投稿者
 メール
  題名
  内容 入力補助画像・ファイル<IMG> youtubeの<IFRAME>タグが利用可能です。(詳細)
    
 URL
[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ]


大安

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 8月 9日(水)07時09分2秒
  今日の1枚は、Don Cherry の Brown Rice、A&M原盤、1976年の録音です。この作品の
出所については、少し不明であります。イタリアのEMIが最初にこの作品を発売
したとのことで、日本では輸入盤を通して一部のジャズ・ファンの間で話題になった
作品とのことです。その後は世界的に発売されるようになったとのことです。
私は1980年代半ばに国内盤で発売された際に購入しました。封入解説には青木和富氏
と共に、傅進幸氏が解説を書いております。ジャズ好きの多くの方はオーディオにも
関心があると思いますので、オーディオ評論家の傅氏のことは既知のことでしょう。
今では数が減っているオーディオ評論家ですが、実際に世界中のメーカーを訪問して
目で確かめてくる傅氏は、長年に渡って活躍されています。その氏が本作に書いた
解説とは、ルディ・ヴァン・ゲルダーのことです。氏の知合いがヴァンゲルの録音
スタジオを訪問した際に、アンペックスのテープレコーダーのメーターが振りきれて
いることを冒頭に紹介して、ヴァンゲルの思い切った録音手法について書かれたもの
です。そんなヴァンゲルがジョン・スナイダーと共にデジタル・リマスターを行った
盤を、今日は聴いてみます。




昨日の1枚は、Lee Morgan の Sidewinder。聴く早々に体でリズムを取りたくなる
タイトル曲の存在が、この作品の柱でしょう。ソロ先発のモーガンは、ハリスと
ヒギンズの叩き出すリズムに乗りながら、まるで踊っているような演奏を聴かせて
くれます。続くソロはヘンダーソン。こちらはリズム陣を鼓舞するかのような演奏
であります。モーガンはこの作品で、初めてヘンダーソンと共演しました。レナード・
フェザー氏が書いたライナー・ノーツで、モーガンはヘンダーソンとの初共演に
ついて、次のように語っています。「私は一度もヘンダーソンと一緒に演奏したこと
はありませんでした。けれど彼が最初にブルーノートのためにレコーディングした
セッションを、私は聴いていました。そしてライオンが今回のレコーディングで誰と
共演したいのか聞いてきた時、即座に思い浮かべたのがヘンダーソンのことでした。
私は彼のサウンドを覚えていましたし、彼が他とは違ったアプローチの持ち主である
ことも知っていました」とのモーガンのコメントですが、演奏を聴くと、モーガンの
この想いはこの作品できちんと実を結んでおります。この作品全5曲とも、モーガン
作のものです。第2期モーガンの始まりと言っていい本作品は、自身の曲を演奏して
いくこれからのモーガンの姿を、見事に捉えた作品と言えます。


 

仏滅

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 8月 8日(火)07時49分53秒
  今日の1枚は、Lee Morgan の Sidewinder、Blue Note原盤、1963年12月の録音です。
ここ10年程のCDという音楽パッケージ・メディアの売られ方、特に旧盤について
ですが、2つの大きな流れがあります。一つは高音質を謳い文句にした新たな形式
での販売や、豪華ブックレットをつけての販売であり、価格は高いものに設定され
ています。これと対局を成すもう一つ流れは、超廉価での販売であります。例えば
今日取り上げるモーガンのCDを私は30年前に3200円で購入したのですが、
今や400円相当での販売価格になっています。この二つの流れにパッケージ・
メディアに長年親しんできた者としていろんな思いがありますが、その辺りは
機会をみつけて書きたいと考えています。さて私が持っている本盤の封入解説は、
油井先生が書かれています。そこから少しばかり引用します。1961年にJMの
トランペッター席をハバードの譲ったモーガンは、長年のヘロインを断つべく故郷
のフィラデルフィアに引っ込みました。しかしあまり効果がないままNYに戻り、
2年振りに活動を再開させて吹き込んだのが、本作品です。この作品はヒットし、
1965年にクライスラーがタイトル曲をCMで用いたことで、とんでもない大ヒット
になりました。引用はここまで。ジョー・ヘンダーソン,バリー・ハリス,ボブ・
クランショー,そしてビリー・ヒギンズとの演奏です。




昨日の1枚は、Jimmy Smith の Crazy! Baby。この時期のジャズ界を一般論で述べる
ならば、ハード・バップからファンキーとの波を経てきた1950年代中盤からの動きが、
1960年代に入って多様化を見せ始めた時期となります。その意味合いは本盤でも感じ
られるものであり、それはポップ路線であります。まぁ、教科書通りのコメントなの
ですが、「ジョニーが凱旋する時」での覚えやすく親しめるメロディを通して、
オルガン・ジャズの魅力が提供されている作品です。「ホワッツ・ニュー」での
優艶な演奏も聴きどころであります。新しトリオを結成できたスミスの喜びが満ち溢れ
ている1枚です。



 

先負

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 8月 7日(月)07時05分33秒
  今日の1枚は、Jimmy Smith の Crazy! Baby、Blue Note原盤、1960年1月の録音です。
ブルー・ノート4030番ですが、この番号前後30枚ほどは、本当に名盤揃いで
あります。ブルー・ノート蒐集家に方たちとしてはオリジナル盤で集めたいところ
でしょうけれど、完全なオリジナル、つまりファースト・プレスとなると、中古
市場での流通量が少なく、なかなか出合えないものであります。そして出会えた
としても、予算との折り合いという問題が出てくることでしょう。完オリに拘らない
人ならばその難しさはグッと低くなるのですが、W63i,dg,P,RVGs/NYC,lam とのよう
なことをこの4030番に求める人には、そのハードルはグッと高いものになります。
さて本盤、1958年デビュー当時にレギュラー・トリオで活動していたスミスが、
久し振りに新レギュラー・トリオで活動を始めた第1作目となります。クエンティン・
ウォーレンとドナルド・ベイリーが、そのメンバーです。




昨日の1枚は、Khan Jamal の Speak Easy。1曲目のタイトル曲は、このメンバー
から想像できる演奏であり、スリリングなもの。この感じの演奏が続くのかと思い
きや、メルヘン漂う演奏や優しさ溢れる演奏があり、意外な展開でした。カーン・
ジャマルの演奏活動歴は殆ど知らない私なので想像だけで述べますが、本盤の
プロデューサーとしてカーン本人と共に、Sam Chartersがクレジットされています。
この方がブルースを中心にプロデューサーなどで活動していた方だとすれば、
彼のアイデアによりいろんなタイプの演奏が用意されたのではと、考えます。
さてこの作品をweb上で見ると、高額で取引されている中古品でしか、CDは入手
出来ない状態です。しかしながら一部の曲はダウンロード販売されています。
この人の演奏をDL購入で聴く人はどんな方なのか想像がつかないまま、聴き終え
ました。





 

友引

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 8月 6日(日)07時45分28秒
  今日の1枚は、Khan Jamal の Speak Easy、Gazell原盤、1988年9月の録音です。
カーン・ジャマルと言えば、ロフト・ジャズで頭角を現したヴァイブ奏者ですが、
70歳となった今でも現役で活動している方であります。本盤にはピアノの
デイブ・バレルが参加しており、これは私の購入動機でありました。ベースには
ウイリアム・パーカー、ドラムには巨匠サニー・マレイが加わっております。
因みに録音はペンシルベニア州にあるモーニング・スター・スタジオです。
web上にこのスタジオのページがあるのですが、かなり立派なスタジオです。
場所はイースト・ノーリトンとなっていますが、本CDではスプリングハウスと
書かれています。6kmほどしか離れていませんが、移転して豪華なスタジオに
したのでしょいうかね。




昨日の1枚は、Lee Morgan Sextet。このコーナーで何度か書いてきたことですが、
私はジャズを聴き始めたのと時期を同じくして、東芝EMIがブルー・ノートの
1500番台を順番に発売するという暴挙、ではなく快挙を行い、世のジャズ愛好家
から熱烈な支持を得ました。またその時期にジャズ批評からブルー・ノートの全作品
を網羅した本が、出版されました。それまでのジャズ好きは、自分で1500番台
と4000番台のリストを苦労して作成していたのですが、やはり完全版の作成には
無理があったので、この本もジャズ好きの喝采を得ました。ジャズ聴き始めの私に
とっても、その本は愛読本となったのでした。それは今でも続いており、「今日の1枚」
を始めてからは、ネタ本として重宝してきました。その本でこの1541番の解説を
岡島豊樹氏が書いております。「色気、ひねり、大胆さ-このすべてが絡み合った
演奏」と、上手い表現でモーガンの演奏を評しております。18歳ながら大人の雰囲気
での演奏であり、それは決して背伸びしたものではないところが、流石はモーガン
というべきでしょう。上述の出来ごとで日本でのブルー・ノートの人気がより一層
高まり、それは今に至るまで続いているのですが、それが起こった1980年代前半
にモーガン人気もピークに達したのでした。その人気を支えた1枚が、本盤であります。





 

先勝

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 8月 5日(土)08時14分9秒
  今日の1枚は、Lee Morgan Sextet、Blue Note原盤、1956年12月の録音です。
モーガンンがブルー・ノートに登場したのは1538番であり、1956年11月のことでした。
そして本作品はその翌月に吹き込まれたもので、1541番であります。これからすると
ライオンは1538番の世間の評価が出る前に、自分の評価だけでこのBN2作目を
用意していたことになります。本作は3管編成であり。モブレーと共にケニー・
ロジャース(as)が参加しています。リズム陣はシルバー,チェンバース,そして
パーシップという豪華布陣であります。



昨日の1枚は、Bobby Hutcherson の Oblique。この時代を表すような新主流派の
演奏であり、特にタイトル曲は熱演であります。タイトル名の意味するところと演奏
は結びつきませんでしたが、ハッチャーソンの演奏のドライブ感には聴き惚れます。
お蔵入りの理由は分かりませんが、ハンコックの演奏には未消化なものも感じました。
この作品が4千番台で世に出ていたら、それなりに名の通った作品になったことでしょう。


 

赤口

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 8月 4日(金)07時38分51秒
  今日の1枚は、Bobby Hutcherson の Oblique、Blue Note原盤、1967年7月の録音です。
タイトル名の英単語ですが、あまり使わないものですね。斜めの、遠まわしに、
(道筋から)それた、との意味のものです。さてボビー・ハッチャーソンの本盤です
が、世に紹介されたのは録音から13年経っての、日本での発売でありました。
要するにお蔵入りになっていたのを、日本のレコード会社キングが引っ張りだした
ものです。ブルー・ノートのハッチャーソンとしては、通常リリースとなった
「Stick Up!(4244)」と「Total Eclipse(4291)」の中間の時期の吹き込みであります。
ハービー・ハンコック,アルバート・スティンソン,そしてジョー・チェンバース
との録音です。




昨日の1枚は、Milt Jackson の Opus De Jazz。このメンバーでファンキーな演奏を
させれば超一流であり、センスの良さも光っています。シルバー作の「Opus De Funk」
で、そのファンキーさを楽しみました。そしてこの作品の更なる魅力は、「You Leave
Me Breathless」という渋いスタンダードのバラッドを用意しているところです。
エラやリー・ワイリーの歌でジャズ・ファンの記憶に残っている曲を、思いっ切りスロー
で演奏しています。ジャクソンだけではなく、ウェスのフルートとジョーンズのピアノ
での極上のバラッドを聴くと、曲名同様に息がとまる思いでした。



 

大安

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 8月 3日(木)07時26分54秒
  今日の1枚は、Milt Jackson の Opus De Jazz、Savoy原盤、1955年10月の録音です。
サヴォイ・レーベルの代表作と言えば、フラーやモーガンやガレスピーなど有名盤
が多数ありますが、本作品を挙げる方も多いことでしょう。フランク・ウェス,
ハンク・ジョーンズ,エディ・ジョーンズ,そしてケニー・クラークとの演奏です。



昨日の1枚は、Curtis Fuller の Boss Of The Soul-Stream Trombone。人気盤
「ブルースエット」での歌心溢れるフラーの魅力は本盤でも味わえますが、それに
まして本盤の魅力は3管の個性であります。それに加えて、ピアノの存在感が素敵
です。1曲目の「Chantized」ではリズムを強調しての演奏であり、テディ・チャールス
のプロデュースが活きていると感じました。さてこの作品は、今では輸入盤で入手
できるようです。またリーダーをハーバードにしたりして、ジャケを変えながら
発売されたこともあるようです。権利関係なのか、もぐり発売なのか分かりませんが、
この作品の内容の良さを表していますね。



 

仏滅

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 8月 2日(水)07時26分8秒
  今日の1枚は、Curtis Fuller の Boss Of The Soul-Stream Trombone、Warwick原盤、
1960年の録音です。センチェリー・レコードから1988年に復刻発売された本作品も、
ジャズ愛好者に熱烈に受け入れられました。オリジナルに関しては1961年頃の発売
と思われますが、当時日本で購入した人が何人いたのか分かりませんし、その前に
輸入すらされたのかも不明です。それほど数が少ないもの。その後に本作品に関しては
国内発売されたことがあったらしいのですが、中古盤市場であまり見かけないことから、
さほど売れなかったのではと想像します。いつ国内発売されたのかは不明ですので、
恐らくは幻名盤ブーム前だったのでしょう。フレディ・ハバード,フセフ・ラティーフ,
ウォルター・ビショップ,バディ・カトレット,そしてステュ・マーティンといった
メンバーと、売れ子フラーが演奏した作品です。



昨日の1枚は、The Complete Jimmy Smith's Super Jamm Volume One。ごきげんジャム・
セッションで全員に聴かせ所を用意してありますが、やはり主役ジミー・スミスの
存在感は流石のものです。「ハウスパーティ」に収録されていた曲で言えば、スタンダード
の「ジャスト・フレンズ」ではギターのエディ・マクファーデンのブルース愛溢れる
ギターが光っておりました。またソウル感覚満載のミディアム・テンポの「ブルース・
アフター・オール」はバレル作の曲で、全員が演奏を楽しんでいる様子が伝わって
きます。恐らくは売れっ子達が簡単な打ち合わせで演奏し始めたこの8月25日なので
しょうが、演奏内容は60年経っても存在感あるものになっております。


 

先負

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 8月 1日(火)08時38分41秒
  今日の1枚は、The Complete Jimmy Smith's Super Jamm Volume One、Blue Note原盤、
1957年8月の録音です。ジミー・スミスのブルー・ノート作品を、今日は取上げます。
ジャケをご覧頂ければ、この作品は4002番のハウス・パーティだと、ジャズ好き
の方ならばすぐに分かることでしょう。しかし本盤は日本編集盤であり、そのことは
後述致します。ブルー・ノートの柱と言えるライオンとウルフは、1956年2月にハーレム
のジャズ・クラブに、無名オルガン奏者の演奏を聴きに行きました。そこでの、それまで
オルガンのイメージを変える演奏に触れ、すぐにそのオルガン奏者のジミー・スミス
と契約したのでした。すぐにデビューとなったスミスは直ぐに大人気者となり、最初の
2年間だけでも、スミス名義の作品だけでも13枚というレコーディングを行うほど
でした。その中身は大きく3つに分類され、先ずは自身のトリオ。そしてそこに
有名どころを加えてのもの。3つ目が、オール・スター・ジャム・セッションであり、
これは計3回行われました。1957年8月と1958年2月のセッションは、「ザ・サーモン」と
「ハウス・パーティ」という2つの作品として発売され、さらにその後にはこの2
作品に収録し切れなかった演奏が、いくつかの形で世に出ました。さて冒頭に書きました
今日取り上げる作品について述べます。1987年に東芝EMIがCD化するにあたり、
この2つのセッションを混ぜたオリジナルの形で発売するのではなく、セッション毎
に発売する方針を取りました。今日の盤は1957年8月25日のセッションの演奏で、
ジャケには4002番のハウス・パーティを使用しています。モーガン,フラー,
コールマン,マクファーデンとバレルは交互に,そしてベイリーというメンバーです。
 

31日、ホーンテッドマンション

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月31日(月)07時30分5秒
  月末  

30日、シン・ゴジラ

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月30日(日)07時40分16秒
  横浜高校、甲子園  

26日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月26日(水)11時03分21秒
  さてシェリーさんの「Night And Day」。「あと一歩」とは、歌手としての存在感
のことであり、もしそれが彼女にあれば人気歌手になっていたことでしょう。
しかしそれが薄かったことにより、この作品はひっそりと咲くものとなりました。
ひっそりだからこそ、素敵なピアノ・トリオと共に彼女の甘美な歌声を味わえるのか
と感じながら、1曲目の「Night And Day」から最後の曲まで聴き終えました。
 

25日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月25日(火)07時40分56秒
  その前に、この作品が録音されたとした1997年1月1日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「次の世代へ 2020年からの警鐘」
この日開始の特集 日本が消える です。

読売「6特殊法人を廃止 縮小、政府自民の改革原案判明、39法人見直し、民営化も
      促進」
朝日「人質83人、公邸で新年、対話続けて打開探る、報道陣邸内入り」


ではこの1月1日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・23面に「次期社長の座、だれがつかむ」とあり、本田技研・あさひ銀行・
シャープ・川崎重工・ダイエー・ユニシスの次期社長について書かれています。
・21面は全面広告で、「新しいことを始めよう。あなたに一番、百年目の山一
證券」とあります。黒く塗られて中に白字でこのコピー。この年の4月17日に東洋経済
が山一證券の損失隠しの追求記事、それからも追及が続き、11月の勤労感謝の日の
午前六時に臨時取締役会を開き自主廃業に向けた営業停止を決定しました。この
全面広告、感慨深い思いで見ました。
・TV欄、この年のウィーン・フィルの新年公演の指揮者は、ムーティでした。
 

24日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月24日(月)07時06分6秒
  今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Night And Day」が入っている
作品です。


「Night And Day」が入っている作品の15枚目は、Shelley Scownの
with the Paul Grabowsky trio、1997年1月1日の録音とします。シェリーさんについ
て改めて調べてみると、歌手としての活動で遺している作品はこの1枚だけのようです。
役者としては数本の映画に出演しているとのことです。ネットで調べた限りの情報
ではありますが、役者としての最期は1999年の作品なので、それ以降は芸能活動から
退いたのでしょうかね。歌手としての彼女を「今日の1枚」で取上げたのは2003年3月
22日のことでした。「澄んだ美声。ピアノ・トリオも美しい。録音の良さも手伝い、
しばし美しき世界に身を浸していた」と甘美な思いを述べながら、「あと一歩が足りない」
とも述べております。甘美なのかあと一歩なのか、本日聴く「Night And Day」は
どのようなのか、楽しみです。
 

23日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月23日(日)07時44分9秒
  さてスザンナさんの「Night And Day」。聴く者に寄りかかってくるような歌い方
なのですが、それを愛おしいと感じられないです。スザンナさん自身の個性がその
ような歌い方になっているのではなく、スザンナさんの歌唱テクニックとしてそんな
歌い方としているのでしょう。「Night And Day」を聴いていると、香港のホテルの
ナイト・ラウンジでの30分ショーを思い出しました。恐らくスザンナさんはホテル
でのお仕事が長かったのではと想像しながら、自分を海外出張での緊張感から一瞬
だけ解放された時にはこんな歌い方も良いのかと感じ、少しはこの作品の良さにも
気づきました。
 

22日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月22日(土)07時40分4秒
  その前に、この作品が録音された1995年9月6日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「NTT、ソフト事業分社 8000人規模 能力給も、来年度半ば、分離分割論
      にらむ」
1999年7月に、東日本と西日本に分社化しましたが、業界からは更なる機能分離を
常に求められているようです。

読売「核実験あくまで再開、仏大統領 TVで表明、回数 期間は短縮、きょう午後
      実施か」
朝日「仏大統領 核実験の方針確認、核抑止力は必要、早期終了 強く示唆、TVで
      会見」
1960年に核実験に成功したフランスは、世界で4番目の核保有国になりました。その後
も核実験を続け、1963年に米・英・ソとの間で調印された部分的核実験禁止条約(PTBT)
に加わないでおりました。しかしながらシラク大統領は1996年1月に「フランスはこれ
以上の核実験は行わない」と発言し、同年9月に国連で採択された包括的核実験禁止条約
(CTBT)に調印しました。



ではこの9月6日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・1面に「小泉氏が立候補へ、自民党総裁選、きょうにも表明」とあります。橋本氏
との一騎打ちは、9月22日に304対87という大差で、橋本氏に軍配が上がりました。
・水曜日はFOCUSの発売日であり、広告があります。20件近い見出しが広告に
載っていますが、この週は目玉になる記事はなさそうです。敢えてその中から2つ
上げるならば、「中日のエース今中が通い詰める娘の父」「水中都市計画からサリン
脱会信者の告白第25弾」との見出しがあります。1995年なのでオウムは常に扱われて
いた話なのでしょう。中日の大エース今中の件については、私は見出しの日本語が
理解出来ず、またネットで調べましたが、この件は全く情報がありませんでした。
・この日のTV欄は、「坂本弁護士一家大捜索」で埋まっております。
 

21

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月21日(金)07時29分23秒
  今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Night And Day」が入っている
作品です。


「Night And Day」が入っている作品の14枚目は、Susannah McCorkleのEasy To Love、
1995年9月6日の録音です。スザンナ・マッコールさんのこのコール・ポーター集を
「今日の1枚」で取上げたのは、2005年5月28日のことでした。そこでは私は「少し鼻に掛か
る明るい声で朗らかに歌うマッコールさん」「僕の好みではないが、アメリカで受け入
れられていたことは理解出来ます」と感想を述べ、控えめながら拒否反応を示しました。
それから干支は一回りし、私もいくつものことを経験してきましたので、今回の
つまみ食い聴きではこの作品を受け入れられるのではと、思っています。
 

20日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月20日(木)07時09分45秒
  さてリサさんの「Night And Day」。少女風歌唱が特徴なのですが、しっかりとした
歌唱があり、改めて好きな作品だなと実感しました。「Night And Day」では初めて
好きな男性と朝のコーヒーを一緒に楽しめた女性の気持ちを表しているようで、控え目
な歌い方に僅かな笑顔を見た思いでした。
 

19日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月19日(水)07時37分43秒
  その前に、この作品が録音されたとした1998年1月3日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「日立、放送事業に進出、4月CSで教育番組、一般家庭向け、規制緩和 免許
      なし第1号」
この件を日立の広報ページで調べたところ、HKチャンネルを2003年4月にJSAT
というスカパー系の会社に移管したとの記述があります。しかしながらいつから
放送開始になったのか、また移管後にどのような展開になったのかは掴めません
でした。現在はHKチャンネル自体は存在していないようです。

読売「協栄生命と第一火災、系列外 初の資本提携へ、ビッグバン対策、相互の
      商品販売」
      1999年11月に両社による資本・業務提携が行われましたが、この時にはすでに
      第一火災は債務超過ではとの一部報道があったようです。結局は第一火災は
      2000年5月に経営破綻、そのあおりもあり協栄生命は2000年10月に破綻となり
      ました。その後も紆余曲折があり、結果として両社の保険契約はジブラルタ
      生命保険が引き継ぎました。この間には裁判での争いもあったようです。

朝日「不払い者情報350万件蓄積 民間2組合、業種限定せず提供、電話会社の利用が
      急増、郵政省調査へ」
この時期には携帯電話の料金がどんどん安くなり、大きく普及していった時期であり、
また多数のプレイヤーが登場し、また携帯電話を悪用した犯罪も出てきており、
このような情報が必要だったのでしょう。個人情報保護法は2003年に成立しましたが、
このような個人情報提供会社と同法の関係がどのようになり、現在はどのように
なっているのか、興味があります。


ではこの1月3日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・7面に「NZの工場閉鎖へ、日系自動車4社、2000年末の輸入関税撤廃で」と
あります。どの国どの地域で何を作るのか、工場の海外進出が加速していく中で、
経営者の頭を常に悩ませていることです。昨今も英国のEU離脱で、この課題に
突き当っている経営者が多いことでしょう。
・1面にダイヘンという会社の広告があります。「薄板専用CO2レーザー切断
システム」という製品の広告です。かつては大阪変圧器との社名だったダイヘンは、
重電8社の一角です。その業界では誰でも知っている会社ですが、一歩その業界を
離れると、知っている方は少ない会社であります。
・TV欄NHK0:00(日付としては翌日)から「ソングス&ビジョン」という音楽
ライブ番組が放送されています。これはロック界の著名ミュージシャンが集まり、
プレスリーから始まるロックの名曲を披露するロック・フェスティバルであり、
前年8月にイギリスのウェンブリーで行われました。日本からも世界に通用する
ロック歌手1名が参加しました。
 

18日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月18日(火)07時35分29秒
  今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Night And Day」が入っている
作品です。


「Night And Day」が入っている作品の13枚目は、Lisa Ekdahlのback to earth、
1998年1月3日の録音としました。彼女の人気作を「今日の1枚」で取上げたのは、
2003年2月3日のことでした。その際は大絶賛しました。しかし13曲中4曲にコメント
した中で、「Night And Day」には触れず仕舞いでした。その理由は何故かを探り
ながら、今日は聴いてみます。
 

17日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月17日(月)07時30分38秒
  さてセルマさんの「Night And Day」。歌良く、演奏良く、そして美人ジャケ。これ
だけ揃えば名盤決定ですね、いつまでも聴き続ける作品でしょう。買ってから30年
経っても楽しんでおりますからね。ジャズ・テイストも申し分なく、このような歌手
がたった1枚で消えてしまったのは実に残念です。ヴァースから入る「Night And Day」、
私のこの曲の基本は、このセルマさんの歌であることを確認しました。

 

16日、ある日どこかで

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月16日(日)07時17分36秒
  その前に、この作品が録音されたとした1955年11月1日(火)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「消費者米価 引上げ問題表面化す、統制撤廃への準備、明年一月説も出る、
      農産物価格協議会」
      この件は政治的要素が多く、常に課題を抱えて、戦後すぐから1990年代まで
      常に何らかの動きがあったものでした。
読売「急転 四者会談ひらく、新党総裁あわただしい動き、鳩山から緒方へ 三木氏、
      石井氏 公選、もはや信念、打開策ついに出ず、今日も続開」
      4名の顔写真が掲載されており、上から岸民主党幹事長,三木同総務会長,
      石井自由党幹事長,そして大野同総務会長であります。同月15日に自民党が
      結成され、55年体制が始まりました。自民党総裁は当初は置かずに、鳩山一郎
      (首相),緒方竹虎,三木武吉,そして大野伴睦の4人が総裁代行委員を
      務めておりました。総裁は翌年4月の総裁選により鳩山首相となっております。

朝日「川島長官近く運輸相に勧告、監査強化要求せん、減価償却費は過大、行政
      管理庁、国鉄反論を批判」
      1949年6月の国鉄発足からもたつきあったようですし、国鉄三大ミステリー事件
      や桜木町事件などもあり、この時期も問題を多々抱えていたようです。


ではこの11月1日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・7面に「ブック回答」というコーナーがあり、問答形式で経済事を解説していく
内容です。この日の質問は、「輸出市場の開拓について説明して下さい」とのもの
です。答えとして、先ず前提を3点あげています。①国交未回復の25ヶ国との国交
回復、特に東南アジアの韓国・インドネシア・フィリピンとは賠償を含めて国交を
回復しなければならない、②通商航海条約も13国と結んだだけで遅れている、
③ガット加入は役立つこと、としています。この上で幾つかの輸出拡大策を示して
いますが、その中で東南アジア諸国の工業を積極的に援助していくことの重要性を
述べています。
・最終面にドッケンテレビ販売という会社の小さな広告があります。「ナナオラ
テレビ」を200円の日掛けで販売するとの宣伝です。月掛けの見間違いかと思い
ましたが日掛けです。ナナオラテレビとは七欧通信という会社のブランドでしたが、
1961年に東芝の傘下に入りました。なおドッケンテレビ販売という会社の情報は、
得られませんでした。
・TV欄NHK13:00に「感冒と肺炎」との番組があります。健康番組は今でも
健在ですが、この番組は随分と特化した内容ですね。出演は近藤宏二という医師で、
ラジオやテレビに多数出演していた方で、自らを「ラジオ・テレビドクター」と
名乗っていたそうです。
 

15日、サウンド・オブ・ノイズ

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月15日(土)07時11分58秒
  今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Night And Day」が入っている
作品です。


「Night And Day」が入っている作品の12枚目は、Thelma GracenのNight and Day、
1955年11月1日の録音とします。「声に表情がありますし、抜群なスィ ング感との
びのびした歌い方が魅力」と私が「今日の1枚」で大絶賛したのは1999年6月14日の
ことでした。そこでは1987年に国内で初発売されたと書きましたが、その時の記憶を
一つばかり書きます。新星堂からのLPとCDで発売されました。私はいつもの渋谷
ジャズ専門店でCDで購入したのですが、その店ではLPの方が数多く予約されて
いました。ただこの作品のオリジナル盤は1万円を切る値段でその店売られており、
かつなかなか売れておりませんでした。復刻LPは人気なのにオリジナル盤は不人気、
不思議な気持ちだったのを、今思い出しました。さて「Night And Day」を冠した
この作品、美人セルマさんの歌を聴いてみます。
 

14日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月14日(金)07時35分52秒
  さてフランシーンさんの「Night And Day」。前のめり、或いはそわそわし過ぎの
歌い方との印象です。パーカッションを前面に出しての「Night And Day」も、
一体どのような気分に聴いている人をさせたいのか、理解不能で聴き終えました。
私のオランダ出張の主たる仕事場は、サッセンハイムという小さな町で、アムステルダム
とロッテルダムの中間に位置する場所です。建物の裏手には細い運河と鉄道が平行
しており、雰囲気あるもの。また時折お昼を食べに行く町の中心は、映画に出てくる
ようなヨーロッパの小さな町で、出張者には風情ある所でした。この作品のジャケ写を
見るとそんな光景を思いだし、もう少しフランシーンさんは力を抜いて歌うべきだな
との感想で、この作品を聴き終えた次第です。
 

13日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月13日(木)07時55分52秒
  その前に、この作品が録音されたとした1998年1月1日(木)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「個族の時代が始まる、集団よりまず自分、企業・社会の再生左右」
      女たちの静かな革命という連載が始まりました。
読売「民主軸に6野党結集、基本合意、新・新党を視野に、民主・友愛まず統一会派、
      国民・太陽・フロム5 月内の合流確認」
      今でも新党がプカプカ出てきておりますが、55年体制が終わってからの
      数年は雨後の筍という言葉がまさにピッタリでありました。ここに書かれた
      6党で、私の記憶に全く無いのがフロム5です。ウィキペディアによれば、
      1997年12月26日に設立され、1998年1月23日に解散となった政党であります。
      代表はこの時期に何だか名前は知れ渡っていた元総理の細川さんです。

朝日「国境線画定論前面に、北方領土協議、政府 返還論を転換」


ではこの1月1日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・3面に「不倫許される場合も 45% 寛容度 米より高い日本、本社世論調査」と
あります。朝日が米ハリス社の協力を得て行った不倫についての調査です。3つの
選択肢の中で、「どんな場合でも許されない」との回答割合が、日本は48%で
米は76%となっております。思うに、一般論としてこの質問を受けた場合、やはり
神に誓っての結婚であるアメリカでは、このような数字になったのでしょうね。
・サントリーの全面広告は、ウィスキーのオールドです。干支の寅を、書とボトルで
表しています。その下にある宣伝文は「ニューオールド」です。今でも時に笑いネタ
となるこのフレーズをサントリーがいつから使いだしたのか調べました。YouTubeに
1995年のCMがあるので、そこらかなという程度の調査結果でした。
・TV欄では、NHK教育20:00から、NHK衛星第2が19:00から「ウィーン・フィル・
ニュー・イヤー・コンサート」を放送しています。毎年お馴染みのこの番組、この年の
指揮者はズービン・メータでした。
 

12日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月12日(水)07時34分29秒
  今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「Night And Day」が入っている
作品です。


「Night And Day」が入っている作品の11枚目は、Francien Van Tuinenの
tuindance、1998年1月1日の録音とします。私がオランダへ計2か月近く出張していた
のは、もう10年前のことになります。その際に撮った写真は「今日のワン・ショット」
で数十枚紹介しました。オランダの左側(西側)、つまりアムステルダムやロッテルダム
あたりにかけて、出張先と宿舎があり、仕事が無い日曜日に写真を撮るため歩き
回りました。ジャズ好きで新譜を聴いていた者にはクリス・クロスレーベルは気になる
存在であり、その所在地はオランダの右側(東側)です。出張期間中に行くつもり
でしたが、観光名所がある訳でもなく、行かず仕舞いで出張を終えました。その
右側(東側)にオーステルウォルデという町があり、今日の主人公フランシーンさんの
生まれた場所であります。2002年9月18日にこの運河でボートを漕ぐ彼女の作品を
取上げましたが、「歌の上手さを示すだけの歌い方、澄んだ声だが魅力無し。全く
好みで無し」と酷評の酷評、いけませんのいけません、としました。そんな作品に
「Night And Day」が入っておりますので、オランダ出張を思い出しながら聴いて
みます。
 

11日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月11日(火)07時37分7秒
  昨日の1枚は、Donald Byrd の Byrd In Paris。半年の欧州ツアーと言っても、この
メンバーで常に一緒という訳ではなく、その時々で変わっていたことでしょう。
時には現地ミュージシャンとの共演も多々あったと思います。この時期はキャバレ
「シャ・キ・ベーシュ」に長期出演しておりました。その際に EUROPE NO.1 という
放送局が「ジャズ好きな方々のために」という番組があり、またオランピア劇場では
「ジャズの木曜日」という企画があり、この二つを合わせた形で、バードのクィンテット
に出演要請があったのです。フランソワ・ポスティフ氏の解説からの引用ですが、
そんなことからこの録音が存在したわけです。さてその内容を聴くと、このメンバーで
1ヶ月は固定して「シャ・キ・ベーシュ」に出演していたのではと、感じました。
それほどメンバーの息が合っている演奏なのです。5人それぞれに光りを当て、また
バッキングにおいても一工夫ありと、素敵な演奏であります。またジャズ・ブームに
湧いていたパリの観衆の興奮振りも伝わってきます。さて話かわりますが、ジャケで
気になる点が一つあります。ポスティフ氏によればジャケ写は、サン・ジェルマン・
デ・プレ修道院で、11月5日に撮影されたとのことです。フィガロ紙を広げている
バードが写っている写真ですが、その新聞の新聞名横に「JAN」との大きな3文字
が写っています。フランス語でこの3文字の場合、Janvier、1月を表すことで用いられる
とのことなので、11月撮影ということを考えると不思議な気分です。トップ記事
の文章から判断しようと思ったのですが「13世の戴冠式」というようなことしか
分からず、このジャケ写の日付を特定できる情報までは得られませんでした。余談は
ここまで。熱気ある演奏と共に、バードがピアノとベースの3人で演奏している
「スターダスト」、トランペッターとしての風格を感じるものでした。







 

10日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月10日(月)07時50分49秒
  今日の1枚は、Donald Byrd の Byrd In Paris、Brunswick原盤、1958年10月の
録音です。1955年にプロ・デビューしたドナルド・バードは、生まれたばかりのい
ハード・バップの嵐の中でスター・トランペッターとなり、大活躍しておりました。
そんな活躍の中、1958年には半年に及ぶ欧州ツアーを行い、パリのオランピア劇場
で演奏されたものが、2枚に分かれて発売されました。しかしながら超マイナー・
レーベルからの発売故、それを手にできた人は極僅かでした。1970年台半ばの幻盤
ブームの中でも復刻されず、1980年代半ばの第二期幻盤ブームの際に、第1集の
LPが復刻され、輸入盤屋の店頭に並び、ジャズ・ファンを熱狂させました。しかし
復刻したのが怪しいところのせいかどうかは別にして、音質は悲しいものだったの
です。それから1年経った1987年に、正規に版権を持っている仏ポリドールから
復刻され、音質的不満が解消されたのでした。メンバーは、ボビー・ジェスパー,
ウォルター・デイヴィス,ダグ・ワトキンス,そしてアート・テイラー、2枚組CD
で聴いてみます。



昨日の1枚は、Don Cherry の Art Deco。ドン・チェリーは独特のトランペット雰囲気
を持ったお方で、それをコスミックなトランペットと表現する方もおられます。私は
それに加えてチェリーの魅力は、演奏の懐の深さだとおもいます。そのセッションの
雰囲気を壊すことなく、しっかりと自分の世界を展開することだと感じております。
ジョン・スナイダーがA&M復帰1作目にチェリーのために用意した舞台は、
オーソドックスなジャズであります。チェリーのオリジナル曲やコールマンの曲などが
並んでいますが、メロディを大切にして、またそれに相応しいアドリブを展開しての
演奏です。その中でもチェリーの世界をきっちりと築いているのは、流石であります。
最後にケチを付ける訳ではありませんが、スタンダード「ボディ・アンド・ソウル」
について一言。ジェイムス・クレイのしっとりとした熱演が聴ける演奏なのですが、
チェリーは登場せず。この曲こそこのアルバムを象徴する存在になるかと思うのですが、
残念な気持ちでした。




 

9日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月 9日(日)10時12分55秒
  今日の1枚は、Don Cherry の Art Deco、A&M原盤、1988年8月の録音です。今日は
ドン・チェリーが1988年に吹き込んだ作品を紹介します。メンバーは、ジェイムス・
クレイ(ts),チャーリー・ヘイデン(b),そしてビリー・ヒギンズ(d)との、ピアノレス
・カルテットであります。この作品のプロデューサーはジョン・スナイダーであり
ます。1970年台からアメリカでジャズ作品に真摯に取り組んだ名プロデューサー
が久しぶりにA&Mに戻り、その1作目としてこのドン・チェリーの作品を製作しました。



昨日の1枚は、Howard McGhee の Music From The Connection。2管の特徴を実に
素敵に聴かせる1枚です。ベテラン・マギーはビ・バップ時代から活躍し、ハード・
バップの時代になっても良く歌うトランペットを聴かせてくれたお方です。この作品
でもその魅力が弾けております。線の太い演奏が持ち味のティナ・ブルックスは、
なかなか注目を浴びる存在と言えずに、その演奏活動を1974年に終えた方です。しかし
1950年代終盤から1960年代初めにかけての数年は、ライオンに認められブルーノート
でのレコーディング、そしてこの劇での活動と、ほんの一瞬ですが輝きました。日本の
ジャズ・ファンはそんなブルックスの数年の活動を愛しており、この作品でも愛すべき
演奏を披露しています。この2管と共にレッドのピアノがあるわけですから、素敵な
作品であることは言うまでもないことでしょう。劇で使うためなのかレッドが用意し
た曲はメロディが掴みやすいものです。その中でも「Music Forever」と「Jim Dunn's
Dilenmma」の2曲では、劇の場面が思い浮かぶ曲であり、演奏でした。


 

8日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 7月 8日(土)07時35分19秒
  今日の1枚は、Howard McGhee の Music From The Connection、Felsted原盤、1960
年の録音です。ブルーノート4027と言えば、マクリーンをリーダーとした作品で、
ピアノにフレディ・レッドが鎮座するものである。そしてそのタイトルは、今日取り
上げるフェルステッド盤と同じものである。麻薬問題をテーマにしたオフ・ブロード
ウェイ劇の「ザ・コネクション」では音楽監督としてフレディ・レッドが参加し、
また何人かのジャズマンが出演したもので、その劇で使われた曲を使ったジャズ作品が、
2枚製作されたのである。ジャズ界ではメジャーのブルーノートにはマクリーンを
リーダーとして、そしてマイナー・レーベルのこのフェルステッド盤ではトランペット
のハワード・マギーをリーダーとしている。そして両作共にピアノはレッドであり、
レッドを実質リーダーだとジャズ・ファンの間では思われているのだ。どうして
2つのレーベルに吹き込んだかは分からないのだが、何らかの大人の事情があったの
でしょう。ブルーノート盤はワン・ホーンですが、このフェルステッド盤には
テナー・サックスのティナ・ブルックスが参加して2管編成となっています。



昨日の1枚は、Dusko Goykovich の Celebration。良いミュージシャンと言いますか、
好きになるミュージシャンは自分の姿をはっきりと持っております。ダスコさんにしか
出せない演奏がここにはあります。その人にしか出せない味わい、これがある人が一流
と言われるのです。そしてそこに華がある人が、超一流となっていくのです。アップテンポ
の1曲目に続くのは、バラッドの「Inga」です。ここでのトランペットの世界は、
まさにダスコさんの世界です。またメロディメーカーとしても素敵なダスコさんですので、
この曲自体も憂い沁み入るものであります。30年前に私をダスコさんの虜にした
作品を聴きながら、ジャズ専門店店主から聞いた1970年代の初頭の話を思い出します。
フュージョン全盛時代の中で、僅かに入荷する欧州盤に耳を傾け、その中で気に入った
ミュージュシャンをお客さんに勧めて、徐々にそのミュージシャンがジャズ好きの
中で評判になっていったお話です。そのミュージュシャンとは、テテとこのダスコ
さんのことであります。




 

/76