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7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月24日(火)07時56分32秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の40枚目は、Dee Dee Bridgewarter の live at Yoshi’s、1998年4月23日です。
「1990年代以降においてダイアン・リーヴス、カサンドラ・ウィルソン、ダイアナ・クラールらと共に最も成功したジャズ歌手の一人と考えられている」と、ディー・ディー・ブリッジウォーターさんについてウィキペディアに書かれています。私はそんな彼女の作品を、今日つまみ食いする本作しか持っておりません。その本作を聴くのは、つまりはディー・ディーさんを聴くのは、本作を2001年1月10日に「今日の1枚」で取り上げて以来の、19年ぶりとなります。
「固い高音が彼女の持味なんだけれど、シャウトされると邪魔になってしまう」と感想を書いた私は彼女とは縁が無かった訳ですが、シュアSM58、通称ゴッパチを手にして楽しく歌っているジャケの本作を聴いてみます。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月23日(月)07時21分59秒
  さてカーターさんの「マイク ジャケ」作品。
選りすぐりのスタンダードを、ドライブ感、スリル感満点に突っ走り演奏するカーターさんの姿は、今でも十分に楽しめるものです。自分のレコーディングが出来る喜びが、ストレートに伝わってくる、25歳のカーターさんの演奏です。
今回のつまみ食いで気に入ったのは、終盤の3曲でした。アルトを持って哀愁満ちた演奏の「アスク・ミー・ナウ」、テナーでフリーキーに「イクィノックス」、同じくテナーで豪快にハード・バップを「サンデュ」で決めていくカーターさんでした。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月22日(日)07時18分5秒
  その前に、この作品が録音された1994年4月16日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「新政権へ きょう政策会議、社・民、羽田首相で連立維持、さきがけ閣外協力」

読売「与党、きょうから政権会議、税制、北朝鮮など4項、新合意めざす、さきがけは不参加」

朝日「連立維持で政策会議、羽田氏擁立へ動き出す、さきがけ閣外協力」

羽田内閣は4月28日に誕生しましたが、2ヶ月後の6月30日で終わりました。社会党の連立離脱による少数与党での政権発足となり、まさに予算管理内閣で終わった内閣でした。この次の内閣は、自社さ連立政権による、村山内閣でした。




ではこの4月16日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・政権の行方関連の記事で紙面が埋まる中で、1面に「アイス五社と製販提携、セブンイレブン」との見出しがあります。セブンイレブンがアイス菓子分野で、森永乳業・雪印乳業・森永製菓・赤城乳業・ハーゲンダッツジャパンと提携するとの内容です。森永が2社入っていますが、乳業と製菓は兄弟会社です。乳業は名の通りに乳製品が得意分野で、アイスクリームが主力商品の一つになります。製菓はビスケットが得意分野であり、その強みを活かしたアイス商品が並んでいます。
この製販提携の中には明治が入っておりません。明治も乳業と製菓がありましたが、2009年に経営統合となりました。
・7面に「リーガ・ロイヤル・ホテル早稲田」の広告があります。「グランドオープンまであと15日」と書いてあります。127室のホテルで、地下鉄駅から徒歩7分に立地しているとのことですが、広告内に住所は書かれていません。現在では「リーガ・ロイヤル・ホテル東京」という名で営業しています。私はこの広告を見た時に海外でお世話になっていたリーガルホテルと勘違いしましたが、関係は内容です。
・TV欄 WOWOW18:00からは「女子プロレス」で、対戦カードは「デビル x 長与」です。WOWOWは設立の時から格闘技には力を入れておりますが、私は女子プロレスを扱っていたことは知りませんでした。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月21日(土)07時13分31秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の39枚目は、James Carter の Jurassic Classics、1994年4月16日の録音です。
写真のお手本のように見事に決まった構図のジャケ写です。撮影したのはJimmy Katzで、業界の方々には名の通った写真家の方です。そしてそこに映るマイクですが、ノイマンU87に似ていますが、ネット部分の長さが違っています。マイク資料で調べていきますと、シュアKSM44にも似ていますが、同じとは言えないものです。
本作を「今日の1枚」で取り上げたのは、2006年4月22日のことでした。その際に25歳のジェイムス・カーターさんの演奏に「若さの勢いというのは気持ちが良いもので、ここでのカーターは思うがままの快走振りをみせております」と感想を述べた上で、ネット上で本作が取り上げられていないことを伝えました。そんなことを書いた時期から、ネットの世界では大手ネットサービス会社が提供するブログが広がり始め、ジャズに関するブログも多く誕生しました。今ネットで検索すれば、この作品を取り上げているブログにいくつも出会います。皆さんやはり、若き時代のカーターさんの勢いに感心しています。
それから14年、時の速さを感じながら、今日は本作をつまみ食いしてみます。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月20日(金)07時31分40秒
  さてブロッサムさんの「マイク ジャケ」作品。
少女のような歌声が先ずは印象に残りますが、その先に待に待つ彼女の歌の魅力は、静かに千尋な感情を表現でしょう。この作品の前まではフランスで、どちらかと言えばカクテル・ピアニストとして活動していたブロッサムさんですが、そこでの経験がこの作品での歌に生きているのでしょう。またそれを見抜いたノーマン・グランツの眼力も、さすがです。またその表現の魅力があるからこそ、2009年に亡くなる直前まで歌手として活動できたのでしょう。
彼女の魅力の深さに気づいて、今回のつまみ食いを終えました。
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月19日(木)07時06分43秒
  その前に、この作品が録音された1956年9月12日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「五条件の解決で国交回復できる、モスクワ放送、交渉締結呼掛け」
この5条件とは、平和条約を結び、また戦争状態を解決して、漁業交渉を発効させ、ソ連で服役している日本人戦犯を帰国させ、国連加盟の日本声明にソ連が指示することしています。
この1956年の記事に「戦争状態を解決して」とありますが、1956年10月9日に両国がモスクワで署名し、同年12月12日に発効した日ソ共同宣言で両国の国交が回復し、正式に戦争状態が終了したことになります。

読売「総評 基本方針を決定、秋季闘争、十一月中旬がヤマ、公務員ベアを支持」
春季生活闘争、春季労使交渉、いわゆる春闘は今でも続いていますが、かつてはそれが秋にもあったようです。また一部の組合では、今でも秋季闘争を行っているようです。

朝日「鳩山首相 書簡を送る、ブルガーニン首相あて、五用件確認に、在ソ新聞参事官通じて、回答求める」
1955年2月から1958年3月までソ連首相だったニコライ・ブルガーニンは、フルシチョフと確執し、1958年3月に失脚しました。



ではこの9月12日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・4面にある「海外小話」とのコラムに、「ビールを勧めます」との話があります。高血圧や心臓障害に悩む人にはビールを勧めると、NYでの第一回国際臨床化学学会で、スエーデンのベルティル・ジョフソン博士が発表した説とのことです。
・10面下に八幡製鉄所の広告があり、「容器は電気ブリキの時代へ、好評の新製品、電気メツキブリキ」と宣伝しています。「メツキが均一で表面が美しく、しかも今までのブリキにくらべ価格が割安」としています。鋼板にスズをめっきしたものがブリキで、亜鉛をメッキしたものはトタンと呼ばれます。この広告は、このブリキ製造過程で「電気」を使っての製品の宣伝のようです。では「電気」を使わないものはと思い調べましたが、情報は得られませんでした。
なお八幡製鐵は1970年に富士製鐵と合併し新日本製鉄となり、2012年には住友金属工業との合併により新日鐵住金となり、2018年には日本製鉄に社名変更しました。なお戦前にあった日本製鐵は戦後の財閥解体で八幡製鐵と富士製鐵に分割されたわけなので、元の会社に戻ったとも言えます。
・TV欄 KRテレビ 20:00から「あなたはメイ優です」との番組があり、司会は中村正です。この番組の情報は得られませんでしたが、司会の中村正氏は長きに渡り活躍した俳優・声優ですが、先月の11 日にお亡くなりになりました。「奥様は魔女」のナレーションで有名な方とのことです。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月18日(水)07時52分44秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の38枚目は、Blossom Dearie の Blossom Dearie、1956年9月12日の録音です。
それにしても大きなマイクです。そしてこのマイクは、ブロッサム・デアリーさんの歌を収めようしているのか、ピアノを収めようとしているのか、分からないものです。そして分からないと言えば、このマイクは何なのかです。これだけ特徴あるマイクですから、いつものマイク資料をめくれば、すぐにマイク名がわかるかと思ったのですが、鉄仮面の愛称で知られているアルテック639に似ているものの違うもの。マイク名調査はギブアップで終わりました。
2004年10月1日に本作を「今日の1枚」で取り上げた際には、私はその歌に対して「少女系歌声が魅力的なのですが、まだ歌に固さが残っております」との感想を述べ、そのピアノには「のったりした演奏で感心できるものではありません」としました。当時の私は何故だか斜に構えたことを「今日の1枚」で書いており、それは今となれば赤面ものです。
今回のつまみ食いでは、正面から本作と向き合ってみます。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月17日(火)07時36分3秒
  さてドルフィーさんの「マイク ジャケ」作品。
つまみ食い前にフルートを意識したので、どうしてもフルートでの演奏曲に注目してしまいました。2曲あり、最初はLPでいうところのA面の2曲目、ドルフィー作の「South Street Exit」です。この曲は前年のイリノイ大学でのコンサートで披露された曲です。本作ではドライブ感ある演奏をドルフィーはフルートで行っており、恋人が待つパリへ早く行きたい気持ちが伝わってきます。この演奏を聴きながらジャケを見ますと、フルートが街中を疾走するロードバイクの部品のように思えてきます。
もう一つのフルート曲は、B面の2曲目に収録されているスタンダードのバラッド曲です。愛の深さを切々をドルフィーはフルートで歌い上げており、落ち着きながらも感情が高まっていく演奏を聴いていますと、ジャケに映るフルートから涙が落ちているように感じました。
その曲は「You Don't Know What Love Is」、ドルフィーは自分に何かを言い聞かせるようにこのスタンダードを選んだのでしょうかね。
こじ付けの思いもあるつまみ食いでしたが、この名盤に対してこのような聴き方も良いもんだと思いながら、つまみ食いを終えました。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月16日(月)07時44分57秒
  その前に、この作品が録音された1964年6月2日(火)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「42年半ば1億越す、50年までの人口推計、厚生省まとめる、生産人口は45年がピーク、労働力かなり不足」
実際に日本の人口が1億人を超えたのは、ネットで調べますと、昭和41年(1966年)3月との説があります。そうしますとこの見出しの厚生省推計は、“当たっていた”となります。

読売「米 ホノルル会議ひらく、東南ア政策転換も、外交・軍事 両面広く検討」
記事によりますとホノルル会議とは、アメリカの最高戦略家たちによる秘密会議とのことです。秘密会議の内容が何で漏れるのかとの疑問がありますし、ネットで調べてもこのホノルル会議はヒットしませんでした。

朝日「国鉄経理を抜本改善、借入金タナ上げなど、運賃改正以外に考慮」
国鉄第三次長期計画で、二兆九千億円が必要になると、記事では伝えています。



ではこの6月2日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・5面に「預金の集金制を廃止、全銀協が検討、過当競争防止などに」との見出しがあり、この集金制のために残業増となり、銀行が学生に人気の無い業種になっていると伝えています。ウィキペディアによれば定期積金という金融商品があり、訪問集金を前提としているとのことです。しかしながら銀行が学生から不人気業種だったことがあるとは、驚きました・
・13面に三共の広告があり、「三共のシャーベットミックス」を宣伝しています。「電気冷蔵庫で手軽にできる、お米やさんでお求め下さい」とあります。ウィキペディアでは三共という会社として、製薬・パチンコ・レンズ・機械製造の4社があるとなっています。としますと、この広告での三共は製薬会社(今は第一三共)なのでしょう。しかしながら「三共のシャーベットミックス」の情報は全く得られませんでした。
・TV欄 NETテレビ 19:00からは、新番組「笑いの学校」です。紹介欄によれば、視聴者参加番組で、漫才科・落語科・漫談科・声帯模写科・特別科があり、出演者は毎回4人とのことです。司会は漫画トリオ、審査員はエンタツ・アチャコ、この日のゲスト審査員はイーデス・ハンソンです。
ちなみにこの番組については、ネットから情報を得られませんでした。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月15日(日)07時59分16秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の37枚目は、Eric Dolphy の Last Date、1964年6月2日の録音です。
フルートを吹くドルフィーのカラー写真に映るマイクは、ノイマンU49でしょう。しかしこのマイクはその向きから、ドルフィーの演奏を捉えているものではありません。ジャケ上部の白黒のフルートのドルフィーに向いているマイクは、何のマイクなのか判別不能です。
ドルフィーはこのラジオ局での録音を終えた翌日の6月3日に、婚約者がバレエの修行を積んでいるパリに旅立つことになります。
1999年1月30日に「今日の1枚」で本作を取り上げた際には、感想らしい感想を私は書きませんでした。今回のつまみ食いでは、もうすぐ愛する人に会えるドルフィーの気持ちの入った演奏を聴いてみます。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月14日(土)07時39分33秒
  さてさんの「マイク ジャケ」作品。
14年前に書いた「今日の1枚」でも「1曲選べと言われても、全12曲からどれを選ぶか悩むほどのデキ」だったのですから、今回も一曲選べと言われたらそれは難しいもの。でもジャケの表情ならば、「In A Sentimental Mood」かと感じました。彼女が惚れ込んでいるエリントンの名バラッドをしっとりと歌いながら、最後にこみ上げる気持ちがジャケの表情と重なります。
こう書きながらアップテンポの曲の方がジャケに似合うだろうとも感じながら、14年前の「今日の1枚」と同様に全曲に聴き入って、今回のつまみ食いを終えました。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月13日(金)07時28分26秒
  その前に、この作品が録音された1962年8月31日(金)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「三兆五千億台に、明年度予算の概算要求、大蔵省、財源難で大ナタ」
概算要求についてウィキペディアから。
概算要求基準(がいさんようきゅうきじゅん)は、国の予算編成に先立って財務省が各省庁に示す予算方針である。「シーリング」ともよばれる。歳出の無制限な増大を抑制するほか、国の重点投資項目を内外に示す意義も持つ。
1961年(昭和36年)の「予算概算要求枠」に端を発する制度で、1985年(昭和60年)には「予算概算要求基準」と名称変更。1998年(平成10年)から「○○年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針」、と更に名称が変わった。

読売「予算編成、来月から本格化、要求 大幅に削る、公共事業・社会保障・文教、大蔵省 三項を優先」

朝日「来年度、文教の重点施策決まる、理工学生ふやす、旧帝大学長を認証官に」
認証官についてウィキペディアから。
認証官(にんしょうかん)とは、憲法上あるいは法律上においてその任免にあたって天皇による認証が必要とされる官吏の通称。ここでいう「官吏」は一般職及び特別職の国家公務員を指す。なお、「認証官」は法律上の用語ではない。





ではこの8月31日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・2面に「電力値上げと再々編成、別個に取り扱い、福田・宮沢両相合意」との見出しがあります。値上げは、東北電力のことであります。現在では一般にいう電力会社は、10社あります。北海道電力・東北電力・東京電力・北陸電力・中部電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力です。沖縄電力の設立日は沖縄復帰の日の1972年5月15日ですが、それ以外の9社は1951年5月1日です。
この1951年に先ず再編成があり、そしてこの記事の1962年には更なる再編が考えられてい多様ですが、現在に至るまでそのままの体制です。
・4面下にはプリンス自動車販売・プリンス自動車工業の広告があり、「新型発表、プリンス・トラック、スーパーマイラー」と宣伝しています。2t積みのこのトラック、お値段は84万円です。
この会社は1966年に日産に吸収されたのですが、スカイラインを産んだ会社として今でも名前が知られている会社です。その会社がトラックを製造していたことは、私は知りませんでした。
・TV欄 TBS 22:50から「百万人のゴルフ」という番組があり、解説として石角武夫が出演しています。この番組の情報はネットから得られませんでしたが、この年に「百万人のゴルフ入門」という本が発売されており、著者は島村信彦氏です。なお番組に出演している石角武夫氏も、ゴルフ本を出版されております。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月12日(木)08時13分6秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の36枚目は、Carol Sloane の Live At 30th Street、1962年8月31日の録音です。
マイクを左手で持ち、目を閉じて歌の佳境に入っているかのキャロルさんの表情、ヴォーカル作品のジャケットの王道のようです。さてその左手に握られているマイクですが、ノイマンU47にもテレフンケンELA M251Eにも見えます。この作品と合わない時代のマイクならば、さらに多くのマイクが、この左手マイクの候補になります。
本作を「今日の1枚」で取り上げたのは、2005年5月26日のことでした。その際に私は、「ハスキーながらも透明感があり、豊かな声量と適度な音域であります。そして、優しい歌心」と本作を絶賛しました。
今回のつまみ食いでは、ニューヨークのマンハッタン30丁目207番地のCBSスタジオで200人を招待して収録された本作の中で、ジャケットに写るキャロルさんに相応しい場面を探したいと思います。
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月11日(水)07時29分12秒
  昨日の1枚は、Teddy Edwards の Sunset Eyes。
1950年代も終わりになると、西海岸だ東海岸だの違いは薄まっていったのでしょう。ミュージシャン同士の交流も盛んになり、また急速に家庭に普及していったオーディオとLPレコード、またラジオ中継の活発化なども、垣根を無くす方向への力となったのでしょう。
この作品でのテディ・エドワーズはジャズの熱さを懐で燃やしながら、表へはジャズの楽しさ、音楽の喜び、歌い上げる愉悦を放出しています。ジャズを聴く喜びはここにあり、とのエドワーズの満足顔が有漢ぇくるようです。
1961年で持って自分のバンドの活動を終わらしたエドワーズは、ベニー・グッドマン、ミルト・ジャクソン、ジミー・スミス、サラ・ボーン、そしてトム・ウェイツの下で活動を続けたそうです。これは音楽面だけではなく、人間としても魅力ある方だからだったのでしょう。そんな意味合いも、本作から感じ取れます。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月10日(火)06時33分37秒
  今日の1枚は、Teddy Edwards の Sunset Eyes、Pacific Jazz原盤、1959年8月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、400円で購入した作品です。
テナー・サックス奏者のテディ・エドワーズは1924年ミシシッピー生まれで、最初はアルトとクラリネットを手にしてローカルバンドを転々とした後の1944年に、LAに移りハワード・マギーのバンドでの活動を皮切りに、ベニー・カーターなどのバンドでも活動しました。彼の名前が今でも残っているのは、そんなLA時代のマックス・ローチ&クリフォード・ブラウンでの活動でしょう。
1958年から1961年には自分のバンドでLAで活躍していました。
本作は自己バンド時代の1959年に吹き込まれたものです。Amos Trice(p), Joe Castro(p), Leroy Vinnegar(b), そしてBilly Higgins(s)との演奏が中心です。



昨日の1枚は、Gerry Mulligan の at Storyville。
この作品いついてネットで調べごとをしていたところ、Amazonのカスタマーレビューに「This is a great Jazz presentation; how do I know this----I am Dave Bailey, the Drummer on the CD !!!」という投稿を見つけました。後段が事実かどうかは別にして、前段は誰もが一致した意見なのでしょう。
パシフィック・ジャズの中でも、「真っ白」演奏の作品なので、私自身はどっぷり浸るという演奏ではありませんが、楽しむことはできました。
作品中でマリガンもブルックマイヤーもピアノを器用に弾いてますが、それを前面に出したテイクは如何なものかと思いました、世間の評価の高さは私でも分かるものでした。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月 9日(月)06時12分53秒
  今日の1枚は、Gerry Mulligan の at Storyville、Pacific Jazz原盤、1956年12月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、150円で購入した作品です。
続けて初めて聴くジャズ名盤です。誰もが認めるジェリー・マリガンの代表作です。またマリガンが大人気を博していた時期の作品です。メンバーはボブ・ブルックマイヤー(vtb)、ビル・クロウ(b)、そしてデイブ・ベイリー(d)です。
この「今日の1枚」でマリガンの作品を取り上げるのは5枚目になりますが、パシフィック・ジャズ時代の10吋を集めてCD化した作品に、本作はジャケがそっくりですね。



昨日の1枚は、J.J. Johnson の Dial J.J.5。
騎虎きこの勢いのジョンソンに酔いしれ聴き入る1枚です。
国内盤CD解説の岡崎氏によれば、ジョンソンは1952年から1954年はジャズでは生活できずに、青写真技師として生計を立てていたとのことです、ジョンソンですらですからジャズマンには大変な肥大であったのでしょう。1954年にJ&Kを結成したジョンソンは、ようやくジャズで生活できるようになりました。その勢いは快調のまま、J&Kを一休みにしたジョンソンは、1956年には本作のメンバーで新たなグループをスタートさせました。
本作の勢いの良さは、バンドとしての勢いなのでしょう。特にエルヴィンの演奏が刺激的ですし、またジョンソンに熱を加えるものです。ジョンソン作の「ティー・ポット」がそんな代表例でしょう。他にもジャスパーのサエサエぶり、トミフラのはしゃぎっぷりなど、聴き所の多い1枚です。
こんな素敵な作品を今回に初めて聴く私は、まだまだジャズの入り口をウロウロしている状態なのかと感じて、本作を聴き終えました。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月 8日(日)07時58分8秒
  今日の1枚は、J.J. Johnson の Dial J.J.5、Columbia原盤、1957年1月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、290円で購入した作品です。
「ジョンソンを聴くならこの1枚。史上最高のリズム・セクションを得て、モダン・トロンボーンの最高峰ジョンソンが残した大傑作」とのことです、本作品は。恥ずかしながら私、本作品を初めて聴きます。
ボビー・ジャスパー、トミフラ、ウィルバー・リトル、そしてエルヴィン・ジョーンズとの演奏です。



昨日の1枚は、Junior Mance の Yesterdays。
軽快にブルージーなマンスさん、そしてスローでしっとりとマンスさん、その組み合わせが絶妙な1枚です。後者の演奏はアレキサンダーと組んだ5曲で披露されれおり、72歳マンスさんと32歳アレキサンダーの絡みには色んな思いが交差します。
さてジャケのイラストですが、演奏内容に相応しくないなとの思いで、本作を聴き終えました。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月 7日(土)08時18分38秒
  今日の1枚は、Junior Mance の Yesterdays、M&I原盤、2000年12月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、340円で購入した作品です。
この「今日の1枚」でジュニア・マンスの作品を取り上げるのは、これで9枚目となります。その中には本作と同様に、日本のM&Iレーベルが手がけた作品があります。(2001/10/6)そのジャケには猫の写真が使われていますが、本作では高慢ちきな女が人に指図をしているようなイラストがジャケに使われています。これを横にしますと、寿命わずかなバッタの姿にも見えます。このイラストが意図するものは、やはり作者のYutaka Kawase氏に聞かなければ分からないものでしょう。
Chip Jackson(b)とJackie Williams(d)とのトリオに、エリック・アレキサンダーが加わっての演奏です。



昨日の1枚は、Norah Jones の Feels Like Home。
「自分の家にいると思って」ともてなしを受けることがありますが、自分の家の散らかり具合とその心地よさ、いつでも好きな音楽を聴ける空間は「自分の家」でしか得られないものです。
この作品名はまさに「自分の家にいると思って」ですが、カントリーやブルース、そしてジャズの感覚をノラさんの個性で聴かせるこの作品は、アメリカ映画でのシーンを思い浮かべます。家族の波乱万丈を描いたホームドラマの中で、主人公がホッとした仕草を見せる場面には、やはり自分の家、自分の部屋しかないのでしょう。そして本作は、そんな主人公に寄り添う音楽です。
ちなみにこのCCCDを再生した46分間、私のCDプレーヤーは落ち着いた気分でいるようでした。本音は分かりませんけど。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月 5日(木)07時57分30秒
  今日の1枚は、Jean-Paul Bourelly & The Bluwave Bandits の Live!、DIW原盤、1992年11月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、290円で購入した作品です。
ジャン・ポール・ブレリーというギタリストの名前は存じておりました。マレイがDIWから毎月のように作品を発表していた時期に、このギタリストもDIWから作品を発表していまして、私の記憶に残っている方です。ウィキペディアで彼の経歴を見ますと、カサンドラ・ウィルソンの作品にも参加している方のようです。
1960年にシカゴで生まれたブレリー、ハイチ出身の父親の趣向から、家にはハイチ音楽やアフリカ音楽が流れていたとのことです。
そんな彼のライブ作品、活動の拠点を欧州に移していた時期の作品を、今日は聴いてみます。



昨日の1枚は、Lennie Tristano の Tristano。
この作品の語り口は、トリスターノ派と呼ばれる方々が受け継いでいきます。冬の夕刻の人気の少ない歩道に流れるような空気感の演奏が、その方々によって作られていきます。
この作品の切り込み方は、この後にジャズを模索していく若いミュージシャンに、影響を与えていると思います。私が好きでよく聴いている、そしてこの「今日の1枚」で多く取り上げている、1970年代のロフト・ジャズ呼ばれている方々の演奏に、私はこの作品の影響を感じます。
改めてこの作品の偉大さを感じ、私は間接的にトリスターノの音楽に今まで接してきたのかなと思いました。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月 4日(水)07時42分58秒
  今日の1枚は、Lennie Tristano の Tristano、Atlantic原盤、1955年の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
「レニー・トリスターノが打ち出した理論は・・・」と常に紹介される、レニー・トリスターノの代表作です。
代表作と言いましたが、彼の場合はレコーディングが本当に少なく、1950年代となりますと本作と「ニュー・トリスターノ」の2枚であり、こちらも彼の「代表作」です。
「鬼才トリスターノ」との邦題でお馴染みの本作は、二つのセッションで構成されています。ピーター・インド(b)とジェフ・モートン(d)とのトリオで4曲。リー・コニッツ(as)、ジーン・ラメイ(b)、そしてアート・テイラー(d)とのカルテットで5曲です。



昨日の1枚は The Modern Jazz Quartet の Fontessa。
ルイス作のタイトル曲は10分の演奏であり、聴いていると様々な映画の場面を思い浮かべます。それらはヨーロッパの貴族社会、或いは上流階級の人々の喜怒哀楽のシーンです。これはスタンダードの「Over The Rainbow」でも、そして全編通しても同じ感想です。
このようなシーンを隙間なく聴かせる本作は、本当に完成度の高いもので、「MJQの名前を決定的にした」との表現も頷けるものです。
しかしながら庶民の表情が印象に残る映画が好きな私にとっては、たまに聴くには良いね、となる作品です。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月 3日(火)07時34分33秒
  今日の1枚は The Modern Jazz Quartet の Fontessa、Atlantic原盤、1956年1月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
MJQが好きという方ならば、30枚ほどは持っているのでしょう。普通のジャズ好きならば、それでも10枚はもっているのかと思います。私はMJQ嫌いというわけではありませんは、この作品で4枚目の購入作品となります。ジャズ喫茶で聴いたを含めてもも10枚にはならず、音楽を楽しめるうちに10枚まで行きたいところです。
MJQほどになれば「傑作」と呼ばれる作品は多く、この作品もそんな1枚です。アトランティック移籍第1弾、「MJQの名前を決定的にした」この作品を今日は楽しみます。


昨日の1枚は、Zoot Sims の Zoot!。
暖かいサックスのトーンだけではなく、その語り口も暖かなズートさんの魅力がストレートに出ている作品だけあって、ほっとした気持ちで楽しめる作品です。ビッグバンドの楽しさをコンボにそのまま持ち込んだ作品であり、人気作品の理由が分かるものです。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月 2日(月)07時31分59秒
  今日の1枚は、Zoot Sims の Zoot!、Riverside原盤、1956年12月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
有名ジャケの作品です。ズートが数多くの作品を吹き込んだ1956年の作品です。そして私は初めてこの作品を聴きます。
ニック・トラヴィスというトランペット奏者との、2管での演奏です。


昨日の1枚は、Cannonball Adderley の Somethin' Else。
「枯葉」「ラヴ・フォー・セイル」と続く展開は、スタンダードの魅力、そしてジャズの魅力と言えるでしょう。多くの方と言うより、全てのジャズ好きが、この2曲でジャズの洗礼を受けのでしょうね。
リーダーのアダレイ、陽気にファンキーなサックスも良いのですが、この作品での憂いのアダレイも素敵なものです。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月 1日(日)07時49分2秒
  今日の1枚は、Cannonball Adderley の Somethin' Else、Blue Note原盤、1958年3月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
「何か別のもの」と普通は訳すタイトル名ですが、スラングとして「変わっている」とか「素晴らしい」との意味があります。まぁ、こんなこともこの作品を紹介する際に散々用いられて来たことでしょう。キャノンボール・アダレイがリーダーであり、ハンク・ジョーンズ、サム・ジョーンズ、そしてブレイキーがリズム・セクションであります。そしてこの作品をジャズの名盤であり入門作品となったのは、マイルスの参加であります。
「今日の1枚」は自分でジャケをスキャンするとのこだわりがあり、なかなかLPでしか持っていない作品は取り上げてきませんでした。ユニオン関内店の特売に感謝しながら、今日は本作を聴いて観ます。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年11月30日(土)08時11分57秒
  19580207-02
Theme For Ernie (Fred Lacey)
(4分57秒)



【この曲、この演奏】
この曲は、フィラデルフィア出身のフレッド・レイシーが、この少し前に亡くなったアルト奏者のアーニー・ヘンリーに捧げた曲です。(資料11)
コルトレーンのこの曲の演奏記録は、本セッションだけです、(資料06)
哀悼の「哀」も「悼」も、「悲しんで心をいためる」との意味、それを重ねて用いるのですから相当に強い意味なのです。もちろんこれは日本語での話ですが、この演奏にはコルトレーンのアーニーに対する「哀悼」が感じられるものです。フレッド・レイシーの書いたメロディを大切にしながら、そこに自分の気持ちを込めていくコルトレーンの演奏には、凛とした姿を感じます。
最後に資料11でのこの演奏へのコメントを紹介します。
「コルトレーンはメロディを手厚く抱擁するように演奏するが、これはきっと昔のボスのジョニー・ホッジスから譲り受けたもの」




【エピソード、トニー・ラリー、セルマーの営業マン】
「本当のことをいうと、君のやっていることはぼくにはさっぱりわからない。でも君自身本当に何をやっているのかわかっているのかいコルトレーン?」
セルマーの営業マンのトニー・ラリーは、自身もテナー・サックスを少しやり、サキソフォンのテクニックについては教師なみの実力を持っていた。
1955年の秋に彼がシカゴのホテルにいたマイルスと商談のために会ったとき、マイルスにセルマーのトランペットを売り込むことで懸命であったので、コルトレーンに会うことは考えていなかった。
トニーはコルトレーンにサックスを売りつけたかは覚えていなかったが、コルトレーンがセルマーのサックスを使っていたことはよく覚えていた。トニーはコルトレーンが演奏する楽器は不良品に違いないと思い、楽器の検査をコルトレーンに申し入れたのだった。
冒頭のトニーの言葉は、その時のものだ。
コルトレーンはトニーの質問に答えるため五線紙を取り出し、コード進行などをスラスラと書き、トニーに説明したのであった。説明が終わるとトニーはコルトレーンにこう言った。
「君がやっていたことがなぜわからなかったか、やっとはっきりしたよ。私がそれを理解できなかったのだ。だが今は理解できるから、君がやっていることがよくわかるよ」「と思うのだが・・・」(資料01)
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年11月29日(金)07時50分1秒
  19580207-01
Russian Lullaby (Irving Berlin)
(5分33秒)


【この曲、この演奏】
アメリカの代表的作曲のアービング・バーリンはロシア出身の方で、その彼が子供の頃を思い出して作詞・作曲したのがこの曲であり、1946年の映画「ブルー・スカイ」で使われた曲でもあります。(資料14)
この曲のコルトレーンの演奏記録は、本セッションだけです。
さて演奏ですが、資料11のカール・ウォイデックの記述を引用します。
「このアレンジ中、唯一ララバイの風情が残されているのは、ガーランドのソロのイントロとコルトレーンの短いコーダの部分だけ」
「その間にあるのは、コルトレーンの最も斬新な、型にはまらぬソロの多くはマイナー・キーの曲であったことを思い起こされる、胸のすく怪演である」
「ちなみに、この演奏から、アイラ・ギトラーは、コルトレーンのメロディ・ラインに対するアプローチを、シーツ・オブ・サウンドの名前で呼ぶことを思いついたのだった」
最初のガーランドがゆったりと、しかしその後のテイラーの高速シンバル、そしてコルトレーンの登場、そのコルトレーンのソロは高速ながらも歌心あるもの、そんな演奏に私は惚れてしまします。
ここでの素敵な演奏により、それ以降「Russian Lullaby」はジャズ界でしばしば取り上げられるようになりました。





【エピソード、本セッション】
この2月7日の金曜日、ヴァンゲル・スタジオで最初に演奏を始めたのは、チャンバースとテイラーでのガーランド・トリオだった。そこで6曲を収録したが、長らくお蔵入りとなっていた。「It's A Blue World」とのアルバム名でこの時の演奏5曲が世に登場したのは、1971年のことだった。(資料11、ウィキペディアでは1970年12月としている)
ガーランド・トリオでの演奏が終わったところで、そこにコルトレーンが入って、ヴァンゲル・スタジオでこの日2度目のセッションとなったのが、本セッションである。5曲演奏され、その全てが「ソウル・トレーン」というコルトレーンのリーダー作として、1958年に世に出たのであった。
アルバムには「John Coltrane with Red Garland」とクレジットされているが、その内容は双頭バンドではなく、コルトレーンのリーダー・セッションと言えるものである。
コルトレーンの初のワン・ホーンのリーダー作が、この日に吹き込まれたのだ。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年11月28日(木)07時55分9秒
  19580110-05
Lover (Rodgers - Hart)
(7分58秒)


【この曲、この演奏】
1932年の映画「今夜は愛して頂戴ナ」でジャネット・マクドナルドが歌った曲で、ロジャーズ - ハートの代表曲の一つで、多くの歌手が取り上げています。(資料14)
コルトレーンのこの曲の演奏記録は、本セッションと1960年7月1日の自分のバンドでのジャズ・ギャラリーでのライヴがあります(資料06)
1960年のライブは私家録音があるようですが、世には出ていません。この時はピアノにはマッコイ、ベースにデイヴィス、そしてドラムはラロカでした。
しかし随分と高速で演奏するもんだ、との感想です。思いっ切りぶっ飛ばすコルトレーンに、周りが引っ張られていく様子に、笑顔になりながら聴き入った演奏でした。




【エピソード、ビリー・テイラー】
舞台裏のコルトレーンで印象的だったのは、次に演奏する曲を心の中で復習しているといった感じで、音を出さずに指をサキソフォンの上でなぞっていることだった。それはまるでパッドをつけて練習しているドラム奏者といった感じであった。次の曲を演奏する前には、彼はいつも音楽のことを考えていたのである。 ビリー・テイラー
1954年から1955年の仕事に恵まれない時期のコルトレーンは、時々NYに出て行き、月曜夜のバードランドでのジャムセッションで演奏していた。この時期のビリー・テイラーはバードランドのハウス・ピアニストで、次から次にくるミュージシャンと共演するのが仕事であった。
ビリー・テイラーのコルトレーンの印象は、「ときどき奇妙な表現のフレーズや聴きなれないコードを吹き、よく考えてみればそれは非常に彼らしいスタイルだった」とのものだ。
休憩時間になるとコルトレーンとテイラーはよく近くの店でコーヒーを飲みながら、よく音楽の話をしていた。もっぱらコルトレーンがテイラーにコード進行について尋ねていたのであった。(資料01)
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年11月26日(火)07時11分24秒
  さてウィントンさんの「イス ジャケ」作品。
SJ誌が新伝承派と名付けて、多くの読者がその名称に違和感を覚えた1980年代中盤のジャズ界の若手の台頭から、早くも30年が過ぎました。当時のイキの良い若手もとうにベテランとなり、今の若手からすれば昔の人達になっているのでしょう。
そうこう考えながら本作に接しますと、ウィントンをはじめとする当時の若手たちの真摯なジャズに向き合う姿勢を感じます。ブルースをウィントンならでの方法で姿を変えさせたメロディ、ゆったりと流れながら主張のあるリズム、これをまとめ上げていくアレンジ、こんなことを楽しめた今回のつまみ食いでした。
 

15度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年11月25日(月)07時32分31秒
  その前に、この作品が録音された1985年1月11日(金)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「市場連動型預金、3月から発売、大蔵省が裁定案、相銀・信金を先行、限度 自己資本の75%内、都銀など4月から」
市場連動型預金は通称MMC(Money Market Certificate)と呼ばれているもので、金融自由化に伴って日本に導入されました。

読売「国鉄分割せず、62年4月民営化、自主再建案、監理委に提出、地方70線子会社化」

朝日「国鉄 62年分割には反対、独自の再建案、監理委に提出、民管移行は同意、地方155線切り離し」

1987年に6つの地域別の「旅客鉄道会社」と1つの「貨物鉄道会社」などに分割して、国鉄は民営化されました。その2年前なのに、まだ中身は最終決定していない様子を、この記事では伝えています。


ではこの1月11日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・8面経済面に「5年ぶりに増加、輸入車の販売台数、米国車は引き続き減少」との見出しがあります。その理由として、景気回復、国産上級車の値上げ、そして輸入手続きの簡素化による値段の低下、この三点を上げています。記事では、米国車の減少理由には触れておりませんでした。
・TV欄下に「エクボレモンフレッシュ」との広告があります。ネットで調べてもドンピシャのページにはたどり着きませんでしたが、どうやら昭和に存在していた洗顔系のもののようです。なお広告では会社名は読み取れないほどの小さなフォントで書かれており、何とか資生堂商事かなと読めました。かつてこのような会社があったようです。
・TV欄 フジテレビ 22:52から「ドタンバのマナー」との、8分番組があります。ウィキペディアによれば、これはサトウサンペイの漫画コラムを原作としたアニメであり、「日々の社会生活において、これだけは守っておきたいマナーやルールを、ドタンバさんという人物の失敗談を交えながら紹介する」番組とのことです。
 

15度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年11月24日(日)08時04分59秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の25枚目は、Wynton Marsalis の Black Codes(from the underground)、1985年1月11日の録音です。
誰もがお世話になった椅子、そして多くの人が遠い記憶となった椅子、そんな椅子が学校の椅子です。私も小学校時代の木製の四角デザインの椅子、そして高校時代のパイプを使い丸みが少しはある椅子は何とか思い出せますが、中学時代の椅子はどんなものだったかは思い出せません。遠い記憶ですからね。
本作ジャケの少年は大人になったら椅子のことは忘れるでしょうけれど、この板書は決して忘れないものでしょう。黒人にとって深い歴史の出来事と、今につながること、そんなことが1985年の学校の教室の黒板にあるのです。
2004年7月3日に本作を取り上げた際には、「音が詰め込んである演奏だが、その焦点が定まっていない」と私は書きましたが、これはウィントンについて発売当時によく言われていたことです。今回のつまみ食いでは、しっかりと自分の言葉で本作について書きたいと思います。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年11月23日(土)08時06分56秒
  さてマリオさんの「イス ジャケ」作品。
私が持っている紙ジャケCDでは、岩浪氏が封入解説を書いています。そこで氏はコルトレーンとの関連付けで、マリオさんを語っています。録音された1992年はコルトレーンの没後25年だったことを書き始めとして、長い文章です。
19年ほど前に本作を「今日の1枚」で取り上げた際に私は、この岩浪氏の文章が頭にあり、そこで言及している1965年の「アセッション」と比較して、本作を聴いてしまったのでしょう。
1992年は「アセッション」から27年、ジャズを含めて文化にも大きな変動をもたらした1970年代を経て20年の時間が経っていた1992年、61歳となっていたマリオさんの種々相な経験が、本作に表現されている演奏と感じました。静かな落ち着いた気持ちを軸にしながら、生きる世界の真義を表現しているようです。表現方法の違いは時の流れ、時の流れを素直に吸収したマリオさんの演奏に聴き入りました。
この時期よりマリオさんは絵画などに力を入れていたとのこと、そして2000年代に入ると病と闘っていたとのこと、そして2010年に深い眠りにつきました。
本作からは音楽家マリオさんの、最後の輝きがあります。
 

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