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12度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月20日(土)08時03分36秒
  さてケイさんの「イス ジャケ」作品。
ケイさんは2016年にお亡くなりになったそうです、享年94歳でした。1990年代にはアルバムを発表し、2000年代に入ってもいろいろと活動しておりました。それだけアメリカ国民から慕われていた歌手なのでしょう。
そんな彼女が最も輝いていたのは、1940年代から1950年代にかけてあり、本作品はそんな時期のものです。一般的にはジャズ、ポップス、カントリー等の分野で鮮やかな活動をした歌手という評価なのですが、私は今回の「つまみ食い」で彼女のベースにブルース感覚があると感じました。ウィキペディアによればビリー・ホリデイがケイさんを「ブルースを歌うことができる唯一の白人女性」と評したとか。
「今日の1枚」で取り上げてから14年経ち、ようやく私はケイさんの魅力を理解できました。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月19日(金)07時40分28秒
  その前に、この作品が録音された1958年1月18日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「閣議直前までもめよう、予算委、政府 党と最後の調整、防衛庁費は増額、進学保証制は別ワクで、蔵相妥協」
読売「重要懸案持越す、予算復活三次案を内示、軍人恩給 首相裁断へ」
岸第一次改造内閣での混乱ぶりで、蔵相は一万田氏でした。日経にある進学保証制とは何かが気になりネットで調べました。旧制高等学校に関することかと思いますが、答えは得られませんでした。

朝日「藤山・マクラミン会談、今夕 シンガポールで、世界情勢など検討」
日英の外相会談です。ハロルド・マクミラン氏は、1957年には英国の首相となった方です。


ではこの1月18日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・3面の海外トピックスに「ソ連クイズで残念賞、ニューヨーク市民」との見出しがあります。ニューヨーク・タイムス紙にモスクワ放送のクイズが掲載され、ゴードン氏が答えを送ったのですが、7問中最後の「社会主義の主な特色は何か」との質問に対する回答が満足できなかったとのことでした。ちなみに残念賞は黒海の絵葉書と、人工衛星の絵葉書でした。
・5面で明治製菓が「複合トローチ 明治」の広告を出しており、「水のいらないウガイ薬、肺炎・ジフテリア菌をはじめ30種以上もの細菌に確実に効果があることがわかりました」との宣伝文句を載せています。どの程度の「効果」なのか、知りたいところです。
・TV欄 NHK・日テレ・KRが大相撲を生放送しており、KRには金田正一氏がゲスト出演しています。プロ野球球団は12月と1月は選手を拘束できないのですが、当時はこの時期に球団が全選手を集めて合同自主トレを行っていたと記憶しています。そんな中でも金田選手は自由に行動できたのでしょう。何しろ前年には28勝、そしてこの年には31勝あげており、天皇 金田に誰も何も言えなかったのではと思いました。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月18日(木)07時33分31秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の3枚目は、Kay Starr の Rockin' with Kay、1958年1月18日の録音です。
ロッキング・チェアも、椅子の分類の一つになっています。それだけ日常に溶け込んでいる椅子なのでしょう。しかし日本人にとっては、映画の中で接する椅子ということになるのでは。
イス資料には多数のイス写真が掲載されていますが、ロッキング・チェアは2脚だけでした。それらは近代的なデザインのものですが、今日「つまみ食い」するジャケには昔ながらの、映画でイイメージする通りのロッキング・チェアです。
ケイ・スターさんの本作を「今日の1枚」で取り上げたのは、2005年10月23日のことでした。その際に私は「明るい声なのですが、妖しさが全く無い」とし、ジャズ歌手向きではないとの感想を書きました。酷いことを書いたものです。
今回の「つまみ食い」では、古びたロッキング・チェアに無理な姿勢で、しかし笑顔で座っているケイさんの歌を褒めてみたいです。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月17日(水)07時46分38秒
  さてロザリオさんの「イス ジャケ」作品。
憂いの表現が鮮やかな内容です。フィル・ウッズを文学青年にした感じです。基本はトリオ、それに曲によりピアノとアコーディオンが加わっています。今回聴いて気に入ったのは、ピアノとアコーディオンの両方が加わった「I Remember Astor」での密やかな囁き、そしてトリオでの「London By Night」での能動的な演奏でした。
本作以降も活発な活動のロザリオさん、今やイタリアを代表するサックス奏者のロザリオさんの姿を、この作品で確認することができます。
ロザリオさんは2016年の横濱ジャズプロムナードに出演していましたが、私は他のプログラムに顔を出したので、生ロザリオに接することが出来ませんでした。今回のつまみ食いで、それを深く後悔しました。



参考資料「Brutus Casa特別編集 超・椅子大全!」東京:株式会社マガジンハウス発行、2005年
(文中ではイス資料と表記)
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月16日(火)07時47分16秒
  その前に、この作品が録音された2004年4月12日(月)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「イラク人質解放難航、犯人側が釈放声明 24時間内実現せず、政府 救出に全力」
読売「邦人救出進展せず、24時間内解放 期限過ぎる、政府 早期解決全力」
朝日「人質解放 動きが停滞、犯人側声明 24時間過ぎる、政府 情報確認急ぐ」

4月7日に34歳、32歳、18歳の3名が誘拐され、4月17日に3名が解放されました。この最中の14日に別の日本人2名が誘拐され、17日に解放されました。この2名は、渡辺修孝氏と安田純平氏です。


ではこの4月12日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・12面に「アメリカ健聞」というコラムがあり、この日は「スナック菓子だらけの学校」との見出しでした。アメリカでは学校内にスナック菓子を売る売店と自販機があり、家庭で肥満への対応をしても無駄との内容です。
・1面にシガリオの広告があり、「玄米香琲、ブラックジンガー」という商品を宣伝しています。この会社は1998年に設立され、現在に至るまで玄米を中心にした食品を扱っています。ブラックジンガーは今でも同社の主力商品のようです。
・TV欄 テレ東 22:00の新葉組は「快適!住まいるナビ」で、この日は「理想の田舎暮らし」とのテーマです。この番組は半年で終了しましたが、レギュラー出演者は、薬丸裕英、藤村俊二、南野陽子と豪華なものでした。この日のテーマの田舎暮らしですが、最近の情報番組では「こんなはずではなかった、田舎暮らし」とのものが多いですね。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月15日(月)07時37分20秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の2枚目は、Rosario Giuliani の More Than Ever、2004年4月12日の録音です。
イス資料では明確に椅子の分類を示していませんが、椅子に関するwebページを見るところ、椅子は9種類に分けられるようです。その一つが「スツール」であり、背もたれのない簡易的な椅子のことです。脚の長さや座面により幾つものタイプのスツールがあり、中には高級感あるものもあります。
イタリア出身のアルト奏者ロザリオ・ジュリアーニさんの作品ジャケにあるスツールは、「簡易的な椅子」の代表的なものです。ちょいと腰を掛けたくなる場面に置いてあり、知らずのうちに重宝している椅子であります。
「今日の1枚」で本作を取り上げたのは2005年2月26日のことで、その際には「輝きある彼の音色に、凄みが加わった演奏」との感想を述べました。他にはゲスト参加のアコーディオン奏者との演奏について、そしてロザリオさんが演奏するアルトとソプラノの音色についても感想を述べていました。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月14日(日)07時39分36秒
  さてラヴァさんとボラーニさんの「イス ジャケ」作品。
豊かな響きのホールでの、残響多めとも感じましたが、それを上手く活かしてのレコーディングです。それが二人の美しい響きあいを鮮麗にしています。注意深く聴けば色んなタイプの曲を演奏しています。二人のオリジナル曲が中心ですが、カルロス・ジョビンの2曲も含まれています。それらが同じ着彩で演奏されていますが、一方で時に見せる二人の切り込みにハッとさせられる場面があります。
私の日常での中には存在し難い作品ですが、時に光った存在になる作品であります。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月13日(土)07時51分38秒
  その前に、この作品が録音された2006年11月1日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「6ヶ国協議 近く再開、米中朝が合意、北京で非公式高官協議、金融制裁で作業部会」

読売「北朝鮮6ヶ国復帰、無条件、月内にも非公式会合、米中と合意」

朝日「6者協議 今月にも再開、中米朝が非公式協議、金融制裁 作業部会設置も」

ここで書かれているのは第5回会合のことで、この年の12月18日から5日間にわたり北京で行われました。次回協議を早く開くとの取り決めし、この第5回の続きは翌年の2月8日から北京で行われ、13日には共同声明を発表されました。しかしながらその約束は守られないままでした。



ではこの11月1日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・11面経済面に「明星食品がTOB反対、株主利益に合致せず」との見出しがあります。東証2部上場会社であった明星食品に、米系投資ファンド スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドがTOBを仕掛けたことに対する、明星食品側の対応です。
この騒動は、日清食品が「白馬の騎士」となり、翌月の15日に日清食品の明星食品に対する友好的TOBが成功しました。
・27面下に野村證券の広告があり、「株券電子化に万全の準備」との宣伝文句があります。そこには三遊亭楽太郎(今の6代目圓楽)・桂歌丸・林家木久蔵(今の木久扇)3師匠の写真があり、電子化への一言が載っています。
・TV欄 TBS 22:00から「世界バリバリショー」という番組があり、この日は「卵かけしょうゆ社長の夕食は卵かけご飯か?」との内容でした。世界バリバリショーとはバラエティ・クイズ番組で、島田紳助が司会を務めていました。しかしこの日のテーマを見ますと、ネタ集めに苦労していたようですね。
 

9度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月12日(金)07時46分26秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。
(マイク ジャケもまだ続きます)


「イス ジャケ」作品の1枚目は、Enrico Rava - Stefano Bollani の The Third Man、2006年11月1日の録音です。(年月はジャケ情報、日は決め打ち)
今まで2358枚のジャズ作品を取り上げてきた「今日の1枚」の中で、ピアニストがリーダーの作品は701枚あり、比率は29.7%であります。また歌手と分類した中にピアノ弾き語りの人もおり、それを加味すれば、ピアノ奏者比率はほぼ30%とも言えるでしょう。
今回の「つまみ食い」は「イス ジャケ」であります。「今日の1枚」では30%の作品がピアノ弾きなので、ピアノを演奏している姿をジャケットにしたものが多くなります。そのジャケットには、ピアノ椅子が映ることになります。
イス資料では、ピアノ椅子に触れていません。ネットで調べますと、ピアノ椅子には二つの分類があり、背もたれ無しと有りの2種類です。私は背もたれ無しのピアノ椅子の種類を知りたかったのですが、それに触れているページは見当たりませんでした。
スイスのコンサート・ホールの舞台でラヴァさんとボラーニさんが向かい合っているモノクロ・ジャケットには、ピアノ椅子が写っています。私がイメージする典型的なピアノ椅子に、ボラーニさんは低めに椅子を調整して座っています。
2009年5月31日に本作品を「今日の1枚」で取り上げた際には、演奏の美しさを伝えながら、「私の好みとは違ったところに需要がある作品」と感想を述べておりました。好みの枝葉の部分は、その時々で移ろうもの。今回の「つまみ食い」ではどのような感想になるのでしょうか。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月11日(木)07時32分41秒
  昨日の1枚は、Don Pullen の Milano Strut。
ドン・ピューレンのピアノ演奏ですから、まさに打楽器。打楽器のぶつかり合いの中に、夜の都会の足並みが浮かび上がる演奏を聴かせて居ます。それは、1970年代を象徴する二人の気骨の激闘です。
その中にあるタイトル曲ではピューレンはオルガン演奏ですし、曲調も演奏も、これまたピューレンの代名詞でもある哀調であります。この曲だけでみれば、本当に素晴らしいもの。ピューレンの名場面といっても良い出来です。
しかしながら、この曲でアルバムの統一感がプツンと切れてます。この曲で、しかし他の曲同様に打楽器の激闘で演奏したならばと思いながら、本作を聴き終えました。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月10日(水)08時02分25秒
  今日の1枚は、Don Pullen の Milano Strut、Black Saint原盤、1978年12月の録音です。
ドン・ピューレンは様々なフォーマットでの演奏に挑み、1970年代から亡くなる1990年代前半まで精力的に活動し、この時代を代表するジャズ・ピアニストと言えます。
今日取り上げる作品は、打楽器のドン・モイエとのデュオ作品です。全4曲、ピューレン作です。


昨日の1枚は、Oliver Lake の Clevont Fitzhubert。
各メンバーの結合具合が上り坂の時点でのスタジオ録音だと、感じました。各曲は特徴を持ちながら、通じ合うものがあります。それを各メンバーの個性ある演奏と一体感、これが両立した演奏です。1970年代に模索してきたことがここに結合し、1980年代に進むべき道を示している作品です。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月 9日(火)07時27分44秒
  今日の1枚は、Oliver Lake の Clevont Fitzhubert、Black Saint原盤、1981年4月の録音です。
オリバー・レイクの、ベース抜きのカルテットでの作品です。前作と思われる「Prophet」(2018/12/10掲載)から、ベースを抜いたメンバーでの録音です。
オリバー・レイクが描いたジャケットは、人間の顔なのでしょうか。アルバム名はオリバーの親友のなとのことです。


昨日の1枚は、Anthony Braxton の Four Compositions (Quartet) 1984。
ピアノが入ることによって、自然にアンソニー・ブラクストンの世界に入っていけます。その世界は柔軟に展開していくリズムに、メロディが常に最良の視点を模索していくものです。私にはこの分かったようで分かってないコメント程度のこの作品への理解度ですが、感じる点が多々ある作品です。いつもこの世界に浸りたい訳ではありませんが、時にこの世界に入り込むと、居心地の悪さと享楽が重なる、不思議な気分にさせてくれます。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月 8日(月)07時40分30秒
  今日の1枚は、Anthony Braxton の Four Compositions (Quartet) 1984、Black Saint原盤、1984年9月の録音です。
アンソニー・ブラクストンの「Compositions」シリーズの第2作目です。1作目(2018/12/8掲載)はピアノレスでトロンボーンが参加したカルテットでしたが、今回はトロンボーンが抜けて、ピアノのMarilyn Crispell が参加してのカルテットです。
このピアニストのマリリン・クリスペルはアンソニー・ブラクストンとはお馴染みの方なので、リーダー作も多く発表してます。しかし私は彼女の作品には縁がなく、「今日の1枚」でも取り上げたことが無い方です。



昨日の1枚は、Julius Hemphill の Flat-Out Jump Suite。
ベースとドラムがラフスケッチし、そこにジュリアス・ヘンフィルとオル・ダラが色彩を加えていくという、演奏の進行です。実験的な要素たっぷりなので、聴く方の集中力が続かない場面も多々ありますが、所々の煽情的な場面に目を覚まします。全体が突き進んでいく場面が多くあればと思いながら、演奏を聞き終えました。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月 7日(日)07時44分10秒
  今日の1枚は、Julius Hemphill の Flat-Out Jump Suite、Black Saint原盤、1980年6月の録音です。
ジュリアス・ヘンフィル(fl,ss)がオル・ダラ(tp)を加えて作った作品です。チェロにはヘンフィルと度々演奏いているAbdul Wadud、そしてWarren Smithがパーカッションを担当しています。
この作品が新譜として発売されてから3年後ほどの時期は、私はエサ箱を漁っていた時期でした。しかし、このジャケには見覚えなしです。この作品に手を出す人がいなく中古流通が無かったのか、内容が素晴らしく手放す人が居なかったのでしょうか。


昨日の1枚は、Mal Waldron - Steve Lacy の Sempre Amore。
レイシーの乾いたソプラノと、ほどほどの湿り気のマルのピアノが、綺麗に響き合っています。エリントン楽団の曲の持ち味を活かすという枠組みのなかで、上手い具合に二人の個性が繋がってます。
アルバム・タイトルの曲はイタリア語で「いつも愛する」との意味ですが、エリントン愛好家の方々にとっては有名曲魔のでしょうが、私には縁が薄い曲です。太陽の反射が似合う湖畔での優しい時間帯のような気配を、二人は表現しています。二人は常にエリントンを愛しているのだろうなと思いながら、聴き終えました。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月 6日(土)08時03分37秒
  今日の1枚は、Mal Waldron - Steve Lacy の Sempre Amore、Soul Note原盤、1986年2月の録音です。
マルとレイシーの共演作は1958年から20枚ほどあり、二人のデュオ作品は1981年から10枚ほどあるようです。私がジャズを聴き始めた時は二人のデュオ活動が始まった時と重なるのですが、渋谷のジャズ盤専門店の新譜コーナーには毎月そんな作品が飾ってあったような記憶があります。もちろん毎月新譜発売などは無かったのでしょうが、本当に多かった記憶です。この二人のデュオについての私の思い出話は、かつてこの「今日の1枚」で書きましたので、今日は違うお話を。
「こういう作品は良い悪いで買うのではない。仮にコケた演奏ならばどういうコケ方なのか、そこを楽しみにして買うのだ」マルとレイシーの新譜を前にして、ジャズ盤専門店で交わされた会話の一コマです。この気持ちが理解できるまで私は10年以上かかりました。
本作品はミラノでのスタジオ録音で、エリントン楽団曲集です。



昨日の1枚は、Giorgio Gaslini の Graffiti。
フリー・ジャズのスタイルでの演奏なので、聴く方としては何を感じたかということになります。ガチャメチャになりそうながら演奏に肝があるのは、全体構成を考えているガスリー二の力と言えるでしょう。ときおり流れる自然な風を感じるピアノが、80分近い演奏を上手く方向付けしています。
さて演奏会場ですが、ミラノにある立派なオペラ劇場です。ここで演奏を聴いている方々の反応は、収録されている拍手の音量が小さくて分かりません。想像ですが、演奏中にバックに絵画なり写真を流していたのでは。そうでなければ、2000人超の収容人数と思われる会場では、この手の演奏は厳しいかと思います。とすると、そこにはミラノの街の日常風景、その中にはジャケットのような光景もあったのでは、等々と勝手な想像が頭を回りながら聴き終えました。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月 5日(金)07時47分52秒
  今日の1枚は、Giorgio Gaslini の Graffiti、Dischi Della Quercia原盤、1977年11月の録音です。
Gianluigi Trovesi(as,ss,bc)、Gianni Bedori(ts,ss)、Paolo Damiani(b)、Gianni Cazzola(d)、Luis Agudo(per) との録音で、LPでは2枚組で発売されたものです。
ゴミをぶちまけても、題名と作者を記せば「芸術」となってしまいます。アルバム・タイトルの意味はウィキペディアによれば、「エアロゾールアート (aerosol art) ともいい、スプレーやフェルトペンなどを使い、壁などに描かれた落書きのことである」です。これも、許可を取らずに(つまり違法)描いている人にとっては「芸術」なのでしょう。
ガスリー二がどのような思いでこのアルバム名にしたのか、このジャケにしたのか、そこら辺りを気に留めながら聴いてみます。Teatro Lirico でのライブです。


昨日の1枚は、Mobley, Cohn, Coltrane, Sims の Tenor Conclave。
それぞれの曲は聴きごたえがありますが、アルバムとしてはアップ・テンポ3曲の超スロー1曲、そして全てが長尺となっており、まとまりが悪く感じます。繰り返しますが演奏自体は良いのです。このセッションでアルバム1枚作るとの考えでレコーディング計画を立てていたならばと、切に感じます。
さてリーダー無しセッションですが、モブレーの名をトップにクレジットしています。しかしネットを見ますと、コルトレーンの名をトップにしているジャケットを見かけました。最近のCD盤でのことですが、それはどうなのと感じました。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月 4日(木)07時35分30秒
  今日の1枚は、Mobley, Cohn, Coltrane, Sims の Tenor Conclave、Prestige原盤、1956年9月の録音です。
2005年12月25日に「今日の1枚」で、トランペット奏者ブライアン・リンチの作品を取り上げたのですが、そのタイトルが「Conclave」でした。その際に本作について触れようとしたのですが、いずれ「今日の1枚」に掲載してからとしたのですが、そんなことから早くも14年近くが経ってしまいました。
さて本作は、プレスティッジお得意のリーダー無しのジャム・セッションなのですが、それにしてもアル&ズートの参加の経緯が分かりません。「今日のコルトレーン」で本セッションを取り上げた際に幾つもの資料を調べましたが、その経緯はどの資料にもありませんでした。
この4人のテナー・サックスを、今日は楽しんでみます。


昨日の1枚は、Sonny Rollins の Tenor Madness。
タイトル曲以外の4曲、つまりカルテットでの4曲には、不満が残る内容です。控えめなロリンズ節ですし、リズム陣の良さも活かし切っていないです。ガーランドのブロック・コードの美しさと、ロリンズ節の男気がぶつかり合えば、素敵な演奏となったことでしょう。
コルトレーンとの一戦に備えた準備運動、というのは勘ぐった見方なのでしょうかね。
こう考えると、何故にボブ・ワインストックはロリンズとコルトレーンのぶつかり合いで本作を計画しなかったのかとの疑問になります。そこはやはり、人気者ロリンズはワン・ホーンで作りたい、或いは2管ならばトランペットで、との考えがあったのでしょう。ボブは深く考えていなかったとも思うのですが、これはあまりにも失礼なこと。
しかし全曲がコルトレーンとの共演だったならば、名盤となっていたことでしょう。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月 3日(水)07時30分59秒
  今日の1枚は、Sonny Rollins の Tenor Madness、Prestige原盤、1956年5月の録音です。
この「今日の1枚」では、24枚のロリンズの作品を取り上げてきました。その中で本作と同じ1956年録音の作品は4枚あり、どれもプレスティッジへの吹き込みであり、それも味わいあるものです。本来ならば本作品は真っ先に「今日の1枚」で取り上て然るべきなのですが、コルトレーン関係作品ということで、今回となりました。
「コルトレーンとのレコーディングを狙っていたロリンズは、マイルス・バンドのリズム陣でレコーディングすればコルトレーンも付いて来て、そこにチャンスがあるのではと計画した」との説を、私は一般的な説よりも信じたいです。詳しくは「今日のコルトレーン」を参照願います。
コルトレーンとの曲の他には、カルテットで4曲演奏している作品です。



昨日の1枚は、The Elmo Hope Sextet の Informal Jazz。
ホープ作の両面トップの曲は、どちらもアップテンポ演奏です。それに続くA面のスタンダードは「Polka Dots And Moonbeams」でスロー・テンポですので、ホープ作の曲との対比でも楽しめる公正です。一方のB面では、スタンダードの「Avalon」をアップテンポで演奏しています。ここをスローなスタンダードにしていれば、A面同様に興味が湧く構成となったでしょう。そうなっていたならば、作品内容自体で人気盤になっていたかなと、感じました。
若さあふれる3人のホーン陣については、「今日のコルトレーン」での感想をお読み下さい。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月 2日(火)07時34分47秒
  今日の1枚は、The Elmo Hope Sextet の Informal Jazz、Prestige原盤、1956年5月の録音です。
エルモ・ホープは名前の通っているジャズ・ピアニストですが、地味な存在であります。ウィキペディアによれば彼の活動時期は3つに区分され、最初は1953年にNYに進出しての活動。そして薬物使用のためキャバレー・カードを没収されて西海岸に移った1957年からのもの。最後が1961年に再びNYに戻ったものの薬物で短期間投獄されて、満足な活動ができなかった時期。最後には薬物過剰摂取で1967年に急死しました。
「今日の1枚」では彼の作品を3枚取り上げてきましたが、それらは上記3期間それぞれで録音されたものでした。そんな彼の作品で知名度はトップの本作を、「今日のコルトレーン」開始によりようやく掲載できるようになりました。
ドナルド・バード、モブレー、コルトレーン、チェンバース、そしてフィリー・ジョーとの録音です。この作品はオリジナル盤市場で高値取引されていますが、その理由はプレスティッジ初期モノということでの数の少なさ、そして参加メンバーによるものです。残念ながら、エルモ・ホープ作品が理由での高値とは、言えない状況です。
ホープ作の曲とスタンダードの組みわせで、A面とB面が構成されています。


昨日の1枚は、The New Miles Davis Quintetの Miles。
各曲については、「今日のコルトレーン」でのコメントをご覧下さい。ここではコルトレーン抜きで演奏された「There Is No Greater Love」について、少し触れます。
この曲は作曲家でありバンド・リーダーであったアイシャム・ジョーンズが作ったラブ・ソングで、ダイナ・ワシントンの熱唱で知られており、また多くのジャズマンが取り上げてきた曲です。本作品での演奏は、スローでのマイルスのミュートの美しさとスリル感を存分に楽しめるものです。そこにガーランドのブロック・コードでの甘い響きも加わるのですから、言うことなしの演奏です。ここにコルトレーンも加わった演奏も聴きたいと思うのですが、マイルスはこの曲は俺一人でとの狙いがあったのでしょう。
この作品の白眉はやはり、スロでーのミュート・トランペットの演奏の存在感に惹かれる、A面最初の2曲となります。そこで感じたのですが、1曲はB面冒頭に配置したら、アルバム全体として聴きごたえが上がったのでは。そんな事を感じながら、実際にその順番で聴き返してみましたが、なかなかでしたよ。
このセッションでのコルトレーンの演奏について批判する向きもあるのですが、私にとってはプレスティッジでのこのマイルス・バンドの演奏は、全て輝いているものです。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 4月 1日(月)07時49分47秒
  今日の1枚は、The New Miles Davis Quintet の Miles、Prestige原盤、1955年11月の録音です。
1950年代に入ったマイルスは、麻薬の問題もあり不遇でありましたが、そんな彼に声を掛けたのがプレスティッジ率いるボブ・ワインストックでした。レコーディングの機会を得たマイルスは音楽活動を続け、麻薬からも足を洗い、ニューポート・ジャズ祭での好評を受け、大手CBSから契約を持ち掛けられました。マイルスはプレスティッジにどれほど恩義を感じていたかは分かりませんが、CBSとの契約に飛びつきました。そして結成したマイルス・バンドが、コルトレーン,ガーランド,チェンバース,そしてフィリー・ジョーとのクインテットでした。
「ing四部作」となったマラソン・セッション(1956年5月11日と10月26日)はジャズ界の語り草ですが、その半年前の1955年11月16日のセッションを含めて、マラソン・セッションとする見方もあります。
本作品は、1955年11月16日のセッションで演奏された6曲が、全て収録されています。A面では、セッション中盤で演奏された2曲「Just Squeeze Me」と「There Is No Greater Love」、共にマイルスがミュート・トランペットで吹いたスロー・ナンバーが並んでいます。そしてアップ・テンポの「How Am I To Know」をオープン・トランペットで吹いてA面が終了します。
B面に移ると、「S'posin'」「The Theme」「Stablemates」の3曲が続きますが、スロー・テンポの曲はなく、ミュートで1曲、オープンで2曲とマイルスは演奏しています。
この作品は俗に「小川のマイルス」と呼ばれています。しかしジャケを見ると、小川というより運河と思えるものです。そしてその写真は、郷愁を覚えるものではありません。適当な写真で誤魔化したというのが私の感想であり、ブルー・ノートとは大違いだなと思います。
しかしながら新しいマイルス・バンドの誕生を告げる作品を、今日は聴いてみます。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 3月29日(金)07時45分57秒
  今日のコルトレーン

19561130-06
Romas (Tadd Dameron)
(6分53秒)


【この曲、この演奏】
資料06に掲載されているボブ・ワインストック手書きのログ・ブックには、この曲の演奏時間が7分45秒と書かれています。レコード化する際に50秒削った編集をしたのですが、その理由については、資料06を含め言及している資料は見当たりませんでした。
演奏は粘りっこいブルース、アーシーな演奏です。コルトレーンの演奏は、この粘りに魅力が冴えております。そしてここでの演奏で味わいあるのは、ダメロンのモンク風ピアノです。このブルース曲をピアノ演奏で重厚感あるものにしています。しかしコルトレーンのソロを挟んでの2回目のダメロンのソロでは、この演奏スタイルが食傷気味に感じます。
さて50秒削りなのですが、聴く限りでは編集点は分かりませんでしたが、想像するに後半のダメロン・ソロで何らかの編集を入れたのでしょう。



【エピソード、スティール牧師のコミュニティ・バンドでのコルトレーン】
スティール牧師のコミュニティ・バンドでのコルトレーンを、資料01から要約します。
第一回リハーサルに家の手伝いで参加できなかったコルトレーンは、二回目に顔を出すと、何とアルト・サックスが一台残っており、アルトでやれるところまでやろうと決心した。
この時のコルトレーンは13歳であり、まだ気まぐれな興味の対象であった。
ある日のこと、クラリネット奏者が参加できなくなり、コルトレーンは「一度でいいからこんな素敵な楽器を持ってみたい」とスティール牧師にお願いした。牧師はコルトレーンの輝く真剣な眼差しに心を動かされた。牧師はコルトレーンがいつも早い時間にけて、また一番遅くまで練習していたことを思い出した。試しにこの少年にクラリネットを吹かせても、神様の罰も当たらないであろうと考え、コルトレーンにクラリネットを渡したのであった。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 3月28日(木)07時40分33秒
  今日のコルトレーン

19561130-05
On A Misty Night (Tadd Dameron)
(6分22秒)

【この曲、この演奏】
周囲を癒す、洗練された男性が軽やかに踊っている様子が浮かんでくる曲で、ダメロンの作曲センスの良さを感じる曲です。
コルトレーンはこのメロディの演奏で腰を引いたような感じがしますが、ソロに入ると曲の雰囲気を壊さない範囲で力の入った演奏をしています。それを上手くサポートするダメロンのピアノは、器の大きさを感じるものです。
もう1テイク録っていればとの思いがありますが、これはこれで良しでしょう。


【エピソード、スティール牧師の地域での音楽貢献】
聖スティーブン派では、日曜の午前中と火曜の夜には黒人霊歌から流行歌までのさまざまな曲が歌われた。日曜学校に利用される地下室には毎週火曜日になると同じ顔ぶれの生徒たちが集まって、コミュニティ・バンドのリハーサルを中心にしたスティール牧師の音楽指導を受けるのであった。牧師自身もミュージシャンとしてクラリネットを演奏したが、ハイ・ポイントの黒人地域社会が、急速に近づいている第二次世界大戦の不吉な震動におびえているとき、人々が一番必要としているのは個性的で優れた音楽しかないと思い込んでいた。その必要を満たすチャンスは、彼が指導しているボーイ・スカウトの優れた若者たちを再組織し自分の指導下におくことであった。
牧師の指導方法はグループ指導であり、個人レッスンはしなかった。ただ個々の楽器の教則本を持っていたので、正しい指使いを教えることはあったようだ。
また牧師はジャズは好きではなく、クラシックも好きではなかった。牧師が考えていたコミュニティ・バンドで取り上げる曲は、シンプルな音楽、例えば「スーザの行進曲」のような基本的なバンド音楽か、教会の聖歌集にあるよく知られた黒人霊歌であった。(資料01)
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 3月27日(水)07時32分6秒
  今日のコルトレーン

19561130-04
Super Jet (Tadd Dameron)
(5分54秒)


【この曲、この演奏】
「ジェット機を超えるもの」とタイトルを解釈しましたが、字引を開きますと「jet」には「噴出する」との意味がありました。さらに「jet」には「黒玉色、漆黒」の意味もあるのです。「黒玉色、漆黒」はこれ以上ないほどの黒色なのですが、それを超えるというのがこの曲名が意味するものなのでしょうか。
資料06に、興味深いものが掲載されています。ボブ・ワインストック手書きの当セッションのログ・ブックなのですが、この曲は「HI TRANE」と書かれています。それに取り消し線を引き、下に「Super Jet」と書いております。「ハイ、トレーン」とは深読みのしようがない直接的な題名ですので、ダメロンがコルトレーンの存在を考えて書いた曲なのでしょう。
演奏はアップ・テンポでブロー・アップし合う、刺激的な演奏が楽しめるものです。



【エピソード、スティール牧師の下での演奏】
「ジョンと私は、スティール牧師のコミュニティ・バンドで一緒に演奏した。二人ともアルト・サックスを手にして並び、演奏に参加した。スティール牧師はわれわれのスカウト隊長であったので、バンド結成のときにボーイ・スカウト隊全部を最初にバンドに入れようとしたのだ」
ジェームズ・キンザー

「スティール牧師がジョンをクラリネット奏者に転向させたとき、私はジョンの隣にすわってアルト・サックスを演奏していた。牧師は何本かの余分なクラリネットを持っていたのだが、バンドの最高の演奏者にしかそれを吹かしてくれなかったのである。ジョンは手渡されたクラリネットを早速試しに吹いてみて気に入ったようだった。彼はクラリネット曲として作曲された楽譜を買ったが、それは当時流行していた<二本の青い蘭の夢>だった。二、三週間後、彼はその曲を一生節ごとに演奏していた。それはアーティ・ショーの編曲で、ショー自身がクラリネットを演奏する曲だった。ジョンがその曲を演奏してさえいれば、彼がどっちの方からやってくるかがすぐわかったくらいだ」
ジョン・イングラム
(以上、資料01より)
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 3月26日(火)07時38分52秒
  さてリタさんの「マイク ジャケ」作品。
爆発ドラムではなく、スネアやハイハットの音がリタさんの歌を刺激し、そして刺激し合い素敵なライブになっています。私にはドラムの演奏技術に云々言えませんが、クラークさんの演奏は各音が気持ち良くスリリングなものです。
アップテンポの曲では鮮やかに、スローでは心憎く決めているクラークさんの演奏に酔いながら、改めてリタさんの本作の良さに気付きました。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 3月25日(月)07時42分59秒
  その前に、この作品が録音された1961年10月13日(金)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「石炭救済、通産省、対策急ぐ、まず金融と運賃、中小炭鉱から始める」
日本の石炭の需要のピークはこの1961年とウィキペディアにありますが、既にこの記事の時期には石炭需要の減速が見えていたとのことなのでしょう。
見出しにある「運賃」とは国鉄運賃のことです。大口需要者への運賃は、石炭価格の重要な構成要因ですので、この国鉄価格について石炭業界のよくしてあげましょうとの救済策のようです。
炭労大行進なるものが福岡と札幌を出発し、この記事の時はもうすぐ東京入りする時でした。それが政府と国会を動かしたとのことです。

読売「核停協定先議を、岡崎代表、米英案を支持、国連政治委」
完全軍縮の議論よりも、核実験停止を先に議論すべきとのものです。インドは「今すぐ実験をやめる」という主張をしていましたが、これとは異にする米英案を日本は支持したとのことです。
インドは1974年に核実験を行い、核保有国となりました。「最貧国の核武装」と世界で話題になったのですが、この記事の1961年に世界は核実験を直ぐにやめる、そして核撤廃に繋げるとのインドの主張を「望ましいが本質的なものでない」と退けずに真剣に議論していたならば、その後の状況は変わったのかもしれません。

朝日「きょう非公式会談、賠償再検討、ビルマ申し入れで」
現在のミャンマーであるビルマと日本間の賠償協定は1955年に発効となり、1965年までの10年間に総額2億ドルの生産物および役務を賠償として供与するとのものでした。この記事は、その10年の中間地点においての少しの見直しを意味するものです。



ではこの10月13日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・3面下に「ニュージーランドで死刑を廃止」との、小さな記事があります。ニュージーランドでは1941年に死刑廃止となりましたが1950年に復活、そして改めて廃止にするとのものです。そして死刑廃止は今でもニュージーランドで続いています。
・9面に富士重工業の広告があり、洒落たデザインのスバル360の写真が掲載されています。1958年に発売された人気車ですが、この広告では新郎新婦がスバル360に乗り込もうとしている写真を使い、「スバルでハネムーン」との宣伝文句を付けています。軽自動車でのハネムーンは流石に厳しいのではと、私は感じました。
・TV欄 NET 12:45から「水道完備・ガス見込」との番組があります。その内容は「いまからでも遅くない」というものです。私は情報番組かと思ったのですが、webで調べてみたら3年間続いた帯ドラマでした。ウィキペディアに寄ればその内容は、「物語は新興住宅地。上下水道の整備は進んだが、都市ガスは「開通見込み」だけであり、実際にはまだガスが通ってないという状況にある中の住宅地の住民の人間模様を描いたホームコメディー」とのものです。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 3月24日(日)07時42分27秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の20枚目は、Rita Reys の Jazz Pictures、1961年10月13日です。(2度目なので録音日の翌日)
「つまみ食い」2度目の登場となる、リタさんのライブ・アルバムです。
ジャケには主役のリタさん、ピム・ヤコブス・トリオの方々、しかしながら真ん中にいるケニー・クラークの存在感が光っています。また「つまみ食い」テーマのマイクは、クラークさんのドラム・セット用であります。
さてマイク資料でこのマイクの特定を試みたのですが、ノイマンU47やUM57、ペルーソ22 47
SEなどと似ていますが、細部で違うもので、特定には至らずでした。
今回の「つまみ食い」では、クラークさんのドラムを中心に聴いてみます。1999年8月30日の「今日の1枚」では、クラークさんの演奏ついて「彼女の歌を決して邪魔することなく、しかし歯切れの良いドラムを随所で披露」と私は感想を述べましたが、それから20年近く経過した今ではどのような感想になるのでしょうか。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 3月23日(土)07時47分13秒
  さてロリンズさんの「マイク ジャケ」作品。
昨年の「Just In Time が収録されている作品をつまみ食い」で、しっかりと本作に向き合った感想を書いておりました。ロリンズ節を堪能できる作品であります。
しかし2006年8月24日に、あれほど酷いことを書いたのかですが、心当たりがあります。当時は3度目の海外駐在から帰任する直前でした。大きな案件を抱えての後任への引き継ぎ、自分の体調、帰任してからの不動産の購入に悩みながら、連日の宴席を抱えている時期でした。そんな集中力が無い状態で本作を聴いて、集中力の無さをロリンズさんの演奏に転化していたのでした。「今日の1枚」は、その時に聴いた感想を素直に書くことをモットーにしておりますので、その意味ではモットーに沿った感想とも言えるのでしょう。
2度目のつまみ食いの今回も、U47がキャッチしたロリンズさんの演奏を楽しみました。トリオ編成かと思う部分が多く、「トリオでのロリンズ」の魅力を堪能できるのですが、本作はソニクラ入りのカルテット編成です。もっとソニクラの出番があったならば、さらに素敵な作品になったのであろうと感じながら、聴き終えました。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 3月22日(金)07時40分30秒
  その前に、この作品が録音された1957年6月12日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「食管制度改革の方向、臨時食管調査会が答申、二重米価を拝す、麦価格は弾力的、各種奨励金は整理」

読売「石一〇、一七九円、生産価格、米価政府案ほぼ決まる、食管赤字48億円に圧縮」

朝日「国際収支悪化をどうする、総合策 14日決定へ、財引き締めを中心に、五顧問、岸首相に進言」
高碕達之助、一万田尚登、太田正孝、賀屋興宣、北村徳太郎の五名です。大蔵出身、銀行出身の政治家で、当時の自民党の大御所たちです。


ではこの6月12日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・4面スポーツ面に「朝日新聞の共催従来通り、高校野球大会」との小さな見出しがあります。昨年100回を迎えた夏の高校野球は、朝日新聞の主催で行われてきました。この1955年のこの記事は、「第一回高校スポーツ中央審議会」で、朝日新聞主催の是非を議論し、従来通りとの決議になったのでした。これは文部省通達「高校競技会を教育団体、スポーツ団体以外の団体に主催させるかどうか」に対して開かれた会議とのことです。
・9面社会面に「衣類 虫よけの王 ホドヂン」との広告があり、「ホドヂンは天下一品です」との強気の宣伝文があります。会社名はなく、「物は信用と効果、実質を御買い下さい」と書かれています。webでこの「ホドヂン」を調べたところ、その容器やチラシ類を掲載しているサイトがありましたが、詳しく書かれてページはありませんでした。金星商會から昭和11年には発売されていたとのことです。
・TV欄 KRテレビ20:30から「密林の女王」という番組が放送されており、この日は「ラジウムの行方」という題でした。webで調べると、映画に「ターザンと密林の女王」というのがありましたが、この「密林の女王」に関する情報は得られませんでした。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 3月21日(木)07時44分26秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の19枚目は、Sonny Rollins の The Sound Of Sonny、1957年6月12日の録音です。
サックスと貝を押さえるロリンズさんの左手が迫力のジャケですが、チューブマイクのノイマンU47にも圧倒されるジャケです。
2006年8月24日に本作を「今日の1枚」で取り上げた際には、私は「よく言えば、リラックスしたロリンズ。悪く言えば、集中力のないロリンズ」と申してしまいました。駐在先の香港から帰任する直前だった当時の感想を反省しながら、今日はリバーサイドへの第1作である本作を聴いて見ます。
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 3月20日(水)07時28分33秒
  さてエリントンさんの「マイク ジャケ」作品。
ハンマーがミュージックワイヤーを叩く瞬間、ベースの弦の躍動、スネアとハイアットの鼓動、こんな至近弾を浴びているような気分になる演奏です。
これを聴いて、ロックバンドのザ・フーの演奏を思い出しました。好き勝手に演奏するギター、ドラム、そしてベース。しかしそれらは刺激的な塊になっています。40年近く前のラジオである方が、「フーは全員がいつもソロ演奏している」と言っていました。
このエリントンさんの作品、「全員がいつもソロ演奏している」演奏なのです。それでいながら名演となるのは、偉大な3人だからなのでしょうし、一期一会を大事にして録音に望んだエリントンさんの力なのでしょう。
こんな演奏はスロー・ナンバーでも発揮されています。「Fleurette Africaine」での3人の演奏に聴き入りました。


参考資料「Sound Designer 2018年6月号 マイク読本」有限会社サウンド・デザイナー発行
(文中ではマイク資料と表記)
 

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