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6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 2月 3日(月)06時59分24秒
  19580326-05
By The Numbers (John Coltrane)
(12分6秒)



【この曲、この演奏】
コルトレーン作となっているこのスロー・バラッドで、資料06を見ますとコルトレーンの演奏記録は本セッションだけです。「号令に合わせて、型どおりに、機械的に」等の意味が曲名にありますが、ジャズの曲には不似合いのような気がします。
憂鬱な夜を過ごしている気分での演奏は、それは味のあるものです。12分と言う長丁場のこの演奏の、前半はガーランドの一人舞台となっております。シングル・トーンとブロック・コードを巧みに配して、レイジーなブルースの世界を聴かせてくれます。ここで長々とブルースを聴かせるガーランドは、熱心なガーランド好きからは高い評価を受けているようです。もちろんコルトレーンも魅力ソロをとっていますが、ガーランドの深い世界から自分の世界へ流れを作るのに、最初は戸惑っているかなと、私は感じました。最後にまたガーランドが決めて、12分が終わります。コルトレーン作なのですが、私はガーランド作の曲かなと感じました。
さて最後にこの演奏について二つばかり。資料06にあるワインストックのログ・ブックには、「Slow Blues (1492 Blues)」と記されており、その下に「By The Number - 7356」と小さな文字で書かれ、両者を丸で囲っています。この「Slow Blues」も「1492 Blues」も、コルトレーンとガーランドには演奏記録がなく、このログ・ブックの意味は分かりません。
もう一つが、プレスティッジはこの12分の演奏を、シングル盤で発売していました。「45-394」との企画番号で、A面にPart 1、B面にPart 2として収録しています。ただし「Discogs」というサイトからの情報では、A面が3分50秒、B面が3分45秒となっています。4割ほどをカットしてのシングル盤発売のようですが、そこをカットしたかはこのシングル盤を見つけ出すしかなく、それはとてつもない労力を要するものです。
曲名の意味することは最後まで掴めないままでした。





【エピソード、A.ブルームのインタヴュー、1958/6/15、その7】
(JC=ジョン・コルトレーン、AB=オーガスト・ブルーム)(資料04)

AB 話は変わるけど、ここ何年か一緒にプレイしたり、演奏をきいたりしてきた中で、君がもっとも尊敬する現代のミュージシャンは誰だい? 君もその一人だとは思うけど、モンクは確実にそのカテゴリーに入るだろうね。だって昨晩、君はモンクが真の貢献者で、偉大な作曲家であるという事実に大きくうなずいていたから。彼は人々に伝える何かを持っていると。他にそういったミュージシャンは思いつく?

JC そうだな・・・・好きなミュージシャンなら何人か挙げられるが、とても全員は挙げられない(笑)。

AB そういうもんさ。

JC そうだな。全員は挙げられないことを前提に言うと、ホレス・シルヴァーなんかがそうだ。偉大なソロイストは他にも大勢いる。マイルスとかソニー・ロリンズとか。モンクのようなミュージシャンは、私にとってはソロイストなんだ。その上で、いい曲をたくさん書ける。彼のような男は稀だね。チャーリー・パーカーもそういう一人だ。彼は楽器も弾けて、曲も書けた、何曲もね。ディジーもたくさん書いたな。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 2月 2日(日)07時33分41秒
  19580326-04
Little Melonae (Jackie McLean)
(14分5秒)



【この曲、この演奏】
マクリーン作のこの曲は、マクリーンが生涯で何度も取り上げた曲です。またネットからの情報によれば、マクリーンが奥さんに捧げた曲とのことです。
コルトレーンはこの曲を3回というか、3つのセッションで演奏しています。他の2つのセッションは、マイルス・バンドでのものです。最初は1955年10月27日の、「ラウンド・ミッドナイト」でのものです。実質上のプロとして、ソリストとして活動し始めた時期のコルトレーンの演奏です。2つ目は、1958年3月4日の「マイルストーンズ」での演奏です。この際には6テイク目で8分程の演奏に漕ぎ着けていますが、正規発売はされませんでした。
それから3週間後の演奏が、本セッションでのものです。ダメ出し続きの際の3人が参加している本セッションですので、想像で言うならば「マイルス抜きならこうやるよ」との思いがここでの演奏にあったことでしょう。
資料11には「変わったメロディとあいまいなハーモニーのAセクションを持つ曲だ」とあり、資料09には「モンクのナンバーに似たシステマティックな曲風である」と書かれています。何故にマクリーンはそんな曲を奥さんに捧げたのか不思議ですが、不思議さ漂うこの曲を聴いていると、夫婦という関係の不思議さを考え込んでしまいます。
さて演奏ですが、バンド一丸で男女の真実は何かを追い求めている演奏に聴こえてしまうのは、私の妙な先入観によるものでしょう。でも何かを追い求めるかのようなコルトレーンの演奏には、凄みさえ感じてしまいます。練習熱心なコルトレーンがここまで得てきた奏法とハーモニー感覚を、メンバーの熱演とともに味わえる、濃い演奏となっています。





【エピソード、A.ブルームのインタヴュー、1958/6/15、その6】
(JC=ジョン・コルトレーン、AB=オーガスト・ブルーム)(資料04)


AB こうした宗教については、他のミュージシャンたちも結構こんがらがっているんかな? 彼らも君と同じように宗教に興味があって、それが一体何なのか、もうほんの少しだけ理解しようとしている? そういうミュージシャンは大勢と思うかい? ミュージシャン仲間とそのことについて話したことは?

JC そうだな・・・・・ミュージシャンの多くが真実に興味を持っているとは思う。というのも、ミュージシャンにとってそれは当たり前のことなんだ。この“音楽”ってのは、それ自体が真実だから。楽器を演奏して何かを主張する場合、まあ、音楽的主張というか、そういう主張には説得力がある。それは音楽の中に真実があるからだ。逆に、インチキな音を演奏すれば、その音楽はインチキだ(笑)。どのミュージシャンも、なるべく完璧に近づこうと努力している。だからこそ音は真実になる。だから、そういうものを、真実を演奏するには、できるだけ真実と共に生きなきゃならない。これが宗教なら、例えば信心深い男は善を追い求め、まっとうな人生を送ろうとするはずだ。それを敬虔と呼ぶかどうかは本人の問題で、本人は「ただまっとうに生きているだけだ」なんていうかもしれない。それでも、敬虔な人は彼を見てこう言う。「あの男は敬虔な男だ・・・実にまっとうに生きている」と。だからまあ、宗教について考えているミュージシャンは大勢いるよ。そのことについて何人とも話したことがある。

AB その中で、特に印象に残っている人はいる? 他のミュージシャンよりも真実に近いところで物事を見てると感じたミュージシャンは? この点について優れた見解を持っていると、感銘を受けたミュージシャンは?

JC すぐには思いつかいな。特に思い浮かべない。大勢と話したが、みんな似たりよったりだ。誰もが探究の旅を続けているというかね。私の知っているミュージシャンは皆、何らかの道を探している。そういったことを話したがらないミュージシャンもいたが、彼らはどこか自身たっぷりに見えた。探し物を見つけたのかもしれない・・・・・よく分からないけど(笑)。

AB 突き詰めて考えていったら、きりがない問題だからね。

JC ああ、だから私はそこではまっているんだ。しばらくそのことを忘れたほうがいいのかもしれない。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 2月 1日(土)07時20分39秒
  19580326-03
If There Is Someone Lovelier Than You (Dietz - Schwartz)
(9分21秒)



【この曲、この演奏】
全曲に続きシュワルル - デイーツによる曲ですが、資料14には掲載されておらず、恐らくはガーランドが“メモ長”から引っ張り出してきた曲なのでしょう。
コルトレーンの演奏記録は本セッションだけです。(資料6)
このカルテットはどんな曲でも味を出せる力を持っており、このミディアム・テンポで口ずさみたくなるタイプの曲でも、味わいのある演奏になっています。この隠れた曲に光を当てるメンバーの充実ぶりが、存分に楽しめる演奏です。




【エピソード、A.ブルームのインタヴュー、1958/6/15、その5】
(JC=ジョン・コルトレーン、AB=オーガスト・ブルーム)(資料04)

AB 基本的な部分では皆通じ合っているのだから、一つにまとまれるはずだと。

JC ああ、そうなるべきと思う。それが正しいあり方だ。人は学ぶことで、こういう人たちの“善”のとらえ方に触れられるというか。哲学者たちが(笑)、彼らが“善人”と“悪人”について語るとき、この“善と悪”という二つの言葉がどんどん一人歩きしていって、ものすごくややこしくなる。ところが、実際にはシンプルなことで、いくつかの本当の“善”をそこから取り出すだけでいい。何かを本当に理解しようとしたら、シンプルに考えようとしないと駄目だ。宗教もそうだと思う。宗教というのはとても素晴らしい。真理がある。一つになればきっとうまくいく。彼らの教えが善だと言えば、それが私にとって善になるというかね。

AB 本を読んでじっくりと知識を吸収し、それについて考えをめぐらせてみることで、人は何かが変わると思うかい? あるいは人生観みたいなものが?

JC まあ、自分自身は変わらないね。ただ、理解の助けにはなると思う。今までに比べて、少しだけ確信を持って歩けるようにはなるというか。迷いが少しだけなくなる。ただ、自分自身は変わらない。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月31日(金)06時58分21秒
  19580326-02
I See Your Face Before Me (Dietz - Schwartz)
(9分58秒)



【この曲、この演奏】
シュワルル - デイーツの名コンビによるミュージカル「ビトゥイーン・ザ・デビル」中のナンバーで、1938年にガイ・ロンバード、グレン・グレイがヒットさせました。(資料14)
ジャズ界ではあまり目立たない曲ですが、モブレイの「ディッピン」でのこの曲の演奏でご存知の方も多い曲です。
コルトレーンのこの曲の演奏記録は、本セッションだけです。
バラッド演奏させたらこのワン・ホーン・カルテットが最高、と呼ばれるカルテットはそれぞれのジャズ好きの方々の中にあることでしょう。そんな方々の中で、このコルトレーン - ガーランドのカルテットのバラッド演奏を、「最高」とする方々も多いことだと思います。
そんな一人である私にとっては、この曲での演奏は至極のものです。飾りを一切取り払い、歌の真を見つめているコルトレーン、ブロック・コードで美しさとハーモニーを提供するガーランド、そこにチェンバースとテイラーの強力サポートが加わり、精細の輝きを味わえる演奏になっています。





【エピソード、ガーランドの“メモ帳”】
資料11には、選曲について次の記述がある。
コルトレーンの歌もの好きは、いつも彼が、ジャズによく合うあまり外では取り上げられていない優れたアメリカのポピュラー・ソングを見付けてくることからよくわかる。
ただし、明らかにこれには、同僚のガーランドの功績もある。キープニュースは、ガーランドの“メモ帳”が何百というスタンダード曲のタイトルでぎっしり埋まっていたというドナルド・バードの証言を伝えており、しかも「彼はそれらすべてのコード進行を知っていた」という。
ガーランドの発言権あるセッションに於いては、この“メモ帳”が、曲埋めの際の頼みとされたらしい。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月30日(木)07時30分26秒
  19580326-01
Rise And Shine (DeSylva - Youmans)
(7分13秒)



【この曲、この演奏】
資料14 に掲載されていない珍しい曲を冒頭で演奏しますが、これは「ガーランド・メモ」から引っ張り出してきた曲だと思います。ヴィンセント・ユーマンス作のこの曲のコルトレーンの演奏記録は、本セッションだけです。
資料6にはボブ・ワインストックの「ログ・ブック」が掲載されており、当初の冒頭演奏曲名は「Remember Me」となっています。この曲も資料14には掲載されていない曲です。
演奏曲を急遽変更したのか、ワインストックの書き間違いだったのかは定かではありません。
スピード感、コルトレーンの代名詞となっていくシーツ・オブ・サウンド、これがたっぷりと味わえる作品です。自信たっぷりのコルトレーンがここにいます。
さてコルトレーンのソロの途中で、ガーランドが1コーラスまるまるお休みとなります。これについて資料09では「あまりの(コルトレーンの)凄さに途中でガーランドがバッキングを中止してしまう」とあり、一方で資料11では「ガーランドはコルトレーンにベース・ラインのみを下敷きに、より抽象的なインプロヴィゼイションをとらせるところがある」となっています。私は後者の方が的を得ていると感じました。





【エピソード、本セッション】
前月の2月7日と同様に、ガーランド・チェンバース・テイラーのリズム陣と行った、コルトレーンのワン・ホーンでのリーダー・セッションだ。ただしこちらのセッションは2月7日に比べると、世間の注目度は低くなる。2月7日のセッションは録音してから時間を置かずに「ソウルトレーン」として世に出て、コルトレー人気に大きく寄与した作品となった。一方この日のセッションは既に大物ジャズマン、ジャズ界の話題の中心とコルトレーンがなっていた1960年代に、「Settin' The Pace」と「The Last Trane」との2枚の作品の分かれて世に出ることになった。これが「ソウルトレーン」と同じく1958年に世に出ていたならば、全く事情は異なったとことだろう。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月29日(水)07時21分37秒
  19580307-05
Big Paul (Tommy Flanagan)
(14分5秒)



【この曲、この演奏】
トミー・フラナガン作のラフなブルース曲で、私に想像ではスタジオでサッと書き上げた曲だと思います。この曲のコルトレーンの演奏記録は、本セッションだけです。
足取り軽やかなチェンバースのベースで始まり、トミフラのピアノが存分に披露されます。その後にコルトレーン、そしてバレルの登場となり、ジャム・セッションの魅力が詰まった14分となります。この手の演奏ですので統一感は望めませんが、各自の個性を堪能できる内容になっています。




【エピソード、A.ブルームのインタヴュー、1958/6/15、その4】
(JC=ジョン・コルトレーン、AB=オーガスト・ブルーム)(資料04)

AB 失望した?

JC ああ。

AB どうして?

JC 失望とは違うかも。うまく言えないが、いろんな宗教があることを知って、それらがどこかで他の宗教とは相反しているわけで、まあ、頭がこんがらがってしまったんだ(笑)。よく分からないが、ちょっと混乱したんだよ。それにどうしても信じられなかった。すべての・・・たった一人の男が言っていることが正しいだなんて。だって、彼が正しいなら、他の人は全員間違っていることになるだろう?

AB ああ、彼が正しいなら・

JC それに、彼が正しくない場合だってあり得るだろう?

AB その、もしかして、すべての宗教は互いに結びついているんじゃないかって思ったことはないかい? というのは、彼らが何を言い、何を考えようとも、彼らの宗教は根っこの部分では、実はその隣の男、さらにまた隣の男の信じていることにつながってるんじゃないかと思うわけだ。歴史や時間、それに信仰の徒たちを通じて宗教が伝えようとしてきたのは、自分の信じていることこそが正しく、相手は間違っているっていうことだろう? それだって実は私自身をこう呼ぶって程度の違いでしかなくて、言わば、宗教の顔を変えてきたにすぎない。となると、基本的な部分はまったく変わってないんじゃないかって?

JC そうだな。そうした基本的な部分が人々を一つにまとめるんだと思う。「よし、一緒にやるか」っていう人が出てくればいいんだろうな。

AB 言い換えれば、世界共通の宗教のようなものが出てくればいいと? 細かい違いだらけの、信仰が違うからといって相手を殴るような宗教ではなく?

JC ああ、そうあるべきだね。そういう宗教があって然るべきだよ。
 

3度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月28日(火)08時12分31秒
  19580307-04
I Never Knew (Fiorito - Kahn)
(7分6秒)


【この曲、この演奏】
バンド・リーダーのテッド・フィオリットが作曲した軽快なラブ・ソングで、1926年にジーン・オースティンがヒットさせ、またペギー・リーの映画でも使われた曲です。(資料14)
資料6によれば、コルトレーンの演奏記録は本セッションだけです。
バレルのアーシーで軽やかなギターでこの曲の演奏の色合いを決めた後に、その色合い通りのコルトレーンとトミフラの演奏が続く内容です。このセッションが和気あいあいとしたものだと、実感できる内容です。





【エピソード、A.ブルームのインタヴュー、1958/6/15、その3】
(JC=ジョン・コルトレーン、AB=オーガスト・ブルーム)(資料04)

AB 哲学に興味を持つ前は・・・

JC 何でも答えるよ。

AB 哲学のことを考えるようになる前は、君はその・・・

JC ああ、そういう話か。きっかけは宗教だな、たぶん。(聞き取れず)そう、最初は宗教への疑問から始まった。それが事の発端だ。大人になって、いろいろ考えるようになったというか。

AB どういう宗教環境で育ったんだい?

JC メソジスト派だ。

AB メソジスト? 宗教に厳格な家庭だったのかい、それとも・・・。

JC まあ、厳しかったな。厳しすぎたとは言わないが、厳しかったのは確かだ。祖父と祖母はともに司祭だった。母はとても信心深かった。だから子供の頃は、毎週日曜になると教会へ行っていた。祖父の影響が強かったんだ。彼が我が家の支配者だった。世知に長けていて、政治もうるさかった。父はそうでもなかった。仕立屋で、口数の少ない人だった。要は仕事一筋に生きてたのさ。けど祖父の方は、好戦的というかね。政治とかそういうことに傾倒していた。宗教は彼の仕事場だった。私はそういう環境で育ち、たぶんそれを受け入れていた。何かを感じ取っていたというか。それから二十歳頃になって、そうした“何か”から逃げ始めた。大人になって、宗教に関するいろんなことに疑問を持ちようになった。宗教について考えるようになったんだ。その二、三年後、たぶん二二、二三歳のときにイスラム教に出会った。衝撃的だった。友達が大勢イスラム教に改宗してね。だから私もそうしようかと思った。イスラム教のおかげで、私はそれまで考えもしなかったことを考えるようになった。別の宗教のこととかね。だから、それをきっかけでいろいろと考えるようにはなったが、実行には移さなかった(笑)。考えただけで、忙しくて他のことには構っていられなくて、そのうち忘れてしまった。数年間はそのことを頭の中から追い出していた。敢えて考えようとも思わなかった。だが、最近決めたんだ。物事を掘り下げてみたくなったというか、私にも、他の人の考えが理解できるんじゃないかと思ってね。結局のところ、それが私がやろうとしていることだとだって気づいたんだ。それで哲学とかに興味を持ち始めた。時間がなくて、そのことにかかりっきりというわけにはいかないし、本当は哲学のことをもっと深く、幅広く学びたい。もっといろんなことを知りたいんだ。自分の考えを一つにまとめて、本来あるべき姿を見出したい。私はずっと信仰的な男だった。昔から。世の中には多くの宗教が存在することを知ったとき、私は失望して・・・。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月27日(月)06時11分38秒
  19580307-03
Freight Trane (Tommy Flanagan)
(7分21秒)



【この曲、この演奏】
トミフラ作のこの軽快なナンバーは、コルトレーンもトミフラ自身も、演奏記録はこのセッションだけです。(資料06、08)
コルトレーンの名前に引っ掛けて「貨物列車」と名付けたこの曲の演奏は、力強く走る列車を思い浮かべるものではなく、郊外の真っ直ぐ道を飛ばすスポーツカーのような軽快さがあるものです。コルトレーンの代名詞のテナー・サックスの高音の魅力と、低音部を軽快に操るバレルのギターが絡んで、楽しめる演奏になっています。



【エピソード、A.ブルームのインタヴュー、1958/6/15、その2】
(JC=ジョン・コルトレーン、AB=オーガスト・ブルーム)(資料04)

AB なるほど・・・一つ訊かせてくれる? 現時点では、生きること、つまり人生についてどう考えてんだい?

JC うーん、その質問には答えられないな。まだ考えがまとまっていないんだ。少なくとも、自分ではそう思っている。だから答えられないよ。

AB 人生には全体プランのようなものがあると思う? 自分の人生はあらかじめ決められていると? それとも、人生は自らの手で切り開くものだと?

JC そうだな・・・私の考えでは、やりたいことはだいたいやれると信じている。その人なりのやり方でね。ただ、それが、“いつ”かという話になると、自分ではあまりどうこうできないと感じる。

AB “いつ”は自分ではコントロールできない。

JC そう。“いつ”どうなるか・・・コースは決められても、“いつ”そこに到達できるかは分からない。そういったことは、必ずしも思い通りにはいかない(笑いながら、何かもごもごと言う)。コースは決められるけどね。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月25日(土)07時49分5秒
  その前に、この作品が録音された1965年8月11日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「国際流動性の強化に指針、オソラ報告を発表、三改革案を検討、IMF強化、CRU(集合準備単位)など」
これは十カ国蔵相代理会議の下部組織のオソラ・グループ(議長はオソラ イタリア銀行国際金融調査部長)が発表したものです。なおCRU(集合準備単位)についてネットで調べましたが、情報は得られませんでした。

読売「選挙区制論議 白熱化へ、革新は現行支持、社党案 中選挙区制限連記、あす審議会に、自民 意思決定迫られる」
常に議論となる選挙区制ですが、この見出し中の「中選挙区制限連記」について調べたところ、ウィキペディアに次のようにあります。「過去の日本の国政選挙では、1890年の第1回衆院選から1898年の第6回衆院選まで2人区において2名連記の完全連記制、1946年の第22回衆院選において、定数10以下の選挙区では2名連記、定数11以上の選挙区では3名連記といった制限連記制が行われていた」

朝日「臨時国会 きょう開幕、日韓、社党なお追及、ベトナム・小林問題、決議案で紛糾か」



ではこの8月11日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・5面に「反省の色が現れた、議長の短期交代」との記事があります。多くの地方議会では議長が1年で交代している、与党議員の功労職の扱いになっていることに異論が出て、議長の短期交代が少なくなってきているとの報道です。
私が住んでいる神奈川県で見ますと、この記事の時期当たりかも毎年議長が交代となっています。また横浜市ではこの記事の時期前までは議長を4年務めることが続いていましたが、この記事の年からはほぼ2年での交代となっています。
・16面下に「ヒゲタ冷やし中華スープ」の広告があり、「夏休みのお昼は・・・冷やし中華、ママといっしょにつくってください」とのコピーがあります。そして小さな文字で作り方が書いてあり、その中に「ハム、キュウリ、紅ショウガをセン切りにして上にかざる」とあります。「ハム、キュウリ、錦糸卵」で、彩りで紅ショウガだろうと思うのですが、この広告では紅ショウガを推しています。
なおこの「ヒゲタ冷やし中華スープ」は1963年に販売開始となり、今でも販売されています。そのwebページに冷やし中華の調理例の写真がありますが、紅ショウガはありませんでした。
・TV欄 NHK 19:30からの「生活の知恵」のテーマは「記録する」です。番組紹介によれば、「記録の重要性について考え、その方法と個人生活への応用を考える」とのものです。
情報過多の現代でもこの「記録する」は、重要なテーマだと思います。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月24日(金)07時01分13秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の45枚目は、Sylvia Syms の Sylvia is!、1965年8月11日の録音です。
このマイクもシュアSM58でしょうけれど、ジャケの写りだけでは判断できません。ジャケのシルヴィア・シムズさんはそのマイクにフォルダーを付けて、そのフォルダーを持って歌っています。ハンドマイク何のに何故? と思いますが、これが彼女のスタイルなのでしょう。
ジャケの様子とは違い、スタジオ録音の本作を「今日の1枚」で取り上げたのは、2001年5月5日
のことでした。私はそこで「ギター・トリオがバックの女性ボーカル好きには、堪らない1枚です」と書いたのですが、久しぶりにそんな1枚を楽しんでみます。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月23日(木)07時50分0秒
  さてスミスさんの「マイク ジャケ」作品。
オルガンの音色に粘り気がないのですが、これは本盤の録音の特徴であり、そこでのスミスさんのスタイルが変わった訳ではありません。BNの稼ぎ頭だった時代のブルージーは耳に馴染み易いものとなり、陽気さは倍増していますが、スミスさんはスミスで健在です。このライブから17年後に79歳で亡くなったスミスさんですが、その演奏の元気さは最後まで健在だったようです。
こう書いてきて、京子ママのことを思い出しました。私は残念ながらお目にかかったことはないのですが、六本木でジャズクラブ Body & Soulを半世紀近く経営されている関京子さんです。京子ママが雑誌のインタビューで、「出演しに来た外国のミュージシャンはすぐに私を口説きにかかる中で、本当に紳士だったのはジミー・スミスさん」とのようなことを述べていました。そして青山のブルーノートに出演中のスミスさんが足の具合が悪いと聞くと、京子ママは楽屋でスミスさんの足をマッサージしていたとのことです。
話が外れたついでに、寒川さんのお話。先週の栄公会堂でのライブで、引退とのことです。数年前から体調が思わしくなく、活動を控えていたとのことです。私が寒川さんの最後のステージに接したのは、2017年の横濱ジャズプロムナードとなります。
いろんなことが頭をよぎりながら、今回のつまみ食いを終えました。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月22日(水)07時38分30秒
  その前に、この作品が録音された1983年9月3日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「米、対日要求は140品目、関税再下げ・撤廃、電算機やオレンジ、米担当官 中旬に来日、半導体除き交渉は難航必死」
1980年代は日米の米貿易摩擦の時代であり、農産物から自動車まで、日米ハイテク摩擦も起こった時期でした。

読売「撃墜証拠 日本にある、大韓機でソ連追及へ、政府検討、真相公表を迫る、1日午前に撃墜の報、官房長官」

朝日「国連でソ連糾弾へ、大韓機撃墜、緊急安保理を要請、日・米・韓が共同歩調」

大韓航空機撃墜事件は、1983年9月1日に大韓航空のボーイング747が、ソビエト連邦の領空を侵犯したために、ソ連防空軍の戦闘機により撃墜された事件のこと。乗員・乗客合わせて269人全員が死亡した。(ウィキペディアより)



ではこの9月3日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・2面に「むつ計画推進、政府・自民が再確認」との見出しがあります。
むつについてウィキペディアより。
むつは、1968年(昭和43年)11月27日に着工、1969年(昭和44年)6月12日に進水した、日本初にして、現在のところ最後の原子力船である。1972年8月28日に臨界に達した直後の9月1日に、僅かな放射能漏れが発生し、これがメディアによりセンセーショナルに報道された。1980年代後半から試験を再開し、1991年に船舶と原子炉について合格証を得て試験は終わり、1992年から解役に移った。
この記事はむつの問題がなかなか進まない中でのものです。
・12面に「ペンション経営入門講座」とのセミナーの広告があります。主催はペンションプラザです。この時期はペンション・ブームが真っ盛りであり、ペンション経営を夢見る方も多かった時期です。ネットで調べますと、ペンションプラザなるペンションはありますが、経営講座を催すような会社は見つかりませんでした。
・TV欄のプロ野球中継は、NHKが「広島対巨人」、フジが「ヤクルト対阪神」、そしてTVK、テレビ埼玉、千葉テレビが「中日対大洋」を放送しています。長きに渡ったパ・リーグ真冬時代でした。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月21日(火)07時04分32秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の44枚目は、Jimmy Smith の Keep On Comin’、1983年9月3日の録音です。
ジャズクラブでジミー・スミスの演奏に接したことがありますが、用意されたMC用マイクをよく使うお方、つまりよく喋るお方でした。そして流石なのは、ほぼ全て日本人の観客を英語で楽しませることでした。ショーマンシップありの上に、スミスさんは頭の良い方なのでしょうかね。
そう言えば横濱ジャズプロムナードで何度も接したKANKAWAさんも、ステージでよく喋る方でした。こちらの場合は酔った勢いなのかもしれませんが、楽しい内容でした。
今回つまみ食いするスミスさんの作品のジャケットには、バレルとグリフィンとの演奏を決めたぞ!とのような笑顔で、シュアSM58らしきマイクを持っているスミスさんがいます。2016年4月9日に「今日の1枚」で本作を取り上げた際に私は、「この作品を愛聴盤としている人は、いないでしょう。この作品が世の中になくとも、誰も困らないでしょう。そんな作品ですが、聴けば聴いたで、全てのジャズ・ファンが楽しくてしょうがない気分にさせる作品です」と書きました。今回のつまみ食いでも、そんな楽しさを感じたいと思います。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月20日(月)04時59分27秒
  さてウインターズさんの「マイク ジャケ」作品。
私が洋楽、洋盤に興味を持った小学生高学年の時期に、FENを聴いていた時期がありました。もしかしたら中学生の時だったかもしれませんが、ラジオに耳を傾けておりました。もちろん興味はアメリカの最新のポップスなのですが、FENは私の関心ごとだけで番組を作るわけはなく、当時の私には「爺婆が聴く音楽」と感じたものも流しておりました。
何故こんなことを書くかと言えば、今回のつまみ食いでウインターズさんの歌を聴いて、その時に感じた「爺婆が聴く音楽」はこんなものだったと思ったからです。そしてそれが今では、とても心安らぎ、気持ちが揺れる音楽に感じたのです。
私が持っている本盤は1990年にセンチェリーから国内発売されたものですが、そこで封入解説を書いている清浦敬止氏によれば、黒人歌手たちの影響を受けてきた白人歌手ウインターズさんが、初めて白人らしく歌ったのが本作品とのことです。これを読んでのことかもしれまえんが、いろんな要素を持ち合わせている歌手だなと、私は感じました。
ようやくこの歌手の良さが分かるようになったのか、自分が爺婆に達してきたのかは分かりませんが、何か嬉しい気持ちでつまみ食いを終えました。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月19日(日)08時09分10秒
  その前に、この作品が録音された1962年2月14日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「長期資金調達市場を育成、大蔵省、本格的に取り組む、担保金融を制度化、証券手持ち公社債、市銀の協調融資検討」

読売「与党早くも修正の構え、公選法改正、自治省案、労組側(官公労)も規制、高級公務員なみに」
この見出しとは違いますが、1962年に公選法が改正されています。地方公共団体の長が、その職を退職し、そのために行われる選挙に再び立候補する、いわゆる出直し選挙に関しての改正です。改正前は前職が再度当選した場合には、その人気は選挙から4年となりますが、相手陣営の準備不足をつく形での出直し選挙が多発していました。そこでこの1962年の改正では、前の当選の残りの任期しか再選した長に与えられない、つまりはその選挙がなかったものとみなしての任期となりました。ただし、不審案可決やリコールによる失職に伴う出直し選挙には適用されず、新たな任期4年が与えられます。(ウィキペディアより)

朝日「民主秩序保持法案なる、ひとまず一本立、自民 来週参院へ退出」
この法律についてはネットから情報を得られず、少なくともこの法案名で成立しなかったようです。



ではこの2月4日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・4面に「韓国の自動車国産化を援助、日産自動車」との見出しがあります。韓国セナラ自動車と提携するとのことです。ウィキペディアによればこの提携でブルーバードを韓国で製造しましたが、翌年1963年にセナラ自動車疑惑事件がありセナラ自動車は経営破綻となりました。
・6面に「国産電子計算機シンポジウム」の全面広告があり、7社が自社製品を宣伝しています。
沖電気ーOKITAC05090
東芝ーTOSBAC
日本電気ーNEAC電子計算機シリーズ
日立ーHITAC-201
富士通ーFACOM-222
松下ーMADIC-ⅡA
三菱ーMELCOM-1101
・TV欄 日テレ 19-00から「あなたとよしえ」との番組があります。この日は東京文化会館でのミュージカルの録画中継とのことです。
 

3度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月18日(土)08時25分7秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の43枚目は、Jerri Winters の Winters Again、1962年2月14日の録音です。
「オーケストラをバックに大味に歌っておりまして、心に残る作品とは言えない内容でありました」と、私が本作について否定的な感想を「今日の1枚」で書いてしまったのは、2004年9月29日のことでした。本当にこの時期は、何でもアラを見つけようとしていた時期でした。
ノイマンU47を前に想いを込めて歌っているウインターズさんを感じたいと、つまみ食いを前に思っております。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月17日(金)07時40分41秒
  さてアダムスさんとウルマーさんの「マイク ジャケ」作品。
ジャズ・ファンク路線の演奏になるのは当然の流れですが、ゆったりと体を揺らしながら楽しめる演奏になっています。Jazzbühne Berlin '85に集まった観客の声援も、このライブを楽しんでいる様子が伝わってくるものです。
このウルマーとアダムスの双頭バンド、数年の活動で終わりましたが、このライブ盤を含めてジャズ愛好家の記憶に残る存在になっています。
さてこのジャズ・イベントですが、当時の東ベルリンで行われていました。1977年から1989年まで行われたこのイベントの記録が1990年頃にRepertoireというレーベルから発売され、国内ではWaveから発売されました。私の記憶ですと20枚ほど発売されたのですが、私が購入したのは3枚でした。本作、アダムスとピューレンの双頭バンド、そしてレスター・ボウイの作品です。それから30年ほど経った今、もっと購入しておけばと悔やんでおります。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月16日(木)08時23分23秒
  その前に、この作品が録音された1985年6月23日(日)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「ASEANが対日包括要求、市場開放、技術移転など幅広く、行動計画後へ布石」
AESEANが結束を強め始めた時期であり、また全てのASEAN諸国とは言えませんが、多くの国が経済的躍進を始めた時期でした。

読売「杉並で防災無線ジャック、都議候補(予定)を中傷、昨夜25分間、過激派対立絡む」
テープに吹き込んだ若い女性の声を8回繰り返して25分間、区内140箇所のスピーカーから中傷放送を行ったとのことです。日経と朝日は小さく本件を取り上げていますが、読売はトップでの報道でした。
ウィキペディアによればこの事件は迷宮入りとなり、また中傷された人物はこの年の都議選では落選となりましたが、1989年の都議選では当選となりました。

朝日「国産構想に米が異論、日本の次期戦闘機、互換性損なう恐れ」
ネットに色々と情報がありますが、技術的面はもとより、対米という大きな問題もあり、国産戦闘機についてはなかなか理解が難しい面があります。




ではこの6月23日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・1面に「北朝鮮にプラント輸出、不二サッシ、平壌の一貫工場用」との見出しがあります。北朝鮮と不二サッシで検索しましたが、何もヒットしませんでした。この計画は実現しなかったようです。
・7面にハロー産業の広告があり、「整理上手な索引機」として「データックス2000」を宣伝しており、値段は5000円から12,000円です。この「索引機」と「データックス2000」については、ネットから情報を得られませんでした。既に会社にはパソコンが「課に一台」の時代でしたので、機械式のデータ整理は需要がなかったのでしょう。また「ハロー産業」という有限会社がネットで見つかりますが、業態からこの広告での会社とは別のようです。
・TV欄 テレ朝 16:00から「第1回国際女子アマチュアレスリング大会」があります。女子のレスリングがオリンピックに加わったのは、2004年のアテネからでした。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月15日(水)07時27分43秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の42枚目は、George Adams & James "Blood" Ulmer の House People、1985年6月23日の録音です。
ジョージ・アダムスのコンサートに行ったことがある方ならば、ジャケでのアダムスの目付きは思い出深いものでしょう。そのアダムスがウルマーと活動していた数年間の記録の初期の演奏が、今回つまみ食いする作品です。
2007年11月17日に本作を「今日の1枚」で取り上げた際には私は、アダムスを軸にして、彼の活動における本作の位置づけを書きました。今日はウルマーがシュアSM58を前に恍惚の表情でいる姿も頭に入れながら、演奏自体を楽しんでみます。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月14日(火)08時15分59秒
  さてフルーリンさんの「マイク ジャケ」作品。
素直に聴き手の心に飛び込んでくる歌声であり、更に艶と妖しさが加わり、人気が出る歌手の要素が備わっております。そして趣ある選曲と彼女の個性ある解釈で、聴きごたえある内容になっています。ラルフ・ムーアのサックスとクリスチャン・マクブライドのベースをバックに歌うタイトル曲が、彼女の個性とこのアルバムの内容から白眉となるでしょう。
この後のブラジル音楽への取り組みも理解できるものも感じられ、その意味でも楽しめる内容です。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月13日(月)07時34分43秒
  その前に、この作品が録音された1995年10月1日(日)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「APEC基金 大幅に拡充、100億円を拠出、域内協力強化、政府 大阪会議で表明」

読売「住専処理に特別立法、政府方針、不良債権、無税償却5年で、公的資金拠出明記も」

朝日「水俣病、政府も反省、環境長官、解決策へ理解求める、3団体 受諾へ前向き」

東南アジアでの協力強化、経済高度成長の負の面への対応、バブルの処理、三紙三様のトップ記事です。


ではこの10月1日の朝日新聞から少しばかり紹介します。

・4面に「みんなのQ&A」とのコーナーがあり、「ジャパンマネーは撤退、ロックフェラー、主導権争いは米企業に」との内容です。バブル絶頂期に三菱地所がロックフェラーセンターを約1200億円(当時のレート)で買収し、ジャパン・バッシングに火を注ぎましたが、バブル崩壊でこの1995年の5月にチャプター11を申請し、運営会社は破産となりました。三菱地所が買収した14棟のうち12棟は売却され、現在三菱地所が所有しているのは2棟となっています。
・2面下には全日本ロータス同好会とロータス社の広告があり、「ロータス365サービス」を宣伝しています。24時間365日のカーサビスであり、現在はロータス・クラブとの名称になっているようです。イギリス発祥で今は中国資本下の自動車会社のロータスとは、関係ないようです。
・日曜のTV欄の午後はスポーツ番組で埋まるのが通常ですが、この日はゴルフとテニスの2番組だけでした。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月12日(日)07時00分29秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の41枚目は、Fleurine の meant to be!、1995年10月1日の録音です。
フルーリンとのカタカナ表記が多いようですが、彼女の本作を2003年3月26日に「今日の1枚」で取り上げた際には「最近のブラッド・メルドーとのデュオ作で評判になった方」と書きましたが、どうやらお二人はご夫婦のようです。
本作ではヴォーカリーズに取り組んでおりますが、その後に彼女はブラジル音楽に傾倒していき、そちらの分野でも高い評価を得ているようです。
本作のジャケに映るマイクはAKGのD12で、マイク資料によればビートルズのレコーディングによく使われていたマイクとのことです。四角く特徴あるマイクですが、ジャケではフルーリンさんのお姿に霞んでおります。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月11日(土)08時45分52秒
  昨日の1枚は、Randy Weston の Highlife。
この作品を聴いただけでハイライフについて、ましてやアカン族のリズムについて何がわかるということはありませんが、ジャズの新しい表現方法という意味で楽しめる点が多い作品です。オーケストラならではの表現を活かして、タイプ豊かな演奏を並べています。
今回聴いたとrこでは、「In Memory Of」での深遠さが気に入りました。アフリカ大地の夜が進む中で寒さが身にしてくるような、何かの映画のシーンが浮かんでくるようでした。
クラブ・シーンでは「Niger Mambo」が注目を浴びたそうです。作者はナイジェリアでナイトクラブを経営していたボビー・ベンソンとのこと。スタイル抜群の男女の絶妙リズム感覚での踊りが浮かんでくるような演奏です。
本作は名盤が数多あるジャズ界では注目を浴びることは無い作品でしょうけど、触れたら触れたで楽しめる作品です。ランディの「African Cookbook」(2016/2/2掲載)と聴き比べるのも面白いことでしょう。そちらでも「Niger Mambo」が演奏されています。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月10日(金)07時33分33秒
  今日の1枚は、Randy Weston の Highlife、Colpix原盤、1963年4月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
まずはハイライフという言葉の意味を。ここでの意味は「上流社会」との意味ではなく、「19世紀からガーナ、シエラレオネ、ナイジェリア、リベリア等西アフリカの英語圏に広まったギター、ジャズ、ブラスバンドなど、ポピュラー音楽の総称」(ウィキペディア日本語版)とのものです。またウィキペディアぺ英語版には、「It uses the melodic and main rhythmic structures of traditional Akan music, but is played with Western instruments」とも書かれています。「伝統的なアカン族のリズム」が、ハイライフと呼ばれる音楽のキーのようです。
アフリカ文化に魅せられてていったピアニストのランディ・ウェストンが、13名のミュージシャンを集めて作った作品を、今日は聴いてみます。



昨日の1枚は、Wallace Roney の No Room For Argument。
聴き始めは「あぁ、こんな感じね」とのもので、集中力が薄い中で聴き進めていきました。しかし気付くと、ルーニーのトランペットからのフレーズに心が動く瞬間が多くなり、この作品を気に入っていく自分に気づきました。
マイルスの影響云々は私は言及できる知識はありませんが、確かにそれはあるところ。しかし、ルーニーさんが見つめる水平線は、この作品にしっかりとあります。
曖昧な表現しかできませんが、2000年代のトランペッターのしっかりとした自己主張を聴ける作品です。
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 9日(木)07時32分7秒
  今日の1枚は、Wallace Roney の No Room For Argument、Strech原盤、2000年3月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、290円で購入した作品です。
ジャケのルーニーは、まさしくマイルス。後ろ姿の写真では、まさに少し太らせたマイルスです。
ルーニーのマイルス傾倒ぶりは有名な話であり、またマイルスもそんなルーニーの存在を気にかけていたようで、1991年のモントゥルー・ジャズ祭で二人は共演したのでした。
本作はルーニーの12枚目のリーダー作品で、Steve Hall(ts,ss,bcl), Antonie Roney(ts,ss,bcl), Geri Allen(p,syn), Adam Holzman(p,syn), Bustrer Wlliams(b), Lenny White(d)との演奏です。



昨日の1枚は、Pat Martino の Stone Blue。
速い流れの中でアレキサンダーが外枠を作り上げていき、マルティーノさんがそこに直球を投げ込んでいるような作品です。外枠にはコルトレーンの香りやファンクの勢いが感じられますが、直球は実にシンプルながら味わい深いものです。バップを体に染み込ませて1960年代の荒波を進んできたマルティーノさんのギターは、変化球なしの彼の個性そのままのストレートな演奏で気持ちが良いものです。
ギター奏者を目指す方々の間では高い支持を得ているらしいマルティーノさんですが、私には自分をしっかり持ってどんな場面でも自分を出せるジャズマンとの印象の方です。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 8日(水)07時21分52秒
  今日の1枚は、Pat Martino の Stone Blue、Blue Note原盤、1998年2月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、325円で購入した作品です。
75歳のマルティーノさんは、今でも現役で活動しているようで、毎年のように新作を世に出しています。日本のギタリストでは中牟礼さんは、86歳で現役バリバリのお方です。
今日はマルティーノさんが64歳の時に、エリック・アレキサンダーと吹き込んだ作品を聴いてみます。



昨日の1枚は、Sonny Stitt の Stitt Goes Latin。
企画はどうであれ、自分のスタイルで吹き抜くスティットの心意気に感心しながら、楽しく聴き終える1枚です。チックが違和感なくラテン軍団に溶け込んでいるのも、印象に残りました。チックの経歴を見れば、プロとしての出発点でモンゴ・サンタマリア楽団への参加があったようなので、ラテンのチックというのは不思議ではないようです。
スティット作の曲が大部分を占める中で、最後に演奏されているのは「枯葉」です。我が道を行くスティットとラテン軍団の演奏が、合っているように聴こえてきたのが不思議でした。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 7日(火)07時50分46秒
  今日の1枚は、Sonny Stitt の Stitt Goes Latin、Roost原盤、1963年11月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、400円で購入した作品です。
スティットがラテンと言われても、多くの方が困ることでしょう。1963年という時期なので、さすがのスティットもルーストのテディ・レイグの企画を、断れなかったのでしょうね。
そんな企画盤を演奏する夜を一緒に過ごしたミュージシャンは、Thad Jones(tp), Chick Corea(p), Larry Gales(b), Willie Bobo(d), Carlos "Patato" Valdes(cga, bgo), そしてOsvaldo "Chihuahua" Martinez(cowbell)という面々です。サド・ジョーンズにチック・コリアの参加も驚きですが、他の知らない4名はその筋の方々でしょう。


昨日の1枚は、Oscar Peterson Trio + One。
ピーターソンの大名盤を20年前に「今日の1枚」で取り上げた際には、「サラっとした魅力、でもこれ1枚で十分」との感想を私は書きましがが、今でがピーターソンの軽やかなスィング感と独自のブルース感を楽しめるようになりました。そんなピーターソン率いる強力トリオにゲスト参加のクラーク・テリーがお祭り要素を加えた作品なので、本当に楽しめる1枚となっています。
録音の良さもあり、繰り返し聴きました。次回の中古CD半額セールで他のピーターソン盤に出会えることを願っています。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 6日(月)07時48分2秒
  今日の1枚は、Oscar Peterson Trio + One、Mercury原盤、1964年2月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
私にとっては2枚目、そして「今日の1枚」でも2枚目のオスカー・ピーターソンの作品です。レイ・ブラウン(b)とエド・シングペン(d)とのレギュラー・トリオに、クラーク・テリーを加えての演奏です。



昨日の1枚は、Norah Jones の Little Broken Hearts。
ウィキペディア英語版にこの作品のページがあり、ジャンル分けでは「Indie Pop」としています。私はこの「インディー・ポップ」なる言葉に初めて触れたのですが、意味が全くわからないです。インディーなのだから大会社ではなく独自に音楽制作に関わるとのことですが、それが大衆に受け入れやすい音楽、これは撞着語法なのでしょうかね。
少なくとも大手資本であるレーベルで制作され発売された本作なのですが、ゆったり感の流れに力強さがあるもので、また本作も大ヒットなったようです。本作が大衆に受け入れられる音楽であったのは間違いないようです。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 5日(日)06時33分22秒
  今日の1枚は、Norah Jones の Little Broken Hearts、Blue Note原盤、2011年の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
先月に続いてノラ・ジョーンズの作品を取り上げますが、本盤はCCCDではありません。発売は2012年の本作の時期になると、CCCDなどという馬鹿げた媒体は姿を消していたのです。
ノラさんのスタジオ録音では5枚目の本作は、全ての曲がノラさんとブライアン・バートンの共作であります。



昨日の1枚は、Ken McIntyre の Year Of The Iron Sheep。
「アバンギャルドの騎手」、そのような表現が「新・世界ジャズ人名辞典」や2010年に国内初CD化された盤の封入解説に書いてあります。録音当時は、そのような表現となったのでしょう。ただ、1970年代以降からジャズを聴き始め、いろんなタイプをジャズを聴いてから本盤に接した方ならば、ケン・マッキンタイヤーさんを王道をいくジャズ・ミュージシャンと感じることでしょう。
ほぼ全曲彼のオリジナルの中で、「Arisin'」での美意識には心奪われてしまいます。ジャッキー・バイアードとロン・カーターの好演もあり、静かにながらジャズ史に残る演奏、作品と言えると感じました。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 4日(土)06時51分11秒
  今日の1枚は、Ken McIntyre の Year Of The Iron Sheep、Liberty原盤、1962年6月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
フルートとアルト・サックスを演奏するケン・マッキンタイヤーさんは「今日の1枚」初登場ですので、「新・世界ジャズ人名辞典」からその経歴を紹介します。
1931年のボストンに生まれた彼は、1940年代にはクラシック・ピアノを学び、またジジ・グライスやチャーリー・マリアーノにサックスを学びました。1950年代から奏者として活動し、1960年にはドルフィーとのレコーディングも行いました。しかしながら彼は音楽教育活動に力を入れ、オハイオ州立大学で教鞭をとり、1970年にはMITで博士号をとり、またNY州立大学で講師を努めました。その一方で1970年代には、ミュージシャンとしての活動も再開しました。
またウィキペディアによれば、2001年に心臓発作で69歳で亡くなる直前まで、音楽に携わっていたとのことです。
そんなケン・マッキンタイヤーさんの代表作を、今日は聴いてみます。


昨日の1枚は、Bobby Hutcherson の Happenings。
1960年代に光り輝いたヴィブラフォン奏者とピアノ奏者の共演だけに、聴きごたえ満載の内容です。特にハンコック作の有名曲「Maiden Voyage」とハッチャーソン作の「When You Are Near」は、スリル感と愁感が絶妙に混ざり合い、素晴らしい演奏になっています。
ハッチャーソンとハンコックの曲作りの妙にも感心して、本作を聴き終えました。
 

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