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19度、マッドマックス2

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 5月 6日(土)07時22分56秒
  今日の1枚は、Beverly Kenney の Snuggled On Your Shoulder、Cellar Door原盤、
1954年の録音です。シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパンとは、日本で唯一の
シナトラのファン・クラブとのことです。しかしながら、シナトラ好きではないは
ヴォーカル好きの人にも、このファン・クラブの存在は知れ渡っております。それは
このクラブが、ヴォーカル作品の販売を行っており、ヴォーカル好きに貴重な音源を
提供してくれているからです。28歳で自殺した女性ヴォーカリストのビヴァリー・
ケニーを愛するファンは、日本のみならず世界に多くいることだと思います。少女声
ながら確かな歌唱力と、歌にピッタリ合う容姿がその人気の理由でしょう。私も彼女
の作品を愛聴しており、この「今日の1枚」でも、彼女の作品を4枚取上げてきま
した。今日取り上げる作品は彼女のデビュー前のもので、ピアノ奏者のトニー・
タンブレロと二人での録音です。恐らくはデモテープとのことです。2006年に
シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパンから発売となり、多くのファンに貴重な
25分間を提供してくれました。



昨日の1枚は、Stan Getz の Serenity。酔いどれゲッツのテナーを楽しみ、切れ味
抜群のバロンのピアノを真剣に聴く作品だなと感じながら、聴き終えました。この
作品はこの日のセッションの拾遺集のようなものですからね。この時期のゲッツの
十八番であったバロン作の「Voyage」を聴きながら、ゲッツの晩年の演奏姿を思い
浮かべて楽しみました。


 

17度、ホステージ

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 5月 5日(金)07時22分48秒
  今日の1枚は、Stan Getz の Serenity、EmArcy原盤、1987年7月の録音です。
コペンハーゲンにあるジャズ・モンマルトルは、多くのジャズ・ミュージシャンの
演奏でお馴染みの場所であり、その一人がスタン・ゲッツであります。特に晩年に
あたる1987年7月のゲッツのモンマルトルでの演奏は、いくつかのパッケージで
発売されております。その一つは昨年(2016/1/13)にこの「今日の1枚」で取上げた
「Cafe Montmartre」であります。今日取り上げている作品とは、1曲ダブっており
ますが、3曲は「今日の1枚」で初めて取上げることになりますので、少し躊躇しま
したが今日の掲載としました。ゲッツの晩年は1981年録音の「The Dolphin」で
大きく輝きを取り戻し、この1987年に至っております。バロン,リード,そして
ルイスとのライブ演奏を今日は楽しみます。



昨日の1枚は、John Surman & John Warren の Tales Of The Algonquin。楽器の音色
の艶っぽさ、動と静の融合による切れ味、そしてそこから生まれるドラマ性に聴き入る
作品であり、ビッグバンド・ジャズの一つの到達点と言える内容です。サーマンの
ソプラノ・サックスとジョン・タイラーのピアノの輝きには、圧倒されました。タイトル
曲の「アルゴンキン族のお話」は物語が詰まっているように感じる演奏ですが、
北アメリカにおける先住民と開拓者のことは映画でたまに目にするだけの私には、
深い意味を感じ取ることが出来ませんでした。これは私の知識不足ということで、
あしからず。



 

17度、シザーハンズ

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 5月 4日(木)07時08分27秒
  今日の1枚は、John Surman & John Warren の Tales Of The Algonquin、Derman原盤、
1971年の録音です。国内盤封入解説で瀧口氏が触れておりますが、タイトルにある
アルゴンキン族とは、北アメリカの先住民のことであります。これをアルバム・
タイトル「アルゴンキン族のお話」とした本作品には、同名の組曲が収録されており、
それが本作品の目玉になっております。演奏はジョン・サーマンを含め15名の
大所帯であり、英国ジャズ界を代表する錚々たる名前が連なっております。その中に
あってサーマンと共にコ・リーダーにクレジットされているのが、ジョン・ウォーレン
です。ウォーレンはサーマンより6歳年上になり、カナダの音楽大学で学んだ後に
英国でビッグバンドを通して活動しておりました。楽器はサーマンと同じバリトン・
サックスであります。本作ではウォーレンはバリトン・サックスと共にフルートを
演奏しています。



昨日の1枚は、John Surman の How Many Clouds Can You See。コルトレーンの影響
をどう消化していくかが、この時代のジャズの一つのキーワードであったことは、
誰もが同意することでしょう。コルトレーンが築いた魂の動きは深く突き進むもの
だとすると、サーマン等のここでの演奏は広角に飛び散っていくような演奏です。
圧倒されて聴き終わり、また聴きたくなる演奏です。欧州ジャズ黄金期の名盤と
言えるでしょう。




 

14度、沈黙の激突

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 5月 3日(水)06時54分11秒
  今日の1枚は、John Surman の How Many Clouds Can You See、Deram原盤、1969年
の録音です。この作品は2008年に国内でCD発売され、私はそれでこの作品に触れる
ことができました。国内盤ですから帯が付いており、そこには「国内初CD化」と書
かれており、「国内初発売」とはなっておりませんでした。国内盤封入解説(星野氏)
を読むと、1970年にLPで国内発売されていたとのことです。さて本作品はサーマン
の名盤と言われており、星野氏によればそれは8人編成で吹き込まれたサーマン作
の「Galata Bridge」によるものです。因みにこの曲名のガラタ橋をウィキペディア
で調べたところ、「トルコのイスタンブールの金角湾に架かる可動橋(跳ね橋)である。
初代の橋は1845年に開通した。現在の橋は1994年12月に開通した5代目である。長さ
490m、主橋脚間80m、幅42mで片側3車線と歩道を備え、市街電車も通る。船が通行す
る中央部以外は上下二層になっており、上層が車道、下層がレストラン街となって
いる」とあります。何か政治的な意味、或いは歴史的な民族的な意味があるかと
思って調べたのですが、そこは掴めませんでした。



昨日の1枚は、John Surman/Alan Skidmore/Tony Oxley の Jazz In Britain '68-'69。
これからの音楽の進むべき道について、イギリスのジャズ・マンが其々で手札を見せ
始めている演奏です。アルバム全体の統一感は薄くなりますが、1曲毎に真摯な
姿が見える作品です。



 

16度、裏切りのサーカス

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 5月 2日(火)07時47分35秒
  今日の1枚は、John Surman/Alan Skidmore/Tony Oxley の Jazz In Britain '68-'69、
Decca原盤、1968年の録音です。バリトン・サックスのジョン・サーマンとテナー・
サックスのアラン・スキッドモアは、20年前の欧州ジャズ人気によって、私のよう
な一般ジャズ愛好者にも知る存在になりました。一方でドラムのトニー・オクスレイ
それほどの知名度とは言えないかもしれません。しかしながら、欧州ジャズ・ブーム
の洗礼を受けた人々は、その演奏は何度も聴いたことでしょう。何しろ、ロニー・
スコッツ・クラブのハウス・ドラマーだった人ですから。さて本盤ですが、全5曲
それぞれメンバーが違います。所詮は寄せ集め盤なのか、それともUKジャズの
名盤なのか、そんな思いで初めて聴いた時を思い出しました。恐らくは8年振りに
聴くことになります。



昨日の1枚は、John Surman の John Surman。シクステットでの演奏は、アルト・
サックスとの2管で、コンガ入りです。そのアルト・サックスは、サーマンの盟友の
マイク・オズボーンです。そして演奏内容は何んとカリプソであります。スピード感
とシャープな2管の演奏を聴くと、ロリンズがイギリスのジャズ・マンにはヒーロー
だったのかと強く感じる内容です。何しろロリンズの曲まで取上げていますからね。
ただし1960年代前半の欧州ジャズのアメリカ追随演奏ではなく、スピードとシャープ
さで、独自の味わいを出しています。一転して大人数編では、静かで詩的な考え込む
ような演奏になっています。カリプソのサーマンが好きだったジャズ、後半の演奏は
サーマンが時代を一歩読んだかのような演奏になっています。この後半の演奏は、
イギリスから数多輩出したプログレ・ロックの奏者に影響を与えたのではと思いながら、
演奏を聴き終えました。







 

17度、CA$H

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 5月 1日(月)07時13分21秒
  今日の1枚は、John Surman の John Surman、Deram原盤、1968年8月の録音です。
日本における欧州ジャズ・ブームは、このコーナーでも度々取上げる「ヨーロッパ
のジャズ・ディスク1800」という本が起爆剤になったと言っても良いことでしょう。
この本は1998年発刊ですが、1990年代前半から本当にごく一部の人しか関心が無かった
欧州ジャズに少しづつ光が当たり始めました。私が長年お世話になっているジャズ
専門店の常連さんを眺めても、1990年前半以前に欧州ジャズに関心を示していた方は、
オークションで欧州盤を買い漁っていた深海魚のお方、イギリス人の作品だけを
購入していた短パンのお方、そして1970年代フリー・ジャズがお好きなメガネの方
と、思い出してもその3名しか思い浮かびません。それが1990年に入ると徐々に
ジャズ・ファンの関心が欧州に向けられていきました。そうしますと欧州ジャズの
オリジナル盤の需要が高まっていき、当然のこととして値段が上がり、流通する
オリジナル盤が増えていきました。ジャズ専門店の壁に展示されるオリジナル盤に
も欧州ジャズが増え、6桁の値段と共に、私は初めて見ることになるジャケを拝む
ようになりました。強烈な印象のジャケは幾つもありましたが、今日取り上げる
ジョン・サーマンのイラスト・ジャケもそんな1枚です。1944年にイギリスのプリマス
に生まれた彼は、14歳でクラリネットを手にし、高校でバリトン・サックスに
転向し、ロンドン音楽大学で学びながら、様々な所で活動しておりました。そして
自己のバンドで出演したモントルー・ジャズ祭りで最優秀ソリストを受賞して、
一気にその名前が広がりました。そんな彼をDECCA傘下のレーベルが目を付け、
初リーダー作である本作品の吹き込みに至ったのです。この作品は2つのセッション
で構成されており、シクステットと11人編成での演奏となっています。
 

30日、ビートルジュース

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月30日(日)03時08分25秒
  夏日かな  

29日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月29日(土)07時24分46秒
  半袖かな  

28日、ライアンの娘

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月28日(金)02時28分45秒
  晴れますよ  

27日、マッド・マックス

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月27日(木)06時08分14秒
  雨かな  

26日、黒いオルフェ

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月26日(水)07時36分1秒
  さてスタッフォードさんの「Autumn In New York」。実はスタッフォードさんには
もう一つ愛称があり、それはトランペット・ヴォイスであります。私にはこのトラ
ンペット・ヴォイスの意味する所が掴めずにいました。「今日の1枚]で取上げたの
は1999年で既にネット時代でしたが、今に比べれば遥かにページ数は少ないため、
今ならばと思いネットで調べましたが、今回もトランペット・ヴォイスの意味する
ところを掲載しているページに出会えませんでした。この作品を聴きながら考えたの
ですが、トランペット・ヴォイスは高音が伸びながら艶があることではないかと
思いました。高音が伸びる歌手は数多おりますが、なかなかトランペット・ヴォイス
との愛称とはなりません。スタッフォードさんの場合は、そこに艶が伴っていること、
これがトランペット・ヴォイスと呼ばれる所以ではと、自分で納得次第です。そんな
ことを思いながら聴いた「Autumn In New York」、秋の静かな美しさを実感できる
ものでした。
 

25日、アルゴ探検隊の大冒険

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月25日(火)07時27分13秒
  その前に、この作品が録音されたとした1955年3月1日(火)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「安定政権へ曲折免れず、鳩山単独内閣で発足、十五日ごろ特別国会」
読売「鳩山首相に政局収拾をきく、まず単独内閣で、憲法改正 保守合同成らば」
朝日「民主党 単独内閣を決意、民主185名、自由112名、左社89名、右社67名、政局
不安定続く、他党と協調図る、外交方針は変らず、鳩山首相談」
同月19日に第二次鳩山内閣が民主単独で発足し、同年11月に自由党と民主党による
保守合同によって自由民主党が結成され(55年体制)、11月22日に第三次鳩山
内閣が発足し、翌年12月まで続き、石橋内閣にバトンタッチされました。



ではこの3月1日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・総選挙一色の中、それ以外となると、社会面か文化面になります。囲碁の王座
争奪戦は、長谷川章七段と篠原正美七段の対局でした。共に長く一線で活躍された
ようです。
・高島屋の広告に「ニッケ展」とあり、「毛織界の最高、日本毛織が発表するこの春の
新製品を網羅して即売」とあります。ニッケとの響きにこの時代を感じると感じましたが、
今でもニッケ・ブランドは維持され、更には日本毛織という会社の通称名は2008年に
はニッケとなりました。
・TV欄日テレ19:30「浅草花月劇場中継」は、大江美智子一座が出演しております。
この大江さんは2代目であり、当時は大人気の女剣劇だったそうです。
 

24日、ボディ・ガード

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月24日(月)07時44分31秒
  今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Autumn In New York」が入っている
作品です。


「Autumn In New York」が入っている作品の10枚目は、Jo Staffordの
Autumn In New York、1955年3月1日の録音です。いろいろ調べても3月録音としか
データがなく、「つまみ食い」企画ルールで3月1日録音としました。さてジャズ・
ファンに「Autumn In New York」で思い出すアルバムはと問えば、この作品が真っ先
に名前が上がるのではと思います。また名歌手スタッフォードさんの数多い作品の
中でもこの作品は、「ジョー・プラス・ジャズ」と共に人気を集めている作品で
あります。「今日の1枚」で1999年8月17日に取上げた際には、彼女の素晴らしい歌を、
彼女の愛称である「ヴェルヴェット・ヴォイス」と「ホームシック・ボイス」に
絡めて感想を書きました。これから聴くのが楽しみです。
 

23日、スター・トレック6 未知の世界

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月23日(日)07時40分28秒
  さてマリンバーニさんの「Autumn In New York」。何度聴いても、マリンバーニの
美学に引きずり込まれる作品です。1曲それぞれに輝きがあり、憂いがありと、
聴き応えある内容です。14年経っても、私の中の名盤であり続けています。
さて「Autumn In New York」。朝方のイースト・リバー公園の静けさの中で船の
音が聞こえてきて、一日の始まりを感じさせるようなで出すです。次第に近くの
オフィスに出勤する人々の朝の寛ぎ散歩の色合いになっていき、この小さな公園にも、
人間と自然の一日と変化があることを感じさせる演奏に聴き入り、この作品は終わって
いきます。
 

22日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月22日(土)07時50分2秒
  その前に、この作品が録音された2002年6月1日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「余剰電力売り惜しみ監視、経済省方針、来年度創設の取引所、競争促し料金
      下げ」
日本では諸外国に倣い、1995年から電力自由化が始まりました。一般家庭でこれを実感
したのは、2016年からの受電基準の撤廃による、発電事業者から購入可能になった
時からでしょう。さて記事見出しにある”取引所”とは、日本卸電力取引所のこと
でしょう。

読売「仏敗れる、日韓W杯開幕」
朝日「日韓W杯夢の開幕、友好の新時代へ期待、金大統領宣言」


ではこの6月1日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・13面経済面に「発泡酒10円玉競争参戦、サントリーもアサヒも、大手4社横
並び。価格不信を招く恐れ」とあります。この記事で言いたい内容は分かりますが、
既にこの年には酒のディスカウント店が家庭に浸透しており、希望小売価格ではなく
実売価格を一般人は意識しておりました。実売価格でどこが安いのか、そこが購入の
選択ポイントでした。
・ユニクロの全面広告があり、「ユニクロのドライカジュアルシャツ 2日間限定
1290円」と書かれてます。ユニクロの一般人のイメージは、部屋着から脱して
いておりました。
・TV欄を見ますと、私の海外時代であったこともあり、知らない番組が多いです。
TBS19:00に新番組「CDTVゴールド」があります。ネットで調べた情報によれば、
もともと深夜番組で「COUNT DOWN TV」があり、不祥事で打ち切りになった「筋肉
番付」のリリーフとしてゴールデンに移し、番組名を「CDTVゴールド」と
したようです。内容は音楽情報番組とすぐに分かりますね。2ヶ月間で姿を消しました。
 

21日、フラットライナーズ

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月21日(金)07時52分18秒
  今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Autumn In New York」が入っている
作品です。


「Autumn In New York」が入っている作品の9枚目は、Pete Malinverniの
Autumn In New York、2002年6月1日の録音です。マリンバーニさんのピアノが好きで、
その新譜を買い続けて、「今日の1枚」では彼の作品を5枚取上げました。私は
2000年代半ばから新譜買いから足が遠のき、マリンバーニさんの新譜とも付き合い
が無くなりました。彼は今でも作品を発表し続けており、合計12枚のリーダー作を
発表しております。「今日の1枚」で2003年1月14日に取上げたこの作品は、「Autumn
In New York」がタイトル曲になっております。私の14年前の感想は演奏を絶賛した
ものになっており、4曲を取上げてコメントしています。しかしながら「Autumn In
New York」はその4曲に入っておらず、今日はこの曲を中心に聴いてみます。
 

20日、南から来た用心棒

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月20日(木)07時43分16秒
  さてフィニアスさんの「Autumn In New York」。ピアノの壮美な響きの中に漂うジャズ
心が楽しめる1枚です。9年近く前の感想とは大違いのものです。フィニアスさんの
ピアノの特徴について、国内盤解説の佐藤氏は、「トゥー・ハンド・ピアノ、すなわち
両手を完全に使ったスタイルを特色としており、その独特なユニゾン・ライン」と
評しております。恐らく私は刺激的な特徴が感じられずに、「その独特なユニゾン・ライン」
に感じ入ることが出来なかったのでしょう。「たまたまその時の私の感覚・気分に
合わなかった作品」であり、「私の理解度が作品内容に追いつかなかった演奏」だった
のでしょう。この作品はソロ,トリオ,そしてカルテットでの演奏が収められていますが、
ソロの4曲が聴きどころと言えるでしょう。「Autumn In New York」もその1曲で、
このバラッドを優美な気持ちで聴かせてくれています。
 

19日、コレクター(2012)

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月19日(水)07時33分58秒
  その前に、この作品が録音された1956年10月16日(火)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「日ソ本格会談始まる、ソ連、復交宣言案示す、草案作成に小委設く」
読売「両首相、復交の必要強調、日ソ交渉第一回会議、きょう共同宣言検討、小委
      設けソ連草案で」
朝日「ソ連側から新提案、日ソ正式交渉に入る、通商議定書作成を、ブ首相提案、
      共同宣言と共に」
この月の19日に署名、同年12月12日に、共同宣言(条約)は発効しました。
次の段階の平和条約は、60年経っても結ばれておりません。


ではこの10月16日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・3面に「四季通じ恒温恒湿、富士電機、精密計器を作る工場」とあります。今の
東京工場のことです。私には懐かしい所です。
・6面に日本レミントン株式会社の小さな広告があります。電動タイプライターの
宣伝文と共に、「本日 大阪支店開設」とあります。レミントンは拳銃などで有名
ですが、タイプライターも有名であり、キーボードのQWERTY配列を発明した会社です。
私はかつてタイプライターのお世話になっておりましたが、レミントンのものは
使ったことがありませんでした。因みに日本レミントンも調べましたが、どうやら
日本ユニシスに吸収されたようです。
・TV欄 日テレ22:25映画「水田地帯」に要約版と書いてあります。この時代は
映画をノーカットで放送するのが常で、カットを入れる場合はこのように要約版と
番組に書いていたのでしょうか。そんなことを想いながらこの映画について調べて
みました。イタリアの稲作地帯を舞台にした出稼ぎ女性の話とのことです。そして
公開日は1956年10月26日であります。つまりこの番組から10日後の公開であり
ます。とすると、要約版とは公開前の宣伝放送とのことなのでしょう。
 

18日、地球へ2千万マイル

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月18日(火)07時37分40秒
  今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Autumn In New York」が入っている
作品です。


「Autumn In New York」が入っている作品の8枚目は、Phineas Newbornの
Phineas' Rainbow、1956年10月16日の録音です。「今日の1枚」では時折、酷評して
しまう作品があります。本当に酷い内容のもの,たまたまその時の私の感覚・気分に
合わなかった作品,そして私の理解度が作品内容に追いつかなかった演奏というのが、
その理由でしょう。振り返ってそんな感想を読んでみると、もっと書き方があるだろう
と、自分の人間性の浅さに恥ずかしくなります。2008年11月12日にこのフィニアスさん
の作品を取上げた際には、その酷評でありました。「散漫というか、集中力がないとい
か、だらだら時間が過ぎていくだけの演奏」「期待の大きさに押し潰されてしまったの
かな」と、素敵なピアニストに対して失礼なコメントを書いておりました。改めて
「Autumn In New York」を中心に本作品を聴いてみます。
 

17日、シャドー・ダンサー

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月17日(月)07時38分27秒
  さてステッチさんの「Autumn In New York」。「様々なアイディアを詰め込んではい
るのですが」はその通りで、「空回りが多い」との前回の感想は、変化に乏しい所が
残念だとの感想に、今回はなりました。「Autumn In New York」は穏やかな海沿いの
遊歩道を楽しげに歩く姿が浮かぶ演奏ですが、突然の雷雨に襲われるような演奏の
展開が入っていれば、前後の曲を含めて、聴きどころのある内容になったでしょう。
 

16日、グランド・マスター

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月16日(日)07時42分17秒
  その前に、この作品が録音された2000年3月17日(金)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「設備投資 製造業0.5%増、3年振りにプラス、電機 伸び7.3%、2000年度計画
      本社最終集計」
読売「陸自、組織的隠ぺい認める、記録も末梢の可能性、幹部違法射撃で陸幕長会見」
東富士演習場違法射撃事件のことで、1994年のことが5年半経ち表面化したのでした。
ウィキペディアには「第1空挺団普通科群長が習志野駐屯地夏まつり前夜祭の第1空挺団
普通科群曹友会の演芸会において、ストリップショーを行った際にストリップ嬢を
手配した見返りとして演習場内に乗馬仲間である民間人3名を無断で立ち入らせた上、
実弾を装填した89式5.56mm小銃を貸与して試射させた」とのことです。ストリップ
は問題無しなのでしょうかね。

朝日「沖縄航空管制 米が返還、国防長官が表明、外相と会談、軍に支障なし条件」
これについては、ネットから明確な情報を得られませんでした。


ではこの3月17日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・11面産業総合面に「グローバル化へ新組織 日産、ゴーン氏の社長就任発表」
とあります。気がつけば上司は外国人との言葉が流行りました。結局ゴーン体制は
17年間に及びました。
・17面のファンケルの広告では、養毛剤を宣伝しております。私はブルーベリー
購入のためファンケルに行くことが多いのですが、養毛剤を扱っていることは
知りませんでした。今でも育毛剤として販売されています。
・TV欄を見ると、ワイドショーでは引退を決めた若乃花,お兄ちゃんのことを、
どこでも扱っています。
 

15日、ヒステリア

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月15日(土)07時52分8秒
  今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Autumn In New York」が入っている
作品です。


「Autumn In New York」が入っている作品の7枚目は、John Stetchのheavens of a
hundred days、2000年3月17日の録音です。ピアノ奏者のジョン・ステッチに興味
あった時期があり、「今日の1枚」で3枚取上げました。もう1枚持っているのですが、
どの箱に仕舞い込んだか未だ探せず、「今日の1枚」で未掲載のままになっています。
さて本作を「今日の1枚」で取上げたのは2001年6月5日のことで、その際には
あまり良いことは書いておりませんでした。「様々なアイディアを詰め込んではいるの
ですが、空回りが多い」としておりますが、「十発撃てば一発は当たる」として
「Love For Sale」を褒めております。そうすると「Autumn In New York」は空回り
の1曲なのか、それを確かめてみます。
 

14日、二人の世界

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月14日(金)07時24分2秒
  さてグレコさんの「Autumn In New York」。軽妙な演奏の中に深みが上手にブレンド
されており、聴き応え十分の作品です。10年前の私の感想は、一体何だったのかと
思いました。しかし、一般ジャズ・ファンの間では評価されてた訳ですから、私が
10年かけて一般レベルに追いついたということでしょう。「Autumn In New York」
は、霧がかかる森の中を彷徨っている際に街の喧騒が微かに聞こえ、このまま森を
彷徨うか喧騒に戻るかを思い悩む主人公の姿が浮かぶような演奏です。素敵な演奏
に出会えたことに感謝し、長年考えていた「つまみ食い」企画を始めたことを良かった
と思い、聴き終えました。
 

13日、花様年華

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月13日(木)07時26分22秒
  その前に、この作品が録音された1993年10月13日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「56年宣言 間接的に認める、領土協議、首相 訪ロで一致、日ロ首脳会談で
      エリツィン大統領、いつか必ず解決、4島 軍撤退を約束」
読売「領土問題 解決の必要 ロシア大統領、首脳会談で強調、年2回 定期外相協議」
朝日「領土解決の必要性強調、ロシア大統領、首脳会談で表明、56年宣言 確認
      避ける、年2回の外相協議 合意」
日本で行われた日ロ首脳会談、エリツィン大統領と細川首相が笑顔で握手しています。
これから23年、宣言からは60年、日露首脳会談は何度も行われたけれど、領土
問題は何も解決されないままです。


ではこの10月13日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・9面にコラム「職場のマナー学」があり、「文章の敬称 殿? 様?」とのテーマ
になっています。長い間の論争であり、かつ役所が発行する行政指導や通達に「殿」
が使われ、命令する文章にあることから、「殿」は「様」より下との認識が広がった
ことも、混乱の一つとのことです。コラムでは、結局のところ会社ごとに決められて
いるとの結びでした。ある会社では、役職には殿、個人名には様と使い分けている
との紹介があります。
・IDOの広告では携帯電話使用料がドコモと比較されており、またTLM(東京
テレメッセージ)ではポケベルの利点を訴えております。これは通信手段の進化の
一場面であり、数年後に携帯電話・PHSが一人一台時代を迎えると、その進化は
一層加速し、今もそれは続いております。
・TV欄の報道番組では、「セパの12年振り同時優勝か」との内容の番組が多い
です。結果としてはこの日に西武が優勝を決め、セでは15日にヤクルトが優勝を
決めました。この10後には日本シリーズが始まり、4勝3敗でヤクルトが日本一
になりました。因みに12年前の1981年は9月23日に、セは読売がリーグ優勝、
パでは日ハムは後期優勝を決めました。
 

12日、君と歩く世界

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月12日(水)07時29分7秒
  今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Autumn In New York」が入っている
作品です。


「Autumn In New York」が入っている作品の6枚目は、Keith GrekoのJourney、1993年10月
13日の録音です。キース・グレコの作品を「今日の1枚」で2006年8月22日に取上げた
際には、無名ピアニストなどと書きました。しかし今ではそれなりにピアノ愛好家の
間では知名度があるようです。そして「流暢なピアノ演奏という表現だけで、済ませたい演奏」
と悪い感想を書いてしまっております。この作品に「Autumn In New York」が入って
おり、「つまみ食い」企画で10年振りに聴くことになったのですが、どのように
グレコの演奏が私に響くのでしょうか。
 

11日、スタンリーのお弁当箱

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月11日(火)07時28分43秒
  昨日の1枚は、Basso Valdambrini Quintet plus Dino Piana。3管のアンサンブル
に、このグループの独自性が聴けます。これは本場米国では感じられないものかと、
少しこじ付けかもしれませんが、感じました。そしてリズムにも独特の味わい。本国の
力強いリズムは真似出来ないと分かり、彼らなりの味わいを追いかけたかのようです。
そんな成果が「枯葉」に凝縮されており、高いオリジナリティを感じました。
 

10日、コン・エアー

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月10日(月)07時44分24秒
  今日の1枚は、Basso Valdambrini Quintet plus Dino Piana、Jolly原盤、1960年
の録音です。バッソとヴァルダンブリーニのクィンテットに、盟友ディノ・ピアナ
を加えての作品を、今日は取上げます。トロンボーン奏者の参加により3管編成
となったので、3管のアレンジにも興味が湧く作品であります。



昨日の1枚は、Basso Valdambrini Quintet。「1960年代初頭までの欧州ジャズは、
アメリカでのジャズを手本にして、それを高度に吸収しようと取り組んでいた段階で
あり、その活動がやがて1960年代前半からの欧州ジャズの独自色での発展に繋がって
いった」というようなコメントは、多くの書物等で目にするものであり、私程度の
欧州ジャズ聴きでもそれが理解できるものです。そして本盤での演奏も、お手本アメリカ
の西部や東部のジャズを真剣に追っかけている若者達の熱演が聴こえます。それら
は「誰々風の演奏」との書き方で終わらせることもできるのですが、本盤を聴いていると、
彼らの個性がそれなりに認識できるものになっています。私はこの「今日の1枚」で、
「欧州ジャズの魅力を一口で言えば楽器のテクニックの素晴らしさと、ピーンと
張りつめた緊張感ではないだろうか」との言葉を、何度か引用してきました。
「ヨーロッパのジャズ・ディスク1800」の中の、山口啓司さんの記述であります。
この意味するところを、この作品に感じ取れました。




 

9日、レッド・スコルピオン

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月 9日(日)06時19分58秒
  今日の1枚は、Basso Valdambrini Quintet、Music原盤、1959年6月の録音です。
テナー・サックス奏者のGianni Bassoに関しては、この「今日の1枚」でお馴染みの
お方です。このバッソとコ・リーダーを組んでいるのは、トランペット奏者のOscar
Valdanbriniであります。バッソと同じくイタリア・ジャズ界の重鎮である
ヴァルダンブリーニに関しては、「今日の1枚」でピアナとのコ・リーダー作を
2009年5月2日に紹介しました。そこでも書いたのですが、ヴァルダンブリーニと言えば、
やはりバッソと組んでの活動が有名であります。1954年に二人は出会い、意気投合
して活動し、1955年に双頭バンドを結成しました。その後はイタリアはもとより、
欧州各地で活動し、高い評価を得た時期に吹き込まれたのが、本作品であります。
Renata Sellani(p),Giorgio Azzolini(b),そしてLionello Bionda(d)とのクィンテット
での演奏です。



昨日の1枚は、Michael Garrick の Cold Mountain。センスの良さは感じますが、
掴みどころがない作品との印象です。このままスロー・テンポの中で情を燃やしてい
くのかな、或いはどんどんアグレッシブな演奏に燃え上がっていくのかな、と感じた
ところで演奏が終了するパターンが多かったです。このお方は、トリオよりも大人数の
演奏でリーダー色を発揮するタイプ、或いはサイドマンとして短いフレーズの中に
良さを刻んでいくタイプなのかなと、感じた次第です。




 

8日、ザ・マスター

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月 8日(土)07時11分39秒
  今日の1枚は、Michael Garrick の Cold Mountain、Argo原盤、1972年4月の録音です。
イギリスのピアニストのマイケル・ガーリックに関しては、彼のリーダー作や
レンデル=カーでの演奏などで、この「今日の1枚」でお馴染みの方です。今日取り
上げるのは、デイブ・グリーン(b)とトレヴァー・トムキンス(d)とのトリオ作品です。
翌年1973年録音の「Troppo」をここで取上げたのは2005年1月23日のことでしたが、
その作品は管入り女性スキャット入りの作品でした。今日取り上げる作品では、
トリオ作品ですので、ピアニストのガーリックの魅力を味わえると思います。



昨日の1枚は、Joel Zelnik の Move。ジャズを愛する若者が、自分にあるジャズ節
を全てぶち込んだ初リーダー作の素晴らしさを、この「今日の1枚」では何度も
コメントしてきました。そしてこの1枚もそんな作品です。独特のリズム感と美的
フレーズが活きている1枚です。さて8年前にディスク・ユニオンがこの作品を復刻
させるにあたり、ゼルニックとコンタクトを取りました。その際に得られた彼の情報
によると、立派な職業で忙しく働く傍ら、地元のレストランやバーで演奏を続けて
いるようです。私の想像では、この1枚に全てをぶつけた後に、他に考えていた職業に
つき、ジャズは趣味としていたのでしょう。趣味を仕事とすることで、好きなものが
嫌いになっていくことは世の中に多々あり、そんな意味では好きなジャズのままで
いられているゼルニックは幸せものと言えるでしょう。もう少し彼の情報と思い
ネットで調べたところ、2010年に65歳になったゼルニックは、なんと2作目の
作品を発表したとのことです。DIW傘下のレーベルからの発売です。ジャズを愛する
人の演奏が聴けるのでしょうけど、私は何故だか手を伸ばす気になりません。こんな
気持ち、分かる方が多いのでは。





 

7日、レイ・ハリーハウゼン 特殊効果の巨人

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月 7日(金)07時50分16秒
  今日の1枚は、Joel Zelnik の Move、Felicia原盤、1968年の録音です。録音当時は
Joel Zelnik(p)23歳,Harold Slapin(b)18歳,Dave Rose(d)20歳という、若者
3人でのピアノ・トリオ作品を、今日は取上げます。3人とも「新・世界ジャズ人名
辞典」に掲載されておらず、「ピアノ・トリオ1600」でも取上げられていない作品
です。またこのレーベルは、この作品を発売するために作られたものとのことです。
ジャズ好きの若者が自分たちの演奏を残したく、録音されたものなのでしょう。数年
前にCD化で私のような一般人も聴けるようになりましたが、それまではオリジナル
盤取扱店で数年に一度登場し、6桁の価格ですぐに売り切れていた作品です。



昨日の1枚は、Barry Harris の Newer Than New。ロニー・ヒリヤーは、録音当時は
20歳でありました。14歳の時からバリー・ハリスと活動していたようですが、
この当時は無名のお方でした。チャールス・マクファーソンは録音当時は21歳で、
これまた当時は無名な方。この作品はこの二人を売りだすために作られたと思います。
ハリスへの「ビ・バップの伝道師」とのキャッチ・フレーズには馴染めない点があり
ますが、確かにこの作品はハード・バップというよりは、ビ・バップの香りを穏やかな
雰囲気で伝えている演奏であり、この中でこの2管の若者の個性を出していこうとの
ハリスの思いがあったのではなにのでしょうか。ヒリヤーはこの後にミンガスの
バンドで活躍し、またマクファーソンは同じくミンガスのもとで活躍しながら、ピン
でも多くの作品を残すようになります。この作品は、若者二人のそんなきっかけの
1枚であります。


 

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