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24度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 7月 6日(金)07時37分6秒
  今日の1枚は、Charlie Parker の The Bird You Never Heard、Stash原盤、1954年1月の録音です。
なんでこの作品を買ったのかとの思いなのですが、今日は晩年のパーカーの演奏を1988年にCD化したものを取り上げます。クレジットはトランペット以外は不明としていますが、信頼できるネット上のパーカーのディスコグラフィーからの演奏メンバーは、Herbie Williams(tp), Rollins Griffith(p), Jimmy Woode(b),  Marquis Foster(d) であります。
音の悪さと投げやりな演奏は十分に想像できますが、聴いてみます。ボストンのハイ・ハットでのライブです。



昨日の1枚は、Modern Jazz At The Royal Festival Hall。
「アメリカではやっているジャズとはこんなものですよ、紳士・淑女の皆さま」というような演奏に受け取りました。クロンビーのオーケストラの後半の演奏には輝くものがあり、この作品ではそこが聴き所なのでしょう。
 

25度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 7月 5日(木)08時02分36秒
  今日の1枚は、Modern Jazz At The Royal Festival Hall、Decca原盤、1954年10月の録音です。ロイヤル・フェスティバル・ホールはロンドンを代表する音楽ホールであり、ウィキペディアによればロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とフィルハーモニア管弦楽団のロンドン公演の大半は、ここで行われているとのことであります。1951年に出来たこのホールでは、ジャズの演奏も行われており、本作品もここでの演奏であります。
ドン・レンデルのセクステット、ケン・モウルのセプテット、そしてトニー・クロンビーのオーケストラの演奏が収められております。ケン・モウルというピアニストとそこのメンバーについては知らない方なのですが、レンデルトとクロンビー、そしてそこで演奏しているロニー・ロスやディジー・リースなどその後に名を知られるようになる方々であります。


昨日の1枚は、Jazz At The Flamingo。
新しい扉を蹴破ろうとしている若者の姿は、実に清々しいもので、怖くなるほどの熱気を感じる演奏がこの作品にあります。ロニー・スコットのテナー・サックスとハリー・クラインのバリトン・サックスの輝きには、惚れ惚れとします。またシャノンのピアノの斬れ味も気持ち良いもの。また楽曲も提供しているクロンビーは、演奏もリーダーシップもお見事です。そこにタビー・ヘイズが加わった2局は、大爆発演奏であります。
フラミンゴというナイトクラブでのジャズは、実に熱気が溢れた演奏だったのでしょう。1950年代のロンドンの最先端スポットだと感じましたし、そこを舞台にした映画を作れば面白いのではとも思いました。本作はフラミンゴでの演奏ではないものの、その熱気はそのままだったのでしょう。
この後にはイギリスの、そして欧州ジャズの中心人物になっていく方々なのですが、クラインだけはその活動知ることが出来ませんでした。きっと違う分野で花開いた方なのではと思いながら、いつの時代も新しい扉を蹴破ろうとする勢いは凄いものだと実感しました。
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 7月 4日(水)07時44分4秒
  今日の1枚は、Jazz At The Flamingo、Tempo原盤、1956年7月の録音です。
参加メンバーは、Tony Crombie(d), Ronnie Scott(ts), Harry Klein(bs), Terry Shannon(p), Lennie Bush(b) であります。リーダーはドラムのトニーで、6曲中2曲にTubby Hayes(ts)が参加しています。
続いて「ジャズ・アット・ザ・フラミンゴ」について、調べてわかったことを書きます。ウィキペディアによれば、フラミンゴ・クラブが1952年から1967年までロンドンにありました。ナイトクラブで、お酒と女性に加えて、音楽も重要な要素のお店であり、ジャズの発展に寄与したそうです。
「ジャズ・アット・ザ・フラミンゴ」と名付けられた作品は他に2作品あり、1953年と1955年にフラミンゴ・クラブで行われた演奏を収めた作品です。しかし本作はThe Railway Armsというところで行われた演奏であります。



昨日の1枚は、Victor Feldman の In London (Vol.2)。
7歳の時には一人前のドラム演奏をしていたフェルドマン、8歳で初録音、10歳でグレン・ミラー・バンドにゲスト出演し、神童と言われていたそうです。本作で聴けるドラム演奏は目立つものではないのですが、貴重な演奏なのでしょう。
ビッグバンドではホーン陣の音の重なりが、セクステットではロニー・スコットのテナーサックスとディジー・リースのトランペットが、実に素敵なものでした。それらを支えるフェルドマンのピアノとヴァイブは、可憐な輝きを放っています。
イギリス・ジャズ界の1950年代の姿が、良い形で本作に収まっています。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 7月 3日(火)07時40分29秒
  今日の1枚は、Victor Feldman の In London (Vol.2)、Tempo原盤、1956年12月の録音です。
ヴィブラフォン,ピアノ,そしてドラム奏者であるビクター・フェルドマンの作品を「今日の1枚」で取り上げるのは、今回で3作目となります。ロンドンでのテンポ・レーベルへの吹き込みとしては2作目であり、渡米前の1955年の録音をかつてここで取り上げました。
2001年にジャスミンから発売された本作は、テンポから発売された3つのLPから10曲が収録されています。1956年12月のビッグ・バンド、1957年1月のセクステットとクインテットでの演奏であります。この時期のフェルドマンはアメリカで活動していましたので、帰省の際の録音だったのでしょう。
先にドラム奏者と書きましたが、実は本作のクレジットを見るまで、フェルドマンがドラムを演奏するとはしりませんでした。セクステットでの1曲で、ドラムを演奏しております。



昨日の1枚は、The Jazz Couriers の The First And Last Words。
カードボード盤についてネットで調べてみました。ソノシートのようなものが厚紙に貼り付けてあるものです。日本ではこの厚紙盤は無かったようですが、ソノシート自体は子供の頃にお世話になっておりました。この厚紙盤は宣伝用で作られたものが多かったようで、中には厚紙で出来ているお菓子類の箱を切り取ると厚紙盤になるとのものがあったとのことです。
ではこのジャズ・クーリエーズの厚紙盤は、どんな物だったのかと調べを進めましたが、ネット上には情報がありませんでした。そこで久しぶりに渋谷のジャズ専門店にお聞きしました。この「今日の1枚」ではお馴染みのそのお店は、新譜を中心に40年以上なのですが、オリジナル盤の取り扱いも日本屈指のお店です。しかし、そこの店主はこの厚紙盤を取り扱ったことはなく、またその存在自体も知らないとのことです。
分からないままで調査は終えたのですが、何故だかこの厚紙盤からの収録曲に興味が集中してしまいました。ヘイズ作の「モンク・ウォズ・ヒア」は、誰もがモンクのオリジナルかと思うような曲です。ヘイズは偉大なジャズマンに敬意を評して、そしてその姿を思い浮かべながらこの曲を作り、演奏したのかと思います。ライナーノーツによれば、ジャズ・クーリエーズのカールトン盤に曲名を「ザ・モンク」とした演奏が残っているとのことです。しかしこの厚紙盤の演奏は、恐らくは2001年にジャスミンが本CDを発売するまで、ごくごく少人数しか聴いたことがなかったと思います。
ジャズへの愛が滲み出ているこの演奏を聴きながら、生きているうちに一度はこの厚紙盤を見てみたいと思うようになり、この作品を聴き終えました。
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 7月 2日(月)07時44分11秒
  今日の1枚は、The Jazz Couriers の The First And Last Words、Tempo原盤、1957年8月の録音です。
タビー・ヘイズ(ts,vib)がロニー・スコット(ts)と組み、1957年から1959年にかけて活動したジャズ・クーリエーズは、低迷期イギリス・ジャズ界の中での一つの光でありました。テンポ・レーベルに残した3枚のLPと、Top Spot Tunes から出されたカードボード盤1枚から14曲を収録したのが、本作品です。収録時間は65分なので、半分ほどの演奏をピックアップしたのでしょう。
「今日の1枚」では1999年6月15日にジャズ・クーリエーズの作品を取り上げていますので、これで2枚目の登場となります。


昨日の1枚は、Music In The Making。
「マウンテン・サンセット」という優しく穏やかな気持ちになれるスロー・ナンバーを、ジミー・デューカーのトランペットを主にして演奏しています。この曲を筆頭に、心地よく耳を傾ける演奏が続いています。イギリス・ジャズ界の1950年代は低迷期なのですが、この盤には曲の良さを追い求めているジャズマンの姿があります。
アルバム名の意味は、輝かしい1960年代のイギリス・ジャズ界に向けて、真剣にジャズに取り組んでいる姿を表したものと勝手に思って、本作を聴き終えました。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 7月 1日(日)07時25分32秒
  今日の1枚は、Music In The Making、Vogue原盤、1954年1月2日の録音です。
私に欧州ジャズの魅力を教えてくれた復刻レーベルのジャスミンから、2001年に発売された1959年代のイギリスのジャズ作品を、今日から5枚取り上げていきます。
Jo Hunter(tp), Jimmy Duechar(tp), Keith Christie(tb), Don Rendell(ts), Jimmy Skidmore(ts), Ralph Dollimore(p), Johnny Hawksworth(b), Allan Ganley(d)というメンバーでのセッションを収録した作品です。9曲収録されていますが、それらはヴォーグから10吋盤1枚とEP盤2枚でこの世に出ておりました。それら3枚は全て「Music In The Making」というタイトルで発売されていたとのことです。
このアルバム名について調べ始めたのですが、メイキング・ミュージックというイギリスの音楽組織についてのことだろうと考えました。1930年代から組織化されており、音楽活動において多方面の活動をしており、労働組合の意味合いもあるような組織です。この組織に属しているジャズマンが集まってのセッションが、この組織によって企画されたのかと思いました。
しかしながらメイキング・ミュージックという組織名になったのは2000年のことで、それまでの70年間はThe National Federation of Music Societiesという名称でした。そうするとこの見立ては的外れとなります。
先ずは聴いてみましょう。
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月26日(火)07時59分15秒
  さてクラーク・ボラン・ビッグ・バンドの「Just In Time」。
斬れ味、スピード感、これがこのビッグバンドの魅力の一つなのでしょう。このことをエレガントに実感できる作品であります。
若い娘が恋について早口で喋っているかのような Derek Humble(as) のソロ、恋の経験を振り返れる余裕のある女性が淡々と語っているかのような Tony Coe(ts) のソロが聴ける「Just In Time」は、このバンドの魅力が詰まっている演奏に仕上がっています。
ちなみにウィキペディアによればデレク・ハンブルは、このバンドのツアー中にケルンで強盗にあい重傷を負ったそうです。それが完全には回復せず、1971年に41歳の若さで亡くなっています。とすると、本作の録音は重傷を負った後のもの。そんな中で元気溢れる演奏を行うのですから、ミュージシャンの底力を感じました。
 

24度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月25日(月)08時29分35秒
  その前に、この作品が録音された1969年5月28日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事
日経「円の体質を強める、自由円勘定押える」
読売「沖繩交渉へ最終方針、首相と外相一致、核抜き 本土並み、72年中に返還、政治的配慮求める」
朝日「日米ともに準備整う、愛知外相の沖縄返還交渉、核抜き本土並み、佐藤・愛知会談で確認」
沖縄が1972年5月15日に返還されるまで、長年の様々な政府の努力があったのでした。ちなみにこの日の記事、読売はナワの字を旧字体、朝日は新字体を使用していました。日経のこの日の新聞いは本件は触れられておらず、2面に琉球政府の記事が載っておりました。


ではこの5月28日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・5面に「東電近く検針自動化、人手削減 サービス向上」との記事があります。私が住んでいるマンションは11年前に出来たもので、様々なIT化が取り入れられていました。しかしながら今でも東電からくる「電気ご使用量のお知らせ」には検針員誰々と書かれており、検針が自動化されているとは思えません。スマートメーターが脚光を浴び出したここ数年に、検針の自動化が本格的に動き出したと考えていました。49年前のこの記事で言う所の自動化はどうなったのか、そこは調べられませんでした。
・同じく5面に日本テラピンの広告があり、「テラピンハウス」との商品名が大きく書かれております。図面らしき絵もありますが、プレハブ建築のことかと思いました。ネットで調べましたら、まずこの会社の情報は得られませんでした。そしてJKテラピン工法とのページがありましたが、それはビルの外壁へのタイルの固定方法でありました。ということで、不明のまま調査終了です。
・TV欄NHK20:30に「世界の音楽」という番組があり、ゲストがフレードリッヒ・グルダです。まずこの番組についてはネット上で情報がありません。そしてクラシックとジャズ界で著名なグルダさんは、確かにこの1969年に来日しています。この日の放送の他の出演者は立川澄人と佐良とあります。クラシックかジャズ、どちらのグルダさんとして出演したのか、興味深いところです。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月24日(日)07時45分17秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Just In Time」が入っている作品です。


「Just In Time」が入っている作品の20枚目は、Clarke-Boland Big Band の More Smiles、1969年5月28日の録音です。
ヨーロッパの作品が次々に復刻され出してから、20年近く経ちました。それまでは存在する知らない作品を、或いはレコード店のオリジナル盤コーナーに6桁の値段並ぶ作品を、多くのジャズファンに気軽に聴けるようになったのです。私もそんな一人で、この「今日の1枚」で何枚もそんな作品を取り上げてきました。
そんな復刻の中心の一つが、MPSレーベルの作品の復刻でした。そのMPSの中でも今回の「つまみ食い」のクラーク・ボラン・ビッグ・バンドの復刻は、私にとって実に嬉しいものでした。それまでビッグ・バンドは付き合い程度に有名作品を買っていた程度の私に、自分が好きになれるビッグ・バンドがあることを教えてくれたからです。
本作は「All Smles」の続編と言った内容です。2005年1月19日に「今日の1枚」で取り上げた際には続編ということからなのか、さらっとした私の感想でした。「My Favorite Things」で光っているSahib Shihab(bs)、Ake Persson(tb)のソロが魅力的な「My Haert Belongs To Daddy」とのものでした。
今日は「Just In Time」で誰の演奏が光っているのか、そこに注目しながら聴いて見ます。
 

22度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月23日(土)08時56分33秒
  さてタレンタインさんの「Just In Time」。
「Fine L'll Lass」というブルースナンバーは、タレンタイン兄弟のブルージーさを発揮させるにはうってつけの曲です。この曲には別テイクが追加収録されているのですが、これはわざわざ追加する事はないだろうと感じました。
一方で追加曲の「Just In Time」。演奏することが嬉しくてたまらないように突っ走るテナーサックス、それならば俺も行くよとのトランペット、楽しく聴ける「Just In Time」でした。
 

22度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月22日(金)07時54分22秒
  その前に、この作品が録音された1961年1月20日(金)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事
日経「36年度予算案決まる、一般会計1兆9527億7600万円、財政投融資は7292億、積極成長打ち出す、後退した大幅減税」
読売「新予算の問題点① 忘れた体質改善、背伸びの満腹予算、背景」
朝日「予算規模 実質2億円、36年度予算、政府案決まる、財政投融資は7292億に」
3紙共に新年度予算案です。今年(2018年、平成30年)と比べると49分の1ということですが、実質では国債を考慮しないといけません。なお読売のは、予算に関する連載1回目であります。


ではこの1月20日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・予算関連記事が溢れている紙面の中で、「ソ連延期申し入れ」との記事があります。漁業交渉のことですが、その理由がソ連側代表の急病でありました。
・7面ラジオ面に大洋手袋の広告があります。「家内工業に手袋の製造を」とあり、主婦の副業に軍手の製造を勧めています。いわゆる内職のことなのですが、私の記憶では1970年代前半までは内職をする家庭が多かった記憶があります。その担い手はその後には海外へ移りました。マレーシアで手袋製造の日系会社が進出していたのを2012年に見ましたので、今も続いているのでしょう。さてこの大洋手袋という会社ですが、和歌山に同名の有限会社がありますが、設立年等の詳細情報はわかりませんでした。また群馬に大洋工業という昭和27年設立の会社が今も手袋を扱っていますが、社名変更したとの情報はありませんでした。
・TV欄NHK20:30から「ロレッタ・ヤング・ショー」という番組が放送されています。ロレッタ・ヤングさんを私は知りませんでしたが、1947年の『ミネソタの娘』でアカデミー主演女優賞を受賞した方です。テレビでも活躍し1953年から1961年までこの番組に出演していたとのことです。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月21日(木)07時52分45秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Just In Time」が入っている作品です。


「Just In Time」が入っている作品の19枚目は、Stanley Turrentine の Comin' Your Way、1961年1月20日の録音です。
タレンタイン兄弟のテナー・サックスとトランペットにパーランのピアノ、これだけで大方のジャズファンは「ちょっと聴いてみるか」と思うことでしょう。この「ちょっと」と思わせるところがスタンリー・タレンタインの重要な役割だと感じています。
本作を2007年8月31日に「今日の1枚」で取り上げた際には私は、「My Girl Is Just Enough Woman For Me」の演奏を気に入って、「弟のスタンリーはこの曲の雰囲気通りの穏やかな演奏。一方、お兄さんのトミーは、力強い主張を行っております」と感想を述べました。
さて私が持っている1987年発売の輸入CDには、オリジナリLPには無い曲を追加収録しています。「今日の1枚」で感想を書く際には、そんな追加曲には触れずにいるという方針でおります。しかし「今日の1枚からつまみ食い」では、そのようなことは気にしないでおります。
「Just In Time」は追加曲であります。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月20日(水)08時25分16秒
  さてロリンズさんの「Just In Time」。
1988年に私が購入した国内盤CDで封入解説を書いているのは、内藤遊人さんです。1988年春に来日したロリンズに、当時の新作である「ダンシング・イン・ザ・ダーク」について「あーしたポピュラーな曲をいったいどのような解釈に変えて演奏するのだろう?」と聴いたところ、ロリンズは「アメリカに帰ったらレコーディングのときのメモを送ってあげる」と言ったそうです。実際に内藤さんに送られてきたのは譜面でした。市販のメロディ譜に、ロリンズは様々な書き加えをしていたとのことです。
このことからロリンズは様々な解釈を加えて演奏しているが、その演奏を聞けば聞くほどその曲が楽しくいい曲に聞こえてくる、ロリンズほど理論の影を感じさせないミュージシャンはいないと、内藤氏はコメントしています。
ロリンズ節の豪放さと楽しさ、ロリンズ節のストレートな憂い、この背景を理解した気がします。やたらに難しい表現をしがちな、しかしながら過去の偉人の焼き直しのようなミュージシャンに、この内藤氏の文章を読ませたいです。
「Just In Time」をロリンズ節で楽しく聴かせる演奏が、本当に素敵でした。またそれに続く「Toot, Toot, Tootsie」は、隠れたスタンダードであります。またこの曲は変則的な構成になっているとのことです。こんな曲を拾い上げ、楽しい曲に仕立て上げてジャズファンに提供するロリンズに、真のミュージシャンの凄みを感じました。
 

21度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月19日(火)08時06分35秒
  先ずはトップ記事
日経「米価 農林省案ほぼ固まる、生産者一万百六十六円、消費者1升百二十一円」
生産者米価の単位は石なので100升分となり、1升あたりは102円であります。従って消費者米価は生産者米価の18%増ということになります。生産者米価が消費者米価を上回る、いわゆる逆ザヤ現象は1963年に始まりました。

読売「公務と無関係行為 中村法相談 談話を発表、ジラード事件、裁判権は確認済み」
朝日「日本に裁判権、ジラード事件、法相 公式見解を発表、米の世論 真相知らず」


ではこの6月11日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・1面に「早くも東京の雨に・・・、クリスマス諸島実験の放射能」との記事があります。放射能の半減期を調べて、5月15日にイギリスがクリスマス諸島で行った第一回核爆発実験よるものと、確認されたとのことです。
・7面スポーツ面に野田醤油の広告があります。御中元商戦を控えてのキッコーマン醤油の宣伝で、醤油樽の写真が載っています。そして販売される容器の種類が記されています。たる詰(18L)、化粧ボール箱(1Lx2, 2Lx2)、かん入(5L, 9L)の3種の容器で計5種類の販売姿でした。このたる詰はどのような所に贈られるのか、気になりました。
・TV欄NHK 12:30から「親を探す子、子を探す親」という番組があります。出演は石川秀雄と松田ふみ子となっています。まだ戦後であった当時の世相を感じさせる番組だと思いますが、ネットからはこの番組の情報を得られませんでした。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月18日(月)08時17分36秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Just In Time」が入っている作品です。


「Just In Time」が入っている作品の18枚目は、Sonny Rollins の The Sound Of Sonny、1957年6月11日の録音です。
それにしても、ひどい感想を書いたもんだ。「よく言えば、リラックスしたロリンズ。悪く言えば、集中力のないロリンズ」などと、2006年8月24日に本作を「今日の1枚」で取り上げた際に、私は書いてしまいました。集中力なしに本作を聴いたのは自分なのに。それでも「しかしそんな演奏でも、愛着が湧いてくるところが、ロリンズの凄さなのでしょう」と続けて書いたので、多少は救われます。
数多あるロリンズの作品の中での本作の位置づけは、どんなものなのでしょうか。この1957年もロリンズ大活躍の年であり、リーダー作としては「Way Out West(Contemporary)」「Sonny Rollins, Vol. 2(Blue Note)」「Newk's Time(Blue Note)」を吹き込み、そして11月には「A Night At The Village Vanguard」を残しています。そんな中で本作は、ソニクラをバックに軽快に楽しくスタンダードを演奏した作品とのことで、諸作の中では話題に上らない作品かと思います。
「Just In Time」のレコーディングとしては、ロリンズ唯一の作品である本作を、今日は集中して聴いて見ます。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月17日(日)08時03分32秒
  さてさんの「Just In Time」。
「今日の1枚」の目的の一つが、所持している作品を改めて聴いてみようとのものでした。その後は再び聴くことはせずという作品が多いので、何かしら理由を付けて「今日の1枚」掲載済み作品を聴いてみようというのが、この「今日の1枚からつまみ食い」の目的の一つです。
そんな目的は、今回のラルフさんの作品にまさに打って付けでありました。バンドとしてのまとまりの良さがある演奏の中に、ラルフさんとランディーの2管が色気あるフレーズを加えています。一度聴くと、繰り返して聴いてしまう作品です。
13年前の感想は今でも同じですが、「頭を揺するとサラッと髪がなびくような感じ」での演奏も良いものですなと思って聴き終えました。特に1曲目の「Just In Time」では、都会で忙しく動き回っている自分をふと冷静に見つめている様子が目に浮かんでくるような演奏でした。
 

15度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月16日(土)07時48分19秒
  その前に、この作品が録音された2002年3月8日(金)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事
日経「時価5億円割れば退場、東証マザーズ上場廃止に新基準、銘柄の質の向上」
ウィキペディアによれば東証マザーズは大証のナスダック(現.ジャズダック)に対抗する形で、1999年11月に開設された株式市場です。この基準による上場廃止第一号はどこかと調べたのですが、情報が見つかりませんでした。因みにマザース市場1報銘柄の2社(リキッドオーディオとインターネット総合研究所)は、既に上場廃止となっています。

読売「露外交官の監視中止要求、鈴木氏 警察庁に電話」
朝日「米景気は拡大局面、FRB議長総会で証言、底打ちに自信」


ではこの3月8日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・10面経済面に「映画興行収入 米 過去最高に」との記事があります。これは前年のことですが、ヒット作に恵まれたからではなく、テロで遠出を控える人達が増えたからだと、その理由が書かれています。
・34面社会面に栄陽子留学研究所の広告があります。「アメリカに留学しよう」として、「入学は小規模な大学、卒業はハーバードも夢ではありません」と書かれていますが、これはさすがに無理なことでしょう。因みにこの研究所は1972年に設立され、今でも活動しており、正規留学だけを扱っているとのことです。
・TV欄テレ東10:00から「俺たちの旅」が放送されています。出演が中村雅俊・田中健・秋野太作・壇ふみとなっていますので、間違いなく日テレで1975年から1976年にかけて放送されたヒットドラマのことです。しかし不思議なことが二つあります。一つはなぜテレ東で放送されているのか、二つめは再放送マークがないことです。また主演者で金沢碧ではなく壇ふみが記されていることに、個人的には違和感があります。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月15日(金)07時51分41秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Just In Time」が入っている作品です。


「Just In Time」が入っている作品の17枚目は、Ralph Reichert の Reflections、2002年3月8日の録音です。
ラルフ・レイチャートというテナー・サックス奏者は、彼のサイトのディスコグラフィを見ると。1991年から2012年までコンスタントに作品を発表されてきた方です。「Just In Time」が収録されている本作は、「今日の1枚」で2005年2月27日に取り上げました。ジャケを見ていただければ、タイトルは大きなフォントで「REFLECTIONS」と書かれています。しかしラルフさんのサイトのディスコグラフィでは本作のタイトルが「Randy Sandke & Ralph Reichert Quintet live at BIRDLAND」となっています。確かにランディー・サンドク(tp)がゲスト参加したバードランドでのライブ盤なのですが、ラルフさんのリーダー作からランディーとのコ・リーダー作に表現が変わったのには、何か大人の事情があるのでしょうか。
「つまみ食い」する前に、余計なことが頭に入ってしましました。本作への13年前の私の感想は、「現代風ハード・バップという表現を使いたくなる。どジャズを演っているのだ。ストレートに気持ちよくやっているのだ。しかしながら、黄金時代の演奏で感じられる熱気とは違うのです。黄金時代がポマードべっとりの髪型なら、こちらは頭を揺するとサラッと髪がなびくような感じなのです」とのものでした。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月14日(木)07時25分23秒
  さてビショップさんの「Just In Time」。
制作会社代表であり本作をプロデュースした妙中氏が、封入解説を書いています。それを括弧書きで引用しながら、感想を書きます。
「スピークロウはビショップの最初のリーダー作でありよく売れた作品だが、取り立てていのヴェイティブでもないが人気盤になった。単にストレートにスウィングしているだけなのが、案外いい結果を産んだのではないだろうか」
この”単”に というのが、難しいのでは。何かひねりを加えたいとの思いになり、何かボケたピアノトリオ作品になってしまうのが多い中で、「単にストレートにスウィングしているだけ」とは難しいことなのではと、私は思います。そこには確かな技量としっかりした個性がなければ成立しないことなのでしょう。
その後に妙中氏は、ビショップが1960年代後半に作曲法を学んだことが「このコンセプトがストレートにスウィングする彼の表現方法を崩し始めた」「それらは2枚のブラック・ジャズ・レーベルのアルバムに聞かれる」と述べています。
この部分についての私の感想は、いずれ取り上げるブラック・ジャズ・レーベルの作品の時に書きたいと思います。
その後の本作制作の経緯について妙中氏のコメントをようやくして書きます。「平凡な作品に終わっていた1970年代のミューズ時代、そして1980年代に入ってビショップのレコーディングは聞けなかった」「そんな折、友人のフレッド・ノースウォーシー氏から電話があり、ジャズ・フェスでのビショップの評判が良かった。ビショップのアルバムを作るべしとノースウォーシー氏から勧められた」とのことです。何かの縁が本作制作に結びついたのでしょう。
「10年ぶりの新作アルバムはほとんどビショップのお気に入りの曲を選んだわけだが、内容は27年後にしてスピーク・ロウを超えた」
超えたかどうかは別にして、ビショップの代表作、そしてピアノトリオの代表作の1枚が誕生したことに、強く同感します。
「(Just In Timeについて) なんのてらいもなくスウィングするこんなビショップが聞きたかったのだ」、本当にその通りです。30年前の渋谷のジャズディスク専門店で本作に心引かれた常連客は、まさにこの思いだったのでしょう。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月13日(水)07時56分21秒
  その前に、この作品が録音された1988年9月10日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事
日経「貸倒引当金 繰入率下げ、賞与引当金も圧縮、大蔵省64年度方針」
読売「ベトナム旅客機 墜落炎上、3邦人含む75人死亡、悪天候下 落雷か、6人救出、バンコク郊外」
朝日「ベトナム旅客機 墜落炎上、着陸失敗、75人死ぬ、乗客に邦人も3名、1遺体確認、バンコク」
この墜落事故は、日経も1面で報道しています。乗客乗員合わせて96名が亡くなった事故です。事故原因は不明のママですが、操縦士が期待に落雷した可能性があると報告していたそうです。ハノイ発バンコク行きベトナム航空831便の事故でした。


ではこの9月10日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・11面経済面に「マンション永住増加、大都市圏で31%も、建設省の意識調査」とあります。この傾向を裏付けるように、修繕積立金の充実を図る管理組合が増えているとのことです。私の経験からは、次の理由が考えられます。一戸建て信仰だった方があるきっかけでマンションに住んだところ、その便利さに気が付いたことであります。私は家を購入するならば一戸建てと、若い時には考えていました。その後に転勤の繰り返しでマンション住まいが続くと、その良さにも気づくようになりました。その後に家を購入するときは、迷わずマンションとしました。また私があるプロジェクトでご一緒していた方は、地方都市在住の方でした。大きな一戸建てを所有していたのですが、夫婦だけでの老後を考えて、手間がかからないマンションを購入したのでした。このこともマンションの利便性を表しているかと思います。
・16面に日本バイリーンの広告があります。不織布(ふしょくふ)を扱う会社で、「ごそんじですか バイリーン」とのコピーと共に、自動車の天井材や内装材に不織布が用いられている使用例を紹介しています。因みに私は不織布の読み方を、今回の調査で初めて知りました。
・TV欄を見ますとTVK(テレビ神奈川)11:00から「新車情報'88」が放送されています。1977年から2005年まで放送されていたTVKの人気番組で、私も数年間は好きで見ていました。何と言っても司会の三本和彦氏の辛口なコメントが良かったです。そんな番組の終了を伝える三本氏の放送内でのコメントは、要は年を取ったというようなものでした。しかし実際はTVKへの不満が大きかったようです。人気番組なのに、その収録のことなど全く考えず、人気なのはプロデューサである自分の功績と考えている人たちだったようです。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月12日(火)07時45分21秒
  「Just In Time」が入っている作品の16枚目は、Walter Bishop Jr.  の Just in time、1988年9月10日の録音です。
この作品は本当によく売れました。ただし私が知っていることは、日本で世界で何枚売れたかではありません。ジャズ聴き始めの時から通っている、渋谷にあるジャズディスク専門店でのことです。狭い店内ですので、店主と常連が「あのビショップの新譜は良かったね」というような話は、すぐに他のお客さんの耳にも入り、この連鎖反応がこの店での好セールスに繋がってる行ったのです。
当時はまだレコードとCDとの2媒体で発売するのが、主流でした。そしてその時の流行りだったのか、本作はレコードとCDで収録曲を若干入れ替えて発売されていたのです。そして渋谷のお店では、レコードとCD、両方を買う人が多かったのです。ジャケットが違うのも、1つの要因だったのかもしれません。私もそんな一人でした。
1999年11月14日に本作を「今日の1枚」で取り上げた際には、レコードのモノクロジャケを掲載しました。CDは青と黒が印象的なジャケであります。こちらの方はこの「今日の1枚からつまみ食い」をページ化する際に、掲載したいと思います。
そんな思い出たっぷりの本作を、タイトル曲である「Just In Time」を中心に聴いて見ます。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月11日(月)07時40分34秒
  昨日の1枚は、Hampton Hawes の The Trio Vol.2。
重く響くピアノと流暢なフレーズの数々は、誰もが口ずさむことができるスタンダードを並べた本盤を、ピアノトリオの名品にしております。そんな曲の中にホーズ作の「Blues For Jacque」があるのですが、ホーズが微笑みながら演奏している様子が浮かび上がってくる、楽しめる曲と演奏であります。ホーズはこの曲を2度吹き込んでおり、彼のお気に入りの曲なのかもしれません。曲名にある「Jacque」とは誰なのかwebで調べたのですが、答えは見つかりませんでした。それを想像しながら聴くのも良いのかもしれませんね。
 

21度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月10日(日)10時34分53秒
  今日の1枚は、Hampton Hawes の The Trio Vol.2 、Contemporary原盤、1955年6月の録音です。
この「今日の1枚」では5枚目となるハンプトン・ホーズの作品です。ウェスト・コースト・ジャズが最後の光を発していた時期に吹き込まれた、ウェスト・コースト・ジャズ界で人気を誇っていたホーズの作品です。
「Vol.1」に関してはかつてここで取り上げましたが、「Vol.3」は私は持っていないようです。レッド・ミッチェル(b)とチャック・トンプソン(d)という、「Vol.1」と同じメンバーでの演奏です。



昨日の1枚は、Mal Waldron の Mal-1。
「Yesterdays」でのグライスとシュリーマンの静かに綺麗なホーンの重なりに、うっとりと聴き入りました。脚光を浴びる存在ではない二人、しかしながらジャズ好きに静かに愛されている人たち。陽の当たるような舞台はなかったものの、多くのミュージシャンに重用され陽のある演奏を身に付けてきた人たち。こんな二人の演奏は、実に素敵なものです。この二人に続くマルの例のモールス演奏は、いつもより控えめながらホーン二人の演奏の余韻を気持ちよくするものです。
ホーン陣を盛り立てるマルの力量、それがよく分かる作品に仕上がっています。
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月 9日(土)09時11分32秒
  今日の1枚は、Mal Waldron の Mal-1、Prestige原盤、1956年11月9日の録音です。
プレスティッジ特集を「今日の1枚」で行なっていた時期があり、既に157枚掲載しています。コルトレーンやマイルスは特集を企画しているため掲載していないのですが、その中でマルの扱いを迷っていました。迷いながら企画している特集に全く着手出来ない状態だったので、2006年からマルの作品を掲載し始めました。そんな意味で、この作品が未掲載なのは理由がわかるものです。
さて本盤はMALシリーズ1作目であり、ジジ・グライスのアルトとアイドリュース・シュリーマンのトランペットの参加が興味をそそるところです。
ドラムの Arthur Edgehill はマルとの共演はレコーディングでは本作だけですが、ベースの Julian Euell はこの後の3年間に渡りマルと一緒に演奏している方です。


昨日の1枚は、Marty Paich の I Get A Boot Out Of You。
「Moanin'」をビッグバンドで演奏するとは驚きですが、ペイチは原曲の良さを活かしながら洒落た雰囲気で演奏しています。全体を通しても、このペイチの洒落加減を楽しむ作品と言えることでしょう。
こんな風に感じながら聴いておりましたが、最後にタイトルの意味を考えました。当然ながらジャケと合わせてどう考えるかなのですが、普通に考えれば「出て行ってよ」となるのでしょう。しかし、彼女が使っている黄色いタオルに「his」と書いてあるのをどう考えるのか。これを見てからはいろんなことが頭の中で交錯してきています。女性の気持ちが未だに分からない自分に苦笑いしながら、考えるのを諦めました。
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月 8日(金)08時10分44秒
  今日の1枚は、Marty Paich の I Get A Boot Out Of You、Warner Bros.原盤、1959年6月の録音です。
今まで「今日の1枚」で掲載してこなかったのが不思議でならない、そんな代表作を今日は取り上げます。そして本作はジャケ買いの代表作であります。通称「お風呂」。ジャズ好きならば誰もが知っていることでしょう。また本作と対を成すのが通称「踊り子」であり、そちらは今から20年近く前に、「今日の1枚」22作目として取り上げました。その際にすぐに「お風呂」と思いながら、今まですぎてきた訳です。
マーティ・ペイチのアレンジでのビッグバンド演奏、そしてペッパーのソロ演奏、内容面ではこんなところでしょう。


昨日の1枚は、Tete Montoliu の The Music I Like To Play Vol.3, Let's Call This。
メドレーのように全ての曲が続けて流れてきます。テテにとってのモンクの存在はいかなるものかと思って聴き進めましたが、自分に中で解答らしきものは得られませんでした。よく言われるアート・テイタムの影響云々はテテの音楽からわかることがありますが、モンクの影響と言われるとなかなか難しいものです。強いて言うならば、自分のスタイルをしっかり持つことが、自分の演奏したい姿があることが、ミュージシャンが演奏職人の枠から抜け出せる要因であるとのことでしょうか。
そんなふうに考えながら、モンクに思いを寄せるテテさんの姿もあるのかと感じながら、本作を聴き終えました。ソロで録音に臨んだことが分かった思いです。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月 7日(木)07時29分56秒
  今日の1枚は、Tete Montoliu の The Music I Like To Play Vol.3, Let's Call This、Soul Note原盤、1990年1月28日の録音です。
第3集となっていますので1と2がある訳ですが、テテ13枚目の掲載になるのですが、私は持っておりません。
またこの作品はピアノソロですが、過去掲載の12作中ソロでの演奏は、1988年録音の「En El Teatro Real」(2009/3/1)1枚だけです。因みに9枚がトリオでの演奏です。ソロ作品がもっとあっても良いのではと思いながら、自分が好んでトリオ作品を中心に買っただけなのかなとも考えています。
本作はモンクの曲を中心に演奏しており、タイトル曲もモンク作のものです。


昨日の1枚は、Masabumi Kikuchi の Piano Solo "Attached"。
ピアノの響き、ピアノという楽器自体を確かめているような演奏です。その中で何かを感じた瞬間を、録音したのだと思いました。モンク作の「パノニカ」と菊池自作の「イエスター・ブルー」に、音楽の微笑みが舞い降りたものになっています。
録音は2月から4月にかけての、長期に渡るもの。録音場所は Cracker-Jap Sound Studio とありますが、これは菊池所有のスタジオかも知れません。菊池の音楽活動の盟友だったギル・エヴァンその死を、このスタジオの中で菊池なりに過ごしていたのでしょう。
誰かと同じような唸り声は何とかならなかったとも感じながら、静けさの闇の中に強烈な輝きの点をチラつかせている本盤を聞き終えました。
 

新デザインへの移行、ジャズ分は一先ず完了

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月 6日(水)15時25分31秒
  「今日の1枚」記載へのリンク貼りは、5月10日に終了しました。

掲載済「今日の1枚からつまみ食い」、先月までの165枚はページ化を完了しました。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月 6日(水)07時51分15秒
  今日の1枚は、Masabumi Kikuchi の Piano Solo "Attached"、NEC Avenue原盤、1989年2月の録音です。
菊地雅章さんの「ススト」を持っています。ジャズを聴く前のこと、フュージョンやクロスオーバーの嵐には無関心でいた私ですが、恐らくは「ニュー・ミュージック・マガジン」を読んで興味を持ったのかも知れません。私はプログレ・ロックのドラマ性を感じ、何度も聴いた記憶があります。
もう一つ菊地雅章さんに関わる思い出としては、「ススト」と同時期のことで、横浜駅西口の岡田屋にあったレコード店(多分すみや)でのものです。店員が常連客相手に、音楽知識を披露している場面でした。マイルス・スクールの面々も今はダメですな、とかそんな話で30分ほどのものでした。その時は詳しい人だなと感じながら、レコード店の店員さんは暇なのかなとも感じていました。
私が語れる菊地雅章さんは、こんなことしかありません。愛称プーさんが9年ぶり録音した作品、ピアノ・ソロでの作品を今日は取り上げます。



昨日の1枚は、Tiziana Ghiglioni の Somebody Special。
地下奥深く閉じ込められた人たちが、地上に出るためにお呪いを唱えているかのような、レイシー作の1曲目のタイトル曲でした。続く曲は、地上に出られた喜びを、穏やかに皆と分かち合っているような感じです。これ以降の曲は、普通の生活に戻った中での喜びや困難を表現強いるかのようでした。
楽器にように感じる ティツィアーナさんの歌は、フリー系とも言えるし、ジャズの枠では収まらないものです。まるでミラノの裏通りにある小劇場での舞台を観ているようであります。
演劇には全く縁がない私にそんな思いをさせた作品でした。
 

21度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月 5日(火)07時39分3秒
  今日の1枚は、Tiziana Ghiglioni の Somebody Special、Soul Note原盤、1986年4月の録音です。
母親と子供が寝そべっているこのジャケについては、何かコメントをした記憶なのですが、「今日の1枚」未掲載作品でした。
ティツィアーナ・ギリオーニさんはイタリア人歌手で、1956年生まれの方です。1970年代はしっかりとした音楽教育を受けたようで、1980年代になるとジャズ歌手として活動を始めました。良い悪いのいろんな評価を受けたようですが、現在に至るまで音楽活動を続けておられる方です。
本作は彼女の2作目であり、スティーブ・レイシーが参加しております。


昨日の1枚は、Ray Bryant Trio。
この作品をマクレエ歌伴時代の作品との意識で聴いたのは初めてなのですが、ブライアントの華麗な歌心フレーズにうっとりとしました。「Golden Earrings」と「Django」での、哀愁と華麗さが同時に演奏していくブライアントの姿に感心しながら、ジャズファンから愛し続けられているブライアントの一つの姿を再確認しました。
ブライアントの独特のリズム感も堪能でき、地味ながら素敵なベースとドラムとの相性の良さを感じた次第です。素敵なピアノトリオ作品、ここにあり。
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月 4日(月)08時06分2秒
  今日の1枚は、Ray Bryant Trio、Prestige原盤、1957年の録音です。
レイ・ブライアントの作品を「今日の1枚」で取り上げるのは、これで8枚目となります。その8枚を演奏形式から見ると、トリオ作品が半分の4枚となります。しかし他の2枚ではパーカッションを入れたもので、事実上はトリオ作品です。また他の1枚は、トリオをベースに曲により管を入れたものです。そうすると、8枚中7枚はトリオ作品と言えます。レコード会社から見ればレコーディングを安くできるとの面もありますが、管を入れた方が売れるのではとの考えもある中でのことでしょうから、ピアノトリオでそこそこ売上を確保できるピアニストとブライアントのことを評価していたのでしょう。
今日取り上げるのはそんなピアノトリオ作品であり、カーメン・マクレエの伴奏を務めていた時期の録音です。ベースはアイク・アイザックス,ドラムはスペックス・ライトで、マクレエ歌伴仲間であります。
さて先の8枚中トリオと言えないものが1枚あります。それはソロ作品であり、ブライアントを一躍スターにした作品でした。


昨日の1枚は、Louis Armstrong & Ella Fitzgerald の Porgy & Bess。
サッチモとエラの存在感の重さと、悲しいテーマながら口ずさめる曲が多いガーシュインの曲作りの見事さを感じながらも、聴いていて嬉しくなる雰囲気を漂わせている作品です。ジャズ界の名盤なのでしょうけれど、肩肘張らずに聴きたい作品です。
購入当時の印象とは違うなと思いながら、30年の月日を感じて聴き終えた今回でした。
 

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