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24度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 7月10日(金)06時57分54秒
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  今日の1枚は、Wes Montgomery の In The Beginning、Resonance原盤、1956年8月の録音です。
1959年にリバーサイドと契約して世に出てからのギター奏者ウエス・モンゴメリーは、ジャズ・ファン誰もが知る存在です。そんな時代のウエスの作品群の中には、私がまだ耳にしたことのない作品が何枚もあります。
私の最後の海外駐在となるのであろう二度目のマレーシア駐在から帰任して、かなり時間を有効に使えるようになっていた2014年に、今日取り上げるウエスの未発表録音CD2枚組が発売されました。私には Verve や A&M のウェスの諸作を買うのが先だろうとも考えながら、この未発表CD2枚組は入手すべきとの強烈な予感を感じたのでした。その前に世に出ていた未発表作品「Echoes Of Indiana Avenue」すら買っていないのに、自分の嗅覚を信じて本作品を購入したのでした。
1959年にリバーサイドから世に出る前のウエスは、地元インディアナポリスで兄弟たちと演奏活動を行なっていました。本作品の1枚目には1956年のインディアナポリスのクラブでの8月と11月の演奏、更には9月の妹宅での演奏が収録されています。2枚目には、1958年のインディアナポリスでの演奏、1955年のNYのコロンビア・スタジオでの録音、1957年のシカゴでのライブ、そして1949年のSP盤で世に出た演奏が収録されています。
結構厚い解説が封入されているのですが、そこにある本作のプロデューサーのセヴ・フェルドマンの発掘過程の記述が、興味深いものでした。始まりはセヴが「Echoes Of Indiana Avenue」を制作していた2011年に、ウエスの子息であり遺産管理団体代表のロバートからの電話を受けたところから始まります。それはウエスの弟が保管していたテープの件であり、これをアルバム化する過程でケニー・ワシントンからコロンビア録音の情報を得て、さらには1949年のSP盤の存在を知る場面まで続きます。このSP盤は超がいくつもつくマイナー・レーベルのスパイア・レコードから1949年にひっそりと世に出ていたもので、アメリカ議会図書館にすら所蔵されていないものです。この音源を入手する過程は、インターネットの世でなければ実現しないものでした。
さて、聴いてみます。




昨日の1枚は、Paul Gonsalves の Boom-Jackie - Boom - Chick。
ホンワカにブロウするテナー・サックスの音色に、ゴンザルヴェスの人間性を感じます。彼にとってお気に入りのヨーロッパでの生活は、この作品にゴンザルヴェスの音楽人生を強くぶつける背景になったのでしょう。
またいろんなタイプの曲を取り上げていることが、この作品を愛されるものにしているのでしょう。スタンダード「I Should Care」でのゴンザルヴェスの存在感は、なかなかのものでした。
そして続けて演奏しているのは、コルトレーン作の「Village Blues」ですが、サックスが2本入っています。まさかオーバーダブなのかと思いましたが、Wikipediaを見ますとジャック・シャープというテナー・サックス奏者が参加しているとあります。またCD裏ジャケに忠実に再現されているライナー・ノーツを、あまりにも小さな文字に悪戦しながら読みますと、パット・スミスがこの曲にはもう一本サックスをと提案し、スタジオにいた人間が演奏できるとのことで、誰も名前を知らない人に演奏させたとあります。そしてそれが良かったのか、彼にもう1曲演奏させたとのことです。
 
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