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16度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年11月10日(土)08時33分45秒
  今日の1枚は、Julius Hemphill の Raw Materials Residuals、Black Saint原盤、1977年11月の録音です。
筋肉質とは無縁の私にとって、自分の体を見せたがる男の気持ちは、理解できるようで分からないものです。痩せるためにスポーツジムに通っていた時に嫌でも目に入った、更衣室の鏡の前で自分の上半身にうっとりしている人達の光景は、今でも避けたいものです。
サックス奏者のジュリアス・ヘンフィルは、この「今日の1枚は」ではWSQやマレイ絡みでおなじみの方です。しかし単独名義の作品となると、今日取り上げる作品が初めてとなります。チェロを弾くAbdul Wadud、パーカッションのDon Moyeとのトリオでの演奏です。


昨日の1枚は、Steve Lacy の Only Monk。
このダラダラとしたソプラノ・サックスの演奏は、聴く人を強く選ぶものです。そしてこのダラダラに向かい合えた人は、それがレイシーの個性と感じて、彼の世界に入っていけます。数多あるモンク集の中でも、レイシーのものは奏者の個性がハッキリと感じられるものです。その中での「Pannonica」に聴き入った私は、不思議な時間を過ごせました。
 

15度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年11月 9日(金)07時54分56秒
  今日の1枚は、Steve Lacy の Only Monk、Black Saint原盤、1985年7月の録音です。
レイシーお得意のモンク集、お得意のソロ作品です。
キュビズムの影響を強く受けたジャケットについては、「Thelonious Monk Chvalier du Hot by Victor Braumer-1950」とクレジットされてます。作者について調べたところ、スペルが一つだけ違うのですが、ルーマニアの彫刻家であり画家の方がいます。「Sevrage du Moi (1949) 」と題された作品は本作ジャケと画風が似ているので、ジャケの作者はVictor Braunerなのでしょう。この画風のどの辺がモンクなのかは私の理解力不足なのですが、気になったのは1950年の作品であること。確かにモンクは1940年代から刺激的な活動をしておりましたが、その活動がルーマニアまで伝わってたことになります。NY生まれのレイシーは、1940年代は10代でした。ルーマニアでも知られていた存在のモンクに、レイシーが惹かれていったのは当然のことなのでしょう。



昨日の1枚は、Enrico Rava の Il Giro Del Gorno In 80 Mondi。
ブルース・ジョンソンというギタリストについてネットで調べましたが、情報が得られませんでした。その演奏スタイルは、ブルースとファンクの感覚を絶妙にブレンドしたものです。このギターと哀愁トランペットのラヴァの対峙が、本作の聴き所です。曲によりジョンソンのギターに近くラヴァ、曲によりラヴァのトランペットに吸い寄せられるジョンソン、二人の存在感が生きている作品と言えます。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年11月 8日(木)07時38分22秒
  今日の1枚は、Enrico Rava の Il Giro Del Gorno In 80 Mondi、Black Saint原盤、1972年2月の録音です。
アルバム名をネットで翻訳させると「80世紀のGiro Del Gorno」となりました。それでは「Giro Del Gorno」とは何かと検索すると、本作に関するページしかヒットせず、そこで調べを終えました。
トランペット奏者のエンリコ・ラヴァに関しては、「今日の1枚」で5枚取り上げてきましたが、それらは1996年以降のものでした。本日取り上げる作品が録音された1972年はラヴァが29歳の年、そして自分のバンドなどを通して多彩な音楽活動をし始めた時期になります。
Bruce Johnson(g),Marcello Melis(b),そしてChip White(d)との演奏です。


昨日の1枚は、Don Pullen の Healing Force。
「癒し」と言う言葉が広く使われるようになったのは、もう20年以上前のことだそうです。「癒しブーム」がおき、これをキーワードにした商売が盛んになり、音楽の分野にも「癒し」音楽が溢れかえりました。私はこんなことで心に安心感を得られるの?、との思いでおりました。時期を同じくして広く使われるようになった「自分にご褒美」と言う言葉と共に、私は首をかしげておりました。
本作品でのピューレンが提示する音楽は、遠回しにも直接的にも心に突き刺さるものです。タイトル曲を聴いていると、自然に自分の心に向き合い、いろんな考えを経て素直に自分を知ったような気分になれる、甘さと刺激さの演奏になっています。
これが本当の「癒し」音楽だと思いながら、本作を聴き終えました。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年11月 7日(水)07時28分41秒
  今日の1枚は、Don Pullen の Healing Force、Black Saint原盤、1976年10月の録音です。
この「今日の1枚」ではお馴染みのドン・ピューレンの、ソロ作品を取り上げます。ピューレンがミンガスバンドを経た後の1975年が、リーダーとしてのピューレンの出発の年といっても良いでしょう。子供ジャケの本作は、ピューレン作の4曲が収録されています。


昨日の1枚は、Enrico Pieranunzi Quartet & Quintet featuring Art Farmer の Iris。
ハード・バップを軽快に弾いて行くピエラヌンツィです。ファーマーがピエラヌンツィに火をつけたような演奏です。その意味での白眉は、1曲目のタイトル曲。切れ味が良いアップテンポの演奏が楽しめました。続くパーカー作の「Ah-Luu-Cha」も、なかなかのものでした。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年11月 6日(火)07時51分22秒
  今日の1枚は、Enrico Pieranunzi Quartet & Quintet featuring Art Farmer の Iris、Soul Note原盤、1980年2月の録音です。
「今日の1枚」で11枚のリーダー作品を取り上げているエンリコ・ピエラヌンツィですが、その中で最も古い作品は1982年録音のもの(2000/4/23)でした。今日取り上げるのは、それよりも2年前の録音になります。
やはりアート・ファーマーとの共演が、この作品の興味の的でしょう。



昨日の1枚は、Giorgio Gaslini の New Orleans Suite。
しかしボケたものだ、私は。表ジャケに「ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバル1976」と書かれていました。1970年に始まったこのジャズ祭りは、数十万人の集客があるものです。そして多様なジャンルに別れてステージが用意されています。そうなると、ジョルジオ・ガスリー二のバンドが、このジャズ祭で演奏するのも理解できるものです。
こんなことを思いながら、ブルースを彼らのスタイルで演奏している1曲目を聴いていたのですが、何と拍手なし。ということは、このジャズ祭への出演をヒントにして吹き込まれた作品なのかもしれません。
2曲目以降も聴き進むと、ガスリー二とピアノとエレピが風景を描き、サックスのベジョーリが人物を描いていき、6つの作品を本作に残しております。ニューオーリンズを題材した彼らの演奏は、刺激的なオリジナリティを発揮しながらホッとする心地よさも合わせ持ったものでした。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年11月 5日(月)08時02分44秒
  今日の1枚は、Giorgio Gaslini の New Orleans Suite、Dischi Della Quercia原盤、1976年の録音です。
ジョルジオ・ガスリー二のバンドがニューオーリンズのジャズ祭に出演した際の録音を、今日は紹介いたします。ニューオーリンズとジャズについては語る必要がありません。またジャズ祭も多数あるのでしょう。ガスリー二がどんなジャズ祭に出演したのか確認したく、裏ジャケのコメントを必死に読もうとしたのですが、私の目の状態とイタリア語での記載ということもあって、情報を得られませんでした。Gianni Bedori(ts,ss),Julius Farmer(b),そしてJohn Vidacovich(d)というメンバーでの演奏なのです。ガスリー二とニューオーリンズ、全く合わないと思うのですが。


昨日の1枚は、John Stetch の Green Grove。
ステッチならではの空気感を味わえる作品です。空中にふわふわと浮く毛玉のように、自分の身近な場所を漂っているような演奏です。素敵なことも辛いことも、素直に自分で受け入れていく気持ちになります。
ジャケに映るステッチはあどけなさも感じますが、今では感じの良いおじさんになっています。素直な人生を歩んだのかと思いながら、演奏に人間性が出るものだと思いました。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年11月 4日(日)08時20分37秒
  今日の1枚は、John Stetch の Green Grove、Justin Time原盤、1998年10月の録音です。
カナダのピアニストであるジョン・ステッチの作品を「今日の1枚」では、2001年6月5日に2000年録音作品、2003年10月16日に2001年録音作品を取り上げました。本来ならば今日取り上げる作品を真っ先に取り上げるべきでしたのに、購入から20年近く経っての掲載となりました。
この20年前は新譜を買い求めていた時期であり、SJ紙の輸入盤取り扱い店の広告で知った作品でした。
Kieran Overs(b)とTed Warren(d)とのトリオ作品です。



昨日の1枚は、Ohta Kanji の Blue Highland。
誰が言ったのかは知りませんが、日本のソニ・クラと太田さんは呼ばれていたとのことです。ソニ・クラに似ているのかは置いといて、聴く者の心にそっと、しかし鋭く入ってくるピアノを聴いていると、静かに本作が評判になっていたことが分かります。
「My Ideal」の輝きと優しさに酔いながら、太田さんはこの22歳の時にミュージシャン魂を全てこの作品にぶつけたのかなと強く感じました。
初リーダー作が代表作、そんなピアニストの代表例を言える作品です。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年11月 3日(土)08時16分9秒
  今日の1枚は、Ohta Kanji の Blue Highland、Crown原盤、1981年1月の録音です。
1959年生まれの太田寛二は、10代後半からプロ活動を始めたピアニストで、現在でも積極的にライブを行い、新譜制作にも取り組んでいる方です。この太田の本作品は、長らくCD化というか再発を望まれていた作品です。
1990年代の日本ではピアノ・トリオが大人気となり、オリジナル盤市場でもコルトレーンはどんどん値を下げ、ピアノ・トリオはどんどん値を上げておりました。そのようなピアノ・トリオ人気の光景に私は渋谷のジャズ専門店で接していたのですが、そこではやはり本国アメリカ及びヨーロッパの作品がその対象でした。しかしながらこの太田さんのピアノ・トリオ作品については、手にしたい方々が多かったのです。
1981年に、太田まだ22歳の時に、本作は吹き込まれました。この時に新譜買いしなかった多くの人が本作に接することができたのは、2006年にディスク・ユニオンから発売された時でした。
小杉敏(b)と岡山和義(d)との録音です。


昨日の1枚は、Larry Willis の Just In Time。
切れ味鋭いスピードを味わえるピアノ・トリオ作品です。新譜で店頭に並んでいた当時は、渋谷のジャズ専門店の常連客の間で評判になったことを思い出しました。ハンコック作の「One Finger Snap」では、曲名の仕草が似合う危険な雰囲気が香る、この三人の息が合った演奏を楽しめます。
ジム・アンダーソンが録音するピアノは生きている音を感じさせてくれるなと思いながら、本作を聞き終えました。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年11月 2日(金)07時23分47秒
  今日の1枚は、Larry Willis の Just In Time、SteepleChase原盤、1989年7月の録音です。
幅広い音楽活動を行ってきたピノ奏者のラリー・ウィリスですが、私が接してきた彼はジャズ・ピアニストとしての姿だけです。サイド参加で彼に接してきたのですが、リーダー作を2枚持っています。1989年に新譜として購入した本作、そしてエリック・アレキサンダー参加ということで購入した2007年録音作品であり、後者は「今日の1枚」で2009年8月4日に取り上げました。
ボブ・クランショウ(b)とケニー・ワシントン(d)のトリオで吹き込んだ本作を、今日は楽しんでみます。


昨日の1枚は、Bud Powell の Blues For Bouffemont。
私は全盛期パウエルを好きですが、それ以降パウエルも大好きです。神業パウエルと人間パウエル、どちらも好きです。この作品を聴いていると、人間味あふれるパウエルさんの姿が目の前に浮かんできます。この録音時期は40歳目前のパウエルさんですが、中身の濃い人生を感じさせます。
私は国内CDを1989年に買ったのですが、封入解説を書いているのは佐藤秀樹さんです。タイトル曲に関して、「ブルースを好んで弾いたように思えない彼だが、淡々とした雰囲気に中に自分の心境を綴ったかのような演奏である」と書いてます。今回この作品を聴いて私は、この通りのことを感じました。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年11月 1日(木)07時41分52秒
  今日の1枚は、Bud Powell の Blues For Bouffemont、Black Lion原盤、1964年7月の録音です。
今日から4枚、何故この作品を「今日の1枚」に掲載していなかったのか、との作品を取り上げていきます。
パウエルのパリでの生活の模様は、特に最後の年の1964年の姿は、かつてここで4枚取り上げてきました。今日取り上げるのは、8月16日にNYに戻る2週間ほど前の演奏を納めた作品です。
タイトルにあるブフェモンとは、パリから北へ25km、モンモレンシーの森の隣にある街です。パリ滞在中にパウエルは、この地にある療養所にいたことがあるそうです。「Blues For Bouffemont」という曲は、恐らくそこでパウエルが作ったものなのでしょう。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月26日(金)07時39分27秒
  さてヘイズさんの「楽器ケース ジャケ」作品。
フロント3人の個性の違いが楽しめ、またジャズを愛する気持ちが伝わってくる1枚です。特に最後のメドレーが聴き所でしょう。「If I Had You - Alone Together - For Heaven's Sake」と続くのですが、まるで同じ曲のように感じさせます。温かみのムーディ、泣かせのヘイズ、悟りのカークと、3人のテナー・サックス・ソロが楽しめます。特にカークはリード無しで吹くということをしており、独特の効果を出しながらも、リードは大切なものだと痛感させてくれます。
このメロディを支えているのはリズム陣。ジョーンズの落ち着いたベースとヘイズのブラシが、3人のテナーの響きを活かしています。
さて何故に私は、14年前にこの作品を否定的に感じたのか。2005年のこの時期は私は香港に駐在しており、中国の深センに現地法人を作るべく動いていました。その仕事は香港の責任者の私、深センの責任者になる者、そして本社(日本)側を固める人間、この3人で行っていました。2003年のSARS騒動で出鼻を挫かれたこの仕事は、特にこの時期はこの3人が力強く動かなければ進まない者でした。しかしながら日本側固め役の人間が、能書き垂れと手柄自慢の動きをしており、私ともう一人はかなりイラついておりました。
そんな中でこの作品を聴く前に、3人バリバリに絡んでいけよ、との思いになっていたのでしょう。そんなことで失礼なことを14年前に書いた本作品、私に中で今は、愛聴盤になって行く予感がしています。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月25日(木)07時35分53秒
  その前に、この作品が録音された1962年6月23日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「日韓正常化の基本方針 政府固める、基本条約は結ばず、請求権など個別協定で」
日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約、いわゆる日韓基本条約は1965年6月に結ばれました。ウィキペディアによればその内容は、「日韓国交樹立、日本の韓国に対する約11億ドルの経済協力、両国間の請求権の完全かつ最終的な解決、それらに基づく関係正常化などが取り決められた。なお日韓併合の有効性は「もはや無効」の表現で事実上先送りされた。また竹島(韓国名独島)問題は紛争処理事項として棚上げされた」とのことです。「請求権の完全かつ最終的な解決」、2国間の条約を簡単に忘れる隣国とのお付き合いには、難しいものがあります。

読売「米価値上げ 政府折衝へ、八五〇円前後の公算、生産者米価 時期別格差廃止か」
翌月にほぼこの公算額で米価が決まりました。

朝日「国際収支に均衡のメド、引締策を手直し、七、八月から、不況局面テコ入れ」
半年後には2年間続くことになるオリンピック景気が始まります。





ではこの6月23日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・10面に「もつれる即席ラーメン、三社が特許争い、成り行き見守る業界」との見出しがあります。日清が取得した特許2つ、「味付け乾めんの製法」と「即席ラーメン製造法」を持って、エース食品と大和通商と争っているとの内容です。エース食品は「製法が違う、理解できない」、大和通商は「日清の前身である三倉物産はわたしの関西代理店だった。ヒサシを貸しておもやをとられた」とコメントしています。
調べたところ翌年に日清と大和通商で和解が成立、翌々年にはエース食品と日清で和解が成立したとのことです。この即席ラーメンの歴史は、実に複雑なものです。スタートは1958年のこと、登場人物は三人、大和通商の陳栄奉、東明商行の張国文、そして日清食品の安藤百福です。大和通商が1958年春に東京のデパートなどで「ヤマトの鶏糸麺」を発売、同時期に東明商行が大坂で「長寿麺」を発売、この2社から数ヶ月遅れた8月25日に日清食品が「チキンラーメン」を発売しました。そこから争いが始まったようです。因みにこの3名は在日台湾人とのことです。
・1面に光洋電子工業の広告があり、「Koyoトランジスタラジオ」を宣伝しています。「政府認定Gマーク」との文もあります。この会社をネット調べてみると、1959年設立の会社がありました。現在はPLCやHMIなどの製品を扱っている会社です。この会社のページの沿革を見ますと、1955年の前身の会社を創立した時から、ポータブルラジオの販売を行なっていたとのことです。この広告にあるKoyoもロゴは、現在でも使っているものです。
・TV欄NHK18:25から「ホームラン教室」という番組があり、出演は小柳徹氏です。これは1959年から1963年まで放送された生放送ドラマで、ウィキペディアによればその内容は「東京タワーが見える丘の上で、小学校の少年野球チームに所属する子供たちが、野球を通して絆を深めていく様子をほのぼのと描いた作品。子供たちそれぞれの学校内や家庭内でのエピソードも描いていた」とのことです。小柳徹氏は子役として出演しており、1969年に二十歳で亡くなったそうです。
 

15度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月24日(水)07時37分45秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「楽器ケース ジャケ」です。


「楽器ケース ジャケ」作品の5枚目は、Tubby Hayes の Return Visit、1962年6月23日の録音です。
1950年代からイギリスのジャズ界を牽引してきたテナー・サックス奏者のタビー・ヘイズが、2度目のアメリカ楽旅の際に録音した作品です。アメリカ・ジャズ界の一流どころが参加しており、ジャケにはベースと共にたっているサム・ジョーンズの姿が写っています。そのベースは、まだソフト・ケースに入ったままであります。既に著名なベース奏者であったサム・ジョーンズならば、スタジオまで楽器を運んだのはボーヤなのでしょうか。
2005年1月14日掲載に本作品を「今日の1枚」で取り上げた際には、「3人のテナーの力強いぶつかり合いが無かった。残念な思いで聴き終えました」などと述べておりました。主役のヘイズと、ローランド・カークとジャームス・ムーディとのテナー・バトルが無かったことだけで、「残念な思いで聴き終えました」と述べるなどという、随分いい加減な感想を書いたものだと、14年近くが経過する今、反省しております。
今回の「つまみ食い」では、真面目にコメント致します。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月23日(火)07時39分45秒
  さてフラーさんの「楽器ケース ジャケ」作品。
フラー作の「Transportation Blues」という曲があります。恐らくは即興で作ったウキウキ感のブルースですが、ハンク,フラー,レッド,そしてワトキンスと続くソロは、聴いている者の体を動かしてしまう魅力あるものです。
ジャケはこの曲のイメージからなのかとも思いました。地方巡業の合間に撮影した写真かのとも思い、そのクラブでの演奏の出来がさぞかし良かったのかとも感じました。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月22日(月)07時20分15秒
  その前に、この作品が録音された1957年5月11日(土)の朝日新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「公定歩合再引上げ、景気はどう変わる、調整期に入る、物価 一般に弱含み予想、国際収支 年内に赤字解消か」
記事には、これは景気の行き過ぎにブレーキをかけるためのディスインフレ政策であり、その狙いは外国為替収支の均衡の回復とのことです。
さてこの記事にあるディスインフレ政策ですが、これは経済の規模を縮小させずにインフレーションを収拾するものであり、第2次世界大戦後,生産の復興を促進しながら戦後インフレーションを抑制する政策として、イギリスをはじめ各国で採用され、日本でもドッジ・ラインの一環として 1949年に実施されました。しかし実際には、単に深刻なデフレーションを引起さない程度に徐々にインフレーションを収拾するとの政策が多かったとのことです。以上はブリタニカ国際大百科事典からの引用です。
ではどのようになったかっというと、神武景気は翌月には終わり、なべ底不況へと突入して生きました。

読売「公労協 けさから実力行使、国鉄三百ヶ所で、社党も全議員を応援、貨車は全面運休か、東京地本 客車も混乱の恐れ」

朝日「国鉄、きょう実力行使、ダイヤ混乱し客車にも響くか、総評 支援体制を強化」

この国鉄の実力行使は、春闘の処分に対する抗議であり、二日間続きました。東京では客車への混乱は防げましたが、地方ではそうもいかなかったようです。



ではこの5月11日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・最終面の東京版に、「アラ! 辛口だわ・・・、銀座 お嬢さんのカクテル教室」との記事があります。全日本バーテンダー協会が後援して、銀座四丁目のクッキングスクールが行ったものです。記事にある写真では、二十歳そこそこの女性10名が笑顔で写っています。
・4面にインド国際航空の広告があります。「空の旅は私にお任せ下さい、スーパーコンステーションサービス」として、「東京ーボンベイーロンドン」という航路を載せています。この会社はエア・インディアでしょう。1950年代に日本に乗り入れ、世界各国の航空会社の中では最も早い時期から日本人客室乗務員を採用している、とのウィキペディアでの解説です。
・TV欄KRテレビ19:00からの「落語」では、「林家正蔵の芝居風呂」となっています。ここでの正蔵は8代目、俗にいう彦六の正蔵のことです。また芝居風呂は上方落語の滑稽落語です。
 

15度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月21日(日)08時00分56秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「楽器ケース ジャケ」です。


「楽器ケース ジャケ」作品の4枚目は、Curtis Fuller の New Trombone、1957年5月11日の録音です。
街から街に移動する機会が多いミュージシャンならば、駅のホームに立つ光景も似合ったものです。そしてその右手には、トロンボーン・ケースを持っております。かなり縦長のケースなので、トロンボーン・ケースだと思いますが、ネットでトロンボーン・ケースをみると、ハードでもソフトでもベルの部分に丸みを持たしたデザインになっています。本作のジャケでは後部が体の影になっているのでベルの丸みは確認できませんが、間違いはないでしょう。
楽器ケース以外は手にしてませんので、ジャケ撮影用にこのホームに立ったと思います。そこでこの駅の場所を確認したくなりました。ヴァンゲル・スタジオはハッケンサック、そこからハドソン川を挟んで反対側がNYの中心となります。この辺りは地下鉄網が発達しているのは知っておりますが、地上の電車はあるのでしょうか。Googleマップで見ても、見当たりませんでした。
簡単に調査を諦めてしましましたが、豪華メンバーに囲まれての本作を久しぶりに聴いて見ます。「今日の1枚」では2004年3月24日に取り上げ、「ジャズ・テット、そしてそれに続くジャズ・メッセンジャースでの大活躍を予感させるフラーのトロンボーンであります。また、レッドとの2管が、刺激的な1枚であります」との感想を述べました。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月20日(土)08時28分38秒
  さてゲッツさんの「楽器ケース ジャケ」作品。
私は海外駐在13年でしたので、国際線に関しては利用している方だと思います、特に最後の4年間は毎月のように空港3箇所にお世話になっておりまして、空港と機内が生活の一部でした。もう5年前となるそんな光景を思い浮かべているのですが、機内預けではなく手荷物として楽器を持っていた方を見かけた記憶がありません。ヴァイオリンを持っている学生さんらしき人を見たかも程度のものです。やはりこれは東南アジアでの駐在だからで、欧米への駐在だったならば、話が違ってきたのかもしれません。
そんなことを思い浮かべながら、大人の優しい雰囲気が漂う本作を聴いておりました。このゲッツさんの歌心ならば、私が良く利用していた夜行便の機内で、心地よい眠りに入ったことでしょう。でも、朝の目覚めに相応しい演奏もあればなと思いながら、本作を聴き終えました。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月19日(金)07時28分21秒
  その前に、この作品が録音された1955年12月16日(金)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「目立つ財閥系の進出、金融機関 預金 貸出とも著增、商社 メーカーと一体で系列強化へ、外国為替 生保でも食込む」
戦後のGHQによる財閥解体は、1952年のグリーンメーラーが陽和不動産を35%買い占めたのに対して三菱グループが再結集して全株最高値で買い取った1952年に、再結束の動きを見せ始めました。1954年の法改正もあり、その流れは増して行き、このトップ記事のような動きに繋がりました。

読売「日本の国連加盟除外、新事態にどう対処するか、ソ連 日ソ交渉に切札、計算ずくだった急変作戦」
朝日「国連加盟失敗衝く、緊張した国会論議」
1952年に国連に加盟申請した日本ですが、ソ連などの社会主義諸国の反対により、この記事の1955年などのように加盟が実現しませんでした。1956年10月の日ソ共同宣言とソ連との国交回復によってこの障害がなくなったため、同年12月12日の安保理決議121での承認勧告の後、12月18日の総会における全会一致の承認でもって80番目の加盟国として国際連合に加盟となりました。以上、ウィキペディアからの引用です。


ではこの12月16日の新聞から少しばかり紹介します。
・9面に「ボーナスで揃えては! ボディ・ビル道具調べ、エキスパンダーは二、三連から」との記事があります。この1955年はプロレス人気があり、第一次ボディビル・ブームが起きた年でした。記事の調査では、エキスパンダー バネ製 三連が510ー930円とのことです。現在ではAmazonで、五連が982円から2897円で発売されています。
・3面にくろがね工作所の広告があります。「スチール製机が¥6,500.00(大阪市内渡)」と宣伝しています。この会社は今でも事務所の机・椅子を中心に製品を送り出しており、この広告の現代版は一万円ほどです。
・TV欄NHK 19:30からの「パントマイム」の出演は、マルセル・マルソーです。凄い方が出演していましたね。当時は32歳でアメリカで大絶賛を浴びていたマルソーでしたので、この放送を見てパントマイムの道に進んだ方もいたのではと思います。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月18日(木)07時30分37秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「楽器ケース ジャケ」です。


「楽器ケース ジャケ」作品の3枚目は、Stan Getz In Stockholm、1955年12月16日の録音です。
「飛行機のゲッツ」という俗称で呼ばれているのかは別にして、「飛行機ジャケ」の筆頭格の作品です。しかし今回は「楽器ケース ジャケ」、タラップでのゲッツさんは見送り人に対して右手を降りながら、左手でコートとサックス・ケースを持っています。使い込んでいるような革製ソフトケースにもゲッツさんの貫禄を感じます。
飛行機はScandinavian Airline System、北欧3国の共同出資の会社で、再編続きの航空業界の中にあって再編する側の航空会社であり、今も全世界を飛び回っています。そんな飛行機に乗り込むゲッツさんは、ストックホルムでの仕事が終わり、次の演奏先に向かったことでしょう。
この作品を「今日の1枚」で取り上げたのは、2000年6月21日のことでした。「テーマを優しく吹き、そのままイマジネーション溢れるアドリブへ続くのだが、そこの境目を感じさせないっていうのが、僕の中でのゲッツの魅力です」と、述べました。今思い返すとこの時期の私は、ジャズを聴き始めて15年以上経ってからゲッツさんの魅力が分かり始めた時でした。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月17日(水)07時21分48秒
  さてカルロスさんの「楽器ケース ジャケ」作品。
よく言えば洗練されたアレンジ、ひねくれた性格の人ならば個性の無いアレンジ、そんな評価でしょう。ポルトガルの交響楽団や、フランスでは現代音楽にも携わっていたカルロスさん、もう少し何かが加わっていればなと、残念な思いで聴き終えました。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月16日(火)07時18分46秒
  その前に、この作品が録音された1994年1月4日(火)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「自社株買い、発行数の3%上限に、消却など、6か月以内、法制審」
商法改正により、自社株買いをした株式を償却する自社株買い消却が認められました。また2001年の商法改正で、自社株買いで得られた株式を企業が企業内に置いておける金庫株が認められるようになりました。

読売「未公表分が6兆7000億円、都銀の不良債権、総計は16兆円、拓銀 貸出残の15%」
それまでは、貸出先の金利を減免したり棚上げしている債権は公表していなかったとのことです。

朝日「行革監視に第三者機関、首相に対し勧告権、政府設置へ、情報公開法も審議」
どうやらこの記事での第三者機関は設置されなかったようです。理由は、細川内閣がこの年の4月28日で終わったからでしょう。因みに民主党政権下の2009年に行政刷新会議、2012年に行政改革実行本部が設置されました。また自民党安倍政権下では2012年に行政刷新会議と行政改革実行本部は廃止となり、行政改革推進会議が設置されました。因みにこの3つの行革云々は、第三者機関ではありんませんでした。



ではこの1月4日の新聞から少しばかり紹介します。
・1面に「小野田セメント、韓国最大手(双竜洋灰工業)と提携、アジア市場で主導権」との記事があります。小野田セメントとは、現在の太平洋セメントのことで、幾つかのセメント会社の合弁の過程を経ております。この提携は実現したようで、また太平洋セメントとなってからの2000年には、800億円の投資により双竜洋灰工業を持分法適用会社としていました。その後に政治的な経緯を含めていろんなことがあり、結局2016年に韓国ファンドに双竜洋灰工業の保有全株式を450億円で売却しました。
・25面半ページを使って石油ファンヒーターの広告を出しているのは、ダイニチ工業です。現在ではこの会社は、家庭用石油ファンヒーターのトップ・シェアとなっており、加湿器でも有名な会社のようです。私は今までこの会社を知りませんでした。
・TV欄にはまだオセチ番組がある中で、NHK21:00からは「今日の料理」の再放送で、ムッシュ村上こと村上信夫が出演しています。この日のテーマは「プレーンオムレツ」です。わたしは何度もプレーンオムレツ作りに挑戦していますが、なかなかうまく行きません。この番組の再々放送を強く願っています。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月15日(月)08時26分33秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「楽器ケース ジャケ」です。


「楽器ケース ジャケ」作品の2枚目は、Carlos Barretto の Impressoes、Groove原盤、1994年1月4日の録音です。(年はネット情報、月日は決め打ち)
街中でウッド・ベースを運んでいる人を一度だけ見かけましたが、それは実に大変そうでした。重さも大変でしょうけれど、あの大きさが運ぶのを大変そうに見せています。
本作ジャケのウッド・ベースのケースが写っている小さな写真をみると、車からスタジオに運び入れるためにベースを押しているようです。この位ならば、大丈夫とのことなのでしょう。
さて本作の主役は、ベース奏者のカルロス・バレットさんです。2006年3月3日に本作を「今日の1枚に掲載した際にはネットから情報を得られませんでしたが、今ではウィキペディアに載っている方です。1957年ポルトガル生まれで、今までポルトガルに腰を据えて活動しているお方です。またその音楽活動は、幅広い分野に及んでいるようです。
12年前の私の本作への感想は「軽快なタッチで進んでいくベースとともに、ピアノが光と影を表現していきます。そして2管が、小鳥のように飛び交っている内容」というものでした。この手の書き方からすると、大して個性を感じなかった演奏と感じたのでしょう。
「楽器ケース ジャケでつまみ食い」という企画がなければ、再び本作に触れることはなかったと思います。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月14日(日)08時03分53秒
  さてブレイキーさんの「楽器ケース ジャケ」作品。
「つまみ食い」テーマなのですから、ドラムに注目して聴いておりました。ブレキーさん独特の派手さに手を叩くのは当然のことですが、曲の構成をドラム演奏によって微妙に操るブレイキーさんの姿に関心しました。その際には、ジャケでブレキーさんが腰をかけていたフロアタムの低音連打も効果的に機能しておりました。
やはりJMで音楽面でもバンドを纏めているのはブレイキーさんなのだと実感しました。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月13日(土)08時17分55秒
  その前に、この作品が録音された1958年12月17日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「1ー3月、金融 異例の緩和か、日銀貸出も低水準、公定歩合 再引下げ再燃?」
なべ底不況が1957年7月から1958年6月まで、岩戸景気が1958年7月から1961年12月までです。この新聞の時には景気回復局面だったのですが、掴んでいる数字ではまだそれが現れていなかったということなのでしょう。この新聞記事では資金需要が落ちている要因を、国際収支の大幅改善と不況による税収の吸い上げが少ないことだとしています。前者の理由ならば、輸出は増えていることになります。

読売「毛主席、1月に辞任、自ら再選断る、党中央委も同意、陳毅外交部長発表、党主席にとどまる、引責 失脚あり得ぬ、神格化避け集団指導へ、香港筋見解」
朝日「毛沢東氏、国家主席退く、一月再選を辞退、中共中央委で了承」
毛氏は1959年4月に国家主席の座を劉少奇に譲りました。これは毛氏の大躍進政策の責任を取ってのこととされています。従って、読売と朝日のトップ記事の意味では、毛氏は辞任とはなっておりません。


ではこの12月17日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・5面に「汚される観光地、落書きに泣く国宝、珍獣や植物もさんざん」との記事があります。落書きされた国宝の例として、日光東照宮の落書きが写真つきで取り上げられています。また八戸市舞島の海ネコの被害として、ヒナや卵のある地域を立入禁止としていたのに、金網を破って人がなだれ込み、踏み荒らしたと書いてあります。
この手のことは、戦争直後から今に至るまで、観光地を悩ませていることなのです。
・最終面にビューティカメラ社の広告があります。「新発売 オートエクスポージャーカメラ誕生、発売近し」として、「ビューテイLM」というカメラを宣伝しています。先ずはビューティカメラという会社については、ネットから情報を得られませんでした。個人運営のページに、「ビューテイLM」は個人ページに情報があり、1959年の発売となっています。太陽堂光機という会社が1957年にビューティカメラに変更したようとの説明もありました。
因みに広告にある「ビューテイLM」とは私の写し間違いではありません。
・TV欄NHKからの料理番組は「塩サケ一尾の使い分け」との内容です。私は今から30数年前の12月に、大手物流会社の配送センターでアルバイトをしておりました。お歳暮時期の仕分け要因としてです。見ただけで中身が分かる贈り物は、花と新巻鮭でした。この番組での「塩サケ」のことなのでしょう。確かにまるまる上手く調理して行くのは、慣れてない人には大変なことなので、この番組は多くの主婦にとって有益だったと思います。
因みに番組名なのですが、番組表には記載がありませんでした。読売も日経も同様です。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月12日(金)08時06分6秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「楽器ケース ジャケ」です。


「楽器ケース ジャケ」作品の1枚目は、Art Blakey's Jazz Messengers の 1958-Paris Olympia、1958年12月17日の録音です。
「今日の1枚からつまみ食い」企画は曲をテーマに、3年以上に渡り10曲185枚を掲載してきました。今月から暫くはジャケットをテーマにして、「つまみ食い」して行きます。2017年後半に私のこのサイト maharl.comのリニューアル作業を始めた時に、この「つまみ食い ジャケ編」のテーマになりそうなものを、リストアップしてました。合計103の項目をリストアップしたのですが、ジャケ編 初回は迷わず「楽器ケース ジャケ」です。
2007年11月7日にこのJMのパリ・ライブを「今日の1枚」で取り上げた際に、このジャケットが強く印象に残りました。その辺りのことは「今日の1枚」で書いたので、ここでは触れませんが、まだまだ空港セキュリティが穏やかな時代だったとの思いでした。
話変わりますが、毎年10月に土日二日間に渡り横浜はジャズで染まります。横濱ジャズプロムナードが行われるからです。自分のステージ1つだけに出演するミュージシャンもいますが、多くは幾つものステージを掛け持ちします。そんな掛け持ちミュージシャンは各会場を移動します。ドラム奏者の場合はてっきり会場備え付けのドラムを使うのかと思っていたら、しっかりとマイ・ドラムを使っています。結構な手間がかかるのかと、思っておりました。
話は横にそれましたが、パリまでマイ・ドラムを持ってきたジャケのブレイキーさん。裸のはタムタムでしょう。お尻を乗せているケースは。フロアタムなのでしょうか。では足を乗せているのは何なのか。音楽は聴き専の私には、分かりませんでした。
この作品を聴くのは2年前に「I Remember Clifford が収録されている作品」でつまみ食いして以来です。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月11日(木)07時39分13秒
  昨日の1枚は、Max Roach featuring Anthony Braxton。
ジャズの歴史に携わってきたローチは、この1970年代においても常に「何か」を求めてジャズに真摯に向き合っている様子が、本作から聴き取れます。ブラクストンの熱狂プレーの凄みも惚れますが、それとしっかりと組み合っているローチは流石であります。ローチのシンバルの「語り」は、その録音の良さも加わって、心に染み入りました。
 

21度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月10日(水)07時49分33秒
  今日の1枚は、Max Roach featuring Anthony Braxton の Birth And Rebirth、Black Saint原盤、1978年9月の録音です。
この作品をアンソニー・ブラクストンの存在で購入した方も多いと思います。またブラック・セイントから再発された盤を購入した方も多いと思います。
マックス・ローチが50歳を過ぎた1970年代半ばに、アーチー・シェップやセシル・テイラーなどといった方々と共演しており、ブラクストンもローチが共演相手に選んだ一人でした。
「生まれ、生まれ変わり」と題された本デュオ作品を、今日は聴いてみます。


昨日の1枚は、Oliver Lake の Holding Together。
オリバー・レイクのフルートが物語を語っているかのような演奏、そしてホプキンスのベースがしっかりと相手役を務めているタイトル曲が、印象深く心に残る作品です。フリー・ジャズとはいうのは、聴いていて絵が浮かんでくるかが重要なポイントと考えている私には、貴重な作品でございます。ホプキンスのギターがオーバーダブされていますが、そこも全く気にならず、素敵な効果となっています。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 9日(火)07時14分29秒
  今日の1枚は、Oliver Lake の Holding Together、Black Saint原盤、1976年3月の録音です。
「今日の1枚」でオリバー・レイクと言えば、リーダー作は1枚しか取り上げておりませんが、WSQでの活動で触れてきたアルト・サックス奏者です。
1970年代ジャズの輝かしい側面であるロフト・ジャズ・シーンで名を馳せたオリバーの、Michael Gregory Jackson(g),Fred Hopkins(b),そしてPaul Maddox(d)と録音した作品を今日は聴いてみます。


昨日の1枚は、Steve Lacy の The Flame。
ドラマ性が無い、一本調子、このような意見はそれはそれで正解でしょう。しかし、ジャズの進むべき道、ジャズの可能性を追い求めているレイシーの姿を捉えた作品であり、そこに存在感があることだと思います。メンバー二人は私には縁のない方ですが、この時代に頑張っていた実力者。そんなメンバーでのこのトリオは、音の刺激と変化を感じられるものです。
 

今年の横濱ジャズプロムナード

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 8日(月)11時49分20秒
  観るプログラムが決まってきていたので、今年は普段ならば観ないであろうというものを中心に、プログラムを選びました。KANKAWAとGFJB以外は、そんな思いで選んだものです。

「Dixie Meeting」、本当に楽しめました。普段ならば絶対に選ばないプログラムです。考えてみたら、ディキシー・ジャズに正面から触れたことは無し。今回これを観なければ、ディキシーに触れることがないジャズ・ファンに間違いなくなっていました。純粋に楽しむジャズ、見事なエンターテナー感覚、全員とは言わなくとも高い実力、楽しい1時間半でした。

主催者は百も分かっている事でしょうが、お客さんが関内ホールに集中するようなプログラムの作り方は、見直して欲しいです。

また来年も楽しみます。
 

22度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 8日(月)09時12分52秒
  今日の1枚は、Steve Lacy の The Flame、Soul Note原盤、1982年1月の録音です。
ソプラノ・サックス奏者のスティーブ・レイシーの作品を「今日の1枚」で取り上げるのは、これで5枚目になります。しかしながら前に取り上げた4枚は、1950,60年代のものでした。私は何故だか、1970年代以降のレイシーさんを避けていた所がありました。
ウィキペディアによれば、レイシーのリーダー作はコ・リーダー作品も含まれば80枚以上になります。その中で1970年代以降のものは8割以上が占めております。思い起こせば、渋谷のジャズ盤専門店に毎週のように通っていた1980年代から1990年代初めまで、新譜コーナーにレイシーさんの作品をよく見かけておりました。
パッケージメディア 一筋の私ですが、世の中では10年以上前からネットから音楽を入手することがメインとなりました。そして10年近く前から各レコード会社は手持ち作品の現金化を急ぎ、2つの流れが生まれました。一つは高音質を謳い文句にして、様々な形で通常より高い値段でCDを発売するもの。もう一つが廉価売り。特にドヤス箱物が多く発売されました。私はこのドヤス箱物に複雑な思いを浮かべていたのですが、それでもありがたいものもありました。例えばレイシーのソウルノート198年代の作品を6枚まとめて売られたもので、私が購入した値段は3000円ほどでした。
そんなドヤス箱に収められていたのが、本作品です。 Bobby Few(p)とDennis Charles(d)との3人での演奏となる本作品のジャケは、個人サイトではよく見かけた作品ですので、本作を支持する人は多かったのではと思います。



昨日の1枚は、Giorgio Gaslini の Murales。
「壁画」で頭に浮かぶと言えば、3つプラスワンです。1つ目は古代の壁画、洞窟の壁画です。欧州では「ラスコー洞窟」がその代表例です。2つ目は宮殿などの壁に描かれた壁画で、イタリアにはその代表例の「最後の審判」があります。3つ目が現代のもので、街中の壁に描かれたもの。工場などの壁に、若い芸術家が描いたものが多い事でしょう。プラスワンと言ったのは、この現代の街中の壁画の亜流バージョンで、許可を取らずに勝手にかいたもので、当するに落書きです。
私はオランダに出張で二ヶ月滞在していたことがあります。土日も仕事の時もあったのですが、休みの土日もあり。そんな休みの日に一人で、アムステルダム中央駅からブリュッセル中央駅まで電車旅を楽しみました。田園風景が続く中で小さな駅に近ずくと必ず教会が目に入る、そんな光景を楽しんでいました。しかし残念だったのは、田園の中の農業用建物、また駅近くの建物に、電車から目につくものには、「落書き」だらけだったのです。
しかしそんな落書き群の中に、稀に見入るものがありました。しかるべき許可を取って壁に作品を描けるような人達ではないが、自分の作品を発表する機会を探し求めて、パワーをぶつけたようなものです。もちろん褒められた行為ではありませんが、存在感のあるものであったのは事実です。
この作品に参加している4人は、録音された1970年代はイタリア・ジャズ界の重要メンバーだったのですが、タイトルの意味を意識しながら本作を聴いて行くと、落書き群の中に稀にあるパワーのある作品を意識しました。ジャズ界が混沌としていたこの1970年代に、自分たちが本当に演奏したい音楽をこのライブにぶつけ、それを自主レーベルから世に問うているような感じを受けました。
変幻するリズムの中に寛げるメロディが時折顔を出す本作の演奏は、聴き所満載のものです。また編曲でも有名であり、また現代音楽にも通じているガスリー二さんは、4人全員が効果的に演奏する構図を作り上げており、お見事なものでした。
 

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