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 投稿者:マハール  投稿日:2020年 4月 5日(日)07時35分45秒
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  今日の1枚は、Michel Legrand の Legrand In Rio、Columbia原盤、1957年12月の録音です。
フランス音楽界の、そして世界の巨匠であるミッシェル・ルグランが、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロとバイーアをテーマにして制作したオーケストラ作品を、今日は取り上げます。
私はジャズ聴き始めから今に至るまで、ルグラン自体に興味を持って接したことはありません。では何故にこの作品を取り上げるかと言えば、一時期においてこの作品にコルトレーンが参加しているとされていたからです。
この作品の存在を初めて知ったのは、弊サイトの「今日のコルトレーン」コーナーでは資料09としている、「季刊 ジャズ批評 No.46、ジョン・コルトレーン特集」(1983年発行)に掲載されていたからです。そこでは「Besame Mucho」にコルトレーンが参加しているとの記録があるとし、更に「これがコルトレーンか否かについて意見の別れるところであるが、独得のタッキングといい、細かなフレージングの癖といい、まず間違いなくコルトレーンであると断言したい」書いております。因みにこの曲にはマイルスも参加している記録になっているが、そちらについては別人であろうと述べています。
これを読み、いつかこの作品が再発されたらと思っていましたが、その思いが消えたのは1996年頃かと記憶しています。同じく「今日のコルトレーン」コーナーで資料06としている「John Coltrane  A Discography and Musical Biography」が発売され、本作品がリストアップされていました。しかしここには注意書きがあり、岩浪洋三氏がミッシェル・ルグランにインタヴューした際に確認したところ、本作品にコルトレーンは参加していないと語ったとのことでした。どこかのディスコグラフィが間違えたのであろう、とのことです。
弊サイト開設以来20年の思いを実現すべく、昨年1月からコルトレーン特集を始めました。先の二つの資料も何度も開くことになったのですが、その際にこの作品に目が止まり、かつての記憶が蘇りました。
Amazonで中古品を発見し、送料込みで1030円で購入した次第です。その中古CDは2007年発売の国内盤ですが、日本語解説にコルトレーン云々、マイルス云々は一言も書いてありませんでした。



昨日の1枚は、Red Garland の All Mornin' Long。
20分超のタイトル曲のA面は、ガーランドがその場で作ったような、まったりブルースです。構成を考えていると言えばそうですし、適当にソロを回していると言えばその通りの演奏ですが、それで20分を聴かせるのは、ハードバップの勢いを肌で感じている黒人ジャズマンが、日頃の鬱憤を楽しく取り除いているのかなと感じます。ウィキペディアによればアイラ・ギトラーはこの演奏を、「the title piece was a "many-splendored, deep-dish demonstration of feeling, mood and melody」と評したそうです。上手いことを言うなと思いつつ、B面の2曲も同様だと感じました。
この11月15日は計10 曲を収録しましたが、その中からジャムセッションの良質な部分を感じさせる選曲に、本作はなっております。
私は昨年から取り組んでいるコルトレーン特集で改めて本ジャケを見て、プレスティッジがガーランドのリーダー作としていることに気付きました。それまではオールスター・セッションとのクレジットと思い込んでいましたが、演奏内容からすればそちらの方が似合っていると思います。
 
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