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17度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月15日(月)08時26分33秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「楽器ケース ジャケ」です。


「楽器ケース ジャケ」作品の2枚目は、Carlos Barretto の Impressoes、Groove原盤、1994年1月4日の録音です。(年はネット情報、月日は決め打ち)
街中でウッド・ベースを運んでいる人を一度だけ見かけましたが、それは実に大変そうでした。重さも大変でしょうけれど、あの大きさが運ぶのを大変そうに見せています。
本作ジャケのウッド・ベースのケースが写っている小さな写真をみると、車からスタジオに運び入れるためにベースを押しているようです。この位ならば、大丈夫とのことなのでしょう。
さて本作の主役は、ベース奏者のカルロス・バレットさんです。2006年3月3日に本作を「今日の1枚に掲載した際にはネットから情報を得られませんでしたが、今ではウィキペディアに載っている方です。1957年ポルトガル生まれで、今までポルトガルに腰を据えて活動しているお方です。またその音楽活動は、幅広い分野に及んでいるようです。
12年前の私の本作への感想は「軽快なタッチで進んでいくベースとともに、ピアノが光と影を表現していきます。そして2管が、小鳥のように飛び交っている内容」というものでした。この手の書き方からすると、大して個性を感じなかった演奏と感じたのでしょう。
「楽器ケース ジャケでつまみ食い」という企画がなければ、再び本作に触れることはなかったと思います。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月14日(日)08時03分53秒
  さてブレイキーさんの「楽器ケース ジャケ」作品。
「つまみ食い」テーマなのですから、ドラムに注目して聴いておりました。ブレキーさん独特の派手さに手を叩くのは当然のことですが、曲の構成をドラム演奏によって微妙に操るブレイキーさんの姿に関心しました。その際には、ジャケでブレキーさんが腰をかけていたフロアタムの低音連打も効果的に機能しておりました。
やはりJMで音楽面でもバンドを纏めているのはブレイキーさんなのだと実感しました。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月13日(土)08時17分55秒
  その前に、この作品が録音された1958年12月17日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「1ー3月、金融 異例の緩和か、日銀貸出も低水準、公定歩合 再引下げ再燃?」
なべ底不況が1957年7月から1958年6月まで、岩戸景気が1958年7月から1961年12月までです。この新聞の時には景気回復局面だったのですが、掴んでいる数字ではまだそれが現れていなかったということなのでしょう。この新聞記事では資金需要が落ちている要因を、国際収支の大幅改善と不況による税収の吸い上げが少ないことだとしています。前者の理由ならば、輸出は増えていることになります。

読売「毛主席、1月に辞任、自ら再選断る、党中央委も同意、陳毅外交部長発表、党主席にとどまる、引責 失脚あり得ぬ、神格化避け集団指導へ、香港筋見解」
朝日「毛沢東氏、国家主席退く、一月再選を辞退、中共中央委で了承」
毛氏は1959年4月に国家主席の座を劉少奇に譲りました。これは毛氏の大躍進政策の責任を取ってのこととされています。従って、読売と朝日のトップ記事の意味では、毛氏は辞任とはなっておりません。


ではこの12月17日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・5面に「汚される観光地、落書きに泣く国宝、珍獣や植物もさんざん」との記事があります。落書きされた国宝の例として、日光東照宮の落書きが写真つきで取り上げられています。また八戸市舞島の海ネコの被害として、ヒナや卵のある地域を立入禁止としていたのに、金網を破って人がなだれ込み、踏み荒らしたと書いてあります。
この手のことは、戦争直後から今に至るまで、観光地を悩ませていることなのです。
・最終面にビューティカメラ社の広告があります。「新発売 オートエクスポージャーカメラ誕生、発売近し」として、「ビューテイLM」というカメラを宣伝しています。先ずはビューティカメラという会社については、ネットから情報を得られませんでした。個人運営のページに、「ビューテイLM」は個人ページに情報があり、1959年の発売となっています。太陽堂光機という会社が1957年にビューティカメラに変更したようとの説明もありました。
因みに広告にある「ビューテイLM」とは私の写し間違いではありません。
・TV欄NHKからの料理番組は「塩サケ一尾の使い分け」との内容です。私は今から30数年前の12月に、大手物流会社の配送センターでアルバイトをしておりました。お歳暮時期の仕分け要因としてです。見ただけで中身が分かる贈り物は、花と新巻鮭でした。この番組での「塩サケ」のことなのでしょう。確かにまるまる上手く調理して行くのは、慣れてない人には大変なことなので、この番組は多くの主婦にとって有益だったと思います。
因みに番組名なのですが、番組表には記載がありませんでした。読売も日経も同様です。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月12日(金)08時06分6秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「楽器ケース ジャケ」です。


「楽器ケース ジャケ」作品の1枚目は、Art Blakey's Jazz Messengers の 1958-Paris Olympia、1958年12月17日の録音です。
「今日の1枚からつまみ食い」企画は曲をテーマに、3年以上に渡り10曲185枚を掲載してきました。今月から暫くはジャケットをテーマにして、「つまみ食い」して行きます。2017年後半に私のこのサイト maharl.comのリニューアル作業を始めた時に、この「つまみ食い ジャケ編」のテーマになりそうなものを、リストアップしてました。合計103の項目をリストアップしたのですが、ジャケ編 初回は迷わず「楽器ケース ジャケ」です。
2007年11月7日にこのJMのパリ・ライブを「今日の1枚」で取り上げた際に、このジャケットが強く印象に残りました。その辺りのことは「今日の1枚」で書いたので、ここでは触れませんが、まだまだ空港セキュリティが穏やかな時代だったとの思いでした。
話変わりますが、毎年10月に土日二日間に渡り横浜はジャズで染まります。横濱ジャズプロムナードが行われるからです。自分のステージ1つだけに出演するミュージシャンもいますが、多くは幾つものステージを掛け持ちします。そんな掛け持ちミュージシャンは各会場を移動します。ドラム奏者の場合はてっきり会場備え付けのドラムを使うのかと思っていたら、しっかりとマイ・ドラムを使っています。結構な手間がかかるのかと、思っておりました。
話は横にそれましたが、パリまでマイ・ドラムを持ってきたジャケのブレイキーさん。裸のはタムタムでしょう。お尻を乗せているケースは。フロアタムなのでしょうか。では足を乗せているのは何なのか。音楽は聴き専の私には、分かりませんでした。
この作品を聴くのは2年前に「I Remember Clifford が収録されている作品」でつまみ食いして以来です。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月11日(木)07時39分13秒
  昨日の1枚は、Max Roach featuring Anthony Braxton。
ジャズの歴史に携わってきたローチは、この1970年代においても常に「何か」を求めてジャズに真摯に向き合っている様子が、本作から聴き取れます。ブラクストンの熱狂プレーの凄みも惚れますが、それとしっかりと組み合っているローチは流石であります。ローチのシンバルの「語り」は、その録音の良さも加わって、心に染み入りました。
 

21度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月10日(水)07時49分33秒
  今日の1枚は、Max Roach featuring Anthony Braxton の Birth And Rebirth、Black Saint原盤、1978年9月の録音です。
この作品をアンソニー・ブラクストンの存在で購入した方も多いと思います。またブラック・セイントから再発された盤を購入した方も多いと思います。
マックス・ローチが50歳を過ぎた1970年代半ばに、アーチー・シェップやセシル・テイラーなどといった方々と共演しており、ブラクストンもローチが共演相手に選んだ一人でした。
「生まれ、生まれ変わり」と題された本デュオ作品を、今日は聴いてみます。


昨日の1枚は、Oliver Lake の Holding Together。
オリバー・レイクのフルートが物語を語っているかのような演奏、そしてホプキンスのベースがしっかりと相手役を務めているタイトル曲が、印象深く心に残る作品です。フリー・ジャズとはいうのは、聴いていて絵が浮かんでくるかが重要なポイントと考えている私には、貴重な作品でございます。ホプキンスのギターがオーバーダブされていますが、そこも全く気にならず、素敵な効果となっています。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 9日(火)07時14分29秒
  今日の1枚は、Oliver Lake の Holding Together、Black Saint原盤、1976年3月の録音です。
「今日の1枚」でオリバー・レイクと言えば、リーダー作は1枚しか取り上げておりませんが、WSQでの活動で触れてきたアルト・サックス奏者です。
1970年代ジャズの輝かしい側面であるロフト・ジャズ・シーンで名を馳せたオリバーの、Michael Gregory Jackson(g),Fred Hopkins(b),そしてPaul Maddox(d)と録音した作品を今日は聴いてみます。


昨日の1枚は、Steve Lacy の The Flame。
ドラマ性が無い、一本調子、このような意見はそれはそれで正解でしょう。しかし、ジャズの進むべき道、ジャズの可能性を追い求めているレイシーの姿を捉えた作品であり、そこに存在感があることだと思います。メンバー二人は私には縁のない方ですが、この時代に頑張っていた実力者。そんなメンバーでのこのトリオは、音の刺激と変化を感じられるものです。
 

今年の横濱ジャズプロムナード

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 8日(月)11時49分20秒
  観るプログラムが決まってきていたので、今年は普段ならば観ないであろうというものを中心に、プログラムを選びました。KANKAWAとGFJB以外は、そんな思いで選んだものです。

「Dixie Meeting」、本当に楽しめました。普段ならば絶対に選ばないプログラムです。考えてみたら、ディキシー・ジャズに正面から触れたことは無し。今回これを観なければ、ディキシーに触れることがないジャズ・ファンに間違いなくなっていました。純粋に楽しむジャズ、見事なエンターテナー感覚、全員とは言わなくとも高い実力、楽しい1時間半でした。

主催者は百も分かっている事でしょうが、お客さんが関内ホールに集中するようなプログラムの作り方は、見直して欲しいです。

また来年も楽しみます。
 

22度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 8日(月)09時12分52秒
  今日の1枚は、Steve Lacy の The Flame、Soul Note原盤、1982年1月の録音です。
ソプラノ・サックス奏者のスティーブ・レイシーの作品を「今日の1枚」で取り上げるのは、これで5枚目になります。しかしながら前に取り上げた4枚は、1950,60年代のものでした。私は何故だか、1970年代以降のレイシーさんを避けていた所がありました。
ウィキペディアによれば、レイシーのリーダー作はコ・リーダー作品も含まれば80枚以上になります。その中で1970年代以降のものは8割以上が占めております。思い起こせば、渋谷のジャズ盤専門店に毎週のように通っていた1980年代から1990年代初めまで、新譜コーナーにレイシーさんの作品をよく見かけておりました。
パッケージメディア 一筋の私ですが、世の中では10年以上前からネットから音楽を入手することがメインとなりました。そして10年近く前から各レコード会社は手持ち作品の現金化を急ぎ、2つの流れが生まれました。一つは高音質を謳い文句にして、様々な形で通常より高い値段でCDを発売するもの。もう一つが廉価売り。特にドヤス箱物が多く発売されました。私はこのドヤス箱物に複雑な思いを浮かべていたのですが、それでもありがたいものもありました。例えばレイシーのソウルノート198年代の作品を6枚まとめて売られたもので、私が購入した値段は3000円ほどでした。
そんなドヤス箱に収められていたのが、本作品です。 Bobby Few(p)とDennis Charles(d)との3人での演奏となる本作品のジャケは、個人サイトではよく見かけた作品ですので、本作を支持する人は多かったのではと思います。



昨日の1枚は、Giorgio Gaslini の Murales。
「壁画」で頭に浮かぶと言えば、3つプラスワンです。1つ目は古代の壁画、洞窟の壁画です。欧州では「ラスコー洞窟」がその代表例です。2つ目は宮殿などの壁に描かれた壁画で、イタリアにはその代表例の「最後の審判」があります。3つ目が現代のもので、街中の壁に描かれたもの。工場などの壁に、若い芸術家が描いたものが多い事でしょう。プラスワンと言ったのは、この現代の街中の壁画の亜流バージョンで、許可を取らずに勝手にかいたもので、当するに落書きです。
私はオランダに出張で二ヶ月滞在していたことがあります。土日も仕事の時もあったのですが、休みの土日もあり。そんな休みの日に一人で、アムステルダム中央駅からブリュッセル中央駅まで電車旅を楽しみました。田園風景が続く中で小さな駅に近ずくと必ず教会が目に入る、そんな光景を楽しんでいました。しかし残念だったのは、田園の中の農業用建物、また駅近くの建物に、電車から目につくものには、「落書き」だらけだったのです。
しかしそんな落書き群の中に、稀に見入るものがありました。しかるべき許可を取って壁に作品を描けるような人達ではないが、自分の作品を発表する機会を探し求めて、パワーをぶつけたようなものです。もちろん褒められた行為ではありませんが、存在感のあるものであったのは事実です。
この作品に参加している4人は、録音された1970年代はイタリア・ジャズ界の重要メンバーだったのですが、タイトルの意味を意識しながら本作を聴いて行くと、落書き群の中に稀にあるパワーのある作品を意識しました。ジャズ界が混沌としていたこの1970年代に、自分たちが本当に演奏したい音楽をこのライブにぶつけ、それを自主レーベルから世に問うているような感じを受けました。
変幻するリズムの中に寛げるメロディが時折顔を出す本作の演奏は、聴き所満載のものです。また編曲でも有名であり、また現代音楽にも通じているガスリー二さんは、4人全員が効果的に演奏する構図を作り上げており、お見事なものでした。
 

横濱ジャズプロムナード

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 7日(日)21時46分16秒
  Jose Colon Project      横浜赤レンガ倉庫1号館
Cycles of Trio              横浜赤レンガ倉庫1号館
今田 勝(p)トリオ +今田あきら(key) +金本麻里(vo)     関内ホール 小ホール
中西俊博がJAZZを泳ぐ!!     横浜みなとみらいホール・大ホール
Dixie Meeting
有馬靖彦とデキシー・ジャイブ+野村佳乃子(vo)
外山喜雄とデキシー・セインツ
薗田憲一とデキシー・キングス+FUMIKA(vo)
横浜みなとみらいホール・大ホール
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 7日(日)07時59分28秒
  今日の1枚は、Giorgio Gaslini の Murales、Dischi Della Quercia原盤、1976年の録音です。
イタリアのピアニストのジョルジオ・ガスリー二さんの作品は、1997年録音盤(2001/7/3掲載)をかつてこの「今日の1枚」で取り上げました。その掲載から13年経った2014年にガスリー二さんは84歳で亡くなりました。
今日取り上げる作品は、1970年代に立ち上げた自己のレーベルからの作品です。1940年代から活躍していたガスリー二さんですので、音楽活動歴から見ればその後半の出来事となります。Gianni Bedori(ts,ss),Bruno Tommaso(b),Andrea Centazzo(d)とのカルテットでの、ライブ作品です。
タイトルの意味は「壁画」、ジャケの壁画は戦士のように思えます。


昨日の1枚は、Kamasi Washington の The Epic。
1枚目は計6曲で66分の演奏時間、ここでのタイトルは「The Plan」です。このタイトルを頭にして演奏を聴いていると、長い航海に出発するに当たって夢を語り、しかし考えられる怖さに震えながら、それでも大海に出て行くことを穏やかに感じているような、そんな気持ちで航海計画を立てているような絵が思い浮かびました。
2枚目は計6曲で54分の演奏時間、ここでのタイトルは「The Glorious Tale」です。聴いて感じたのは、「栄光の物語」と言うよりも「栄光への苦労」と言うものでした。喜びもあれば落胆もあり、信じ合える力強さもあれば裏切りの悲しさもあり、そちらかと言えば後者の負の面を強く感じました。
3枚めは5曲で53分、ここでのタイトルは「The Historic Repetition」です。「繰り返す歴史」と言うよりも、「また出来る事の喜び」と言うように感じました。前2枚で出てきたメロディも用いて、なんだかんだ言ってもまた前に進める嬉しさを感じた演奏でした。航海に例えるならば、長き航海が終わり、達成感を感じながらそこまでへの苦難も握りしめて、もう陸で暮らそう決心して暫く過ごしたけれど、やはり再び大海原に出て行き充実感を味わう決心した人間の笑顔が浮かんで来る演奏です。
173分のこの作品、物語を感じさせてくれる作品ですし、演奏時間の長さも苦になるものではありませんでした。カマシの豊富な音楽感がこのような作品を作り上げたのでしょう。私は感じただけで、この作品を理解したとは言えません。しかし、このように感じさせて来るれミュージシャンは貴重なものです。
新作を今年に発表し、好評だとか。いつかその新作を「今日の1枚」で取り上げます。
 

横濱ジャズプロムナード観賞記録

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 6日(土)21時15分20秒
  山田拓児(as)Septet                                 横浜赤レンガ倉庫1号館
千葉岳洋(p)クインテット       KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
KANKAWA(org) トリオ        KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
福井ともみ(p)&マウント・ノネット  関内ホール 大ホール
Gentle Forest Jazz Band                        関内ホール 大ホール
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 6日(土)08時11分20秒
  今日の1枚は、Kamasi Washington の The Epic、Brainfeeder原盤、2011年12月の録音です。
ここ数年、と言うより10年以上、私は新譜買いから遠のいております。今日の主役のサックス奏者カマシ・ワシントンは、その間に登場した方で、話題を集めた方とのことです。2011年12月から本作品の録音が始まり、それが終了したのは2014年3月とのことです。それがCD3枚組で発売されたのは2015年3月のこと、すぐに高い評価を集めたとのことです。
そんな世間の評価を知らずに過ごしてきた私が、カマシの存在、そして本作の存在を知ったのは、今年の4月にネット仲間に教えて頂いたからです。すぐにネット注文したのですが、今日までなかなか取り上げられずにいました。
テナー・サックス奏者のカシマの本作品には、数多くのミュージシャンが参加しています。大人数での大作のタイトルは、「ザ・エピック」です。エピックはもともと叙情詩との意味とのことです。では叙情詩とは何かというと、ウィキペディアでは「詩人個人の主観的な感情や思想を表現し、自らの内面的な世界を読者に伝える詩」とのことです。またあるサイトでは「叙情詩は長い物語的な詩で、 国の誕生の話をよくします」と書かれています。因みにそのサイトではエピックは最近はスラングとして用いられ、それは「素晴らしい」や「最高」に近い意味とのことです。叙情詩と言われてピンとこない自分が恥ずかしいのですが、ジャケを見ると「人類の誕生のお話」との意味に、私は解釈しました。


昨日の1枚は、Daniel Zamir & Satlah の Children Of Israel。
イスラエルを含めて中近東の町並みや生活の様子は、映画やTVドキュメンタリーで目にすることがあります。それらは欧米や東南アジアに比べれば数少ないものなのですが、逆にそれらが強く印象に残っています。本作を聴くと、そんな光景が目の前に現れてくる感じがしました。
私は仕事の縁で、香港とマレーシアのペナン島に、合わせて13年住んでおりました。異国の街の雰囲気が、そこの住民になって月日が経つと、自分の体に染み込んだ街の雰囲気になってきます。それを感じた瞬間には、何やら嬉しくなりニヤッとしてました。本作を聴いていると、イスラエルを含めて中近東には行ったことがない、ましてや生活したことの無い私ですが、その街並が体に染み込んできたような錯覚になりました。
そんな思いになるダニエルの演奏は、実に素晴らしいものだと言えます。私には本作での10曲が、ダニエルが言いたいことを言い切ったところで突然終わるように感じましたが、難点を探すならばそんな程度のところでしょう。
私がジャズCDを再び買い出せる場面になってきたら、ダニエルの作品を買いたいと思います。願いはいろんな光景を再び私に提供してくれること、恐れているのはこの手の演奏は1枚だけでいいやとの思いになることです。間違いなく前者だと思いますが、その時が来るのを楽しみにしています。
 

本日で満20周年

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 5日(金)07時45分17秒
  maharl photo & jazz は本日で満20周年、これからも続けていきます。  

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 5日(金)07時35分39秒
  今日の1枚は、Daniel Zamir & Satlah の Children Of Israel、Tzadik原盤、2002年6月の録音です。
毎年ではありませんが、横濱ジャズプロムナードでは一つの会場で外国人ミュージシャンだけのプログラムを設けています。2015年は赤レンガ倉庫に、5組の外国人ミュージシャンの演奏がありました。私は積極的理由では無かったのですが、ダニエル・ザミールの演奏を聴きに行きました。老若男女で満員の会場でしたが、1曲目からダニエルの演奏に圧倒されていました。ベースとドラムを従えて、アルトとソプラノを演奏し、時には歌ってもいたダニエルさん。中近東の香り、そして日本人にも染み入る曲、そして熱気で高速運転するダニエルさん。観客をノックアウトしたとは、まさにこのステージのことを言うのだなと感じておりました。
私はイスラエル・ジャズに初めて接したこの後に関内ホールに向けて10分少々歩いて移動したのですが、その間の信号待ち2回の少しの間にスマホで今日取り上げるダニエルさんの作品を注文しました。
ベースとドラムとのトリオに、サックス3本を加えて、さらにレーベル・オーナーであるジョン・ゾーンもゲスト参加している本作を、今日は聴いて見ます。



昨日の1枚は、Isao Suzuki の Blue City。
「(8番街)45丁目」という鈴木勲さん作の曲があります。鈴木勲さんは一時、マンハッタンにあるブレイキーの家でお世話になっていたとこのこと。8番街とはマンハッタンのことなので、この曲はそんな居候時代のことを思い浮かべて描いた曲なのでしょう。芸術の刺激に囲まれて、自分が何かをモノにしたいとの願いを、少し悲しげなメロディに込めたような曲であり、演奏であります。続く曲、LPならば裏返してすぐの曲は「Play Fiddle Play」であります。E.Deutch - A.Altman とクレジットされている曲ですが、曲調と演奏は新宿の繁華街の明け方のような雰囲気です。つい先ほどまで夢に包まれた喧騒の世界だった場所が、行き場のない場所に変身してしまったような状態を、私はこの曲を聴きながら思い描いておりました。
こんな私のたわ言は大外れなのでしょうが、この2曲、そしてこの作品で聴ける演奏は、間違いなく夢と現実の狭間で揺れ動く世界を描いております。
「Blow Up」同様にベース2本にしたことによる鈴木さんの演奏の輝き、「Blow Up」同様のTBMレーベルの録音の良さ、これもこの作品で輝いておりました。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 4日(木)07時57分50秒
  今日の1枚は、Isao Suzuki の Blue City、TBM原盤、1974年3月4日の録音です。
4年前の横濱ジャズプロムナードのことですが、当時81歳の鈴木勲さんのステージの次が当時60歳のKANKAWAさんでした。焼酎を飲みながらの演奏で横浜開港記念会館に集まったお客さんを楽しましたKANKAWAさんが、アンコールで鈴木勲さんを呼んで1曲披露しました。「現役ミュージシャンではロイ・ヘインズに次ぐ年齢の鈴木勲」とのKANKAWAさんの発言はさて置き、二人の”若さ溢れる”演奏は実に印象深いものでした。
鈴木勲さんのTBMから発売された作品を、もう1枚買いました。菅野邦彦(p),渡辺香津美(g),井野信義(b),そして小原哲次郎(d)との演奏です。



昨日の1枚は、Isao Suzuki の Blow Up。
ベース奏者のリーダー作品で、もう1本追加しベース2本で演奏するのはよく見かける形です。追加ベースはバッキングに徹して、主役ベースが時には弓弾きを交えて演奏していく形です。この鈴木勲さんの作品もそのように演奏されており、変幻自在なベース演奏が楽しめます。
特に気に入ったのは、タイトル曲でした。鈴木さんの長年の盟友である菅野と大塚、繊細ながら酔わしてくれるピアノとバンドをしっかりと固めるドラム、そこにスピード感が堪らない水橋のベース。これらに支えられて思う存分暴れまくる鈴木さんのベースを聴くと、何故だかこの時期の東映映画の、雑踏の中で若さのパワーを爆発させたい若者たちの姿を思い出します。そいえばタイトルの意味は爆発とか炸裂との意味です。当時の社会のパワーと虚しさを感じる演奏でした。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 3日(水)08時15分4秒
  今日の1枚は、Isao Suzuki の Blow Up、TBM原盤、1973年3月29日の録音です。
ベーシストの鈴木勲さんは、ベースや銀巴里世代の方で、1933年生まれの方です。ジャズ・メッセンジャーズへの参加でも知られているお方です。しかし私には鈴木良雄さんとの区別がつかなく、和ジャズに疎すぎる自分に気づく次第です。
しかしながら和ジャズに疎いからこそ、私は日本人ミュージシャンメインの横濱ジャズプロムナードが楽しめるのでしょう。そんな楽しんだミュージシャンの一人が鈴木勲さんのステージです。横浜開港記念会館で南国風の味わいを加えたバンドの演奏は、鈴木勲さんのごっつく粘りのあるベースに引っ張られて、気づくと私の体は揺れており、周りの観客も同様でありました。その時点で鈴木勲さんは80歳を過ぎており、スカート姿と合わせて強い印象を受けました。
そして購入したのが今日取り上げる作品です。菅野邦彦(p)・水橋孝(b)・ジョージ大塚(d)とのカルテットでの演奏です。



昨日の1枚は、Toshiko Akiyoshi の The 50th Anniversary Concert In Japan Of The Arrival Of The United States。
ハード・バップ好きならば、誰もが気に入るであろう1枚、穐吉さんの重たく鋭く華麗に流れるピアノ、入魂のタバキン、もたれ掛かりたくなる穐吉さんの曲。この作品を聴き終えて、褒め言葉は幾つも浮かんできます。その中にあって、日本人ならではの感性が心に突き刺さるのかと感じました。しかし浮かんで来たそんな思いを、まだ消化しきれない自分も感じています。
いろんなことを考える、多くの模様が浮かび上がってくる、そんな思いで聞き終えました。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 2日(火)07時46分22秒
  今日の1枚は、Toshiko Akiyoshi の The 50th Anniversary Concert In Japan Of The Arrival Of The United States、T-Toc原盤、2006年3月6日の録音です。
4年前の横濱ジャズプロムナードにおいて、穐吉はみなとみらいホールで演奏を行いました。その際にMCで1956年に渡米した時のお話、ご苦労話をされていました。その中で私には「バッファロー」という発言を何度も耳にしました。影響を受けたピアニスト、アメリカで会いたいピアニストとして「バッファロー」と発言していたと感じました。感じたというのは流暢な発音と早口もあり、私がそのように受け取ったという意味です。私は「バッファロー」という名前、「バッファロー」というあだ名のピアニストは全く思い浮かばず、かなり気になったのですが、すぐに演奏が始まり穐吉さんのパワフルで繊細な演奏に心を奪われ、「バッファロー」の件は頭から消えました。
コンサートが終わり自宅へ戻る途中で、私は再び穐吉さんの「バッファロー」発言を考え始めました。穐吉さんが影響を受けたといえばパウエルなのに、パウエルの話が一言もでなかったことを考えた際に、ようやく合点が行きました。
カタカナ表記では「バド・パウエル」、発音に忠実にカタカナ表記するならば「バッ パァゥエル」となるのでしょうか。「バッファロー」とは「バド・パウエル」だったのです。

長々と私の英語聞き取り能力の幼稚さを書きましたが、そろそろ本題。
今日取り上げる穐吉さんの作品は、渡米50周年日本公演です。ルー・タバキン、ジョージ・ムラーツ、そしてルイス・ナッシュとのカルテットでの演奏です。有楽町朝日ホールで観客無しで収録されました。




昨日の1枚は、Toshiko Akiyoshi の Carnegie Hall Concert。
ビッグバンドを維持するのは大変なことであるのは、時に伺う話です。穐吉さんは1970年代から長きに渡りビッグバンドを維持していたので、そのご苦労は大変だったと思うのと同時に、彼女のビッグバンドの人気ぶりが伺えます。
1曲めは「Children Of The Universe」という穐吉さん作の曲なのですが、冒頭と最後に雅楽の味わいを入れています。日本から鼓奏者二人が参加しており、ピッコロを雅楽楽器のように使っております。穐吉さんほどでも和の要素を入れなければ名門ホールに来た客を納得させられないかと思ったのですが、何度が聴けば自然な流れに感じるようになり、これはこれでありなのかと感じました。
気に入ったのは2曲めの穐吉さん作の「I Know Who Loves You」でした。アップテンポの演奏の中に柔らかいながら迫力あるホーンのアレンジが、先ずは素敵なもの。そして穐吉さんのピアノ・ソロは楽しみ溢れる演奏で、和かな彼女がそこにいました。ゲスト奏者のハバードの貫禄演奏もあり、聴きごたえある内容でした。曲名の「あなたを愛している人を知っているのよ」であることを思い出し、この人生経験豊かな女性の言葉と演奏を重ね合わせ、ニヤッとしている自分に気付き、この作品を聴き終えました。
 

25度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 1日(月)07時46分1秒
  今日の1枚は、Toshiko Akiyoshi の Carnegie Hall Concert、Sony原盤、1991年9月20日の録音です。
横浜の関内からみなとみらいのエリアで有料会場8カ所と多くの無料会場で、毎年10月の二日間で横濱ジャズプロムナードが開催されます。有料会場1カ所で5つほどのプログラムが用意されており、多くのジャズファンがお目当てのステージを求めて各会場を行き来するというもので、今年で25周年となります。
今から11年ほど前にみなとみらいに引っ越した私には、近所で行われているジャズ祭りであり、海外駐在での4年間を除いては、毎年楽しみに観に行っております。ジャズ・ライブ漬けの二日間を過ごして、出演者のCDを購入したこともあります。本日からこの「今日の1枚」で、5枚ほどそんな作品を取り上げて行きます。

私にとっての穐吉敏子さんと言えば、次の3点が思い出します。先ずは日本人で海外で活躍したミュージシャンとして1枚だけその作品を購入しており、2009年1月19日にこのコーナーで取り上げました。次に思い出すのは、場外馬券売り場で大レースの馬券購入に野毛に行ったついでに立ち寄っていた、ジャズ喫茶「ちぐさ」で接した穐吉さんの話であります。最後に思い出すのはジャズ聴き始めの時期にチケットを頂いて、確かサンケイホールで観た彼女のコンサートであります。

つまりは私にとって穐吉さんは、あまり関わりがなかったミュージシャンと言えるのですが、横濱ジャズプロムナードで接した80歳を超えた穐吉の演奏は実にパワフルなもの、そして繊細なものでした。そんな気持ちで彼女の作品を2枚購入しました。
今日取り上げるのは1995年にNYの名門カーネギーホールで行われたコンサートを納めたものです。ビッグバンドを率いてのこのコンサートは、「音楽生活45周年・渡米生活35周年記念」として行われたものです。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 9月26日(水)07時41分16秒
  さてルイスさんの「Body And Soul」。
この作品はギターいりカルテットを中心に、各曲で演奏者を追加していく構成です。「Body And Soul」ではテナーサックスのゴンザルベスとトランペットが追加されていますが、優雅さの中に男の嘆きが加わったような演奏内容です。
 今回聴いて感じたことは、ドルフィーがこの曲に参加していればとの思いです。ドルフィーは「Afternoon In Paris」などに参加していますが、豪邸の中で優雅に演奏される曲に適度の刺激を与える役割です。ドルフィーとしてはもっと暴れたかったのでしょうが、この作品の雰囲気を壊すことなく個性を出すのだから、大したものです。
「Body And Soul」は15分を超える演奏ですので、少し注文をつけるとしては演奏が長すぎ。しかしドルフィーが加わったならば面白い場面も用意できたのでしょう。
本当に豪邸で演奏していると思わせる演奏を聴き通しながら、そんな風に感じました。
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 9月25日(火)07時15分56秒
  その前に、この作品が録音された1960年9月8日(木)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「預金金利引き下げ検討、日銀、明春ころ実施か、公定歩合 際引き下げと同時に、利子課税六別措置廃止ともからむ」
これは、経済を発展させていくために、景気調整策を見直していくための1つとのことです。

読売「日本 体操で金メダル、団体男子ソ連を破る、小野惜しくも2位、三宅は銀メダル 重量挙げ」
朝日「日本 初の金メダル、体操男子団体 願いはたす、個人総合 小野は二位」

読売には相原・遠藤・鶴見・小野・竹本・三栗の写真、朝日には「小野選手 つき出(ひねり)の妙技」との説明付き写真が掲載されています。
日本選手団はローマ五輪で金4・銀7・銅7、金メダル数では第7位という結果でした。


ではこの9月8日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・4面に「小型トラック進出、34年度の貨物輸送、国鉄の伸び率は頭打ち」とあります。トラック輸送21%増、国鉄輸送は9%増とのことです。この時に政策的に国鉄輸送に重きを置いていたら、今の物流システムがいろんな意味で変わっていたかなと思います。
・11面に松島眼鏡店の広告があり、「新しいメガネ、コンタクトレンズ」とのコピーと共に、「説明書御請求下さい、お送りします」と書かれています。コンタクトレンズは1800年代に入ってから研究が始まりました。実用化は1800年代後半のようですが、一般に浸透してきたのは戦後のことのようです。私の周りでコンタクトレンズの使用者がいるような状況は、1970年代後半からと記憶しています。この1960年にコンタクトレンズ販売に取り組んでいた松島眼鏡店は、明治7年の創業で今でも活躍しているお店です。競争激しい世界で生き残っているこのお店は、常に前を見ていたのでしょう。
・TV欄を見ますと、「カラー番組ご案内、10日からいよいよ本放送」との見出しで記事が書かれています。米国・キューバに続いて世界で3番目、キューバは採算が合わず中止しているとのことなので、事実上カラー放送は世界で2各国だとの、記事内容です。
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 9月24日(月)07時34分26秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Body And Soul」が入っている作品です。


「Body And Soul」が入っている作品の35枚目は、John Lewis の The Wonderful World Of Jazz、1960年9月8日の録音です。
ジャケットには、ジョン・ルイスが邸宅のベランダに立つ姿が写っています。その後ろには芝生の大きなお庭、その奥には湖と、大邸宅であることが伝わってくる写真です。こんな家に住めば、「The Wonderful World」と大声で叫びたくなるのでしょう。
「今日の1枚」で2016年6月8日に取り上げた際に、そして「I Remember Clifford」でのつまみ食いで取り上げた際にも、私は「Body And Soul」の演奏を絶賛しました。そんな演奏について今回のつまみ食いで何とコメントすれば良いのかと思っていますが、先ずは聴いてみます。
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 9月23日(日)08時13分12秒
  さてグリーンさんの「Body And Soul」。
ビ・バップの楽しさを味わえる作品であり、その雰囲気の中でもアドリブを楽しませてくれるグリーンとラウズに感心しながら、つまみ食いを終えました。「Body And Soul」への感想は19年前と同じであり、ある意味で「素晴らしい出来」でした。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 9月22日(土)07時45分33秒
  その前に、この作品が録音された1955年6月10日(金)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「新適用税率決まる、ガット関税交渉 288件の譲許獲得、日米は9月10日から、政府発表」

読売「南樺太含まず、千島・歯舞・色丹、政府筋、松本・マリク会談内容、交渉長期化へ傾く」
松本とは松本俊一氏のことで、戦争中には外務次官などの要職を歴任、戦後は公職追放で家業に専念していましたが、1952年には追放解除により外務顧問として復帰し、この記事の時には鳩山一郎首相から日ソ交渉全権代表に起用されていました。
マリクとはヤコフ・マリク氏のことで、戦争中には駐日ソ連大使を務め、この記事の時には駐イギリス大使で下が、日本との交渉も行なっていました。
この2人がそれぞれの全権大使となり交渉を行い、日ソ国交回復への道を開きました。以上はウィキペディアからの情報でした。

朝日「マグロなど約三百件、関税譲許表を発表、ガット交渉、日本加盟ほぼ確実」

日経と朝日の記事は、日本が国際貿易に復帰するための大事な局面を伝えたものです。譲許表とは互いの関税率を交渉で決めて法にしたもので、今でもいろんな貿易交渉結果として使われているものです。


ではこの6月10日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・最終面に「好調を続ける森永・明治、渡辺など中小の整理で、製菓業界の展望」と、「景気と投資」というコラムにあります。製菓業界はデフレの影響を強く受け苦しんでいるが、森永と明治は洋菓子が好調であることを伝えています。
品質的には優れていた中小の渡辺製菓は、大手と中小の間で苦しんでいました。この年の8月に銀行取引停止により上場廃止となり、昭和産業が出資し東京渡辺製菓となりました。その後には「渡辺のジュースの素」などで再び存在感を示しましたが、1969年に人工甘味料チクロが使用禁止になり「渡辺のジュースの素」が販売中止になり、最終的には大手に完全吸収されて渡辺製菓は消えて行きました。
・1面に日本内燃機製造という会社の広告があります。小さな三輪自動車の絵があり、「くろがね」との商品名です。1120ccと870ccの2種類があるとのことです。掲載されている絵からすると貨物用ではなく、しかし長距離用でもなく、使用目的が分かりませんでした。調べてみましたらこの会社は、今の日産系列のエンジン製造会社である日産工機の前身企業であるとのことです。また「くろがね」はオート三論トラック市場の代表格だったそうです。ネットで「くろがね」の写真を見ますと、確かに荷台がありますが、それは1m四方ほどのものです。米屋さんや酒屋さんの近所への配達用だったのでしょうかね。
・TV欄KRテレビ18:00から「松田トシショー」との番組があり、この日は「子供の四季」と題してのものです。私にとっては子供の頃の「スター誕生」の松田トシ先生ですが、歌手としても有名で紅白にも出場した方でした。元々は東京音楽学校本科卒業の声楽家ですので、「スター誕生」で歌唱について、優しい口調で厳しいことを述べられていたことを思い出します。2011年に96歳で亡くなられました。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 9月21日(金)08時27分26秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Body And Soul」が入っている作品です。


「Body And Soul」が入っている作品の34枚目は、Bennie Green の Blows His Horn、1955年6月10日の録音です。
プレスティッジは割と短期間で再発することがあり、7000番台に同じ作品が2つ存在する例が多数あります。またそのような際には、ジャケットを変更したりします。本作品は7052として発売され、その際のジャケはこのページで掲載しているものです。その後に7160として再発され、その時には青を基調にした文字ジャケでした。わざわざ番号を変更しジャケットまで変えた理由は別にして、両方ともにそのままにして欲しかったと思うのは私だけでしょうか。
本作品を1999年2月25日に取り上げた際には、「Body And Soul」を褒めた感想を私は書きました。「グリーンが切ないテーマをトロンボーンで歌い上げるテーマが終ると、一気にテンポを上げコンガが 入りマンボ調になり、全員乗りまくる演奏」と説明した上で、「こんなアレンジは聞いたことが無く、それでいて違和感の無い素晴らしい出来」と感想を述べました。
説明文からすると、少なくとも「素晴らしい出来」は言い過ぎだろうと思いますが、改めて聴いてみます。
 

22度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 9月20日(木)08時32分19秒
  さてワッツさんの「Body And Soul」。
ピアノのブライアン・レモンという方は、1937年生まれの方で、ワッツとは昔からの音楽仲間のようです。彼の経歴を見てみると、アレンジャーとして活躍しており高い評価を得ていたようです。2014年に亡くなった際には、イギリスの主要新聞の一つであるガーディアンが追悼記事を書いたことからも、その評価の具合が分かるものです。
「Body And Soul」はそのレモンのピアノをフューチャーしたトリオでの演奏になっています。実に優雅な演奏に仕上がっています。またこの作品全体を通しても、優雅に洒落ている演奏で統一されています。この辺りがワッツさんがこの臨時バンドで目指した方向だったのでしょう。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 9月19日(水)07時55分5秒
  その前に、この作品が録音された2001年6月12日(火)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「配当 連結ベースに変更、武田薬品・HOYAなど、利益配分を厚く、グループ力生かす」
読売「不良債権処理へ促進策、公的資金注入行、金融庁、無配は改善命令も」
朝日「郵政民営化を明記、社会保障番号制を導入、経済財政基本方針 最終素案」

株主重視、長引くバブルの後始末、民営化、難しい日本の舵取りの時期でした。
本題から外れますが、朝日にある「最終素案」という表現に違和感を覚えましたが、ネットで検索しますとそれになりに使われている言葉のようです。


ではこの6月12日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・4面政治面に「永年勤続議員の肖像画廃止で合意、与党」とあります。永年とは25年以上とのことです。この肖像画は展示することになっていますが、スペースの問題で展示されていない肖像画が多数あるとのことです。因みに1枚百万円とのことです。これは帝国議会の名残りだったのでしょうかね。
・1面に「快適環境を創造する総合エンジニアリング」との宣伝文句の広告があります。広告主は三機工業です。この会社はウィキペディアによれば、三井物産機械部を母体として独立した三井系企業とのことです。
・TV欄の夜のテレ朝を見ますと、54分始まりの番組が2つ続いています。これは「フライングスタート」或いは「またぎ編成」と言われているもので、1990年代に日テレで始まったそうです。今ではあまり見かけない気がします。
 

22度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 9月18日(火)07時51分11秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Body And Soul」が入っている作品です。


「Body And Soul」が入っている作品の33枚目は、Charlie Watts の Watts At Scott’s、2001年6月12日の録音です。
「今日の1枚」で2004年12月12日にワッツさんの本作品を取り上げた際のコメントを読み返したのですが、話を端的に書こうしたせいなのか、訳の分からぬ箇所が幾つもありました。その辺りはご容赦を。
Henry Lowther(tp), Gerard Presencer(tp), Peter King(sax), Evan Parker(sax), Julian Arguelles(bs), Mark Nightingale(tb), Anthony Kerr(vib), Luis Jardim(per), Brian Lemon(p), Dave Green(b) という本作品への参加者をネットで調べたのですが、全員がウィキペディアに掲載されているお方でした。また1人を除いて全てイギリス人。ワッツさんが声を掛ければすぐに集まったのか、あるいはロニー・スコット・クラブが声を掛ければすぐ集まったのかは分かりませんが、経歴を読んでみると凄い方々を集めたものです。私はエヴァン・パーカーしか知っている方はおりませんでした。
久しぶりに本作品を「Body And Soul」を中心に聴いてみます。
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 9月17日(月)05時26分41秒
  さてエルヴィンさんの「Body And Soul」。
この作品吹き込み時点では20歳だったトランペット奏者ニコラス・ペイントンは、私はサイドマンとしてその演奏に接しているだけです。この時期のニコラスはヴァーヴと契約する前であり、まだまだ世に名前が知られていない時期でした。その後の彼はコンスタントに作品を発表して行き、また1997年にはグラミー賞を受賞するなど、まさに大活躍をして今日に至っております。そんな彼はこの時期にエルヴィンに可愛がってもらっており、それがヴァーヴの目に留まったのかもしれません。
エルヴィンは流石に新人に目をつけることが巧い方です。ニコラスの才能を見抜き、この作品ではニコラスのペットをフューチャーして、エルヴィンとベースのジョージ・ムラーツのトリオで「Body And Soul」を演奏しています。あまりにも有名なこのスローナンバーを、感情たっぷりに堂々と吹いている姿は流石です。それを成り立たせたエルヴィンも流石と言ったところ。
このアルバム名へのエルヴィンの思いを改めて気付いたのと共に、64歳エルヴィンもまだまだ若いもんだと思って、つまみ食い聴きを終えました。
 

21度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 9月16日(日)08時34分47秒
  その前に、この作品が録音された1992年4月20日(月)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「乗用車に新燃費基準、平均8-9%向上、通産省、2000年度を目標に」
最初にこの見出しを見た時は排ガス基準のことかと思いましたが、よくよく見たら燃費基準とのことでした。「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」に基づくもので、1979,1993,1996,1998,1999,2003,2006,2007,2013,2015年に基準を設けてきました。その内容は各基準により、ガソリン乗用車向けであったり、小型バス向けなど対象が異なっております。

読売「6.9%増 23兆円台 国民医療費、伸び 国民所得越す、4年度推計、1人 18万6千円に」
直近データの2015年では国民医療費は42兆円台、1人 33万3千円となっています。

朝日「北方領土 今が潮時、首相 交渉打開へ意欲」
宮沢首相とエリツィン大統領のこの時が、今となっては大きなチャンスだったのではと思います。首相に外交力があったら、もしかしたら良い結果があったのかもしれません。


ではこの4月20日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・2面に「お愛想なしね、宮沢さん」との見出しで、自民党婦人局研修会を伝えた記事です。前年は海部首相(当時)が「瀬戸の花嫁」を夜の懇親会で披露したのですが、宮沢首相は歌わなかったとのことです。カラオケ嫌いで通る宮沢さんですが、実は直前まで歌うかどうか悩んでいたとのことです。「人付き合いが悪い」との評を気にしての悩みだったようですが、悩むのならば歌えばよかったのにと、私は思います。因みに今では自民党女性局となっているようです。
・2ページを使った全面広告は、東宝のものです。この日に帝劇で開幕する「ミス・サイゴン」の広告です。50人以上の出演者が顔写真付きで紹介されていますが、私が知っているのは四人だけでした。ウィキペディアによれば、504日間、745ステージ、観客数111万人という当時では空前の記録を残し1993年9月に閉幕したとのことです。その後に5回にわたり再演されています。
・TV欄テレ東23:40からボストン・マラソンの衛星中継があります。日本人選手では山本佳子が2位に入りました。歴史あるボストン・マラソンでは日本人男子の優勝は8人9回でありますが、女子の優勝はなく、この山本選手の2位が最高順位であります。
 

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