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20度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月22日(日)07時41分44秒
  その前に、この作品が録音された2001年6月3日(日)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「中国、日本車の輸入枠削減、セーフガードに報復、6ー10月分」
この年に日本政府が中国からの農産品輸入にセーフガードを行なったことに、端を発しています。この年には中国は、日本からの輸入品に使う木箱についての検疫を強化しました。この検疫強化の中国の対応は地方で異なり、大混乱となりました。現場にいた私には、大変苦労した思い出です。

読売「フリーターにも雇用保険、保育所の認可基準を緩和、規制改革会議 論点73項目」
今ではフリーターは、「1ヶ月以上の雇用見込みがある、週20時間以上働く場合」には雇用保険に加入できるようです。しかし手続きを怠る事業主も多いとのことです。
次に保育所の新設ですが、これはどの都市でも大きな課題であり、また積極的に取り組んでいます。みなとみらい地区では私が知る限りでは、マンションに2ヶ所、オフィイス・ビルにも2ヶ所の保育所が設置されています。

朝日「3年で2500人超 関連業界天下り、大半ノンキャリア 課長補佐以下、氏名や就職先 情報公開で判明」



ではこの6月3日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・24面 文化総合面に「作家の生計成り立たぬ、新古書店ショック、業者 著作権法上は問題ない」との記事があります。新古書店とは比較的新しい本を扱う中古書店のことで、この記事ではブックオフに代表される大型チェーン展開の中古書店のこととしています。音楽でも文学でも出版界においては中古店との関わりが、切っても切り離せないものです。今や出版する側の人も、かつては中古店にお世話になっていたわけですから、正解など出せない内容です。
・14面 読書面の光文社の広告では、リタ・エメント著の「いまやろうと思っていたのに・・・」という本を、宣伝しています。この題名、私も子供の頃はよく口にしていました。それから長い時を経て今では、やりたいことを今できる喜びを感じる日々を送っています。
・TV欄 テレ朝では早朝に「全米女子オープンゴルフ」を放送しています。この年の女王は、2年連続でオーストラリアのカリー・ウェブ選手でした。
 

22度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月21日(土)07時43分27秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の19枚目は、Kucich/Ibanez/Barroso の Y despues…Que、2001年6月3日の録音です。
これは脚ジャケ愛好家を狙ってのジャケという事で、間違い無いでしょう。路上カフェには軽量の背もたれ椅子がありますので、イス ジャケでもあります。中身は男性だけのピアノ・トリオです。
ピアノのヘルマン・クシチは、本作以外にも数作品残していられるようです。そして本作は「マニア垂涎のスパニッシュ・ピアノ・トリオの名盤」との評価があるようです。
「今日の1枚」で本作を2006年5月17日に掲載した際には、「このピアニストは、自分の思いを表現できる基礎テクニックが不足している」と、失礼極まりない感想を私は書いてしまいました。いくら本当にその時に感じた事であっても、もう少し大人の表現をしていればと反省しています。
今日はどのように感じたとしても、この「名盤」に対して大人の感想を書きます。
 

21度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月20日(金)07時22分24秒
  さてマデリンさんの「イス ジャケ」作品。
語り口と申しますか、歌い回しがフォークの人なのです。名前を覚えていない1960年代の女性フォーク歌手が何人か、私の頭に浮かびました。そんな意味は、ディラン作の「You're Gonna Make Me Lonesome When You Go」で強く感じました。
口にした時にはほんわかした味わいですが、後に幾つもの味が出てくる、そんな感じの歌です。この奥深さに聴き入り、マデリンさんが選んだ各曲の個性に心が入っていきます。
聴きごたえある作品です。
 

22度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月19日(木)07時25分59秒
  その前に、この作品が録音された2004年1月4日(日)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「財務文書 電子保存も可能、帳簿や領収書、企業負担軽く、政府 新法案提出へ」
ネットで調べますと、1998年に電子帳簿保存法が制定されましたが、元が紙のデータの電子保存は認められていませんでした。それを認めようとの動きがこの記事であり、民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律と民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律(通称 e-文書法)がこの年の11月に制定され、翌年4月に施行されました。

読売「郵貯 簡保は地域分割、郵政民営化 政府案骨格固まる」
この年の9月に「郵政民営化の基本方針」が閣議決定され、地域分割に関しては「窓口ネットワーク会社、郵便貯金会社及び郵便保険会社を地域分割するか否かについては、新会社の経営陣の判断に委ねることにする」となり、現在まで地域分割はされていません。

朝日「個人情報 守れぬサイト、官庁・団体・企業で欠陥プログラム、危険性指摘の国立大研究員、1200人分引き出す」
この研究員は警鐘の意図ですが、警視庁は不正アクセス禁止法違反の可能性があるかもと、情報収集しているとのことです。
警察が不正アクセスを取り締まる側なのですが、警察自身の理解不足も目立っています。この記事から12年後の横浜地裁のある公判の証拠調べにおいて、神奈川県警の令状に基づかないネット上での証拠収集が明らかになり、地裁判決では不正捜査と認定され証拠排除されました。



ではこの1月4日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・15面は「Sunday Nikkei」であり、この日は「あふれる20xx年問題」との記事でした。
2004年 流通・外食の三重苦
2005年 都内マンション大量供給
      日本の会計基準の孤立化
2006年 新学習要領世代 大学へ
        エチレン大量供給
2007年 高級ホテル乱立
2008年 国債大量償還
2009年 大学全入
2010年 団塊世代の大量退職
2011年 地上アナログ放送中止

記事では、以上の10の問題をあげています。世間で問題と認識されたかは別にして、現在の目で見ますと、大事な事象が多くあることが分かります。

・2面下に新潮社の広告があり、4冊の本を宣伝しています。その中に小説本は二つあり、1963年の「白い巨塔」と1960年の「砂の器」です。どちらも映画化され、またTVドラマ化も「白い巨塔」は5回、「砂の器」は6回されています。
警察事件ものと大学という巨大組織もの、よくある小説テーマの、決定打と言える両作です。今年に入っても両作がTVドラマ化されましたが、現代に置き換えても十分に説得力あるストーリーでした。

・TV欄 NHK 23:10 から「ジョン・レノン スーパーライブ」が放送されています。限りあるジョン・レノンのライブ映像の何を放送したのかと思いましたが、調べますとこれはヨーコ・オノが主催したイヴェントでした。2001年から13年間続いたイヴェントです。
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月18日(水)07時26分56秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の18枚目は、Madeleine Peyroux の Careless Love、2004年1月4日の録音です。(全て決め打ち)
裏道、あるいは倉庫街にダイニング・チェアを持ち出し、花を添えて素足で座る、考えようでは気持ちの持ちようが一般人の域を超えているようにも感じます。でも音楽で生計を立てようと考える人は一般人とは違うのでしょうから、こんな構図もすんなりと受け入れましょう。
イス ジャケは間違いなしですが、膝から下を見せているだけですので、脚ジャケとは言えないです。
本作を「今日の1枚」で2005年6月28日に取り上げた際には、「少し鼻に掛かる明るい声ですが、明るさがない。何か悲壮感がある声」との感想を書きました。自分で書いた文章を14年ぶりに読むのですが、言いたい事が分からない文章です。
さらに14年前の感想は分からない文章となり、「シャンソン味入りのフォーク・ロック調のジャズ・ヴォーカル」などとも書きました。今回は少なくとも、分かりやすい感想を書きたいものです。
最後にマデリン・ペルーさんについてネットで調べたところ、かなりの人気者のようですね。寡作の方のようで、その分、一作一作に注目が集まっている方のようです。
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月17日(火)07時01分57秒
  さてエヴィンソンさんの「イス ジャケ」作品。
スティングの有名曲「Until」が収録されています。スティングのものよりは力強く歌っており、バックのジプシー風サウンドは複雑な思いをこの曲に加えています。「星々が薄暗くなるまでは、それまでは」と、出会った愛を歌ったこの曲を、エヴィンソンさんの表現で聴かせてくれる内容です。
自分の望む世界を探しているかのようなジャケでのエヴィンソンさんの表情を、今回のつまみ食いではこの曲に感じ取りました。
 

22度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月16日(月)07時44分51秒
  その前に、この作品が録音された2004年1月3日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「マツダ 中国で合弁会社、フォードと上海に工場、2007年 小型車20万台、第一汽車とは統括販社」
これで日米欧の自動車主要会社の中国進出が、出揃ったとのことです。
私の二度目の香港駐在となった2002年から2006年の間で、自動車会社の華南進出について二つの記憶があります。
中国初の有人宇宙飛行の話題で持ち切りだった2003年末の香港で、ホンダの華南工場の董事長の講演会がありました。「世界最高品質のアコードを中国で作る。ライバルは世界のアコード工場だ。最高品質でなければ、もう中国の人に受け入れられない」との発言が、今でも印象に残っています。
もう一つがトヨタのエンジン工場を視察した時の記憶です。トヨタ生産方式の要の一つである「一個流し」を、忠実に行っていることでした。あくまで私の経験上ですが、稼働して1年も経たない工場で「一個流し」が徹底されているのは滅多に見られないことでした。

読売「政治に翻弄され・・・50年、30台自衛隊員、でも仕事だ」
この日開始の連載モノ「日本の守り」です。

朝日「小学算数で復活へ、台形面積の公式、4けた同士の足し算」
2002年のゆとり教科書から変更するとのことです。


ではこの1月3日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・2面と4面に、小泉首相の靖国神社への元旦参拝の記事があります。この年の参院選を考えて、また中国のことも考えて、この時期になったとのことです。
・30面にデルの全面広告があり、TV機能付きPCを宣伝しています。全てのPCメーカーがTV機能付きPCを売り出していた時期がありましたが、今は少ないようです。Windows機の商品作りで差別化を図っている目論見が、結果的に横一列なっておりましたね。
・TV欄はまだまだおせちの中、テレ東 18:30から「プロボクシング・トリプル世界タイトルマッチ」があります。日本人選手だけをあげると、トラッシュ中沼、徳山昌守、小島英次です。中沼選手は挑戦失敗、徳山選手は防衛成功、そして小島選手は再挑戦失敗となりました。
 

22度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月15日(日)07時03分25秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の17枚目は、Connie Evingson の Gypsy In My Soul、2004年1月3日の録音です。(全て決め打ち)
「Night And Dayでつまみ食い」では、「独特な雰囲気の演奏」「可愛い声が、影のある雰囲気を醸し出しています」と、本作への感想を述べました。それより12年前の2005年6月25日に「今日の1枚」で本作を取り上げた際には、「このエヴィンソンさん、囁き系の歌い方は出来ないかな」などとの望みを述べました。
本作はグリーンの中でボカシを上手く使い、絶妙のイス&脚ジャケとです。そしてこちらを見つめるエヴィンソンさんは、何を伝えたがっている様子です。
このジャケを感じられる曲を探します。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月14日(土)07時18分43秒
  さてクラールさんの「イス ジャケ」作品。
弾き語りのクラールさんに、ギターのラッセル・マローン、そしてベースのポール・ケラーのトリオは、この録音までに1年間活動を共にしてきたそうです。歌にピアノ、歌にギター、これを支えるベースと、息があったものです。
大人気を博し今でも全米のラジオ曲から必ず何かが放送されているとのナット・キング・コール・トリオですが、そこには2人のナット・キング・コールがいたとか。人気の主役の歌手の姿、そして優れたピアニストとしての姿とのことです。(ライナーノーツより引用)
クラールさんのピアノは歌の特徴にぴったり合うものです。弾き語りなのだから当然なのでしょうけど、冷静に歌とピアノを見つめられる自分がいなければ、このような妙は生まれないでしょう。落ち着いた曲を12曲、しっとりと楽しめます。
ピアニストのクラールさんの作品ですから、ジャケの姿は当然なもの。一方で、裏ジャケ、中ジャケに写るクラールさんは、白のスラックスやジーンズで脚を覆っている写真です。表ジャケと比べれば、脚を覆っているクラールさんの表情が自然に感じます。当時の彼女の心境も、何故だか聴き取れたような気がします。
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月13日(金)07時39分40秒
  その前に、この作品が録音された1995年10月3日(火)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「建物保障限度5000万円に、地震保険、大蔵省 1月上げ、家財 家屋損害と分離」

読売「地震保険5000万に拡大支払、総額3兆1000億、抜本改正案判明、来年度移行見通し」

地震保険に支払い総額、一つの地震での全ての地震保険の支払い総額が決まっているとは知りませんでしたし、驚きです。
ネットで調べました。日本地震再保険株式会社があり、そこでの記述をそのまま引用します。
「政府が再保険を通じて関与することで、国民に対し低廉な保険料で安定的に地震保険を提供」とし、その意味を「地震リスクが持つ特性により、民間の損害保険会社のみで地震保険制度を運営することは困難であることから、政府が再保険を通じて関与することで、国民に対し低廉な保険料で安定的に地震保険を提供することが可能となっています。被災されたご契約者に支払われる保険金は、最終的に政府、損害保険会社及び当社が、1回の地震等毎にそれぞれ決められた限度額の範囲内で負担します」としています。

朝日「沖縄基地縮小、促進を検討、政府 安保堅持へ判断、首脳会談で共同文書化、米に働きかけ」



ではこの10月3日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・9面 国際面の「トピックス」には、「ひと足早い人気投票」との見出しと写真があります。来年の米大統領選の立候補予定者のステッカーの売れ行きについての記事です。トップは共和党のドール、続いて4年前の湾岸戦争で名を上げたパウエルで、クリントン大統領はイマイチとのことです。
パウエルは大統領選に出ず、ドールは共和党候補になったものの本選でクリントンに大敗しました。
・31面 社会面下の広告に、3件の「お詫びとお知らせ」があります。大塚ベバレジ、不二家、そしてエム・イー・エス特機の3社であり、どれも販売したミネラルウォーターへの異物混入についてのものです。
・TV欄 テレ東 21:00「開運!なんでも鑑定団」には、「仰天 2000万円の弁当箱」と内容が書かれています。私はこの放送を見ました。弁当箱といっても野弁当箱と呼ばれる骨董品のことで、鑑定士曰く、この弁当箱を出品した方が日本で有数のコレクターとのことでした。
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月12日(木)07時38分10秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「イス ジャケ」です。


「イス ジャケ」作品の16枚目は、Diana Krall の All for You、1995年10月3日の録音です。
座るためにあるイスですので、ジャケにも女性がイスに座っている写真が使用されるのですが、その時の女性の衣服によっては御御足が目立つ写真になります。今月の「イス ジャケでつまみ食い」では、そんなジャケ作品を5作品取り上げます。
今や大御所の風格さえ身につけてきたダイアナ・クラールさんですが、2000年7月19日に「今日の1枚」で取り上げた本作は彼女の3作目であり、また初めての脚ジャケです。弾き語りのクラールさんですので、ピアノ椅子に座ったジャケは必然のものでしょう。そして手と脚を目立たせる構図と色使いも、ジャケ買い需要を睨んでの戦略なのでしょう。
本作はドラムレスであり、クラールさんの歌をギターとピアノが引き立てていく内容であり、ナット・キング・コール・トリオに捧げている作品です。
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月11日(水)07時34分43秒
  昨日の1枚は、Art Blakey の A Jazz Message。
太いジャズを堪能できる作品です。メンバー全員に聴かせどころを用意したのも、ブレイキーの妙が生きています。そしてブレイキー自身はJMでの絨毯爆撃ドラムソロは控えて、自分の聴かせどころは用意しながらも、カルテットでのバッキング演奏を見事に披露しています。
私は特にスティットに聴き入りました。分かり易くストレートな演奏でいながら、スティットの存在感があるものです。私が持っているスティットの作品の中で、繰り返し聴いていたいと思ったのは本作が初めてです。
私が購入しや中古CDは2006年に発売されたもので、それ以前にもCD発売されていたうようです。しかしこのジャケは記憶ないものです。恐らく世間のジャズ愛好家でも、本作の存在を知らない人は結構いるのでは。
まだまだ知らない素敵なジャズ作品が沢山ある、これから出会えるかもしれない、こんな思いでいられる私は幸せ者です。
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月10日(火)06時52分35秒
  今日の1枚は、Art Blakey の A Jazz Message、Impulse原盤、1963年9月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
ブレイキーと言えばジャズ・メッセンジャーズ、1963年のJMは6月にハバード・フラー・ショーターの3管でリバーサイドに「Ugetsu」を録音しています。
そしてこの年の9月5日に、ブレイキー名義でインパルスに本作を録音しました。(別説では7月16日)
ソニー・スティット(as,ts)を迎え、マッコイ・タイナーとアート・デイヴィスでの、カルテットでの録音です。
インパルスは1961年に、モーガン・フラー・ショーターでJM作品を1枚残しています。そして是非とももう1枚作りたかったのでは。しかし1963年前後のJMは、ブルーノートとリバーサイドから作品を発表していました。契約ごとは分かりませんが、そんなJMにインパルスは手を出せなかった。ならば御大の単独作品となったのではと、私は勝手に想像します。でもインパルスはJMに未練あり、それがアルバム名になったと思います。



昨日の1枚は、Claude Williamson の New Departure。
曲によってはユルユルの演奏があり、ベースとドラムとの連携もボロボロです。本作のプロデューサーでもある妙中氏の解説によれば、3月録音の6曲はクロードは風邪で体調が悪かったとか。これではダメということで、妙中さんレーベルでの6月の他のレコーディングに合わせて、このメンバーでもう6曲を録音したとか。そちらはこのメンバーならばこれ位はとのものです。
この二つのセッションを発売する際には、全12曲で世に出ました。日本盤でのタイトル曲「クレオパトラの夢」は二日間ともに演奏したので、本作では2度聴けます。しかし何故だか、3月のセッションの方が私は気に入りました。妙な気分で聴き終えた作品でした。
 

25度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月 9日(月)07時14分38秒
  今日の1枚は、Claude Williamson の New Departure、InterPlay原盤、1978年3月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、400円で購入した作品です。
解説の妙中さんによれば、「クレオパトラの夢」という曲はアメリカでは知られていない曲とのことです。ミュージシャンはあまりやりたがらない曲とも書いてあり、その理由はコード・チェンジがシンプル過ぎるとのことです。
ジャケを見ると、本作のタイトルは「New Departure」と書いてあります。しかし国内盤CDの帯部には「Creopatra's Dream」、そして封入解説には「クレオパトラの夢」とあります。まぁ、日本向けには日本で大人気の「クレオパトラの夢」としたのでしょう。
この「今日の1枚」では4作目の登場となるクロード・ウィリアムソンのこの1978年録音作品は、サム・ジョーンズとロイ・ヘインズとのトリオでの演奏です。


昨日の1枚は、By All Means の It's Real。
都会風R&B、センスの良いヴォーカル・ユニット。「By All Means」の気持ちで「今日の1枚」で取り上げて、「by and large」で楽しみました。
 

27度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月 8日(日)07時37分22秒
  今日の1枚は、By All Means の It's Real、Motown原盤、1992年の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、150円で購入した作品です。
DU関内店のセールは、250m2ほどのスペースに会議用の長机を4つ重ねた島を作り、その上にエサ箱を並べています。その山が恐らくは8つほどあったでしょう。CDとレコードで分け、更にジャンル別に分けていました。ジャズCDの島は、6割ほどがジャズのエサ箱、4割がクラシックのエサ箱でした。
間違いなくこのCDジャズのエサ箱に入っていました。客が間違えて戻したとしたら、クラシックのCDの筈です。
でもモータウン、ネットからも情報を得て本作を「今日の1枚」で取り上げるのは躊躇しますが、DUがジャズと分類した作品なのでこれから聴いてみます。


昨日の1枚は、David Sanborn の Songs From The Night Before。
1993年から計13年間、私は海外に住んでいました。知り合った現地の方にジャズが好きだと言うと、「俺も(私も)スムーズジャズが好き」という方が何人もいました。
この作品が正にスムーズジャズなのでしょうね。今回は縁があって初めてスムーズジャズを聴くのですが、それまでのジャズを含めたポップ音楽の世界の良いエッセンスを素敵な夜を演出する形で折り込み、リズムを流行りのものにした作品と感じました。また「泣きのサンボーン」というらしく、その辺りも楽しめました。
13年間の海外生活はホテルのラウンジで過ごした時間が多いのですが、生演奏の間にはこのような音が流れていました。私の部屋でスムーズジャズが流れる機会は無いでしょうけど、またラウンジで耳にする音楽なのでしょう。
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月 7日(土)06時26分38秒
  今日の1枚は、David Sanborn の Songs From The Night Before、Elektra原盤、1996年の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、125円で購入した作品です。
私には縁がなかったデヴィッド・サンボーンですが、「この価格なので1枚くらいは」と思い購入しました。
1970年代から活躍し多数の作品を残してきたサンボーンの、17作目の作品を今日は聴いてみます。


昨日の1枚は、Dick Meldonian の You've Changed。
深みはないが、自信に溢れた演奏です。
世の中にはジャズに限らず、ミュージシャンの貧乏話は山のようにあります。ジャズ界でも黄金時代に活躍しながら、生活のために堅気の仕事についたというミュージシャンが何人もいます。
このディックはそんな世界で数十年間に渡り活動し、生活してきた方です。そこには強い自信が生まれることでしょう。また所属するバンドの花形奏者を食わない演奏というのも、自然に身についたことでしょう。
「どうだい、ジャズって楽しいだろう」とのディックの笑顔のように、聴き終えてからジャケを見ると感じました。そして私が聴く前に感じた胡散臭さは、消えておりました。
 

25度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月 6日(金)07時25分56秒
  今日の1枚は、Dick Meldonian の You've Changed、Progressive原盤、1978年8月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、200円で購入した作品です。
胡散臭く感じるヒゲ顔のジャケです。あまり信用できそうにないお顔です。そんなジャケの本作品がディスクユニオン関内店中古CD半額セールのエサ箱の中に、シールドされたままで10枚近く入っていました。想像するに、再プレスCDを仕入れたが全く売れないので中古セールにぶっ込んでおこうとのことなのでしょう。
サック奏者のDick Meldonianは「新・世界ジャズ人名辞典」に掲載されていない方です。ウィキペディアによれば彼は、1940年代終わりからプロとしての活動を始め、多くのバンドに在籍していた方です。そんな彼は1970年代後半から1980年代初めまでの数年間、スポットライトが少し当たった時期があったとのことです。
本作品はそんな時期に録音された、カルテットでの演奏です。



昨日の1枚は、Anita O'Day And Billy May の Swing Rodgers And Hart。
「Little Girl Blue」は若いお嬢さんの落ち込んだ気持ちの曲で、多くのジャズ歌手と奏者に取り上げれています。そんな数多くの演奏を思い出しますと、歌手や奏者によって様々な色合いを描き易い曲と言えると思います。
アニタはそんなロジャーズ&ハートの曲を、辛い気持ちの中でも甘い希望も忘れていない女性の気持ちを表現しています。「寂しく不幸な少女に何故誰も、励まし勇気を与える少年を送らないの」との歌詞のようですが、アニタの表現が少女を女性に、少年を男性に置き換えたかの感じです。
全体を通しての感想ですが、肩の力を抜いたアニタさんがこの作品にいます。テクニックではなく自然な表現で歌うアニタは、いいものですね。アニタ3作目で気にいる作品に出会えました。
 

24度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月 5日(木)07時03分18秒
  B>今日の1枚は、Anita O'Day And Billy May の Swing Rodgers And Hart、Verve原盤、1960年6月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
先月はアニタのコール・ポーター集を「今日の1枚」で取り上げましたが、今月はリチャード・ロジャーズ & ロレンツ・ハートの作品集を取り上げます。
ジャケのアニタさんはオペラ・グローブ、或いはイブニング・グローブと呼ばれている長い手袋をしています。上流階級の雰囲気を出しているジャケですが、「真夏の夜のジャズ」での長くない手袋のアニタの姿が、個人的には気に入っています。



昨日の1枚は、John Coltrane の Coltrane。
その1。
「コートにスミレを」の存在感、コルトレーンのバラッド演奏の美しさは、この作品の大いなる魅力です。ワン・ホーンでの演奏も、その魅力を押し上げています。それと同時、あるいはそれ以上に鍵となっているのは、この曲の前に演奏された「バカイ」の存在感でしょう。魂の塊の力強さを感じる内容です。
この2曲が続くA面ですが、ジャズ喫茶全盛時代においては、A面主義のジャズ喫茶では、本盤が大人気になっていきました

その2。
ガーランドとマルの魅力の違いを楽しめる内容です。「バカイ」でのテーマの後のガーランドの演奏、「クロニック・ブルース」でのマルの演奏、人気ピアニストの存在を楽しめます。

その3。
A面の存在感と共に、B面も同様の魅力が詰まっています。重量級の「ストレート・ストリート」、聴き入るバラッドのスタンダード「ホワイル・マイ・レディ・スリープス」と、A面に負けないB面となっています。「ホワイル・マイ・レディ・スリープス」ではトランペットの参加は最後にチラッと聴ける程度なので、実質ワン・ホーンでの演奏であり、「コートにスミレを」との聴き比べも楽しめます。
またガーランド参加のA面、マル参加のB面としたことも、本盤の魅力を高めた一因でしょう。

各曲の演奏については「コルトレーン特集」に譲ります。本作ではそれまでプレスティッジだけで11回のセッションを行ってきたコルトレーンが、そこから得た経験を注ぎ込んだ作品と言えます。それはバリトン・サックスを上手く使っての効果の付け方であったり、ピアニストの違いによる演奏の変化であったりと、多岐にわたるものです。
プレスティッジ時代のコルトレーンの代表作です。
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月 4日(水)07時56分47秒
  今日の1枚は、John Coltrane の Coltrane、Prestige原盤、1957年5月の録音です。
自身があり、「俺はジャズを追求していくぞ」との決意を感じる、ジャケットのコルトレーン です。スタジオの裏庭でエズモンド・エドワーズがジャケット用の撮影をしましたが、私が確認できた29コマは適当に撮ったようなものです。その中から1コマを選び、絶妙のトリミングをして色付けし見事なジャケにしたのでした。本作のデザインもエドワーズのようですが、撮影の時からこのジャケをイメージできたいたのでしょう、さすがはプロです。
ジャケ右上に小さなフォントで、「John Coltrane...    a major voice in the Miles Davis Quintett...   the NEW tenor saxophone STAR」との一文があります。「ジョン・コルトレーン、マイルス・クインテットの素晴らしき才能、テナー・サックスの新星」との謳い文句です。とにかく自前でスターを育てる必要があるプレスティッジ、言い換えれば稼ぎ頭を育てなければならないプレスティッジの意気込みが、この一文から感じます。
セッションの詳細は「コルトレーン特集」をご覧ください。コルトレーンの初リーダー作品です。


昨日の1枚は、Cattin' with Coltrane and Quinichette。
クィニシェットの優しく鮮麗な調べが、楽しく本作品を包み込んでいます。「コルトレーン特集」では曲単位でコルトレーン中心に聴いてのコメントですが、こうやってアルバムとして聴くとクィニシェットに上手く乗せてもらったコルトレーンとの印象です。コルトレーン抜きの「Exactly Like You」を聴きますと、クィニシェットの存在感をより強く感じます。
コルトレーンはこのプレスティッジ時代に女性歌手の歌伴をやっていればどうなったのかなと思いながら、本作を聴き終えました。
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月 3日(火)07時10分5秒
  今日の1枚は、Cattin' with Coltrane and Quinichette、Prestige原盤、1957年5月の録音です。
この作品が録音から数ヶ月後に発売されていたら、「Cattin' with Quinichette and Coltrane」となっていたのかなと思います。ウィキペディア情報によれば、発売は1959年後半とのことですので、コルトレーンの名前が先にクレジットされたのでしょう。
私の曲ごとの感想などは弊サイトの「コルトレーン特集」をご覧ください。
コルトレーンはレスター・ヤングを愛しておりましたが、二人の共演を聴くことはできません。その意味ではレスター直系のクィニシェットとの共演盤を聴けることは、ありがたいことです。


昨日の1枚は、John Coltrane の Dakar。
バリトン2本を絶妙に生かして、気分爽快のハード・バップ作品に仕上げています。もちろん、この時期のコルトレーンも楽しめる内容です。
この作品をバリトン2本のコ・リーダー作品として、普通にプレスティッジが発売していれば結構な評判となったと感じますし、今でも発売され続ける作品だと思います。
後付けながらコルトレーン名義の作品として今でも生き続けている作品ですが、後付けだけあり、それも相当な後付けなので、本作はコルトレーン作品群の中では埋もれている存在です。私としてはコルトレーン云々ではなく、この作品が正当に評価される時が来て欲しいものです。
 

25度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月 2日(月)06時19分12秒
  今日の1枚は、John Coltrane の Dakar、Prestige原盤、1957年4月の録音です。
テディ・チャールスが仕切ったセッションで録音された全6曲で、本作は構成されています。フロントラインはアダムスとパインというバリトンご両人とコルトレーン、リズム陣はマルにワトキンス、そしてテイラーです。
この演奏が最初に世に出たのは、「Modern Jazz Survey Baritones & French Horns」というタイトルでの12吋16回転盤でした。コルトレーンのリーダー作名義で「Dakar」として世に出たのは、1965年頃のことでした。(詳細はコルトレーン 特集を)
この「今日の1枚」では、自分が持っている盤のジャケを自分でスキャンして掲載しています。これは別に強いこだわりではありませんが、「今日の1枚」を始めた1998年にはこの方法しかありませんでした。今ではネット上に様々な情報があり、上記のキワモノ盤のジャケのイメージもあります。しかしそれをここで掲載するのは、躊躇しました。
それならばこのキワモノ盤を入手しようと思い、渋谷のジャズ盤専門店のご主人に相談しました。この方は大手販売店のジャズ・コーナーの責任者を務めた後に独立し、渋谷でジャズ盤専門店を46年間営んでいます。ジャズの新譜の紹介にこだわってこられ、テテやダスコを日本で人気者した方であります。またオリジナル盤にも精通されている方です。
「独立する前に神保町の店でプレスティッジの12吋16回転盤を見たことがある、コルトレーンのかは覚えてないけど。それ以来、見たことはないよ」
ご主人にお聞きしたらこのお答え、あっさりと入手を諦めました。
コルトレーンの初リーダー作といえば「コルトレーン」です。本作はプレスティッジ商魂による、コルトレーン後付け初録音リーダー作です。



昨日の1枚 番外編は、Mal Waldron の Mal-2。
A面はアップ・スロー・アップ、B面はミドル・スロー・アップとの曲配置で、しっかりとアルバム構成を考えている選曲です。その内容はアルトの存在が興味深く感じるものです。
4月19日のセッションでは本作収録曲の他にもう2曲が収録され、そちらはステイタスから「ザ・デーラーズ」として発売されました。4月19日の全5曲だけでアルバム1枚ができるのにと思いますが、それはマルがアルバム構成を考えてのことでしょう。1枚の作品とするには違う演奏を入れたい、そこでマルがプレスティッジに頼み込んで、5月17日の録音となったと考えます。
もともと5月17日はクィニシェットのセッションの日、ならば副大統領登場前にシュリーマンとシハブを引き入れて3曲としたと思います。
こんなことはどの資料にも書いてませんので、私の勝手な想像であります。しかし4月19日に録音され本作に収録されなかった2曲を聴きますと、確かに本作にあれば浮いた存在になったと思います。
 

25度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 9月 1日(日)06時38分28秒
  今日の1枚 番外編は、Mal Waldron の Mal-2、Prestige原盤、1957年4月の録音です。
この作品は既に「今日の1枚」で取り上げました。コルトレーン特集と連動させたいため、「番外編」としてここに取り上げます。
本作は1957年の4月19日と5月17日の2つのセッションで構成されています。A面の3曲は5月・4月・5月、B面の3曲は5月・4月・4月となっています。
両セッションともコルトレーンが参加しており、4月にはマクリーン(as)とハードマン(tp)、5月にはシハブ(as)とシュリーマン(tp)が加わっています。
 

26度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月31日(土)07時40分57秒
  19570920-02
Dealin' (Mal Waldron)
(10分19秒)


【この曲、この演奏】
続けてこの曲が演奏されています。
展開はテイク1と同じです。演奏時間はこちらが3%長く、その意味ではテイク1よりややスローと言えるのですが、聴く分には違いは感じられません。こちらの方がテナー三人の個性が豊かかなとも思いますが、ただリラックスしているだけとも感じる演奏です。
つまりは私には、なぜ別テイクを録tたのか分かりません。出来るだけムダを省いた録音を信条にしているプレスティッジだけに、その思いは一層です。



【エピソード、楽旅でのコルトレーンの姿、1947年】
好きな音楽で収入を得るためとは言え、町から町、ホテルからホテルの生活はコルトレーンにとって、寂しいものであった。その寂しさをコルトレーンは、酒とタバコで癒していた。タバコはこの時期には一日二箱も吸うようになり、バーボンで心の高揚を得ようとしていた。まだ若いコルトレーンにとっては、酒で心の高揚が得られると考えていたのである。
そして楽旅でのコルトレーンの楽しみは、美味しいスィート・ポテト・パイにありつくことであった。それぞれの町に美味しいスィート・ポテト・パイはあるのだが、楽旅の間にそれにたどり着くのは簡単ではなかった。
ジョージア州の小さな田舎町でコルトレーンは、運良く大きなスィート・ポテト・パイを3つも手に入れた。ホテルの部屋でその三つを一気に食べたコルトレーンを待っていたのは、胃痛ではなく歯の痛みであった。(資料01)
 

25度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月30日(金)07時24分50秒
  19570920-01
Dealin' (Mal Waldron)
(10分01秒)


【この曲、この演奏】
マル作のマイナー・ブルースで、このセッションでは2つのテイクが収録されています。コルトレーンの演奏記録は本セッションだけであり(資料06)、マル自身はこの後の1959年と1960年にこの曲を演奏している(資料08)。
ミドルテンポの演奏で、ジャム・セッション、ブローイング・セッションの良き味わいのある演奏です。ガーランドのソロに続くのがウェスのフルート、そしてクィニシェット・コルトレーン・ウェスとのテナー・ソロが続きます。ホーンの三人には、丁々発止ではなく和気あいあいの楽しさがあり、三者三様の個性を楽しむ演奏と言えます。



【エピソード、本セッション】
本セッションから4曲が、オールスターズ名義の「ディーリン&ホイーリン」に収録されている。また別テイクの2曲がマルの「ザ・ディーラーズ」に収録されている。マル指揮のセッションと言えよう。
共演者に目を移すと、1950年代中盤から大活躍したベース奏者のダグ・ワトキンスが参加している。コルトレーンとの共演歴は4回ある。3回がプレスティッジでのセッションであり、もう一つがサボイでのセッションである。少ない回数と思うが、フランク・ウェスについてはコルトレーンとの共演歴は本セッションだけである。
 

28度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月29日(木)07時09分59秒
  19570823-05
Slow Dance (Alonzo Levister)
(5分27秒)


【この曲、この演奏】
またまた渋い曲を選びました。ウィキペディアによれば作者のアロンゾ・レヴィスターは1925年生まれで、作曲家やプロデューサーとして活躍したピアニストです。彼が目につく仕事をし始めたのは1955年からであり、この曲は1956年に世に出た曲のようです。そんな曲に目をつけたのはコルトレーンなのかどうかは分かりませんが、良い曲を探る嗅覚はさすがのものです。
そんな曲ですが、資料06によればコルトレーンの演奏記録は本セッションだけです。
ベースの重い響きで始まる演奏は、重厚さの中でコルトレーンが歌い上げていくもの。スローテンポの中でしっかりと自分の演奏を貫き通せるコルトレーンの演奏に充実が感じられます。マイルスバンドでの経験がここに花開いているようです。またガーランドの演奏もなかなかのもの。
資料11ではこの曲を「いま一つのコルトレーン作のバラード」としています。間違いは確かなのですが、コルトレーンが世に拾い上げたバラッドの名曲という意味では正解ともいえるでしょう。




【エピソード、1947年 クリーンヘッド・バンドでの活動】
クリーンヘッドのバンドは、独自のユニークな演出で観客の心を掴んでいた。演奏の途中でアルトとテナーを交換して同じように演奏いたりなどのものであった。
その演奏の中身はR&Bが基本だが、パーカーのヒット曲も演奏していた。クリーンヘッドは軽快なスタイルのすぐれたテクニシャンで、音を曲げたり途切れなく続ける奏法を、コルトレーンは大変気に入っており、そのテクニックを学ぼうと努めていた。
クリーンヘッドもまたコルトレーンの豊かに調和のとれたスタイルを発展させていたことに、学ぶべき点を見つけていた。コルトレーンはいつもクリーンヘッドにコードについて質問を投げかけ、クリーンヘッドはそれに熱心に説明していた。
このバンドではクリーンヘッド作の、トリッキーで変化のある早いブルース曲「チューン・アップ」をよく演奏していた。コルトレーンはそれに魅せられ、後年に一部だけコード進行を変えて「カウントダウン」という曲名で自分のバンドで演奏していた。
 

25度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月28日(水)06時49分22秒
  19570823-04
Traneing In (John Coltrane)
(12分33秒)


【この曲、この演奏】
コルトレーン作のブルース・ナンバーであり、1960年代に入るとライブにおけるコルトレーンの重要な曲になります。
資料06ではスタジオ録音は本セッションだけですが、ライブでは11回の演奏記録が残っています。その11回は4つの時期に分類でき、一つ目は1960年7月のショウボートでの第1期コルトレーンバンドでの演奏です。二つ目は1962年11月の黄金カルテットでの欧州楽旅です。またこの欧州楽旅直前の10月には、ドルフィーを加えてのショウボートでの演奏記録があります。三つ目は1963年10月の黄金カルテットでの欧州、最後は黄金カルテットの終盤と言える1964年9月のフィラデルフィアでの演奏記録です。
多くは私家録音で終わっておりますが、1962年の欧州楽旅はブートレグで3回分、そして1963年の演奏はパブロで発売されております。
資料11で「12-12-8-12のブリッジ付きブルース」と説明されている本曲では、冒頭から3分間はガーランドの一人舞台です。このピアノトリオでの3分間では、まるでこれからビッグバンドの演奏が始まるかのような盛り上がりです。これを受けてから登場するコルトレーンは、最初はこの熱を冷静に受け止めながら、徐々に自分の世界を燃えさせていくものです。この燃え方ができることが、後年のライブでコルトレーンが何度もこの曲を取り上げていった理由なのかもしれません。




【エピソード、1947年 テナー・サックスで楽旅】
クリーンヘッドのバンドの楽旅で、コルトレーンはアメリカ各地を回った。特に南部と南西部は各地で演奏していた。しかしコルトレーンは重いテナーザックスが嫌いであった。アルトよりも多くの肺活量が必要だし、多くのエネルギーを使うからであった。
コルトレーンがタナー・サックスでの演奏を真剣に考え出すのは、この後のことであった。
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月27日(火)08時02分49秒
  19570823-03
Soft Lights And Sweet Music (Irving Berlin)
(4分41秒)



【この曲、この演奏】
ウィキペディアによれば1936年にイギリスで作られた同名の映画で使われたのが、この曲とのことです。YouTubeにこの曲の演奏がいくつかありますが、それはミドルテンポで優しく演奏されているものです。この渋い曲をこのセッションで選んだのは誰だったのか、気になります。
ソフトだスィートだとのタイトルは意に介せず、ひたすらハイスピードでテナー・サックスでの限界に挑もコルトレーンを聴ける演奏になっています。終盤のガーランドとの4小節交換も刺激的であり、ハードでビターな演奏です。
なおこの曲はさらに二つのテイク収録されたようですが、プレスティッジはそれを消去したとのことです。(資料06)


【エピソード、1947年 テナー・サックスへ】
「おれのバンドでテナーを吹いてみる気はないか」とクリーンヘッドに言われたコルトレーンは、戸惑った顔をした。その時にコルトレーンが夢中になっていたのは、レスター・ヤングの軽やかなレガードのフレージングであったからだ。コルトレーンは相変わらずアルト奏者でアルト・サックスこそが彼の楽器だったのだ。
そんなコルトレーンの戸惑いを感じてクリーンヘッドは、さらに言った。
「いいかジョン、テナーは買ってやる。さぁどうする」
この時に一緒にいたガーランドが、「決まった」と口を挟んだ。ガーランドは既にクリーンヘッドのバンドと契約しており、「この話にのれば、われわれは二人そろってクリーンヘッドと一緒に旅ができるじゃないか」と付け加えた。
コルトレーンは契約書に署名し、テナー・サックス奏者のコルトレーンが誕生したのである。(資料01)
 

23度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月26日(月)07時21分44秒
  さてモニカさんの「マイク ジャケ」作品。
二十歳を過ぎて母国で人気者になっていた時期の、歌手に自信を持ち始めたモニカさんの喜びが「I'll Take Romance」に現れています。この曲でのソロ奏者はトロンボーンのオキ・ペルソンです。彼はモニカさんより5歳ほど年上であり、この時期にはスウェーデンのジャズ界で評価を得ている奏者だったようです。自信を持っていた二人、そして希望にも満ちていただろう二人の、弾むような演奏がこの曲で楽しめました。
この後のモニカさんは欧州ジャズ界の人気者となっていきます。
 

22度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月25日(日)07時18分24秒
  「マイク ジャケ」作品の30枚目は、Monica Zetterlund の Spring Is Here、1958年6月11日の録音です。
立錐の余地もない観客の前に立つモニカさんの歌声を狙っているマイクは、独特の形状のものです。マイク資料を見ますと、大きさ的にはノイマンTLM102、シュアBeta56、或いはAKG D12VRかなと思いますが、ジャケに映るものとは違います。
本作はセレクト盤なのでいくつかのセッションが収録されています。17曲中15曲については、ソロ奏者がクレジットされています。Arne Domnerus(as)が5曲、Ake Persson(tb)が2曲、Arnold Johansson(tp)が1曲、Rune Falk(bs)が1曲、Benny Bailey(tp)が2曲、Donald Byrd(tp)が2曲、Rolf Larsson(p)が1曲、Bjarne Nerem(ts)が1曲、そしてLars Gullin(bs)が2曲です。
2005年5月2日に「今日の1枚」で取り上げた際には、気に入ったモニカさんとソロ奏者について触れましたが、今回はどの演奏に関心を持つか楽しみです。

その前に、この作品が録音された1958年6月11日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「首班指名などついに持越し、特別国会 冒頭から大もめ、会期25日間に決定、正副議長 常任委委員長 きょう選挙」

読売「国会 異例の混乱、深夜の衆院 一分で散会、議長選挙持越す、首班指名も後回し、会期 25日だけ決定、事務総長が議長職をとる」

朝日「特別国会、会期だけ決まる、議長選挙など持越し、きょう中に首班指名へ、会期は二十五日間、七月四日まで」

前月22日に行われた総選挙後の特別国会の様子を報じています。初日の混乱ぶりが伝わる記事ですが、12日には第二次岸内閣が誕生しました。



ではこの6月11日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・3面に「ラジオ、テレビの色彩映画、機械輸組で製作」との記事があります。カラー映画のことをこの時期には色彩映画とも言っていた事が伺えます。ラジオとテレビの海外での需要増を受けて、国産機の宣伝映画を作るとの記事です。また機械輸組とは日本機械輸出組合のことで、今でもこの名称であり、主務官庁は経済産業省です。
・1面に第一生命住宅という会社の広告があり、「優良鉄筋アパート、社宅用に最適」と宣伝しています。その建設地は、武蔵小杉、大森駅前、小石川安藤坂、目白、信濃町、三軒茶屋となっています。第一生命住宅という会社は1955年に第一生命が設立し、1975年に相互住宅と社名を変更し、現在にも続いている会社です。第一生命、東急不動産、そして竹中工務店が、今の相互住宅の主要株主です。
・TV欄 日テレ 13:45に「レモンサンドイッチ」との番組があります。どのような番組かと頭を悩ましましたが、ネットで調べますとレモンを使ったサンドイッチはポピュラーなものとのことで、これは料理番組だったのでしょう。日テレで料理番組といえば1962年放送開始の「キユーピー3分クッキング」ですが、ひょっとしたら「レモンサンドイッチ」を紹介しているこの番組はその前身なのかもしれません。
 

25度

 投稿者:マハール  投稿日:2019年 8月24日(土)07時46分17秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「マイク ジャケ」です。


「マイク ジャケ」作品の30枚目は、Monica Zetterlund の Spring Is Here、1958年6月11日の録音です。
立錐の余地もない観客の前に立つモニカさんの歌声を狙っているマイクは、独特の形状のものです。マイク資料を見ますと、大きさ的にはノイマンTLM102、シュアBeta56、或いはAKG D12VRかなと思いますが、ジャケに映るものとは違います。
本作はセレクト盤なのでいくつかのセッションが収録されています。17曲中15曲については、ソロ奏者がクレジットされています。Arne Domnerus(as)が5曲、Ake Persson(tb)が2曲、Arnold Johansson(tp)が1曲、Rune Falk(bs)が1曲、Benny Bailey(tp)が2曲、Donald Byrd(tp)が2曲、Rolf Larsson(p)が1曲、Bjarne Nerem(ts)が1曲、そしてLars Gullin(bs)が2曲です。
2005年5月2日に「今日の1枚」で取り上げた際には、気に入ったモニカさんとソロ奏者について触れましたが、今回はどの演奏に関心を持つか楽しみです。
 

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