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 投稿者:マハール  投稿日:2020年 3月 6日(金)06時23分42秒
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  19581226-06
Time After Time (Styne - Cahn)
(7分45秒)


【この曲、この演奏】
本セッションの最後の演奏、すなわちプレスティッジでのコルトレーン最後の演奏は、有名スタンダードでした。
曲名は再三再四、何度も何度も、といった意味で、「あなたを愛することはとても幸せだ、と何度も私自身に言う」といった内容の歌詞を持つ曲で、1947年の映画「下町天国」でシナトラが歌った曲です。(資料14)
さて演奏ですが、ワン・ホーン・カルテットでスタンダードを演奏するコルトレーンに、このレーベルでの三年間で成熟していった姿を感じます。さらっと流した演奏でもありながら、このレーベルへの感謝を込めているようにも感じます。そして演奏を共にしているガーランド、チェンバース、テイラー、盟友と言えるこの三人への感謝も感じられる演奏となっています。




【エピソード、A.ブルームのインタヴュー、1958/6/15、その20】
(JC=ジョン・コルトレーン、AB=オーガスト・ブルーム)(資料04)

(ここで、ブルームの妻と思われる女性が会話に入ってきて、もう夜の六時だから、すぐにコルトレーンをクラブに連れていかないと、七時からマイルス・デイヴィス・クインテットのステージに間に合わないと二人に告げる。彼らは出発の準備に取りかかる。ブルームが会話を録音していることを知らなかったコルトレーンは、このとき、テープレコーダーが回っていることに気づく)

JC せっかくうまく喋れていたのに・・・こいつが回っていたのかい?

AB ああ。

JC うまく喋れていたんだよ、こいつに気づくまでは(笑)。まさかテープが回っているとはね。

AB (録音テープを)クラブハウスに持っていって、次の会合でクラブの他のメンバーに聴かせてやろうと思ってね。こいつを聴いたら、きっとみんな興奮する。今まで知られていなかった・・・。

JC まあ・・・

AB ・・・君のいろんな側面が見えてくるから。今までよりもずっとね。

JC かもしれない。ただ、何か役に立つことを話したかったな。その、気の利いたことを(ブルームが笑う)。最後は他のミュージシャンみたいに、「スウィングし続けろ」とかそんな言葉で締めくくるとするよ。

AB 実はもう一つ考えがある。録音中、君はいろんなことをとても自然に話してくれていた。だから考えたんだ。君さえ良ければ、こいつを私がじっくり聴き直した上で、会話を書き起こして、「ダウンビート」誌に送ろうかって。そうしたら君の特集記事が組まれる。あの雑誌としては初の試みだからね。

JC そういうことなら・・・中身のあることを言っておきたいな。自分が本当に言いたいことを。だからちょっとリサーチして、確固たる議題を見つけたい。ジャズについてとか、そういった本物のテーマを。そしたら、そのことを掘り下げて話せるだろうし。もしそのテープを雑誌社に送るって言うなら、その、どうしても送りたいなら・・・私にも確認させてくれ(笑)私にも見せてくれよ(笑)。

AB よし、じゃあこうしよう。私が会話を書き起こすから、君の住所を教えてくれ。

JC 分かった。

AB それから、こいつを紙に書き起こして君に郵送して・・・(聞き取れず)。君さえよければだけど。

(テープはコルトレーンが住所を書いている間もしばらく回り続ける。ブルームが「ファイヴ・スポット気付で君にクリスマス・カードを送った」とコルトレーンに告げ、コルトレーンは「受け取ったと思う」と答える)
 
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