新着順:28/3063 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月 2日(金)07時23分43秒
  通報
  今日の1枚は、John Coltrane の Coltrane Jazz、Atlantic原盤、1959年11月の録音です。
コルトレーンのアトランティック第二弾の本作品は、1961年2月に規格番号1354として発売されました。前作の「ジャイアント・ステップス」から、一年以上経ってからの発売です。1959年末の二つのセッションから7曲、1960年10月のセッションから1曲が収録されています。
何故にアトランティックはドル箱コルトレーンの第二弾を、一年以上の間隔を開けて発売したのでしょうか。確かに1曲だけは録音から4ヶ月後の発売なのですが、別に他にも録音済みの曲があったわけであり、その1曲の「Village Blues」はどうしても本作に必要な曲だとは言えないものです。逆に全8曲の中に、1曲だけが違うメンバーとなり、アルバムのバランスを悪くしているように感じます。
第一作から一年以上経過してからの第二作の発売の理由を想像すれば、大好評の「ジャイアント・ステップス」の売れ行きの勢いが落ちてから、第二作目の発売となったのでしょうか。この仮説を裏付けたく発売直後の「ジャイアント・ステップス」の販売状況を調べたのですが、そんなデーターにはたどり着けませんでした。
Wynton Kelly(p), Paul Chambers(b), Jimmy Cobb(d)の演奏が主体の本作品を、聴いてみます。




昨日の1枚は、John Coltrane の Giant Steps。
アルバムの構成が素晴らしい、これは名盤の必須条件です。湧き出すスピード感のA面、生命感が溢れ出るB面、私はこんな風に感じていますが、至極の演奏を見事な配置で聴かせてくれる作品となっています。努力人コルトレーンが偉材コルトレーンになった瞬間が、このアルバムと言えると思います。各曲についてはリンクを貼った「今日のコルトレーン」を、お読みください。
それとこの作品での演奏、特にA面の演奏は、技術的にとんでもない域なのだそうです。その辺りについては、「凄い演奏」としか言えない私には、なんとも歯痒いばかりです。
さて1960年1月にこの作品が発売されましたが、この月にはマイルスの「ing三部作」の三作目「ワーキン」が発売されています。コルトレーンのプレスティッジでのリーダー作をみると、「ラッシュ・ライフ」は一年後の発売となっています。もちろんその後に「セッティン・ザ・ペース」や「スタンダード・コルトレーン」が発売となっていくのです。
当時のジャズ愛好家の方々はコルトレーンを理解するのが大変だったのでは、と思ってしまいます。例えばこの「ジャイアント・ステップス」を聴いてコルトレーンに興味を持った方が、その翌年のコルトレーンの新作が「ラッシュ・ライフ」、そしてライブに行ってみればドルフィーとのヴィレッジ・ヴァンガード、どれがコルトレーンなのか悩んだことでしょう。私もそんな悩みをしてみたかったものです。
話が逸れましたが、A面とB面の色合い、そして曲順の流れも体に染みついている本作品、これは多くの方に言えることだと思います。そして発売から60年を過ぎた今でも再発を繰り返す本作品ですので、本作が体に染み付いた人々をこれからも増やしていくことでしょう。
 
》記事一覧表示

新着順:28/3063 《前のページ | 次のページ》
/3063