードとスリル感を追求した曲にも、同じ毛色を感じるからだ。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月28日(木)07時22分14秒
  19590504-03
Countdown (John Coltrane)
(2分23秒)



【この曲、この演奏】
コルトレーン作のこの曲の演奏記録は、資料06では3回となっている。最初は本セッションで、正式レコーディングはこれだけです。2回目はアート・テイラーのお母さんの家での演奏で、メンバーは同じです。テイラーの記憶によれば15分ほど演奏したとのことです。この演奏はテイラーの記憶では、この年の4月か5月とのことなので、ひょっとしたらこちらが1回目かもしれません。そして3回目は1960年7月22日のフィラデルフィアのショウボートでのライブで、マッコイ、スティーブ・デイヴィス、そしてラ・ロカというメンバーです。
さらにコルトレーンは、1958年のサボイでのハーデンのセッションで「Countdown」を演奏していますが、こちらはハーデン作の同名異曲とのことです。(私は未聴)
さてここでの演奏ですが、資料09には次のように記述されています。
マイルスの「チューン・アップ」のコルトレーン・チェンジ・ヴァージョン。テイラーのカラフルなソロに続いてコルトレーンのアドリブ、そしてテーマが初めて出てエンディングまでの2分21秒は呆気に取られたまま過ぎる。♪=300をゆうに越えるテンポも複雑なコードチェンジも関係なく、これでもかと迫り来るコルトレーン。
私が感じながら上手く表現できないところを、音楽知識も加えて適切に書かれているので、そのまま引用しました。
この日の演奏で、特にこの曲の演奏で、コルトレーンはドラムの重要性を痛感したことでしょう。悪い書き方かも知れませんが、3月26日のドラム奏者レックス・ハンフリーズでは、この曲の演奏は形にもならなかったことでしょう。
テイラーをはじめこのリズム陣だからこその、コルトレーンのスピードとスリル感あふれる演奏になったのです。



【エピソード、このセッション】
コルトレーンの重要作品である「ジャイアント・ステップス」の第1回目の録音が、本セッションである。コルトレーンとしては3月26日をそれとしたかったのかも知れないが、何しろピアノとドラムがコルトレーンの演奏について来れずに、この時には全てボツとなってしまったのだ。
そこでメンバーの再考したコルトレーンは、プレスティッジ時代の気心知れた盟友を呼んだのである。ピアノのトミー・フラナガンと、ドラムのアート・テイラーだ。このメンバーでの演奏した「Spiral」と「Countdown」は、名盤「ジャイアント・ステップス」に堂々と鎮座した。
そしてこの翌日にも同メンバーでレコーディングを行い、本来ならば「ジャイアント・ステップス」の収録は終わったはずだった。
なおこの日と翌日の録音セッションには、録音日の誤りとか、テープ紛失があり、その意味では今後に新たなものがコルトレーン・ファンに提供されるかも知れない。それを待ち望みたい。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月27日(水)07時23分38秒
  19590504-01
Spiral (John Coltrane)
(5分58秒)


【この曲、この演奏】
コルトレーン作のこの曲は、半音づつ下がっていくスリル感ある曲であり、コルトレーンの重要レパートリーとなって然るべき曲と思いますが、資料06によれば演奏記録は二回だけです。それは本セッションと、1960年7月22日のフィラデルフィアのショウボートでの、私家録音が残っているライブだけです。
螺旋階段を駆け下りていくスリル感と疾走感を、コルトレーンは見事に演奏しきっています。そしてソロにおける想像力の塊は、一度聞けばこの曲が頭から離れなくなるものです。これにはこれを支えるリズム陣の、熱気溢れる演奏によるものが大きいのでしょう。特にベースとドラムの演奏は、そこだけに意識を集中させて聴くだけでも興奮するものです。またトミフラにはソロ・スペースが与えられ、期待に応える演奏となっています。
この曲の演奏を聴くだけでもこのセッションの充実ぶりが分かり、そうすると3月26日のセッションの寂しさがより目立ってしまいます。
さらに付け加えるならば、このセッションも3月26日同様に別のテイクの存在があるならば、それを聴きたいのですが、有無を含めて火災での消失で敵わぬ希望となってしまいました。




【エピソード、このセッションに関する各情報について】

「Countdown」について、録音日
資料07には「Countdown」2回の録音日について、「以前は5月5日とされていたが、資料16により5月4日である」と記述されている。確かに資料06でも資料09でも、5月5日の演奏となっている。
そして従来は5月4日録音とされていた「Cousin Mary」が、この資料16により5月5日録音となったのである。これはマトリックス番号3464の「Countdown」と、3469の「Cousin Mary」からすれば、本来ならば誰もが想像できる範囲のことだ。
しかしながらアトランティックが「ジャイアント・ステップス」を1960年1月に発売した際に示した情報に、この2曲の録音日の取り違いが起きた。そこでジャズ評論界においては、5月4日録音とされた「Cousin Mary」のマトリックス番号については、「混乱のため番号を付け忘れ、後から4日と5日の最後の演奏曲(Giant Steps, 3468)に続けた番号を付した」との見解が一般的なものになっていた


「Sweet Sioux」のについて
このセッションでのこの曲の演奏記録は1983年発行の資料09にも記載されているので、知れ渡っていた事実なのであろう。そしてその資料09には、「未発表のオリジナルで詳細は全く不明」となっている。この曲の作者はコルトレーンであるとしているのは、この資料09だけである。
資料07ではこの録音は、1976年のアトランティック倉庫の火災で紛失」したとなっている。私はこのことには幾つかの視点から疑問を持つが、資料07の記述に従うべきであろう。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月26日(火)07時14分13秒
  さてシールマンスさんの「イス ジャケ」作品。
1曲目の「You Are My Sunshine」のような、幼子を連れて家族でピクニックへ向かう車中に相応しい演奏が半分ほどを占めているので、4年前の「聴き流れていくだけのイージー・リスニング作品」との評になったのでしょう。他の半分ではそれなりに聴いても良いかなとの演奏であり、これでほんの少しブルージーで、そしてレイ・ブライアントに活躍場所があったなら、楽しめる作品になったのでしょう。
このような超マイナーレーベルの、注目度が極端に低い作品でもCD化された、この点を評価しましょう。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月25日(月)07時06分35秒
  その前にこの作品が録音された1959年10月1日(木)の新聞を見てみましょう、となるところですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月24日(日)07時06分53秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の35枚目は、Toots Thielemans の The Soul Of Toots Thielemans、1959年10月1日の録音です。(年月はジャケ情報、日は決め打ち)
録音の最中についでにジャケ写撮影となったのでしょうが、こんなに窮屈な姿勢でシールマンスにギターを持たせなくてもと、ジャケを見て思ってしまいます。スツールの存在もそうですが、両写真共に障害物ありで、この写真はやっつけ仕事と言われて仕方ないものです。
本作を「今日の1枚」で2016年7月10日に取り上げた際には、「聴き流れていくだけのイージー・リスニング作品と感じました。レイ・ブライアントの良さも控えめなもの」との感想を私は書いたのですが、それでも良さはあるはず。ジャケには良さを見出せませんが、内容には見出したいです。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月23日(土)07時39分7秒
  さてケニーさんの「イス ジャケ」作品。
「アゲイン」はアイダ・ルビノ主演映画「ロード・ハウス」で使われた曲で、映画ではルビノ自ら歌っていました。その後もドリス・デイやメル・トーメなど、多くの方に歌われた曲です。「こんなことは二度と起こらないであろう、生涯たった一度のときめき」との歌をケニーさんは、温かみある優しさで歌っています。
ジャケの雰囲気を頭に置いて聴いた今回のつまみ食い、この曲が印象に残りました。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月22日(金)07時19分56秒
  その前にこの作品が録音された1958年10月1日(水)の新聞を見てみましょう、となるところですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月21日(木)07時50分56秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の34枚目は、Beverly Kenney の Born To Be Blue、1958年10月1日の録音です。(年は多分、月日は決め打ち)
2000年頃はデジタル一眼レフカメラの聡明期であり、またインターネットによるコミュニケーションの活発さが加速していった時期でした。私はジャズと共にカメラや撮影に関するサイトや掲示板などで、いろんな方から情報を得ていました。
その中に真面目な方々が真摯に撮影技術を追求しているサイトがあり、ある企画でスタジオで白バックでの卵撮影なるものがありました。私はある理由で参加しようとは思わなかったのですが、対象物とバックが同色というのは、ライティングを中心にした露出の扱いが非常に難しいものなので、内容自体には非常に興味がありました。
本作のジャケは、まさにそんな設定の写真であります。カーテン、床、ソファ、そしてケニーさんのお召し物が同色ですが、ソファーとお召し物がはっきりと個性を主張しています。暗室作業を含めて、まさにプロの仕事と言える写真です。
そのソファーですが、かなり独特のデザインです。リラックス系ソファーの中で、片アームのソファーは、それなりに見かけるものです。コルビュジエのLCシリーズの中にも、片アームのソファーがあります。このジャケのソファーも有名作なのでしょうが、イス資料には掲載されていませんでした。ちなみにリラックス系ソファーはお金持ちの方々に人気のようで、マーク・ニューソンのロッキード・ラウンジという1985年発売のかなり独特のソファーが、2006年に100万ドルで落札されたと、イス資料にあります。
それでは2005年9月3日に「今日の1枚」に掲載した、ビヴァリー・ケニーさんのデッカ時代の作品を聴いてみます。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月20日(水)07時02分56秒
  さてシャロンご夫婦の「イス ジャケ」作品。
ラルフのピアノ、コスタのヴァイブ、モンテロースのテナー、そこにジョー・ピューマのギターも効果的に加わり、決して派手さないものの、趣味の良い演奏を繰り広げています。ただし半分ほどの曲で披露される奥さんのヴォーカルは華がないもので、お上手ですねとの気分の歌がなければ、そこそこの作品となったことでしょう。
「二度と聴かないであろう1枚です」との19年前のおバカ発言を反省しながら、聴き終えました。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月19日(火)07時12分1秒
  その前にこの作品が録音された1956年11月1日(木)の新聞を見てみましょう、となるところなのですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月18日(月)07時54分32秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の33枚目は、Ralph and Sue Sharon の Mr&Ms Jazz、1956年11月1日の録音です。(年月はジャケ記載データ、日は決め打ち)
このジャケットの印象が強烈で、つまみ食いのテーマに「イス ジャケ」を選んだのです。旦那は木の長椅子に窮屈そうに座り、女房はクッションが快適そうな背もたれイスで寛いでいます。そして両者ともに、新聞にタバコとのお姿です。「新聞ジャケ」がテーマだとつまみ食いする作品が少なすぎる、「タバコ ジャケ」でも良かったのですが、なぜか私の頭にはこのかかあ天下ジャケは椅子が強烈な存在として残っていました。
旦那はイギリスのジャズ界で名を残し、本場アメリカでも有名どころのピアノ伴奏で有名だったお方、一方の歌手の奥さんはレコーディングは本作だけの方です。
この作品を「今日の1枚」で2001年12月28日に取り上げた際には、「二度と聴かないであろう1枚です」などとの暴言を、私は吐いておりました。エディ・コスタにJRモンテローズが参加している本作なのですから、先の暴言は(あくまでジャケでは)女房の尻に敷かれる男の不甲斐なさの悪い印象が引きずってのことなのでしょう。
今回のつまみ食いでは、冷静な気持ちで本作に接してみます。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月17日(日)07時40分0秒
  さてサルさんの「イス ジャケ」作品。
私は散歩コースに恵まれたみなとみらいをよくカメラ片手に歩いていますが、本作のジャケにあるような一休みスペースで、のんびりと時間の流れを楽しんでいる方々を見かけますし、私もそんな一人です。運河を行き交うボート、海で過ごす鳥たち、そして公園での犬の散歩、景色は一定と思いきや常に変化があるものです。
主役のサルさんのギター、そしてギタリストと相性が良いエディ・コスタのピアノとヴァイブ、この両者が繰り出す有名曲の演奏は、暖かみという統一感の中でも、様々な仕掛けを用意してあり、それは楽しいものでした。
ストレートな演奏で私の心に飛び込んできたエリントン作の「Prelude To A Kiss」、テーマを心を込めて演奏しているギターとヴァイブの音の重なりにうっとりとしました。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月16日(土)06時44分1秒
  その前にこの作品が録音された1957年6月3日(月)の新聞を見てみましょう、となるところですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月15日(金)07時40分38秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の32枚目は、Sal Salvador の Tribute to The Giants、1957年6月3日の録音です。
ジャケの撮影場所はどこかは、地図情報が膨らむ一方の現在においても、非常に難しいものです。恐らくは橋の欄干のベンチに腰掛けギターを構えるサルさん、その横には何故か背もたれ椅子、録音スタジオの近くでジャケ撮影となったのでしょう。
本作品を2001年8月12日に「今日の1枚」で取り上げた際には私は、「(リズミカルで力強いベース)に乗ってのサルとエディ。美しいのだ。綺麗な演奏が、心に焼きつきます」と感想を述べ、ブルーベック作の「イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ」での演奏を褒めておりました。
それ以来、私は本作に触れることはありませんでした。19年ぶり、どの曲が私に微笑むか、楽しみです。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月14日(木)07時12分31秒
  さてメルドーさんの「イス ジャケ」作品。
よーく聴けば「Young And Foolish」、はじめから「Moon River」、この2曲が今回のつまみ食いでのお気に入りとなりました。静寂と躍動感、相反する思いが交差する中で、聴き入る内容でした。
またこの作品は、オーディオ的な楽しみも与えてくれます。音量を部屋のエアボリュームの許容域まで上げて聴けば、会場にいるような空気感を感じます。考えてみればこの作品を「今日の1枚」で取り上げた2000年は、私の「今日の1枚」20年以上の中で、貧しい装置でジャズを聴いていた時期でした。そんなことも20年前の感想につながったのかもしれません。
ジャケにあるメルドーさんの熱演ぶりは、本作の中身も同様でありました。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月13日(水)07時15分24秒
  その前にこの作品が録音された1997年7月29日(火)の新聞を見てみましょう、なるところですが、新型コロナウイルス感染拡大対策として、私が利用している図書館の利用が3月上旬より制限されています。したがって、この「新聞コーナー」の調査ができません。
近い日に明るい兆しが見え始め、図書館が通常に戻り次第、「新聞コーナー」を更新します。
 

21度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月11日(月)07時26分2秒
  昨日の1枚は、Tal Farlow の Tal。
シングル・トーンで、弦の響きが伝わってきて、そこに豊潤な歌心ですので、この時期のタルさんの演奏には誰もがうっとりするものでしょう。演奏技術に注目すれば随分と早弾きなのですが、音楽として楽しんでいる際には、それを全く意識しないものです。この曲が白眉だ、との感想を書こうと思ったのですが、8曲全てで光を放っている演奏が楽しめます。
さて看板屋の件ですが、タルさんは若い頃から看板屋業に関わっていたとのことです。そうすると、「1950年代末には引退し看板描きの仕事についていました」との話は、看板会社を経営していたとも考えられます。どうでもいい事なのでしょうが、何か気になりました。
最後の再び油井先生の解説を紹介します。1968年に来日したジム・ホールとバーニー・ケッセルに油井先生がインタヴューした際に二人は、「最も尊敬している先輩はタル・ファーロウだ」と語っていたとのことです。二人はタルにカムバックを勧めていましたが、タルはカムバックするからには、新しいものを身につけてセンセーショナルなものにしなければならないと、思い続けていたとのことです。
1950年台の傑作、そして1968年のニューポートでのカムバック、映画にもできる内容ではと思いながら、本作を聴き終えました。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月10日(日)07時10分38秒
  今日の1枚は、Tal Farlow の Tal、Verve原盤、1956年の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
タル・ファーロウのこの名作も、ようやくCDでの入手となり、「今日の1枚」に掲載できます。エディ・コスタ(p)とヴィニー・バーク(b)との、トリオでの演奏です。
さて購入した中古CDには、油井先生が、恐らくは1970年代に書いたとおもう解説が使用されています。そこには日本での1960年台半ばの、日本でのタルの不人気ぶりが書かれています。
タルは現代最高のギター奏者との思いの油井先生は、1966年に「タル・ファーロウ傑作集」編纂を考え、まずは1958年から消息が日本に伝わってこないタルの状況を確かめるために、レナード・フェザー氏に手紙で問い合わせたそうです。そしてフェザー氏からの返信には、タルは経済的に恵まれており、半ば引退の状態であるが時折クラブで演奏している、とのものでした。
他にも下調べを行った後に油井先生は「タル・ファーロウ傑作集」企画を打診したのですが、誰も関心を示さなかったとのことです。ウェス全盛時代にタルは、日本ではすっかり忘れられたのです。
しかしながらタルは1968年のニューポート・ジャズ祭に出演し好評を博し、一躍ジャズ界の注目の的になったそうです。
この「今日の1枚」で取り上げたタルの作品は1969年録音作品(1999/12/10)だけですが、それはまさにそんな時期の作品なのでした。
余計なことかもしれませんが、少し疑問がでました。1969年録音作品を取り上げた際に私は「新・世界ジャズ人名辞典」からの情報として、タルは「1950年代末には引退し看板描きの仕事についていました」と書きました。油井先生が書いたフェザー氏の情報とは違うようですが、深く考えなくてもよいでしょう。



昨日の1枚は、Mark Kleinhaut の A Balance of Light。
ボビー・ワトソンは現在66歳で現役で活動している方ですが、世間の注目度が高かったのは1970年台後半のJMの音楽監督期、そして1980年台から1990年台にかけてのリーダ作を連発していた時期でしょう。
本作品の吹き込みは50歳にある直前のものであり、柔らかみに包まれた優しいアルト演奏をここで披露しています。円熟期に入っていくワトソンの姿が、ここで確認できます。
リーダーのマークは、バッキング陣として存在感のある人なのかなと感じました。押し出しが強いギター演奏ではなく、ワトソンとの相性を気にかけた演奏を行なっています。そう言えば1999年録音盤を「今日の1枚」で取り上げた際の私の感想は、押出しの弱さを感じてのものだったのでしょう。
この時期のワトソンの姿を楽しめる、佳作といえる内容でした。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 9日(土)07時17分14秒
  今日の1枚は、Mark Kleinhaut の A Balance of Light、Invisible Music原盤、2003年1月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
このInvisible Musicというレーベルは私には馴染みのないレーベルですが、「今日の1枚」で1枚だけこのレーベルの作品を取り上げたことがあります。それは今日と同様にマーク・クラインハウトさんの作品でした。彼のサイトを見ますと、彼はこれまで7枚の作品を発表しているギタリストで、20年以上前(1999/12/15)に取り上げたのは最初の作品でした。そして今日取り上げる作品は4枚目の作品であり、アルト・サックス奏者のボビー・ワトソンをゲストに迎えての作品です。
録音スタジオはBunganuc Studioであり、アメリカのメイン州のブランズウィックにあります。随分と片田舎で録音したものですが、果たして中身はどんなものでしょうか。



昨日の1枚は、Ronald Muldrow の Freedom's Serenade。
ふらりと入ったバーでこんな演奏に出会えたら、いつものシングル・モルトの熟成年数が一つ上がることでしょう。ここで聴けるしつこくないブルース・フィーリングが、素敵な相方になってくれるはずです。
主役のギター、そしてピアノにヴァイブがしっかりと自己主張している、それでも統一感があるロナルド作の「Vitreousity」と「Point Set On Ahmad」、そしてドーハム作の有名曲「Blue Bossa」が、この作品の白眉でしょうかね。
自宅でシングル・モルトの夜に、この作品は活躍しそうです。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 8日(金)07時12分41秒
  今日の1枚は、Ronald Muldrow の Freedom's Serenade、Double Time Record原盤、1998年6月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
ロナルド・マルローはギター奏者ですが、私は中古半額セールのエサ箱で初めて名前を知った方です。ウィキペディアによれば1949年生まれの彼は、ソウルジャズやハードバップの分野で活動していた方で、エディー・ハリスとの共演で知られた方とのことです。子供の頃にラジオから聴こえたウェス・モンゴメリーに魅了された彼ですが、残念ながら2007年に亡くなりました。
マルグリュー・ミラーに、Miller Pertum というヴァイブ奏者などが参加している本作品は、4枚ある彼のリーダー作の最後の作品です。



昨日の1枚は、Blossom Dearie の Give Him The Ooh-la-la。
ギターとベース、そしてブラシに専念のドラム、そこにデアリーのピアノと歌声が巧みに絡んで、落ち着いた安らぎの世界を作っている作品です。彼女の可愛い子供声、そして時折見せる力強い自己主張の歌を、バック陣が包み込んでいる姿が、プロデューサーのノーマン・グランツが狙ったところなのでしょうし、本作の成功したところでしょう。
スローでの有名スタンダード「Like Someone In Love」、少しテンポを上げて「The Middle Of Love」、今回気に入った曲でした。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 7日(木)07時25分18秒
  今日の1枚は、Blossom Dearie の Give Him The Ooh-la-la、Verve原盤、1957年9月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、290円で購入した作品です。
Ooh-la-la の意味はとネットで調べますと、あるサイトではフランス後で「あらら」との意味とあり、また別のサイトには「わーすごい」とあります。使う場面で意味合いに変化が出る感嘆詞なのでしょう。
ブロッサム・ディアリーの全盛期である、彼女が30歳代の時に吹き込まれた作品を、今日は取り上げます。ハーブ・エリス(g), レイ・ブラウン(b), そしてジョー・ジョーンズ(d)のトリオが、バックを努めています。



昨日の1枚は、George Garzone の For's And Two's。
ここでのガゾーンは、演奏内容も演奏スタイルも随分と王道路線だなと感じ、1999年録音盤や森山威男さんの作品での演奏ぶりとの違いに最初は戸惑いました。しかしながら聴き進めれば、これはもう王道路線であるジョー・ロヴァーノとのぶつかり合いを、楽しめました。
私は常時三種類のシングル・モルト・スコッチ・ウィスキーを自宅に用意していますが、今あるもので言えば、ガゾーンの音色はアイラの人気ブランドのラガヴーリンの辛味のようです。一方のロヴァーノは、ハイランドの勇者ダルモアの奥深い甘さの広がりのようです。
そんなことを思い、本作を楽しみました。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 6日(水)07時06分46秒
  今日の1枚は、George Garzone の For's And Two's、NYC原盤、1996年4月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、240円で購入した作品です。
私にとってテナー・サックス奏者のジョージ・ガゾーンは、追っかけたいと思いながら、なかなか巡り合わせが悪いお方でした。そんな彼の作品も、中古セールで一度に2枚入手出来たのですから、私とガゾーンの巡り合わせはこれからなのでしょう。
1999年録音盤は20年前(2000/2/15)に「今日の1枚」で取り上げましたが、今日取り上げる作品は、それより三年前の作品になります。
Joe Lovano(ts),  Joey Calderazzo(p), John Lockwood(b), そしてBill Stewart(d)との演奏です。



昨日の1枚は、Gene Ammons の The Big Sound。
本作に関してはコルトレーンの演奏云々の作品ではなく、アモンズの貫禄演奏と音の厚みを感じる
作品です。
偉大な父のもとで音楽に幼少より馴染み、まだ10歳代の1944年にビリー・エクスタイン楽団に加わり、1949年にはウディ・ハーマン楽団でソロイストとして脚光を浴び、1950年にはスティットの双頭バンドでの白熱演奏で人気を得て、1952年に解散後も引く手数多のアモンズさんの全盛時代のアモンズ、本作はそんな時期の演奏です。楽しいジャズの魅力が詰まった内容です。
人気者アモンズさんですが麻薬による服役があり、復帰演奏はあったものの、1974年にガンで亡くなりました。(新・世界ジャズ人名辞典、ウィキペディアより引用)
絵に描いたような明暗の人生のアモンズさんですが、この作品には明るいアモンズがいます。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 5日(火)07時28分59秒
  今日の1枚は、Gene Ammons の The Big Sound、Prestige原盤、1958年1月の演奏です。
「Groove Blues」と同じく、ジーン・アモンズの1958年1月3日のセッションから、4曲が本作に収録されています。コルトレーンの参加曲は「The Real McCoy」1曲だけであり、これは管楽器奏者五人が演奏しています。
残りはリチャードソンのフルートとアダムスのバリトン入りで「That's All 」、リチャードソン相手に「Cheek To Cheek」と「Blue Hymn  」が収録されています。
このセッション参加者の中で、この時点では唯一のスターであるアモンズの魅力を感じながら、本作を楽しんでみます。



昨日の1枚は、Gene Ammons の Groove Blues。
管楽器5本で賑やかに楽しくのA面も楽しいものですが、本作はやはりB面でしょう。コルトレーン抜きですが、リチャードソンのフルートとアモンズのテナーの共演が、朗らかさとスリリングを併せ持つ勢いのある演奏を繰り広げています。
そして続くのが、アモンズのテナーとコルトレーンのアルトによる「It Might As Well Be Spring」です。前曲のアップテンポからスローに移った中で、アモンズのテナーから、優しく慕われる人間性が滲み出た、心温まる気分を感じさせる演奏が披露されます。このアモンズから多くのことを学び取ったであろうコルトレーンのアルトには、人の気持ちを動かす演奏が宿ったようです。
アモンズについて多くを語れない私ですが、本作のB面のアモンズの演奏を愛し続けていくことでしょう。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 4日(月)06時52分18秒
  今日の1枚は、Gene Ammons の Groove Blues、Prestige原盤、1958年1月の演奏です。
コルトレーンが御大アモンズに加わり、アルト・サックスを吹いたセッションです。その辺の経緯については、「今日のコルトレーン」(http://www.maharl.com/coltrane/19580103/19580103-01.html)をご参照願います。
A面は管楽器五人全員参加で二曲、B面はアモンズとジェローム・リチャードソンのフルートで一曲、そしてアモンズとコルトレーンでの一曲、計四曲が収録されています。



昨日の1枚は、The Ray Draper Quintet Featuring John Coltrane。
その音色から、楽器の構造から、そしてミュージシャンとしての器から、ソロとの面ではテナー・サックスのコルトレーンの演奏が耳に残ります。しかしチューバのレイさんも、心に残る存在感を示しています。人気曲「Under Paris Skies」や、「Filide」でのレイさんの演奏は素敵なものです。またコルトレーン抜きの「Hadn't Anyone」でのレイさんも、朴訥ながら楽器の個性を発揮した演奏です。
このごのレイさんは、1960年台から1982年に亡くなるまで、LAとロンドンで映画や舞台の音楽に携わっていました。高校時代にレコード・デビューという華やかさから、きちんと自分を見つめて次のステップに移っていく姿は、私の中ではデキシー・セインツの藤崎氏に重なるものです。
大きな看板で働いていた勤め人が定年した後に何も出来なくなる、またはほんの少しの成功体験から抜け出せずに埋もれていく人々、今の日本にはそういう方々が少なからずおります。自分の次のステップを考えて行動する意義を改めて痛感しながら、本作を聴き終えました。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 3日(日)07時03分11秒
  今日の1枚は、The Ray Draper Quintet Featuring John Coltrane、New Jazz原盤、1957年12月の録音です。
40年ほど前に見たTV番組に、プロ・ミュージシャンを目指す大学生を取り上げたものがあり、その人は高校生時代に原辰徳選手らと甲子園に出場した野球選手で、大学進学と同時に目標を音楽に変え、そのチャレンジぶりを伝える番組でした。何故だか私はこの番組が印象に残り、その後に何度か思い出しましたが、その方の情報に接することなく、いつしか忘れていました。
私が毎年顔を出している横濱ジャズプロムナード、確か2018年の最後のプログラムに、私はニューオーリンズ・ジャズのステージを選びました。普段は全く聴かないジャンルに接してみようと、日本三大バンドの共演ステージを楽しんでいました。外山喜雄とデキシー・セインツのステージでのバンマスのMCでは、ニューオーリンズでのジャズ武者修行の壮絶さに驚いていた後に、メンバー紹介に移りました。ウッドベース藤崎羊一!、との後にバンマスの「彼は高校時代には原辰徳と甲子園で活躍し決勝に二度・・・」、との説明を聞いて私は、40年前のTV番組を思い出しました。
このステージを楽しみ、自宅に戻り、ネットでベース奏者藤崎氏について調べたところ、若い時には自分のバンドで活動した後の1998年からデキシー・セインツに加わったそうです。そしてチューバも演奏するようになったとのことです。確かに横濱ジャズプロムナードでの他の二つのバンドにはベース奏者はなく、チューバがベースラインを担当していました。
ジャズでは長らくチューバは必要不可欠な楽器であり、ベースラインを担当する楽器だったのです。その役割がウッドベースになってからはチューバの活躍場所はジャズにはなくなりましたが、1950年台半ばにプレスティッジは、レイ・ドレイパーという若いチューバ奏者にレコーディングの機会を与えました。レイの経歴や、このコルトレーンとのセッションについては、「今日のコルトレーン」に書きましたので、そちらをご参照ください。http://www.maharl.com/coltrane/19571220/19571220-01.html
ジャケを見ればまだ幼さも感じる青年が、チューバを抱えています。その年齢は、藤崎氏が甲子園で活躍していた時期と同じであります。



昨日の1枚は、Red Garland の Dig It !。
コルトレーンが参加していない、ガーランドトリオでの「Crazy Rhythm」ですが、この曲の持つアップ・テンポの楽しさをストレートに発揮している演奏です。さすがは人気者ガーランド と感じ入る演奏なのですが、この曲も1970年に入ってからの発売となったガーランドのリーダー作「It's A Blue World」にも収録されている演奏です。この意味ではやはりプレスティッジということなのでしょう。
楽しく体を蚊kるくゆすりながらのA面に対して、B面では「C.T.A.」に続いて「Lazy Mae」が演奏されています。16分のこの演奏、「今日のコルトレーン」では「流石はこのメンバーですので、存在感あるウダウダ演奏」と書いたのですが、サラッとも聴けるし、考えを込めて聴き入ることもできる、存在感のある演奏になっています。
ジャズ喫茶黄金時代、そこには当時の文化もあるのでしょうけど、高価な輸入盤と大音量が許されない当時の住宅環境も、ジャズ喫茶人気の理由だったと思います。そこでマスターがこの作品をターンテーブルに乗せる時に、こっちの方が良いよと呟きながら、A面主義を横に置いといてB面に針を置いていたのではと、私は勝手に想像してしまいます。この「Lazy Mae」が持つジャズの魅力に酔った方々が多かったのではと思いながら、「Lazy Mae」の16分間を楽しんで本作を聴き終えました。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 2日(土)07時25分11秒
  今日の1枚は、Red Garland の Dig It !、Prestige原盤、1957年12月の録音です。
典型的な寄せ集め盤である本作は、1962年に発売されました。
1957年12月13日のガーランドのセッション、コルトレーンとバード入りの演奏で「Billie's Bounce」と「Lazy Mae」の2曲、そして1958年2月7日のコルトレーンの「ソウルトレーン」セッションの前に行われたガーランド・トリオから「Crazy Rhythm」が収録されています。
ここまでならばプレスティッジでは当たり前のことなのですが、何と1957年3月22日の「C.T.A.」を収録していることです。この曲の収録の経緯は「今日のコルトレーン」(http://www.maharl.com/coltrane/19570322/19570322-01.html)を参照して頂くとして、この演奏はアート・テイラーのリーダー作に収録されて、1957年に発売されていたのです。
勘弁してよとの1枚となる本作品ですが、それなりに人気のある作品でもあります。


昨日の1枚は、Red Garland の High Pressure。
アップテンポで陽気に決めている曲と、渋く愛おしくバラッド演奏の配置が、本作を精妙なアルバムにしています。A面のバラッドは有名曲「Solitude 」、B面は地味ながらもジャズマンから愛されている「What Is There To Say」です。ガーランドのセンスの良さを感じさせる選曲です。
ガーランドのピアノの技も聴き所ですし、2本の管楽器ではバードのトランペットの元気ぶりが輝いて聴こえました。アップテンポでもバラッドでも粋に決めるバードに感心しながら、ガーランドがこのセッションを上手く「懐柔」している姿を感じました。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 5月 1日(金)07時24分24秒
  今日の1枚は、Red Garland の High Pressure、Prestige原盤、1957年11月の録音です。
ガーランドの1957年末の2つのセッションから、5曲を収録している作品で、1961年末に発売となりました。11月15日からは「Undecided」「What Is There To Say」の2曲、12月13日からは「Solitude 」「Two Bass Hit」「Soft Winds」の3曲が収録されています。
この5曲は全てスタンダードであり、人気曲もあれば、知る人ぞ知る曲もあります。ガーランドの“メモ長”から引っ張り出しての選曲なのでしょう、今日はその辺りの妙を感じながら聴いてみます。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月30日(木)06時47分3秒
  19590326-23
Like Sonny  (Take 7, Alternate Version) (John Coltrane)



【この曲、この演奏】
コルトレーン作のこの曲について、資料09には次のように書かれています。「ミディアムのアフロドラムと8拍子を一区切りにしたピアノとベースのパターンが噛み合うため、頭がわからなくなるような、凝ったリズム・パターンで始まる」
そんな曲のコルトレーンの演奏記録ですが、資料07によれば8回となります。最初が本セッション、次がこの年に12月2日のピアノはケリーに替えてのスタジオ録音で、「Coltrane Jazz」として1960年に世に出た演奏です。
3回目は1960年6月のライブで、録音は残っていません。最後は1960年9月8日のUnited Artistへの吹き込みです。
さてこの曲、本セッションではリハを含めれば9回目の演奏となります。さすがに9回目、演奏のつながりの良さ、滑らかさは感じられます。コルトレーンのソロも良く語っているもので、興味深く聴けます。しかしながら頭に刻まれているこの曲の演奏は、ピアノがケリーの12月2日のものですので、どうしてもそれと比較してしまいます。そうすると不満はあるのですが、未発表曲集とはいえ、コルトレーンとの共演のウォルトンのソロ演奏が世に出たこともあり、これはこれで良かったのかと思います。



【エピソード、コルトレーンの注文、ネスヒの言葉】
資料01にネスヒ・アーテガンの興味深い発言がある。
ジョン・コルトレーンは、レコーディングの技術面については特にうるさかった。自分と自分のグループの演奏がどういうふうに聴こえるかを正確に知っていたからだ。どこか気に入らないところがあると、すぐそれを指摘した。彼の気に入ったサウンドを録音するように、われわれは常に細心の注意を払っていた。
プレスティッジでは望めなかったことを、新しい環境で実現しようとするコルトレーンの熱意が伝わるエピソードだ。
 

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