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 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月23日(木)07時50分0秒
  さてスミスさんの「マイク ジャケ」作品。
オルガンの音色に粘り気がないのですが、これは本盤の録音の特徴であり、そこでのスミスさんのスタイルが変わった訳ではありません。BNの稼ぎ頭だった時代のブルージーは耳に馴染み易いものとなり、陽気さは倍増していますが、スミスさんはスミスで健在です。このライブから17年後に79歳で亡くなったスミスさんですが、その演奏の元気さは最後まで健在だったようです。
こう書いてきて、京子ママのことを思い出しました。私は残念ながらお目にかかったことはないのですが、六本木でジャズクラブ Body & Soulを半世紀近く経営されている関京子さんです。京子ママが雑誌のインタビューで、「出演しに来た外国のミュージシャンはすぐに私を口説きにかかる中で、本当に紳士だったのはジミー・スミスさん」とのようなことを述べていました。そして青山のブルーノートに出演中のスミスさんが足の具合が悪いと聞くと、京子ママは楽屋でスミスさんの足をマッサージしていたとのことです。
話が外れたついでに、寒川さんのお話。先週の栄公会堂でのライブで、引退とのことです。数年前から体調が思わしくなく、活動を控えていたとのことです。私が寒川さんの最後のステージに接したのは、2017年の横濱ジャズプロムナードとなります。
いろんなことが頭をよぎりながら、今回のつまみ食いを終えました。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月22日(水)07時38分30秒
  その前に、この作品が録音された1983年9月3日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「米、対日要求は140品目、関税再下げ・撤廃、電算機やオレンジ、米担当官 中旬に来日、半導体除き交渉は難航必死」
1980年代は日米の米貿易摩擦の時代であり、農産物から自動車まで、日米ハイテク摩擦も起こった時期でした。

読売「撃墜証拠 日本にある、大韓機でソ連追及へ、政府検討、真相公表を迫る、1日午前に撃墜の報、官房長官」

朝日「国連でソ連糾弾へ、大韓機撃墜、緊急安保理を要請、日・米・韓が共同歩調」

大韓航空機撃墜事件は、1983年9月1日に大韓航空のボーイング747が、ソビエト連邦の領空を侵犯したために、ソ連防空軍の戦闘機により撃墜された事件のこと。乗員・乗客合わせて269人全員が死亡した。(ウィキペディアより)



ではこの9月3日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・2面に「むつ計画推進、政府・自民が再確認」との見出しがあります。
むつについてウィキペディアより。
むつは、1968年(昭和43年)11月27日に着工、1969年(昭和44年)6月12日に進水した、日本初にして、現在のところ最後の原子力船である。1972年8月28日に臨界に達した直後の9月1日に、僅かな放射能漏れが発生し、これがメディアによりセンセーショナルに報道された。1980年代後半から試験を再開し、1991年に船舶と原子炉について合格証を得て試験は終わり、1992年から解役に移った。
この記事はむつの問題がなかなか進まない中でのものです。
・12面に「ペンション経営入門講座」とのセミナーの広告があります。主催はペンションプラザです。この時期はペンション・ブームが真っ盛りであり、ペンション経営を夢見る方も多かった時期です。ネットで調べますと、ペンションプラザなるペンションはありますが、経営講座を催すような会社は見つかりませんでした。
・TV欄のプロ野球中継は、NHKが「広島対巨人」、フジが「ヤクルト対阪神」、そしてTVK、テレビ埼玉、千葉テレビが「中日対大洋」を放送しています。長きに渡ったパ・リーグ真冬時代でした。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月21日(火)07時04分32秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の44枚目は、Jimmy Smith の Keep On Comin’、1983年9月3日の録音です。
ジャズクラブでジミー・スミスの演奏に接したことがありますが、用意されたMC用マイクをよく使うお方、つまりよく喋るお方でした。そして流石なのは、ほぼ全て日本人の観客を英語で楽しませることでした。ショーマンシップありの上に、スミスさんは頭の良い方なのでしょうかね。
そう言えば横濱ジャズプロムナードで何度も接したKANKAWAさんも、ステージでよく喋る方でした。こちらの場合は酔った勢いなのかもしれませんが、楽しい内容でした。
今回つまみ食いするスミスさんの作品のジャケットには、バレルとグリフィンとの演奏を決めたぞ!とのような笑顔で、シュアSM58らしきマイクを持っているスミスさんがいます。2016年4月9日に「今日の1枚」で本作を取り上げた際に私は、「この作品を愛聴盤としている人は、いないでしょう。この作品が世の中になくとも、誰も困らないでしょう。そんな作品ですが、聴けば聴いたで、全てのジャズ・ファンが楽しくてしょうがない気分にさせる作品です」と書きました。今回のつまみ食いでも、そんな楽しさを感じたいと思います。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月20日(月)04時59分27秒
  さてウインターズさんの「マイク ジャケ」作品。
私が洋楽、洋盤に興味を持った小学生高学年の時期に、FENを聴いていた時期がありました。もしかしたら中学生の時だったかもしれませんが、ラジオに耳を傾けておりました。もちろん興味はアメリカの最新のポップスなのですが、FENは私の関心ごとだけで番組を作るわけはなく、当時の私には「爺婆が聴く音楽」と感じたものも流しておりました。
何故こんなことを書くかと言えば、今回のつまみ食いでウインターズさんの歌を聴いて、その時に感じた「爺婆が聴く音楽」はこんなものだったと思ったからです。そしてそれが今では、とても心安らぎ、気持ちが揺れる音楽に感じたのです。
私が持っている本盤は1990年にセンチェリーから国内発売されたものですが、そこで封入解説を書いている清浦敬止氏によれば、黒人歌手たちの影響を受けてきた白人歌手ウインターズさんが、初めて白人らしく歌ったのが本作品とのことです。これを読んでのことかもしれまえんが、いろんな要素を持ち合わせている歌手だなと、私は感じました。
ようやくこの歌手の良さが分かるようになったのか、自分が爺婆に達してきたのかは分かりませんが、何か嬉しい気持ちでつまみ食いを終えました。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月19日(日)08時09分10秒
  その前に、この作品が録音された1962年2月14日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「長期資金調達市場を育成、大蔵省、本格的に取り組む、担保金融を制度化、証券手持ち公社債、市銀の協調融資検討」

読売「与党早くも修正の構え、公選法改正、自治省案、労組側(官公労)も規制、高級公務員なみに」
この見出しとは違いますが、1962年に公選法が改正されています。地方公共団体の長が、その職を退職し、そのために行われる選挙に再び立候補する、いわゆる出直し選挙に関しての改正です。改正前は前職が再度当選した場合には、その人気は選挙から4年となりますが、相手陣営の準備不足をつく形での出直し選挙が多発していました。そこでこの1962年の改正では、前の当選の残りの任期しか再選した長に与えられない、つまりはその選挙がなかったものとみなしての任期となりました。ただし、不審案可決やリコールによる失職に伴う出直し選挙には適用されず、新たな任期4年が与えられます。(ウィキペディアより)

朝日「民主秩序保持法案なる、ひとまず一本立、自民 来週参院へ退出」
この法律についてはネットから情報を得られず、少なくともこの法案名で成立しなかったようです。



ではこの2月4日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・4面に「韓国の自動車国産化を援助、日産自動車」との見出しがあります。韓国セナラ自動車と提携するとのことです。ウィキペディアによればこの提携でブルーバードを韓国で製造しましたが、翌年1963年にセナラ自動車疑惑事件がありセナラ自動車は経営破綻となりました。
・6面に「国産電子計算機シンポジウム」の全面広告があり、7社が自社製品を宣伝しています。
沖電気ーOKITAC05090
東芝ーTOSBAC
日本電気ーNEAC電子計算機シリーズ
日立ーHITAC-201
富士通ーFACOM-222
松下ーMADIC-ⅡA
三菱ーMELCOM-1101
・TV欄 日テレ 19-00から「あなたとよしえ」との番組があります。この日は東京文化会館でのミュージカルの録画中継とのことです。
 

3度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月18日(土)08時25分7秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の43枚目は、Jerri Winters の Winters Again、1962年2月14日の録音です。
「オーケストラをバックに大味に歌っておりまして、心に残る作品とは言えない内容でありました」と、私が本作について否定的な感想を「今日の1枚」で書いてしまったのは、2004年9月29日のことでした。本当にこの時期は、何でもアラを見つけようとしていた時期でした。
ノイマンU47を前に想いを込めて歌っているウインターズさんを感じたいと、つまみ食いを前に思っております。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月17日(金)07時40分41秒
  さてアダムスさんとウルマーさんの「マイク ジャケ」作品。
ジャズ・ファンク路線の演奏になるのは当然の流れですが、ゆったりと体を揺らしながら楽しめる演奏になっています。Jazzbühne Berlin '85に集まった観客の声援も、このライブを楽しんでいる様子が伝わってくるものです。
このウルマーとアダムスの双頭バンド、数年の活動で終わりましたが、このライブ盤を含めてジャズ愛好家の記憶に残る存在になっています。
さてこのジャズ・イベントですが、当時の東ベルリンで行われていました。1977年から1989年まで行われたこのイベントの記録が1990年頃にRepertoireというレーベルから発売され、国内ではWaveから発売されました。私の記憶ですと20枚ほど発売されたのですが、私が購入したのは3枚でした。本作、アダムスとピューレンの双頭バンド、そしてレスター・ボウイの作品です。それから30年ほど経った今、もっと購入しておけばと悔やんでおります。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月16日(木)08時23分23秒
  その前に、この作品が録音された1985年6月23日(日)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「ASEANが対日包括要求、市場開放、技術移転など幅広く、行動計画後へ布石」
AESEANが結束を強め始めた時期であり、また全てのASEAN諸国とは言えませんが、多くの国が経済的躍進を始めた時期でした。

読売「杉並で防災無線ジャック、都議候補(予定)を中傷、昨夜25分間、過激派対立絡む」
テープに吹き込んだ若い女性の声を8回繰り返して25分間、区内140箇所のスピーカーから中傷放送を行ったとのことです。日経と朝日は小さく本件を取り上げていますが、読売はトップでの報道でした。
ウィキペディアによればこの事件は迷宮入りとなり、また中傷された人物はこの年の都議選では落選となりましたが、1989年の都議選では当選となりました。

朝日「国産構想に米が異論、日本の次期戦闘機、互換性損なう恐れ」
ネットに色々と情報がありますが、技術的面はもとより、対米という大きな問題もあり、国産戦闘機についてはなかなか理解が難しい面があります。




ではこの6月23日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・1面に「北朝鮮にプラント輸出、不二サッシ、平壌の一貫工場用」との見出しがあります。北朝鮮と不二サッシで検索しましたが、何もヒットしませんでした。この計画は実現しなかったようです。
・7面にハロー産業の広告があり、「整理上手な索引機」として「データックス2000」を宣伝しており、値段は5000円から12,000円です。この「索引機」と「データックス2000」については、ネットから情報を得られませんでした。既に会社にはパソコンが「課に一台」の時代でしたので、機械式のデータ整理は需要がなかったのでしょう。また「ハロー産業」という有限会社がネットで見つかりますが、業態からこの広告での会社とは別のようです。
・TV欄 テレ朝 16:00から「第1回国際女子アマチュアレスリング大会」があります。女子のレスリングがオリンピックに加わったのは、2004年のアテネからでした。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月15日(水)07時27分43秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の42枚目は、George Adams & James "Blood" Ulmer の House People、1985年6月23日の録音です。
ジョージ・アダムスのコンサートに行ったことがある方ならば、ジャケでのアダムスの目付きは思い出深いものでしょう。そのアダムスがウルマーと活動していた数年間の記録の初期の演奏が、今回つまみ食いする作品です。
2007年11月17日に本作を「今日の1枚」で取り上げた際には私は、アダムスを軸にして、彼の活動における本作の位置づけを書きました。今日はウルマーがシュアSM58を前に恍惚の表情でいる姿も頭に入れながら、演奏自体を楽しんでみます。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月14日(火)08時15分59秒
  さてフルーリンさんの「マイク ジャケ」作品。
素直に聴き手の心に飛び込んでくる歌声であり、更に艶と妖しさが加わり、人気が出る歌手の要素が備わっております。そして趣ある選曲と彼女の個性ある解釈で、聴きごたえある内容になっています。ラルフ・ムーアのサックスとクリスチャン・マクブライドのベースをバックに歌うタイトル曲が、彼女の個性とこのアルバムの内容から白眉となるでしょう。
この後のブラジル音楽への取り組みも理解できるものも感じられ、その意味でも楽しめる内容です。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月13日(月)07時34分43秒
  その前に、この作品が録音された1995年10月1日(日)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「APEC基金 大幅に拡充、100億円を拠出、域内協力強化、政府 大阪会議で表明」

読売「住専処理に特別立法、政府方針、不良債権、無税償却5年で、公的資金拠出明記も」

朝日「水俣病、政府も反省、環境長官、解決策へ理解求める、3団体 受諾へ前向き」

東南アジアでの協力強化、経済高度成長の負の面への対応、バブルの処理、三紙三様のトップ記事です。


ではこの10月1日の朝日新聞から少しばかり紹介します。

・4面に「みんなのQ&A」とのコーナーがあり、「ジャパンマネーは撤退、ロックフェラー、主導権争いは米企業に」との内容です。バブル絶頂期に三菱地所がロックフェラーセンターを約1200億円(当時のレート)で買収し、ジャパン・バッシングに火を注ぎましたが、バブル崩壊でこの1995年の5月にチャプター11を申請し、運営会社は破産となりました。三菱地所が買収した14棟のうち12棟は売却され、現在三菱地所が所有しているのは2棟となっています。
・2面下には全日本ロータス同好会とロータス社の広告があり、「ロータス365サービス」を宣伝しています。24時間365日のカーサビスであり、現在はロータス・クラブとの名称になっているようです。イギリス発祥で今は中国資本下の自動車会社のロータスとは、関係ないようです。
・日曜のTV欄の午後はスポーツ番組で埋まるのが通常ですが、この日はゴルフとテニスの2番組だけでした。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月12日(日)07時00分29秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の41枚目は、Fleurine の meant to be!、1995年10月1日の録音です。
フルーリンとのカタカナ表記が多いようですが、彼女の本作を2003年3月26日に「今日の1枚」で取り上げた際には「最近のブラッド・メルドーとのデュオ作で評判になった方」と書きましたが、どうやらお二人はご夫婦のようです。
本作ではヴォーカリーズに取り組んでおりますが、その後に彼女はブラジル音楽に傾倒していき、そちらの分野でも高い評価を得ているようです。
本作のジャケに映るマイクはAKGのD12で、マイク資料によればビートルズのレコーディングによく使われていたマイクとのことです。四角く特徴あるマイクですが、ジャケではフルーリンさんのお姿に霞んでおります。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月11日(土)08時45分52秒
  昨日の1枚は、Randy Weston の Highlife。
この作品を聴いただけでハイライフについて、ましてやアカン族のリズムについて何がわかるということはありませんが、ジャズの新しい表現方法という意味で楽しめる点が多い作品です。オーケストラならではの表現を活かして、タイプ豊かな演奏を並べています。
今回聴いたとrこでは、「In Memory Of」での深遠さが気に入りました。アフリカ大地の夜が進む中で寒さが身にしてくるような、何かの映画のシーンが浮かんでくるようでした。
クラブ・シーンでは「Niger Mambo」が注目を浴びたそうです。作者はナイジェリアでナイトクラブを経営していたボビー・ベンソンとのこと。スタイル抜群の男女の絶妙リズム感覚での踊りが浮かんでくるような演奏です。
本作は名盤が数多あるジャズ界では注目を浴びることは無い作品でしょうけど、触れたら触れたで楽しめる作品です。ランディの「African Cookbook」(2016/2/2掲載)と聴き比べるのも面白いことでしょう。そちらでも「Niger Mambo」が演奏されています。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月10日(金)07時33分33秒
  今日の1枚は、Randy Weston の Highlife、Colpix原盤、1963年4月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
まずはハイライフという言葉の意味を。ここでの意味は「上流社会」との意味ではなく、「19世紀からガーナ、シエラレオネ、ナイジェリア、リベリア等西アフリカの英語圏に広まったギター、ジャズ、ブラスバンドなど、ポピュラー音楽の総称」(ウィキペディア日本語版)とのものです。またウィキペディアぺ英語版には、「It uses the melodic and main rhythmic structures of traditional Akan music, but is played with Western instruments」とも書かれています。「伝統的なアカン族のリズム」が、ハイライフと呼ばれる音楽のキーのようです。
アフリカ文化に魅せられてていったピアニストのランディ・ウェストンが、13名のミュージシャンを集めて作った作品を、今日は聴いてみます。



昨日の1枚は、Wallace Roney の No Room For Argument。
聴き始めは「あぁ、こんな感じね」とのもので、集中力が薄い中で聴き進めていきました。しかし気付くと、ルーニーのトランペットからのフレーズに心が動く瞬間が多くなり、この作品を気に入っていく自分に気づきました。
マイルスの影響云々は私は言及できる知識はありませんが、確かにそれはあるところ。しかし、ルーニーさんが見つめる水平線は、この作品にしっかりとあります。
曖昧な表現しかできませんが、2000年代のトランペッターのしっかりとした自己主張を聴ける作品です。
 

10度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 9日(木)07時32分7秒
  今日の1枚は、Wallace Roney の No Room For Argument、Strech原盤、2000年3月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、290円で購入した作品です。
ジャケのルーニーは、まさしくマイルス。後ろ姿の写真では、まさに少し太らせたマイルスです。
ルーニーのマイルス傾倒ぶりは有名な話であり、またマイルスもそんなルーニーの存在を気にかけていたようで、1991年のモントゥルー・ジャズ祭で二人は共演したのでした。
本作はルーニーの12枚目のリーダー作品で、Steve Hall(ts,ss,bcl), Antonie Roney(ts,ss,bcl), Geri Allen(p,syn), Adam Holzman(p,syn), Bustrer Wlliams(b), Lenny White(d)との演奏です。



昨日の1枚は、Pat Martino の Stone Blue。
速い流れの中でアレキサンダーが外枠を作り上げていき、マルティーノさんがそこに直球を投げ込んでいるような作品です。外枠にはコルトレーンの香りやファンクの勢いが感じられますが、直球は実にシンプルながら味わい深いものです。バップを体に染み込ませて1960年代の荒波を進んできたマルティーノさんのギターは、変化球なしの彼の個性そのままのストレートな演奏で気持ちが良いものです。
ギター奏者を目指す方々の間では高い支持を得ているらしいマルティーノさんですが、私には自分をしっかり持ってどんな場面でも自分を出せるジャズマンとの印象の方です。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 8日(水)07時21分52秒
  今日の1枚は、Pat Martino の Stone Blue、Blue Note原盤、1998年2月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、325円で購入した作品です。
75歳のマルティーノさんは、今でも現役で活動しているようで、毎年のように新作を世に出しています。日本のギタリストでは中牟礼さんは、86歳で現役バリバリのお方です。
今日はマルティーノさんが64歳の時に、エリック・アレキサンダーと吹き込んだ作品を聴いてみます。



昨日の1枚は、Sonny Stitt の Stitt Goes Latin。
企画はどうであれ、自分のスタイルで吹き抜くスティットの心意気に感心しながら、楽しく聴き終える1枚です。チックが違和感なくラテン軍団に溶け込んでいるのも、印象に残りました。チックの経歴を見れば、プロとしての出発点でモンゴ・サンタマリア楽団への参加があったようなので、ラテンのチックというのは不思議ではないようです。
スティット作の曲が大部分を占める中で、最後に演奏されているのは「枯葉」です。我が道を行くスティットとラテン軍団の演奏が、合っているように聴こえてきたのが不思議でした。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 7日(火)07時50分46秒
  今日の1枚は、Sonny Stitt の Stitt Goes Latin、Roost原盤、1963年11月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、400円で購入した作品です。
スティットがラテンと言われても、多くの方が困ることでしょう。1963年という時期なので、さすがのスティットもルーストのテディ・レイグの企画を、断れなかったのでしょうね。
そんな企画盤を演奏する夜を一緒に過ごしたミュージシャンは、Thad Jones(tp), Chick Corea(p), Larry Gales(b), Willie Bobo(d), Carlos "Patato" Valdes(cga, bgo), そしてOsvaldo "Chihuahua" Martinez(cowbell)という面々です。サド・ジョーンズにチック・コリアの参加も驚きですが、他の知らない4名はその筋の方々でしょう。


昨日の1枚は、Oscar Peterson Trio + One。
ピーターソンの大名盤を20年前に「今日の1枚」で取り上げた際には、「サラっとした魅力、でもこれ1枚で十分」との感想を私は書きましがが、今でがピーターソンの軽やかなスィング感と独自のブルース感を楽しめるようになりました。そんなピーターソン率いる強力トリオにゲスト参加のクラーク・テリーがお祭り要素を加えた作品なので、本当に楽しめる1枚となっています。
録音の良さもあり、繰り返し聴きました。次回の中古CD半額セールで他のピーターソン盤に出会えることを願っています。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 6日(月)07時48分2秒
  今日の1枚は、Oscar Peterson Trio + One、Mercury原盤、1964年2月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
私にとっては2枚目、そして「今日の1枚」でも2枚目のオスカー・ピーターソンの作品です。レイ・ブラウン(b)とエド・シングペン(d)とのレギュラー・トリオに、クラーク・テリーを加えての演奏です。



昨日の1枚は、Norah Jones の Little Broken Hearts。
ウィキペディア英語版にこの作品のページがあり、ジャンル分けでは「Indie Pop」としています。私はこの「インディー・ポップ」なる言葉に初めて触れたのですが、意味が全くわからないです。インディーなのだから大会社ではなく独自に音楽制作に関わるとのことですが、それが大衆に受け入れやすい音楽、これは撞着語法なのでしょうかね。
少なくとも大手資本であるレーベルで制作され発売された本作なのですが、ゆったり感の流れに力強さがあるもので、また本作も大ヒットなったようです。本作が大衆に受け入れられる音楽であったのは間違いないようです。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 5日(日)06時33分22秒
  今日の1枚は、Norah Jones の Little Broken Hearts、Blue Note原盤、2011年の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
先月に続いてノラ・ジョーンズの作品を取り上げますが、本盤はCCCDではありません。発売は2012年の本作の時期になると、CCCDなどという馬鹿げた媒体は姿を消していたのです。
ノラさんのスタジオ録音では5枚目の本作は、全ての曲がノラさんとブライアン・バートンの共作であります。



昨日の1枚は、Ken McIntyre の Year Of The Iron Sheep。
「アバンギャルドの騎手」、そのような表現が「新・世界ジャズ人名辞典」や2010年に国内初CD化された盤の封入解説に書いてあります。録音当時は、そのような表現となったのでしょう。ただ、1970年代以降からジャズを聴き始め、いろんなタイプをジャズを聴いてから本盤に接した方ならば、ケン・マッキンタイヤーさんを王道をいくジャズ・ミュージシャンと感じることでしょう。
ほぼ全曲彼のオリジナルの中で、「Arisin'」での美意識には心奪われてしまいます。ジャッキー・バイアードとロン・カーターの好演もあり、静かにながらジャズ史に残る演奏、作品と言えると感じました。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 4日(土)06時51分11秒
  今日の1枚は、Ken McIntyre の Year Of The Iron Sheep、Liberty原盤、1962年6月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
フルートとアルト・サックスを演奏するケン・マッキンタイヤーさんは「今日の1枚」初登場ですので、「新・世界ジャズ人名辞典」からその経歴を紹介します。
1931年のボストンに生まれた彼は、1940年代にはクラシック・ピアノを学び、またジジ・グライスやチャーリー・マリアーノにサックスを学びました。1950年代から奏者として活動し、1960年にはドルフィーとのレコーディングも行いました。しかしながら彼は音楽教育活動に力を入れ、オハイオ州立大学で教鞭をとり、1970年にはMITで博士号をとり、またNY州立大学で講師を努めました。その一方で1970年代には、ミュージシャンとしての活動も再開しました。
またウィキペディアによれば、2001年に心臓発作で69歳で亡くなる直前まで、音楽に携わっていたとのことです。
そんなケン・マッキンタイヤーさんの代表作を、今日は聴いてみます。


昨日の1枚は、Bobby Hutcherson の Happenings。
1960年代に光り輝いたヴィブラフォン奏者とピアノ奏者の共演だけに、聴きごたえ満載の内容です。特にハンコック作の有名曲「Maiden Voyage」とハッチャーソン作の「When You Are Near」は、スリル感と愁感が絶妙に混ざり合い、素晴らしい演奏になっています。
ハッチャーソンとハンコックの曲作りの妙にも感心して、本作を聴き終えました。
 

3度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 3日(金)07時22分51秒
  今日の1枚は、Bobby Hutcherson の Happenings、Blue Note原盤、1966年2月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、400円で購入した作品です。
本作は1967年ダウンビート誌の人気投票で「ベスト・アルバム」を獲得したそうです。封入解説の原田氏によれば、「ハッチャーソンに駄作無し」とのことです。またジャズ好きの間では、「ハービーは客演を狙え」との言葉があるようです。
ハッチャーソンが20年以上在籍し20枚ほどの作品を残したブルーノートの中で、唯一ピアノ・トリオをバックにした作品を、今日はとりあげます。ハンコック、ボブ・クランショウ、そしてジョー・チャンバースとの演奏です。



昨日の1枚は、Donald Byrd の Fuego。
新主流派と呼ばれることになる1960年代の新しい動きを感じますが、本作の魅力は歌心溢れる演奏でしょう。一緒に口ずさむ場面が多い作品であり、多くのジャズ好きを本作が魅了し続けているのも、そんなところなのでしょう。
例えばバード作の「Lament」ですが、バードとマクリーンが奏でるテーマから鼻歌気分になります。そしてバードの暖かい響きのソロ、マクリーンの塩辛い響きのソロ、さらにはピアソンのソロと、口ずさみ気分は続いていきます。
更に本作の素晴らしい点は、アルバム全体でこの気分を味わえることです。名盤と言うよりは愛される作品、そんな思いを強くして、本作を聴き終えました。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 2日(木)07時36分41秒
  今日の1枚は、Donald Byrd の Fuego、Blue Note原盤、1959年の録音です。
ブルー・ノートの4000番台初期の人気作品です。マクリーン、ピアソン、ワトキンスという豪華メンバーでの録音です。
人気トランペット奏者ドナルド・バードのハード・バップ作品であり、さらにその先を見つめた作品でもある本作を、今日は楽しんでみます。



昨日の1枚は、Max Roach Quintet。
ドーハムとローチの共作となっている、よく聴くタイプの曲「プリンス・アルバート」でのドーハムとムーディのホーンの艶感はさすがというものですが、30分弱の演奏全体を通しては、とにかく演奏しました、との感は歪めないものです。ドーハム入りの作品は全て集める、ビ・バップ期の作品には目がない、との方々以外の人には必要ない作品でしょう。
しかし、中古盤棚でこのジャケを見て何か惹かれるものを感じた人には、買って損はない作品です。この時期のジャズの動きを感じることができたと、私は満足しています。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 1月 1日(水)05時16分38秒
  あけましておめでとうございます。

今日の1枚は、Max Roach Quintet、Vogue原盤、1949年5月の録音です。
渋谷の小さなジャズ盤専門店では、隅のデッドスペースに10吋盤を段ボール箱に入れ置いておりました。その値段は貧乏学生の私が買えるものから、一ヶ月間のバイト代を注ぎ込んでも買えないものまでありました。私はこのマック・ローチの10吋盤をそこで見た記憶がありますが、その値段までは覚えておりません。
最初のジャズ祭は、1948年にフランスのニースで行われたとの話があります。その翌年の1949年にはパリに場所を移して「第1回パリ・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル」が開催されました。アメリカから多くのジャズマンがこれに出演し、パーカーの演奏やマイルス入りダメロンの演奏は何らかの形で世に出ました。
そのジャズ祭に参加していたケニー・ドーハム(tp)、ジェームス・ムーディ(ts)、アル・ヘイグ(p)、そしてトミー・ポッター(b)とのマックス・ローチのこの作品での演奏は、スタジオ録音されました。マチネ興行を終えたのちに、スタジオに入ったそうです。
私が中古コーナーで買ったCDでの解説の後藤誠さんよれば、ヴォーグはパーカーの作品を録音したかったのですが、このジャズ祭の興行主であるノーマン・グランツはそれを認めなかったそうです。ならばとヴォーグはジェームス・ムーディに目をつけて、本作の録音になったとのことです。では何故マックス・ローチ名義で発売されたのかですが、後藤誠さんは「深い意味はない」と書いています。
この作品はプレス枚数の少ないことからかなり希少のようです。恐らくは私が渋谷のジャズ盤専門店で見た本作もには、少なくとも5桁の値段が付いていたことでしょう。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月31日(火)08時15分6秒
  19580307-02
Why Was I Born ? ((Kern - Hammerstein)
(3分12秒)



【この曲、この演奏】
「何故に私は生まれたのか」と、誰でも考えたことがあることでしょう。突き詰めて考えていけば、それは哲学となり宗教観に行き着くのだと思います。
この曲の歌詞を見ますと、愛する人と一緒にいる夢に浸る女性の姿と共に、自分自身を問い詰めていく女性がいます。こんな葛藤を通して、自分なりの生きる意味を見出して、青春時代を卒業していくのでしょう。
資料14 によればこの曲は、1929年のミュージカル「スイート・アデライン」の挿入歌で、ヘレン・モーガンが歌ったトーチ・ソング」とのことです。
資料06によれば、コルトレーンのこの曲の演奏記録は、本セッションだけです。
さて演奏ですが、バレルとコルトレーンのデュオによるものです。すでにコルトレーンのバラッド演奏は傑出した域に達しており、バレルのアーシーさと繊細さが同居するギター演奏が味わいを豊かにさせています。
資料11によれば、コルトレーンがコード楽器と演じたデュオは、この演奏だけとのことです。貴重な演奏がこのセッションから生まれたようです。




【エピソード、オーガスト・ブルームによるインタヴュー、1958年】
資料4にある、オーガスト・ブルームが1958年6月15日に行なったコルトレーンへのインタヴューを、興味深い箇所を数回に分けて紹介する。オーガスト・ブルームは1955年初頭に、インターナショナル・ジャズ・ソセエティーの設立に関わった方だ。
1958年6月にマイルス・デイヴィス・セクステットが、ワシントンD.C.のスポットライト・ラウンジで1週間のギグを行なった。ブルームは6月15日の日曜日に、コルトレーンをボルチモアの自宅での夕食に招待し、食後の彼との会話を録音した。ただしこれは正式なインタヴューではなく、またコルトレーンは終わり近くまで録音のことを知らなかった。
このインタヴューは、よくある世間話(ブルームの流れにくいトイレの使い方についての説明)から始まり、内容が広範囲に及んでいる。
(JC=ジョン・コルトレーン、AB=オーガスト・ブルーム)

AB ちょっと調子が悪くてね。えっと、あれは何て言うのかな、あの中のアームみたいなやつが・・・あれのせいでタンクに水が貯まるのにえらい時間がかかるんだよ。

JC ああっ、なるほど

AB トイレの前に、本でも読んだらどうだい?

JC ただ待つだけじゃだめなのか? いや参ったね。

AB 哲学書を読んだことはある?

JC えっと、そうだな

AB というか、普段はどんな本を読むんだい?

JC これまで読んだのは、本屋で売っているああいう本・・・わかりやすいナントカ、分かりやすいカントカってやつ? (以下、聞き取れず)

AB ふーん。

JC で、そういった本の中に『Philosophy Made Simple(分かりやすい哲学)』って本があった。それは読んだよ。実のところ、最後まで読んだ本ってのはそれくらいだ。他にもいくつか、気軽に読める本は買ったことがある。例えば『Laungage, Truth, Logic(言語、真実、理論)』(*1)とか。最近買ったやつではね。他にも本は読んだけど、私はこらえ性がないのか、最初の数ページでやめてしまう。で、またきょろきょろやり出して、何かを探そうとする。

AB 君は何を探しているんだろう? つまり、君は哲学に興味があって・・・

JC 分からないな。そうやって探すことに終わりがあるとも思えないし。けど、そういった中にもぴんと来るものはある。たぶん私は、そうやって他人の考えを参考にすることが良いということなのかどうか、見極めようとしているんだと思う。私よりも頭が切れる人たちの考えに触れて、彼らが生きること、つまり、人生をどうとらえるか、しろうとしているんだ。

*1 コルトレーンが言及している本は、アルフレッド・ジュールズ・アイエ著『Laungage, Truth, And Logic(言語、真実、および論理)』。1952年、ドーバー社から出版された米国版を所有していたと思われる。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月30日(月)07時09分1秒
  19580307-01
Lyresto (Kenny Burrell)
(5分44秒)



【この曲、この演奏】
バレル作のこの曲、資料06ではコルトレーンの演奏記録はこのセッションだけです。バレル自身の演奏記録も、このセッションだけのようです。
お気軽に陽気に楽しく盛り上がっていく演奏で、セッションの最初に演奏するのに相応しい曲と言えます。その中にあって、コルトレーンの力強さ、バレルの繊細さ、そしてトミフラの軽やかな優しさといった特徴が発揮されており、聴く方も楽しめる演奏になっています。





【エピソード、このセッション】
「若手ながらアーシーな感覚が売り物のケニー・バレルを売り出すために、こちらも強力新人コルトレーンを組ませた好企画セッション」と資料09にあるが、これが一般的な見方であろう。
コルトレーンとバレルの共演は、資料06によれば5回目の本セッションが最後となる。ちなみに最初の共演は1951年3月1日のガレスピー・セプテット、次が1956年9月21日のブルーノートでのチェンバース、3度目は1957年3月22日のプレスティッジ・オール・スターズ、4度目は1957年4月18日のザ・キャッツである。
またコルトレーンのギター奏者との共演を見た場合、これ以降に3回ある。1958年6月25日のミッシェル・ルグランの正式レコーディング、そして同年9月12日のジョージ・ラッセルの正式レコーディングで、共にギター奏者Barry Galbraithと一緒に演奏している。もう1回はコルトレーン・バンドが1961年9月22日にモントレー・ジャズ祭した際に、ウェス・モンゴメリーと共演したものである。こちらは残念ながら私家録音を含めて音源はない。(資料06)
コルトレーンがメイン格のレコーディングとの意味では、このセッションがギタリストとの最後の共演となる。
また本セッション以降のプレスティッジでのレコーディングは、全てコルトレーンのリーダー・セッションとなる。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月29日(日)07時54分11秒
  19580207-05
I Want To Talk About You (Billy Eckstine)
(10分54秒)



【この曲、この演奏】
この曲について資料14から。
1943年にアール・ハインズ楽団を退き、その翌年、錚々たるメンバーを擁した念願のビッグ・バンドを結成してビバップへの意欲を燃やしたエクスタインが、いわばバンド経営の必要上、自らのディープなバリトン・ボイスの魅力を引き立たせるべく書き下ろした名バラード。
コルトレーンはこの曲を生涯のパートナーにしていきます。資料06にある記録だけでも、本セッションを含めて計20回のこの曲の演奏記録があります。半数以上が黄金カルテットでのものですが、ドルフィー入りでも4回の演奏記録があります。それらの半数ほどは何らかの形で世に出ており、一般人もその演奏に親しめるものになっています。
正式発売されたものは、本演奏を入れて3回あります。正式2度目は、1963年7月7日のニューポートでのライブ、です。黄金カルテット時代なのですが、ここでは諸般の事情によりドラムはロイ・ヘインズです。正式3度目は1963年10月8日のバードランドでのライブであり、こちらは黄金カルテットとなります。
さて演奏についてですが、資料11に次の記述があります。
「コルトレーンはこのエクスタインの曲が大層気に入っており、60年代の半ばまで自分のレパートリーに入れ、カデンツァを息を飲むほどに延々引き延ばして演奏した。ここでは、合奏調のEフラット(オリジナルのDフラットを1音上げ)にキーを定めているため、サックスの最高音からメロディを始めなくてはならないが、果たして彼は、アルティッシモの音域に半音踏み込んで演奏している。見流してはならないのが、テナー・ソロの最初の16小節の背後で見事に緊張感を高めていくガーランドのトレモロだ」
さすがはプロのコメントは違うと感心しながら、わたしは「息を飲む」と「緊張感を高めていく」との11分を、至高の幸せと感じました。





【エピソード、1956年6月 NYへ転居】
コルトレーンと家族は1956年6月、ニューヨークに転居した。ちゃんとした家が見つかるまでのあいだ、ブルックリンのポール・チェンバースのアパートに厄介になった。彼らが移住を決意したわけは、マイルスをはじめ多数のミュージシャンがニューヨークに住んでいたし、レコード会社、クラブ、新聞社、放送局がそこに集中していたという、まことに論理的かつ必要性にもとづいていた。
コルトレーンがまだ駆け出しの頃なら、フィラデルフィアもそんなに遠い距離ではなかったのだが、マイルスのところで名前が売れ始めたいまとなっては、その音楽活動を行っている場所に住むのが自然というわけである。(資料1)
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月28日(土)08時06分38秒
  19580207-04
Good Bait (Dameron - Basie)
(12分7秒)



【この曲、この演奏】
作曲家として、そして編曲家として1940年代から活躍していたピアニストのタッド・ダメロンが作った有名曲であり、ガレスピーの演奏で有名な曲となりました。
資料06によれば、コルトレーンのこの曲の演奏記録は8回あります。ガレスピー時代に2回、1951年の1月13日と2月3日にライブで演奏し、この二つは私家盤で世に出ました。その後に本セッションで7年ぶりの演奏となり、また正式録音、スタジオ録音との見方では、本セッションだけの演奏記録となります。その後はコルトレーン・バンドでこの曲を5回取り上げました。1960年7月のライブで2回、メンバーはマッコイ, デイビス, ラロッカです。1962年10月にはドルフィー入りのライブ、1963年7月のライブは黄金カルテットとはいかず、ドラムはヘインズでした。最後の演奏記録は1963年11月であり、これは黄金カルテットによるライブでした。コルトレーン・バンドでの5回の演奏記録は、私家録音であり世には出ておりません。
さて演奏ですが、テーマでは口ずさみたくなる印象的な魅力あるメロディを、きっちりと表現するコルトレーンです。そしてアドリブでは、持っている力の全てを注ぎながらのコルトレーンの演奏ですが、それでいてテーマとの関連も感じさせる演奏です。この時期のコルトレーンの充実ぶりが、しっかりと感じられる演奏です。




【エピソード、ポール・ジェフリーの話】
1956年の終わり頃、私はコルトレーンとボヘミアで会った。その頃、コルトレーンはロリンズと一緒にマイルスのバンドで仕事をしていた。私はロリンズのスタイルをよく知っていたが、初めて聴いたコルトレーンにはすっかり驚かされた。私はロリンズがテナーの巨匠とつねづね考えていたが、コルトレーンはもっとはるかに素晴らしい才能を持っていた。彼はロリンズの美しいメロディの独奏を受けて、かつて私が一度も聴いたことのない奇妙な、きわめて回施状のハーモニーとコード進行の独奏をやった。休憩になったとき、私は彼と話すために舞台に上がった。「君がポール・ジェフリーか、噂はよくきいている。ちょっと裏へ行かないか」と彼が言ったので私は付いて行った。ところが彼は自分の楽器を私に渡して言った。「君の演奏を聴かせてくれないか」私は緊張のあまり指をキーに当てるのもうまくゆかないくらいだったが、まあなんとかやってのけた。彼は自分の住所を私に教えてくれ、いつでも遊びに来てくれと言った。(資料01
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月27日(金)07時18分27秒
  19580207-03
You Say You Care (Styne - Robin)
(6分15秒)


【この曲、この演奏】
ジョー・スタインとレオ・ロビンによるこの曲は、アイラ・ギトラーによれば、これまでジャズのナンバーとして聴いたことはない曲とのことです。(資料09)
コルトレーンのこの曲の演奏記録は、本セッションだけです。(資料06)
多くのジャズファンにとっては、この曲は聞き覚えのある曲でしょう。「ジャズ入門時期に買う1枚」の作品である「ソウルトレーン」、そのB面の頭にこの曲がありますからね。
軽快なテンポの中で、コルトレーンとガーランドの好調さが分かる演奏であり、その演奏でこの曲のメロディが頭に残ります。



【エピソード、デイヴィッド・アムラムの話】
「最初に私がコルトレーンと会ったのは、1956年春のことで、彼はカフェ・ボヘミアの前で、パイを食べていた。彼の眼は大きかったが、それほど鋭くなく、優しすぎて何か頼りない感じだった。我々はしばらくの間、視線を交わしていたが、ついに私は彼の声をかけて彼の音楽がとても好きだと伝えた。その時私は自分がミンガスと演奏したことがあると彼に伝えると、彼は自分がミンガスの音楽の崇拝者だと言った。そして、自分が今試みているのはインドのミュージシャンがラーガでやっているように、三十二小節の形式を超えた音楽を一つのアイデア、例えば単純な旋律に基づいて発展させ即興的な音楽にすることだと私に語った。この他にも楽器の独自の音を引き出す方法などについて話し込んだ。私の生涯において、それはきわめて短い時間ではあったが、これほど真剣に音楽のことを論じあったことはなかったと思う」(資料01)
このデイヴィッド・アムラムとは、ジャズやクラシックなどの幅広い音楽分野で活動している方だ。バーンスタインと交流があり、NYPの最初の在籍作曲家としてバーンスタインはアムラムを選んだとのことだ。(ウィキペディアより)
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月26日(木)07時15分8秒
  さてディー・ディーさんの「マイク ジャケ」作品。
彼女の歌の風格を感じながら、アタックの強い歌い方を楽しみました。特に「Slow Boat To China」と「Cherokee」に、彼女の持ち味が生きているように感じました。観客との「お遊び」に辛さを感じるのは19年前と同じ感想ですが、そこは彼女のショーマンシップという特徴なのでしょう。
今回のつまみ食いで、私は彼女の存在を初めて意識したことになります。これからは彼女の作品を集めていくとは言いませんが、本作はまた聴く機会があることでしょう。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年12月25日(水)07時45分21秒
  その前に、この作品が録音された1998年4月23日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「NEC・日立、初の量産、次世代システムLSI、計4000億円を投資、メモリー中心から転換」

読売「赤字国債 情勢に応じて発行、首相 あす財革会議に提示、目標年次と歳出上限制、政府内なお異論」
橋本首相の時のことですが、この「財革会議」についてはネットから情報を得られませんでした。

朝日「専門業務以外も人材派遣可能に、原則自由化へ最終提案、職安審少委」
派遣先の26業務制限を無制限化するとのものですが、現在でも完全無制限化とはなっていません。



ではこの4月23日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・8面に「スーパー決算、明と暗、2月期」との見出し記事があります。「明」はイトーヨーカ堂・マイカル・ユニーで、「暗」はダイエー・ジャスコ・西友とのことです。
この6社には様々な動きがありましたが、現時点で名前が残っていない、その名称ではスーパーマーケット事業を行っていないのは、マイカルとジャスコです。
・39面社会面の下の広告コーナーに「尋ね人」があり、「大賀慶子(けいこ)/34歳、身長155cm」二人の子供の名と年齢があり、0979で始まる電話番号が書かれています。この「尋ね人」から22年、この方々はどのような人生を歩まれているのでしょうか
・TV欄 NHK 22:45から「週刊たまご」との番組があり、「うらら健康法」という放送内容です。この番組については、ネットから情報を得られませんでした。
 

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