新着順:179/3096 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

22度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 6月 4日(木)07時31分30秒
  通報
  今日の1枚は、John Coltrane の Settin' The Pace、Prestige原盤、1958年3月の録音です。
1960年代に入ってから発売されたプレスティッジのコルトレーン作品は、語られることが少ないものです。気持ちが既に新天地に向かっているコルトレーンの演奏であり、またアトランティックでの諸作が既に世に出た時期に発売されたこともあり、コルトレーンの数多い作品の中で埋もれていったのでしょう。
インターネットが世に定着した2000年頃に話題となっていた「2ch」などで、「私はSettin' The Paceが好きだ」との書き込みを何度か目にし、それから20年経った今でも時折目にするコメントです。それはそうでしょう、本作品はガーランドが引っ張り出してくる曲をコルトレーンが楽しく演奏しており、そんな3月26日に録音された5曲の中から本作に4曲が収録されており、またワン・ホーン・カルテットでの演奏なのですから。
曲毎のコメントは「今日のコルトレーン」を参照願うとして、今日はアルバム構成に気持ちを移して聴いてみます。



昨日の1枚 は、 Kenny Burrekk & John Coltrane。
この録音時点ではコルトレーンの気持ちは、1年後のプレスティッジとの契約終了、そして新しいレーベルでの自分が望む形でのレコーディングに向かっていたのであろうと、本作を聴きながらふと思いました。
ギターとの共演で新たな道を模索するとかの真摯な思いではなく、レーベルが用意したセッションを、悪い言い方ではこなしていく、良い言い方をすれば楽しんで行こうとの思いが、コルトレーンにあったと思います。
ただしそこは真面目なコルトレーン、手抜きは一切なく、新進気鋭のギタリストと共に、新進気鋭を卒業したコルトレーンが楽しんでいる演奏です。
バラッドをデュオで演奏している「Why Was I Born ?」が注目される作品ですが、クインテットでの演奏に飛び抜けるものが欲しかったと思いながらも、このような楽しいコルトレーンの姿にニヤッとしながら聴き終えました。
コルトレーンの話ばかり書きましたが、バレルにとっても本作はキャリアのステップ・アップとは言えないものでしょうが、テナー・サックス奏者との共演という意味では良い経験になったのかと思います。テナー奏者とのバレルの共演作品、そんな目でバレルの諸作を聴いてみたくなりました。
この時点のバレルとコルトレーンの共演を、楽しめる1枚です。
 
》記事一覧表示

新着順:179/3096 《前のページ | 次のページ》
/3096