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28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月23日(金)06時41分31秒
  さてミラーさんの「マイク ジャケ」作品。
何事にも相性というのがあり、私にはミラーさんは相性バッチリとは行かない方のようです。気にいる場面もあるのですが、何かあっさりしていると感じることも多く、深く聴き入るにはならないお方です。
人の心を深く掴むメロディの曲は、こんな感じで聴いている時には頼もしい存在です。ボサノバの名曲「O Grande Amor」のミラーさんトリオの演奏には心踊るものがあり、楽しめました。
 

24度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月22日(木)05時10分23秒
  その前に、この作品が録音された2003年7月22日(火)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「公取委に強制調査権、独禁法改正案、刑事告発 容易に」
国税庁の査察と同様に裁判所の令状に基づく強制調査権限を、独禁法改正案に盛り込む方針とのことです。

読売「京都議定書 炉が批准へ、政府支持、米抜き発効へ前進」
1997年の第3回気候変動枠組条約締約国会議で採択された、気候変動枠組条約に関する議定書のことで、京都で行われた会議なので京都議定書と呼ばれています。
発効条件に、55か国以上の国が締結、締結した附属書I国(先進国、積極的に参加した諸国)の合計の二酸化炭素の1990年の排出量が全附属書I国の合計の排出量の55%以上、との2項目がありました。米が参加を見送っていて議定書の発効が遅れていましたが、ロシア連邦が2004年に批准したため、京都議定書は2005年2月16日に発効しました。(ウィキペディアから引用)

朝日「イラクへ自衛隊 反対55%、対テロ派遣延長 反対55%、内閣支持率低下 42%」

自衛隊の海外派遣については、数度の自衛隊法改正と合わせて、次のように法整備がされてきています。

1992年
国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律(国際平和協力法・PKO協力法)
際緊急援助隊の派遣に関する法律(国際緊急援助隊)

1999年
周辺事態に際して我が国の平和及び安全を確保するための措置に関する法律(周辺事態法)
防衛指針法(日米新ガイドライン法)

2001年
テロ対策特別措置法

2003年
イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法(イラク復興特別措置法)

2008年
テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法(新テロ特別措置法)

2009年
海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律(海賊処罰対処法・海賊対処法)

2015年
国際平和共同対処事業に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活動等に関する法律(国際平和支援法)
改正PKO協力法
改正周辺事態法(重要影響事態法)



ではこの7月22日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・3面総合面に「各地に広がる防犯カメラ、抑止効果、捜査にも威力」との記事があります。この年に起きた長崎市の男児誘拐殺人事件の解決の決め手となったことから、防犯カメラ導入の動きが一気に進みました。
かつては事件の解決に指紋と目撃者が重要なものでしたが、今ではDNAと防犯カメラが重要なものとなっております。
・31面社会面に東京都環境局の広告があり、「10月1日からディーゼル車規制開始」と書かれています。このディーゼル車規制と聞くと私は、ペットボトルに煤を入れて振り、ディーゼル車規制の重要性を記者会見で訴えていた石原元知事の姿を思い出します。
・TV欄 NHK教育 21:00からの「きょうの料理」は、「梅ぼしご飯、桂南光」となっています。実にシンプルなものを取り上げていますが、主演者の3代目 桂南光は多趣味で知られた人で料理にも詳しいとのことです。梅ぼしご飯はあっという間に完成なのでしょうから、南光師匠の喋りがこの日のメインだったのでしょう。
 

25度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月21日(水)06時20分55秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の29枚目は、Mulgrew Miller の Live At Yoshi's House Volume One、2003年7月22日の録音です。
ドラムにセットされているマイクはジャケ写から確認できますが、ピアノ用のマイクは確認できません。喋り用のマイクはありますが、角度によるものなのでしょうか。
2004年12月14日に「今日の1枚」で取り上げた際には、気に入ったのか、気に入らなかったのか、よく分からない感想でした。今回のつまみ食いでは、マルグリュー・ミラーのトリオでのライブ作品の良さを見つけたいと思います。
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月20日(火)06時21分47秒
  さてリンダさんの「マイク ジャケ」作品。
可愛らしさを持ちながらも年齢なりの感情表現を身につけ、それに歌唱力の高さが土台にあるのですから、多くの人から支持されっるのは当然のことなのでしょう。
「I Love You For Sentimental Reasons」という曲があります。1940年代にナット・キング・コールとダイナ・ショアがヒットさせた、恋心のバラッドです。「I love you for sentimental reasons,  I hope you do believe me, I'll give you my heart」との場面のリンダさんは、まさに彼女の特徴がはっきりと感じられるものです。またバド・シャンクのアルトもリンダさんに寄り添うに、輝きある演奏になっています。
本盤は1985年7月から録音を始め、終わったのは1986年5月のことのようです。その間の1985年10月6日に、ネルソン・リドルが64歳で他界しました。リドルはピアノやトロンボーンを経験したのちに、独学でアレンジを身につけました。その後は陸軍バンドも経ながいくつものバンドで活動し、シナトラなどの大物のアンレンジを行うようになった方とのことです。
その最後の大仕事がリンダさんのジャズ三部作でした。最後の本作では11曲中3曲が他の人の指揮による録音です。しかしその3曲も、リドルの思いを継承しての演奏になっています。「I Love You For Sentimental Reasons」での恋心の揺れ動きを表現している演奏が、がそれを証明しています。
 

28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月19日(月)06時07分14秒
  その前に、この作品が録音された1985年7月10日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「3年内に店舗の1割廃止、協和銀、多店舗主義を転換、自由化時代を乗り切る」
協和銀行は1991年に埼玉銀行と合併し協和埼玉銀行となり、その後も紆余曲折あり、現在のりそな銀行となっています。

読売「東京湾横断道、来年度着工へ、民間活力導入、首相決意、内需拡大の柱に」
東京湾アクアラインと東京湾アクアライン連絡道は、1997年に開通しました。さて着工年ですが、ウィキペディアによれば1989年となっています。

朝日「5カ年計画で総額に枠、防衛庁費歯止め見直し、政府方針、防衛費1%実質撤廃、59中業もとに閣議決定」
1976年11月に三木内閣によって閣議決定された防衛費1%枠は、1986年12月に中曽根内閣が撤廃し、総額明示方式へ転換しました。



ではこの7月10日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・6面 国際面の「特派員報告」は、「イスラム刑法 その現実」との特集で、イランの実例を示しています。「ムチ打ち場」「盗み常習者は指4本せ油断」とかの小見出しがあります。私はイスラム国家であるマレーシアに7年間ほど住んでいました。違う宗教は尊重・尊敬しなければいけないとの気持ちで過ごしていましたので、このように日本から見れば異質のことを批判するこの記事には抵抗があります。
・9面にブラビスの自動翻訳ソフトのパックの広告があります。「ブラビスが63万円で英語を調教しました」とのコピーと、調教される動物のイラストがあります。ネット上で調べましたが、この商品、この会社に関する情報は得られませんでした。
・TV欄 日テレ 19:02からは「プロ野球 巨人対中日」ですが、(録画)とあります。確かに以前はデイゲームを夜に録画放送していました。それでも視聴率を取れていたのですね。
 

28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月18日(日)07時21分49秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の28枚目は、Linda Ronstadt の For Sentimental Reasons、1985年7月10日の録音です。
リンダ・ロンシュタットのジャズ3部作は、未だに結構な人気です。ネット上のSNSでも、よくこの3作に触れたこのを目にします。
その3作目であるこの作品のジャケには、シュアSM58、通称ゴッパチに気持ちを込めた表情のリンダさんが写っています。ネルソン・リドルがいなければ、さらに素晴らしいジャケになったでしょうが、それは禁句でしょう。
2014年にロックの殿堂入りを果たしたリンダさんですが、病気のため1990年代後半からは一線を退いています。
2004年9月18日に本作を「今日の1枚」で取り上げた際には、「星に願いを」に絡めてコメントしました。今回のつまみ食いではどの曲に私の心が動くか、楽しみです。
 

28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月17日(土)07時40分45秒
  さてマレイさんの「マイク ジャケ」作品。
「今日の1枚」もこの「つまみ食い」も、その時の感想を素直に書くことを信条にしてきました。
今回この作品を聴いて、感じ入るものがなかったです。演奏が散漫でバラバラと感じました。また録音レベルの変動があり、その意味でも注意深く聴くことができませんでした。こう思ってくると、ジャケのマイクが疎ましく感じてしまいます。
以上は正直な今回のつまみ食い感想でした。
 

28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月16日(金)07時30分8秒
  その前に、この作品が録音された1993年7月1日(木)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「総選挙後に合流、日本新党とさきがけ、3日発表、連立の動きに波紋」
この7月に総選挙があり、自民党だけでは過半数に届かず、この日本新党とさきがけがキャスティング・ボートを握りました。最終的には5党連立(社会・新生・公明・民社・社民連)に日本新党とさきがけが加わり、日本新党の細川代表を首班とする細川内閣が誕生し、自民が下野して55年体制が崩壊しました。

読売「米、各国に品目制限提案、ココム規制、サミットで表明へ、ロシア支援念頭に」
1950年から活動した対共産圏輸出統制委員会、通称ココムは1994年に解散しました。この中の兵器輸出に関する部分は、ワッセナー条約に引き継がれました

朝日「サミットでの推進難色、新ラウンド、仏大統領会見、解決の場ではない」
1週間後に迫った東京サミットでは、1986年から始まった貿易の自由化や多角的貿易を促進するために行われた通商交渉、ウルグアイ・ラウンドの取り扱いがテーマの一つでした。
結局ウルグアイ・ラウンドは翌年には終わりとなりました。


ではこの7月1日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・3面に「猪木党首が辞任、江本氏が代行に、スポーツ平和党」との見出しがあります。辞任の理由は、党を守るためとのことです。この党は1989年に届出され、2006年に解散しました。
・13面に細長いトヨタの広告があり、真ん中にヒッチコックの写真があり、「あの車はなぜマークされるのか」とのコピーがあります。マークⅡの宣伝なのですが、ヒッチコックを起用した狙いは何故だったのでしょうか。TVのCMでもヒッチコックが起用されていたとのことです。1980年に亡くなったヒッチコックのかつての映像を使ってマークⅡを紹介しているCMは、YouTubeで2種類確認できました。
・TV欄 NHK教育 20:00からの「ETV特集」は、「伝説のドラマー ミルフォード・グレーブス、肉体のビートを聴け」との内容です。放送から25年以上経っていますが、再放送を望みます。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月15日(木)05時38分26秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の27枚目は、David Murray の Live'93 Acoustic Octfunk、1993年7月1日の録音です。(年月はジャケ情報、日は決め打ち)
マレイが1993年にトリオで行なったドイツでのライブ作品です。青木和富さんの解説は長文でマレイの紹介を書いてますが、本作がドイツのどこで行なったライブなのかには触れていません。ネットでも調べたのですが、情報は得られませんでした。ジャケを見る限りではジャズ祭かなと思いますが、確かではありません。
ジャケのマイクは判別難しい写り方ですが、なんとなくノイマンU47かなと思います。
2000年1月24日に「今日の1枚」で本作を取り上げた際には、トリオでの演奏の熱気について触れました。今回の「つまみ食い」では、ライブならではのマレイの存在を感じたいです。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月14日(水)07時02分25秒
  さてマクレーさんの「マイク ジャケ」作品。
イアン・フレイザーが作った「There's No Such Thing As Love」という曲は、有名曲ではありません。そしてマクレーさんのこのライブ盤の中でのこの曲は、どちらかと言えば控えめな存在です。でもジャケのマクレーさんに感じる気持ちの込め方が、この曲に深く感じられます。過ぎ去った愛への深い思いを歌ったこのバラッドを聴くと、誰もが自分自身を振り返ることでしょう。
この曲はピアノだけでの伴奏です。本作の存在感の一つであるジョー・パスのギターをバックにしていたらどうなっていたか、そんな思いも重なり、4年ぶりに本作を楽しみました。
 

28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月13日(火)07時25分43秒
  その前に、この作品が録音されたとした1971年11月7日(日)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「秩序ある輸出を制度化、急増に監視の目、説得 誘導など順次に、通産省検討、対象まず30品目」
輸出先国から反発を招きかねない事態を回避しようとのものです。

読売「アムチトカ核実験 けさ7時、米最高裁で土壇場の聴問会、決行か延期か 裁断待ち、反対派 危険隠すと政府非難」

朝日「緊迫の最高裁、米の地下核実験、異例 全判事で審理、傍聴者 廷外にあふれる」

ウィキペディアによればアムチトカ島は、アリューシャン列島のラット諸島に属する島で、アレウト族の居住地でした。18世紀末にはアザラシの毛皮を求めるロシア商人が常駐したりしてましたが、1867年にアメリカがアラスカをロシア帝国から購入したことにより、アムチトカ島はアメリカ領となりました。
1967年、アメリカ原子力委員会はアムチトカ島を、核兵器用地下核実験場に選びました。委員会は島の多くの動物を島外に移動させ、3回の核実験を行いました。
その3度目の核実験に対する記事が、読売と朝日のこの日のトップ記事であり、日経も一面で取り上げています。何しろその前の2度の実験とは比較できない規模の、3度目でした。
結局、核実験は断行されました。その後のアムチトカ島は科学者による監視が続けられ、2025年まではアメリカ合衆国エネルギー省により監視が続けられる予定とのことです。



ではこの11月7日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・6面の「私のコラム」に石油化学工業会の岩永氏が、「プラスチック廃棄物の処理」という題で寄稿しています。「プラスチック廃棄物をどのように処理するか、これは石油化学工業が、成長を続けていくためにどうしても取り組まなければならない課題である」としており、興味深い文章です。
この記事から50年近く経った今年の国際会議で、「プラごみ削減の取り組みを報告・共有する枠組み(G20海洋プラスチックごみ対策実施枠組)の創設」が合意されました。国家が自然や生命に関することに関心を寄せるのは、いつも切羽詰まってからなのです。
・4面に新明和工業の全面広告があります。下三分の一にはイラストを用いた、ダンプやパーキングタワーの広告です。上三分の二は、記事風広告です。大学教授の文を使って、記事仕立てにした広告です。「PRのページ」とも書かれているので、作成には注意を払っています。この時期が記事風広告の走りの時期なのでしょう。
この新明和工業は今でも、特殊車両やパーキングタワーを含めて幾つもの分野で活躍している会社です。そのルーツは、1920年に川西機械製作所に飛行機部が設立された時になるとのことです。
・TV欄 NHK 20:45からの「日曜特集」のテーマは、「車にやられた」です。「交通事故被害者の報告」との副題があり、また別掲の内容紹介には「病院への支払いの補償問題」などを取り上げているとのことです。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月12日(月)08時39分44秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。

「マイク ジャケ」作品の26枚目は、Carmen McRae の The Great American Songbook、1971年11月7日の録音です。(ネット情報録音日の翌日)
「つまみ食い」2度目の登場となる作品です。マクレーさんが気持ちを込めているジャケ写にあるマイクですが、マイク資料を見ても特定できませんでした。
今回の「つまみ食い」では、ジャケでのマクレーさんの雰囲気を感じながら聴いてみます。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月11日(日)07時36分10秒
  昨日の1枚は、Geri Allen の Maroons。
「ジャズ界に示し続けている」と書きましたが、ジュリさんは2017年6月27日にお亡くなり、60年の生涯に幕を閉じました。私が知っている彼女の活動はその一部なのですが、改めてウィキペディアを見ますと数々の賞を受けてきたお方です。ガンに苦しんでいる間も作品への情熱を持ち続けていたようです。
さて本作も、ジュリさんの情熱がうかがえる内容です。タイトルに示された意味合いを込めての演奏なのでしょうけど、私にはその意味するところは理解のしようがありません。しかし何かを感じることはでき、それは先人への鎮魂歌のようなものです。散漫な印象も感じますが、それは私の感性の鈍さからくるものでしょう。
 

28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月10日(土)07時43分12秒
  今日の1枚は、Geri Allen の Maroons、somethin' else原盤、1992年2月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、240円で購入した作品です。
タイトルの意味はウィキペディアによれば「アフリカ系 アメリカ人の子孫であり、奴隷制度から離れて集落を形成した。 農園から脱出した人もいれば、自由の中で生まれた人のように、常に自由だった人もいました。 彼らはしばしば先住民族と混ざり合って、独特のクレオール文化を生み出しました」とのことです。(英語ウィキペディアをGoogle翻訳)
1980年代から才女ぶりをジャズ界に示し続けているジュリ・アレンですが、この「今日の1枚」では今までに5枚の作品を取り上げてきました。今日取り上げる作品は、ヴィレッジ・ヴァンガードのライブ盤(2018/2/2)の2ヶ月後に録音されたもので、トランペットを2本入れた作品です。


昨日の1枚は、Helen Merrill の Just Friends。
メリルの声量の衰えはこの時の彼女のあるがままの姿なのですが、そこに存在感の輝きが重なっていますので、繰り返し聴くと味わいある歌唱だと伝わってきます。一方のゲッツは元気満々、メリルを引っ張っていく演奏です。特にタイトル曲にこの印象が強く出ています。
「If You Go Away」は多くの方がカバーしている、ベルギーで生まれフランスで成功したシャンソン歌手のは、ベルギーで生まれフランスで成功したシャンソン歌手が作った曲です。この曲でのメリルさんの人生の機微の示し方は、常に表舞台で表現活動してきた人だけのことがあります。
 

28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月 9日(金)07時42分54秒
  今日の1枚は、Helen Merrill の Just Friends、EmArcy原盤、1989年6月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
本作録音期間中に60歳になったヘレン・メリル、そして録音時には62歳だったスタン・ゲッツ、ジャズ界で偉大な功績を残してきた二人の共演盤です。裏ジャケにはゲッツの背後からメリルが手を回している写真がありますが、二人の視線の優しさと口元の暖かさは全く同じものです。
ベースはジャン-フランソワ・ジェニー・クラーク、ドラムはダニエル・ユメールです。ピアノはヨアヒム・キューンとトリー・ジトーです。パリで二日間、NYで二日間かけての録音です。



昨日の1枚は、Joshua Redman の Passage Of Time。
表現力と構成力がお見事であるジョシュアを、存分に堪能できる1枚です。全8曲で1時間ほどの演奏ですが、アルバム全体で1つの組曲とも言える内容で、その中身は街並みの変化を描いているようです。
たまたま本作を聴く前に、録り貯めしてあった映画「キリング・フィールズ」を観たのですが、その映画の舞台であるテキサスシティの幾つもの場面が、ジョシュアの演奏で浮かんできました。それはそれでお見事なのですが、映画にあるあっと思う場面に合う、強烈さが演奏に欲しかったとの思いは贅沢なことなのでしょうか。
 

28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月 8日(木)07時34分19秒
  今日の1枚は、Joshua Redman の Passage Of Time、Warner Bros.原盤、2000年6月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、290円で購入した作品です。
1990年代に入りジャズ界に登場したジョシュア・レッドマンは、たちまち人気者になりました。それから30年近くが経ったわけですが、その間に継続的にリーダー作を発表しております。
ジョシュアはアルバム毎にメンバーを変えているそうですが、本アルバムにはアーロン・ゴールドバーグ(p),リューベン・ロジャース(b),そしてグレゴリー・ハッチソン(d)が参加してのカルテットでの演奏になっています。



昨日の1枚は、Arthur Blythe の Calling Card。
なにもアヴァンギャルで演れということではないけれど、演奏に刺激が薄すぎるなと感じました。このメンバーでのライブであり、また歴史のあるエンヤが発売を決めたわけなので、そこそこのレベルの演奏ではあります。しかしこのメンツ、もう少しまぶしさがあっても良いのでは。
仕事で使う名刺はbusiness cardですが、個人的な場面での名刺はcalling card、また英国ではvisiting cardというそうです。訪ねたけれど相手が不在の時に置いていくそうです。そんなcalling cardがアルバム名なので、このCDはライブに来れなかった人への名刺の意味合いなのかもしれません。とするならば、もう少し印象に残る名刺ならばなと感じます。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月 7日(水)06時44分21秒
  今日の1枚は、Arthur Blythe の Calling Card、Enja原盤、1993年6月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
1970年代から1980年代初めまでのアーサー・ブライスのリーダー作は追っかけており、CDで持っている2枚はかつて「今日の1枚」で取り上げました。
しかしそれ以降となると、アーサー・ブライスがサイドで参加する演奏を聴くだけでした。
ジョン・ヒックス(p),セシル・マクビー(b),そしてボビー・バトル(d)とのヴィレッジ・ヴァンガードでの1993年の演奏を聴いてみます。


昨日の1枚は、Eric Watson の Silent Hearts。
グーグル・マップでカルパントラを見ますと、鉄道の形跡らしきものが確認できます。古代時代においてはギリシャ商人たちの商業拠点だったカルパントラですので、交通物流網は先端のものがあったのでしょう。今は高速道路網がその機能を果たしているこの街で、エリックは人々が列車の中で、口には出さないがいろんな気持ちでいたことを感じたのではと、演奏を聴いて思いました。何枚もの絵を描くように、本作ではピアノで押し黙っているが様々なことを考えている人々の姿を思い浮かばせる演奏を、エリックは聴かせてくれます。
1時間近くの演奏時間の中でそんな瞬間が数度あり、聴く側がそれを感じたならば、エリックの狙いは当たったのでしょう。
 

28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月 6日(火)07時42分56秒
  今日の1枚は、Eric Watson の Silent Hearts、Sunnyside原盤、1998年10月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、150円で購入した作品です。
ピアニストのエリック・ワトソンについては、「今日の1枚」で1992年録音の作品を取り上げたことがあります(1999/7/16)。その際にはエリックについては情報なし、そして1992年作品については「個性が弱い」との感想を書きました。
それから20年経ち、ネット上の情報は比較にならない膨大なものとなり、エリックさんの情報もウィキペディアで確認できるようになっています。
彼は1955年にアメリカのマサチューセッツ州で生まれ、オハイオ州のオバーリン音楽院を卒業し、パリに移住し、パリを拠点に今に至るまで活動しています。あくまでウィキペディアでの情報ですが、リーダー作も1980年からコンスタントに発売していますが、2010年以降はリーダー作を出していないようです。「あくまで」と念を押したのは、「今日の1枚」で20年前に取り上げた1992年作品がウィキペディアには掲載されていないからです。
南仏のマルセイユから北に100kmほどの街カルパントラの郊外にあるStudio la Buissonneで、トリオで吹き込まれた作品です。



昨日の1枚は、Anita O'Day の Sings Cole Porter With Billy May。
歌は上手いのでしょう。テクニックも十分なのでしょう。確かにリズムの掴み方はチップクラスの風格です。
しかし惹きつける魅力がない、歌声に色気を感じない。これはもちろん「私にとっては」ですので、アニタは自分にとって合わない歌手なのです。
さすがはコール・ポーターですので慣れ親しんだ曲のオンパレードですが、気持ちが入り込まずに聴き終えました。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月 5日(月)07時23分13秒
  今日の1枚は、Anita O'Day の Swings Cole Porter With Billy May、Verve原盤、1959年4月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
「今日の1枚」でヴォーカル作品を395枚取り上げてきましたが、大御所アニタの作品は大名盤1枚だけでした。お高い、生意気、冷たい、そんな風に感じたアニタを避けていました。そんなことは大名盤を取り上げた際(2005/4/16)に書きましたが、その折にアニタを少しは聴いてみようと書きました。それから14年経ち、中古CD半額セールでようやくその思いを実行できました。
1940年代初めからスターだったアニタですが、1950年代にはスランプで酒浸りだったとのことです。そんな時期のアニタに手を差し伸べたのはノーマン・グランツであり、アニタはヴァーヴに多数の作品を吹き込み、再び脚光を浴びたのでした。そんな脚光アニタさんのコール・ポーター集を、今日は取り上げます。ジャケに目を移せば、自分よりはるかに年上の男性にブランコ遊びを付き合わせているかのもの。もちろん制作側の演出ですが、これを生意気女と感じてしまうのは、私のアニタとの相性の悪さなのでしょうか。ブランコおじさんはビリー・メイ、私は存じませんが業界の大物のお方。こんな演出のジャケは断れよ、そんな風に感じますが、内容は如何なものでしょうか。



昨日の1枚は、Flanagan / Coltrane / Burrell / Suilieman の The Cats。
この作品がジャズ喫茶の人気盤だった理由の一つは、よく構成されたA面の出来の良さなのでしょう。夕暮れの寂しさとの格闘の「Minor Mishap」、ベッドに入る前の複雑な一思いの「How Long Has This Been Going On」、そして朝日とマルガリータの「Eclypso」、この展開はジャズファンを大いに唸らせたものであり、A面主義のジャズ喫茶にピッタリだったと思います。
実質リーダーのトミフラの好調さは、美しさと葛藤を表現した「How Long Has This Been Going On」の演奏に代表されるように素晴らしく、またシュリーマンもコルトレーンもキレとスピードがある演奏です。その中で今回聴いて感心したのは、バレルのリズムを巧みにキープしブルージーな表現を加えるギターでした。
もう遠い昔のことのジャズ聴き始めの時に、本作とジミー・スミスの発掘盤を交互に聴いていた数日がありました。発売されたばかりのバレル入りスミスとこのザ・キャッツでのバレルで、すぐにバレルファンになったのでした。そんなことを思い出し、本作を聴き終えました。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月 4日(日)07時43分32秒
  今日の1枚は、Flanagan / Coltrane / Burrell / Suilieman の The Cats、New Jazz原盤、1957年4月の録音です。
ダウンビートでは2つ星と酷評されたらしい作品ですが、少なくとも日本では人気絶大の作品です。それは参加メンバーからしても、トミフラ、コルトレーン 、シュリーマン、バレル、ワトキンス、そしてルイ・ヘイズですから当然でしょう。
昔からオリジナル盤市場でも高値を維持している作品です。白だ黄色だと、収集家は完オリは何かと躍起になっていました。
内容はプレスティッジお得意のオールスターズものですが、トミフラが事実上のリーダーです。彼作の曲が4曲、そしてピアノ・トリオでスタンダードの「How Long Has This Been Going On」を演奏しています。
1957年4月18日に燃え上がったこの演奏を、今日は堪能します。



昨日の1枚は、Art Taylor の Taylor's Wailers。
フロントの三人の演奏とその音色が気持ち良く融合している内容です。特にサックスの2本、ラウズとマクリーンは、互いを「きょうでぇ(兄弟)」と呼び合っていると感じる、この二人ならではの演奏になっています。大雑把ながら人を惹きつける兄貴、ツッコミが鋭いが人に頼られる舎弟、個性が上手くぶつかっています。
それをまとめるテイラーも、リーダー作ならでのドラムが目立つ演奏ですが、あくまでバンドとしてまとまる程のもので、爽快感が残る演奏です。
レイ・ブライアントがもっと光っていれば言うことなしですが、さらにはスローでも痺れさせてくれたらとも思いますが、兎に角テイラーズ・ウェイラーズというバンドの色に感じ入る作品です。
そうするとどうしても「C.T.A.」へのコメントとなります。この演奏がどうだとではなく、全体の色合いの中で明らかに浮いてしまうものです。テイラーズ・ウェイラーズの演奏だけで構成して欲しかった、そんな思いです。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月 3日(土)07時25分34秒
  今日の1枚は、Art Taylor の Taylor's Wailers、Prestige原盤、1957年2月の録音です。
ジャズ黄金期の名物ドラマーであるアート・テイラーは、その忙しさのピークであった1956年秋から1957年春までの半年間だけ、自身のバンドを組んでいました。その名は本アルバム名であるテイラーズ・ウェイラーズでした。その活動の最終盤である1957年2月25日に吹き込まれたのが、本作本であります。
ドナルド・バード(tp),マクリーン(as),そしてラウズ(ts)というフロント陣、そこにレイ・ブライアント(p)とウェンデル・マーシャル(b)を加えてのシクステットでの演奏です。
話がこれで終わりならば分かりやすい作品なのですが、そこに同年3月22日のセッションから1曲「C.T.A.」を本作に加えました。この3月22日のセッションがガーランドがリーダーのセッションでしたので、何故だろうとの思いです。「C.T.A.」を収録しなければ演奏時間は36分、何かないかと考えて、Prestigeはこれを打ち込んだなのでしょう。
とにかく、この世に1枚しかないテイラーズ・ウェイラーズの作品を今日は楽しみます。


昨日の1枚は、Coltrane / Jasper / Sulieman / Young の Interplay For 2 Trumpets And 2 Tenors。
アルバム単位で聴いてみますと、トランペット2本の軽快さが本セッションに良い味付けをしているなと感じました。
躍動感ある曲が続き、作品として楽しめるものですが、最後の長尺演奏のスロー曲「Soul Eyes」がこのアルバムには相応しくないかのと感じて、聴き終えました。
 

28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月 2日(金)07時34分9秒
  今日の1枚は、Coltrane / Jasper / Sulieman / Young の Interplay For 2 Trumpets And 2 Tenors、Prestige原盤、1957年3月の録音です。
なんやかんや言ってもジャズファンは、プレスティッジの寄せ集めセッション、少しよく言えばオールスターズ・セッションが好きなのです。これはどこにもいる単なるジャズ好きの私が偉そうに言うことではありませんが、でもみんなプレスティッジの寄せ集めセッションが好きだと断言します。
ジャズ・ディスコグラフィーのバオブルであるイエプセンのディスコグラフィーに、「Prestige All Stras」という項目があり、そこには「Two Trumpets」から始まり、「All Night Long」などを含めて「Just Wailin'」まで16枚の作品が掲載されています。その作品には経済的には恵まれていなかった多くの若きジャズマンが参加し、1956年から1958年というハードバップ全盛期の勢いをぶち込んだ演奏を繰り広げました。そんな作品群には、本盤に参加している丸は11作品に、テイラーは10作品、バレルは9作品、そしてシュリーマンとコルトレーンは5作品に参加しています。
1957年3月22日の彼らの意気込みを、今日は楽しんでみます。


昨日の1枚は、Tadd Dameron の Mating Call。
ダメロンは共演者の力を小気味よく引き出す能力に長けた方だと、本盤を聴いて認識できます。本格的なプロとして活動を始めてから1年が経過したコルトレーンの、テナーサックスの演奏に個性が出てきたコルトレーンの良さが、本番に滲み出ています。それは力強い曲でも発揮されていますし、A面の最後とB面の最初に配置されたスローな曲、「Soultrane」と「On A Misty Night」でも言えています。こんな素敵な曲を用意して本セッションに臨んだダメロン、そして期待される逸材の実力を存分に発揮させたダメロンは流石であります。
「 Mating Call」とは求愛の嘆きとの意味で、ジャケはそんな姿なのでしょう。また「 Mating Call」には仲間に呼びかけるとの意味もあるようです。コルトレーンに上手く呼びかけたダメロン、その呼びかけに輝きを持って応えたコルトレーン、そんな姿を多くのジャズファンは感じ取り、未だに本作を愛しているのでしょう。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月 1日(木)06時58分53秒
  今日の1枚は、Tadd Dameron の Mating Call、Prestige原盤、1956年11月の録音です。
高校での音楽学習方法に嫌気がさしたダメロンは医者を志しましたが、カレッジの聴講生の際に切断された腕を見て、再び決心を変えました。「世間には醜いものがいっぱいある。自分は美しいものが好きだ」と、悟ったそうです。(国内盤CD、佐藤氏の封入解説)
ダメロンの作曲と編曲の才はジャズ仲間では知られたものであり、「グッド・ベイト」や「イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ」などの曲が有名です。
しかしピアニストとして残した作品は、多くが目立たない存在です。「今日の1枚」では「Fontainbleau」をかつて取り上げましたが(2001/3/1)、語られる機会が殆ど無い作品です。しかしながら今日取り上げるダメロンの「Mating Call」は、実に有名な作品です。しかしその理由は、コルトレーンの参加にあります。またプレスティッジの12吋初期の作品ということから、オリジナル盤市場で常に高値で取引されていますので、ジャズ専門店の壁に掛けられた本作を目にした方も多いことでしょう。
本作はコルトレーンのリーダー作ではありませんが、コルトレーン初のワン・ホーン作品ということで好事家から人気を得ている作品でもあります。「コルトレーン特集」でコルトレーン視点のコメントを書きましたので、今日はダメロン視点で本作を聴いてみます。
 

28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 7月31日(水)07時07分45秒
  今日のコルトレーン

19570823-02
Bass Blues (John Coltrane)
(7分46秒)



【この曲、この演奏】
コルトレーン作のブルース曲で、資料06によれば演奏記録は本セッションだけです。
シンプルなミドル・テンポのブルース・ナンバーの中に、アトランティック時代に繋がってるいくコルトレーンの進化を感じ取るれ演奏です。
視聴11には「サックスとベースで演奏されるAフラットのリフ・テーマで、さすがのコルトレーンもこのキーには一瞬たじろぎをみせる」とありますが、私には挑戦と進化のコルトレーンの意気込みを感じる演奏です。
なおこの曲はもう1テイク収録されたようですが、プレスティッジはそれを消去したとのことです。(資料06)




【エピソード、1947年 クリーンヘッドとの出会い】
エディ・”クリーンヘッド”・ヴィンソンは、テキサス州ヒューストン出身のアルト・サックス奏者である。おしゃれなクリーンヘッドは、20歳という若さで頭髪の大半を失い、ツルツルに剃り上げていた。彼の演奏スタイルはブルースとバップのブレンドというものであり、バップに関しては年下のパーカーから影響を受けていた。
彼が楽旅でルイジアナ州のシュリープポートに滞在していた時に、ジェイ・マクシャンと演奏していた19歳のパーカーの演奏を聴き、その後のジャムセッションで長時間パーカーの演奏を聴きいっていたのだ。
1947年、クリーンヘッドは自分のバンドで活動しており、パーカーのように演奏できるサックス奏者を探していた。そんな時にクリーンヘッドは、ミュージシャン・ユニオン・ホールでガーランドと演奏していたコルトレーンの演奏を気に入った。しかし一つの問題があった。クリーヘッドのバンドには、既にアルト奏者がいた。クリーンヘッド自身である。(資料01)
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 7月30日(火)07時03分52秒
  今日のコルトレーン

19570823-01
You Leave Me Breathless (Hollander - Freed)
(7分24秒)


【この曲、この演奏】
資料14に掲載されていない曲ですが、エラ・フィッツジェラルドさんで有名な曲であり、またインストでの演奏も多く残されている曲です。
コルトレーンはスタジオ録音では本セッションだけですが、1960年7月に第1期コルトレーン・バンドでNYのジャズ・ギャラリーで演奏した記録があります。(資料06)
曲名の直訳は「あなたは私を息もつまるような状態にする」、ネットで英語に詳しい方のページよれば、ロマンチックな愛の告白言葉とのことです。こんなフレーズを、コルトレーン - ガーランド - チェンバースと続くソロでは、三者三様の語り口です。
セッションの冒頭、しかもリハ無しのプレスティッジですので、たっぷりブローイングで息を合わせましょうとなるところを、いきなりバラッド演奏を持ってきています。しかもそれが好演奏。このメンバーの信頼感と充実ぶりを感じた演奏でした。





【エピソード、このセッション】
このセッションで録音された5曲は、丸ごと「ジョン・コルトレーン・ウィズ・レッド・ガーランド」、後の「トレーニング・イン」として発売された。
プレスティッジでのコルトレーンとガーランドの共演セッションは、15回ある。3回はマイルス・バンドでのセッション、ロリンズとオールスターズで一度づつ。残り10回の内、コルトレーンのリーダー・セッションが8回、ガーランドのリーダー・セッションが2回である。
そのコルトレーンのリーダー・セッション8回の中で、カルテット、つまりはワン・ホーンで行われたのは3回ある。本せション、1958年2月7日の「ソウルトレーン」セッション、そして1958年3月26日の「セッティン・ザ・ペース」セッションである。
本セッションにはベースにチェンバース、ドラムにアート・テイラーである。なぜフィリー・ジョー・ジョーンズでないのかについては資料11では、「いまだプレスティッジへの出演適わず」とだけ記述してある。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 7月29日(月)07時21分48秒
  今日のコルトレーン

19570816-04
I Love You (Cole Porter)
(5分30秒)



【この曲、この演奏】
ミュージカル「メキシカン・ハイライド」の中の曲で、1944年にビング・グロスビーが大ヒットさせ、ジョー・スタッフォードもヒットさせた曲であります。(資料14)
ここでのコルトレーンの演奏はこの曲の名演とされていますが、資料06ではコルトレーンの演奏記録は本セッションだけです。
さて演奏ですが、ラテン調にしてテンポを速めてスィング感ある演奏となっています。ここでのコルトレーンの高速プレイは、聴きごたえあるものであります。自分だけがソリストでも、一線級のジャズを繰り広げられることを示した演奏です。




【エピソード、チャーリー・パーカー】
パーカーとの出会いについて、資料03には資料01とは違うエピソードが書かれている。先ずはベニー・ゴルソンの回想は、次の通りだ。
「ジョンはすぐそばにいて、すべてを吸収しようとしていた。ホールのなかでは、人々が立ち上がり、叫び声を上げ、手を叩き、足で床を踏み鳴らしていた。自分がサックス奏者で、それまでこんな音楽を聴いたことがなかったと想像すれば、わたしたちがそんな気持ちだったか分かるだろう」
またライブ後のエピソードは次の通りだ。コルトレーンとゴルソンは移動する憧れのヒーローと、行を共にした。そこでパーカーのサックス・ケースを二人で持たせてもらい、三人並んで歩いていた。ゴルソンはパーカーに質問をいくつもしたが、コルトレーンは明らかに気後れしていた。
1947年にLAでコルトレーンがパーカーに会った際には、コルトレーンのことは覚えていなかったとのことだ。
このように資料01と03で書かれているエピソードには違いがあるのだが、決定的な違いは日付である。資料01は除隊後の出来事、つまり1946年の後半の話となっている。しかし資料03ではそれは、1945年6月5日のこととされている。
私は時期については資料01が正しいと思う。コルトレーンがゴルソンと行動を共にしていたのは、除隊後のことである。
では何故に資料03では1945年6月5日としているかだが、資料08をはじめとする資料では、ガレスピー・バンドでパーカーがフィラデルフィアで演奏した記録があり、それは1945年6月5日である。しかしながら多くの演奏記録資料には演奏記録の全てが掲載されているわけではなく、ましてやこの時期の記録となればなおさらのことである。
資料03はこのエピソードを聞き、そしてその時期を演奏記録から特定しようとしたことにより、そんな記載になったと、私は考える。
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 7月28日(日)08時12分37秒
  今日のコルトレーン

19570816-03
Like Someone In Love (Burke - Van Heusen)
(4分58秒)


【この曲、この演奏】
1944年の映画「ベル・オブ・ユーコン」でダイナ・ショアが歌ってヒットさせたラブ・バラードで、数多くのジャズ作品に収録されている曲です。特に歌手ならば一度は歌っている曲でしょう。資料14にはこの曲の代表的演奏が10枚以上紹介されていますが、このコルトレーンの演奏はありません。
コルトレーンにはこの曲の録音が多数あるかと思いましたが、このセッションと、翌年10月のセシル・テイラーとの共演盤の2回の演奏があるだけです。(資料06)
この素晴らしいバラッド演奏を聴いて、その良さをどう表現すべきか悩んでいる私は、資料11のこの演奏へのコメントを引用したい。
「無伴奏のイントロから最後のカデンツァまで、この演奏はコルトレーンの傑作というに足る名演だ。コルトレーンは急速調のアルペジオに耽る間もメロディを優しく丁寧に扱い、そのソロは実に見事な緊張と弛緩の弧を描いている。彼のバラード・プレイの多くがそうであるように、これまた聴く回を重ねるほどに新たな面が見えてくる」






【エピソード、チャーリー・パーカー】
1946年、ガレスピー・バンドでのパーカーの演奏を聴いた後、コルトレーンとゴルソンは楽屋でのパーカーのサインをもらう列に向かった。資料01にあるこの時の様子は、次の通りである。
コルトレーンは列に並ばすに廊下の隅で、パーカーの姿に真剣な眼差しを向けていた。サインを終えたパーカーはコルトレーンの姿に気付き、声を掛けた。
「どうしたんだ。君はチキンではないだろう。じゃあ俺に食べられる心配はない。そして君はサックスでもない。だから俺は君を吹こうと思わない。よし、それじゃ早く要件を言ってくれ」
パーカーに声を掛けられたコルトレーンは、偉大なサックス奏者の前にいるだけで嬉しかった。そんなコルトレーンの様子を察して、パーカーはさらに声を掛けた。
「君は楽器をやるのかい」
ここで横にいたゴルソンが言葉を挟んだ。
「彼はアルトを吹くんです、とってもうまいんです」
「君はだれだい。ひょっとしてこの男の兄さんかい」
ここでゴルソンはパーカーに何のためにここにきたのかを話した。
「いつかフィラデルフィアに行ったら、こんどは君たちの演奏を聴かせてもらうことにするよ」
「今夜はこれで失礼するよ。ディジーに招待されているんだ。バーベキュー・パーディーでね」
こう言ったパーカーはコルトレーンの方へ振り向き「一体君の名前は何というのかな」
コルトレーンははっきりと名前を名乗り、さらに綴りを教えた。
その場を離れようとしたパーカーは振り返ってコルトレーンにウィンクし、こう言ってその日の出会いは終わった。
「君の名前が気に入った。確か英国製のマフィンに同じ名前があったな」
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 7月27日(土)08時50分50秒
  今日のコルトレーン

19570816-02
Trane's Slow Blues (Slowtrane)  (John Coltrane)
(7分19秒)



【この曲、この演奏】
続けて「Trane's Slow Blues」と題された曲が演奏されています。このセッションでは4曲が収録され3曲はアルバム「ラッシュ・ライフ」に収録されましたが、この演奏は「Slowtrane」と曲名を変えて、アルバム「ザ・ラスト・トレーン」に収録されました。
1stテイクより1分以上テンポを落としての演奏です。「もう少しゆったりとやったら、どうなるかな」との思いで、この2ndテイクの収録となったのかもしれません。結果としては、1stテイクよりも気迫が薄まったように感じました。



【エピソード、チャーリー・パーカー】
1946年にコルトレーンは、パーカーの演奏に接し、またパーカーと話しをした。正確にはベニー・ゴルソンがコルトレーンを連れて、ブロード通りとローカス通りが交差するところにあるアカデミー・オブ・ミュージックに、ガレスピーバンドを聴きに行ったのである。二人は天井桟敷の最後列一つ手前の一番安い席に陣取った。この時のことをゴルソンは次のように語っている。
「細い縦じまの服を着た背の低いずんぐりした男が舞台に姿を現した。バンドは休憩をとり、それに代わった彼が背筋を伸ばしたかと思うとアルトを吹き始めた。ジョンはその演奏のすべてをたとえひとつの音でも聴きもらさないように天井桟敷から耳を傾けていた。ホールを埋めつくした観衆は感激のあまり立ち上がり、叫び声をあげたり、手を叩いたり足を踏みならしていた。コルトレーンはそれまで、サキソフォン奏者がそういた演奏をするのを聴いたことがなかったのだ」
(資料01)
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 7月26日(金)07時45分51秒
  さてパウエルさんの「イス ジャケ」作品。
リラックスした演奏との書き方は、良くないですね。リラックスした状態での演奏だからこそ、パウエルさんの張り詰めた一音一音がさらに冴え、そして聴くものに届くメロディの清福が豊かになって行くのです。そして本盤にはそんな演奏が多くあります。
その中で、フランシスの部屋のリラックス感に合わせてのリラックスした演奏が、「Christmas Song」です。メル・トーメが書いたこの穏やかなこの曲を、パウエルは本当に穏やかにピアノを奏でています。そして歌っています。部屋中が笑顔に包まれている光景が目に浮かんできます。
これは1961年の演奏です。この時のフランシスの家は、パリ17区にありました。今のそこには、1階にカフェやブティックがありますが、静かな裏町の面影です。当時も同じようだったのかと、演奏を聴きながら感じました。
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 7月25日(木)07時15分43秒
  その前に、この作品が録音された1961年1月1日(日)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「成長予算固まる、大蔵省、一兆九千五百億前後に、九%へ第一の布石、投融資ほぼ七千三十億」
当時の池田内閣の所得倍増計画のことで、10年間続けて9%の経済成長を続けて行くとのものです。結果的には日本経済はこの計画以上の成長となりました。(ウィキペディアより)

読売「国鉄大雪害、15万人立ち往生、上・信越線など主要列車運休」

朝日「日米外交に意欲、池田首相新年の構想、成長政策と日中打開、国連大使 大物起用か」
大物なのかは別にして、1961年6月から1963年まで岡崎勝男氏が国連大使を務めました。外務大臣を務めた方で、敗戦の時にはその後終戦連絡中央事務局長官として、重光葵外相とともに9月2日の戦艦ミズーリ号上での降伏文書調印式に参加しました。



ではこの1月1日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・1面に「世界的な商業通信衛星衛星網、米大統領、早期完成を指令」との記事があります。
テレビの衛星中継といえば、1963年のケネディ大統領、1967年のビートルズが有名です。しかしそれらが、この記事のアイゼンハワー大統領のこの指令の成果だったのかは分かりません。
・13面(元旦第二部の1面)下に三共の広告があり、「総合肝臓薬 ゴルフ」を宣伝しています。「丈夫なパパと美しいママ、全身に活力をつける!」との宣伝文句です。このゴルフという名の薬についてネットで調べましたが、何も情報を得られませんでした。
・TV欄 NHK教育 19:30に「日本産業今年の課題」という番組があり、出演は日立・三井物産・三菱油化・八幡製鉄所の各社長です。住友系の社長が出演していないのは何故でしょうかね。
 

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