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20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年10月 2日(火)07時46分22秒
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  今日の1枚は、Toshiko Akiyoshi の The 50th Anniversary Concert In Japan Of The Arrival Of The United States、T-Toc原盤、2006年3月6日の録音です。
4年前の横濱ジャズプロムナードにおいて、穐吉はみなとみらいホールで演奏を行いました。その際にMCで1956年に渡米した時のお話、ご苦労話をされていました。その中で私には「バッファロー」という発言を何度も耳にしました。影響を受けたピアニスト、アメリカで会いたいピアニストとして「バッファロー」と発言していたと感じました。感じたというのは流暢な発音と早口もあり、私がそのように受け取ったという意味です。私は「バッファロー」という名前、「バッファロー」というあだ名のピアニストは全く思い浮かばず、かなり気になったのですが、すぐに演奏が始まり穐吉さんのパワフルで繊細な演奏に心を奪われ、「バッファロー」の件は頭から消えました。
コンサートが終わり自宅へ戻る途中で、私は再び穐吉さんの「バッファロー」発言を考え始めました。穐吉さんが影響を受けたといえばパウエルなのに、パウエルの話が一言もでなかったことを考えた際に、ようやく合点が行きました。
カタカナ表記では「バド・パウエル」、発音に忠実にカタカナ表記するならば「バッ パァゥエル」となるのでしょうか。「バッファロー」とは「バド・パウエル」だったのです。

長々と私の英語聞き取り能力の幼稚さを書きましたが、そろそろ本題。
今日取り上げる穐吉さんの作品は、渡米50周年日本公演です。ルー・タバキン、ジョージ・ムラーツ、そしてルイス・ナッシュとのカルテットでの演奏です。有楽町朝日ホールで観客無しで収録されました。




昨日の1枚は、Toshiko Akiyoshi の Carnegie Hall Concert。
ビッグバンドを維持するのは大変なことであるのは、時に伺う話です。穐吉さんは1970年代から長きに渡りビッグバンドを維持していたので、そのご苦労は大変だったと思うのと同時に、彼女のビッグバンドの人気ぶりが伺えます。
1曲めは「Children Of The Universe」という穐吉さん作の曲なのですが、冒頭と最後に雅楽の味わいを入れています。日本から鼓奏者二人が参加しており、ピッコロを雅楽楽器のように使っております。穐吉さんほどでも和の要素を入れなければ名門ホールに来た客を納得させられないかと思ったのですが、何度が聴けば自然な流れに感じるようになり、これはこれでありなのかと感じました。
気に入ったのは2曲めの穐吉さん作の「I Know Who Loves You」でした。アップテンポの演奏の中に柔らかいながら迫力あるホーンのアレンジが、先ずは素敵なもの。そして穐吉さんのピアノ・ソロは楽しみ溢れる演奏で、和かな彼女がそこにいました。ゲスト奏者のハバードの貫禄演奏もあり、聴きごたえある内容でした。曲名の「あなたを愛している人を知っているのよ」であることを思い出し、この人生経験豊かな女性の言葉と演奏を重ね合わせ、ニヤッとしている自分に気付き、この作品を聴き終えました。
 
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