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23度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 8月 8日(水)07時28分57秒
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  今日の1枚は、Doug Carn の Spirit Of The New Land、Black Jazz原盤、1972年の録音です。
何度も書いて恐縮の話ですが、1970年代のジャズについて一言。ジャズ評論家を名乗る方々は多数いますが、それでも1970年代のジャズ全体を語ることができるジャズ評論家はおりません。ジャズの方向性に多様性を見せた1960年代と違い、1970年代はその動き自体が複雑になって行きました。フュージョンという大きな流れがある中で、この流れに疑問符の方々、端から相手にしていない方々の活動場所は、局所的なものになって行きました。幾つもの超マイナー・レーベルが多数存在し、意欲的な作品を吹き込んでいったのです。その動きを追っかけられた方は、おりませんでした。その動きがあまりにも局所的であるために追っかけられない状態だったのです。そんな局所的な動きの一つが、このブラック・ジャズなのです。

BJQD/8として発売された第8弾は、ダグ・カーンのブラック・ジャズ第2作目です。例の小冊子から本作を紹介します。

スピリチュアル・ジャズ・シーンの伝説的巨人、ダグ・カーンがブラック・ジャズに残した2枚目にして続く3作目「リヴェレーション」と共にその創造性のピークを記した傑作アルバム。躍動的なビートを持ったダンス・チューン「Tribal Dance」、コルトレーン・ミュージックの伝道師たらんとするダグのこころざしが最も強烈に表現されたリー・モーガンのカヴァー「Search For The New Land」、そして永遠のスピリチュアル・ジャズ・アンセムとしてジャズ史に刻み込まれた名曲「Arise And Shine」、一音目から全身の血が逆流し始めるようなこの圧倒的な高揚感は何だろうか。

前作に引き続き、ヴォーカルでジーン・カーンが参加している作品です。



昨日の1枚は、Henry Franklin の The Skipper。
Oscar Brashear、オスカー・ブラッシャー、あるいはブラシアとカタカナ表記される方ですが、
このトランペット奏者の名前を聞いてピンとくる方は、ジャズ・ファンで何人ほどいるのでしょうか。私は全くの初耳のお名前ですが、その演奏は聴いたことあるはずなのです。ウッディ・ハーマンやベイシー楽団、また1970年代以降はポップス系の方々とも幅広く共演していった方です。そんんな彼が、溌剌と伸びやかな演奏を聴かせてくれています。出番たっぷりの彼の演奏を聴いていると、この作品は彼にとって一世一代の作品と言えると思います。
さて主役のヘンリーですが、バッキングに徹していながらも、この作品のカラーを明確に打ち出しています。勢いと迫力に中に歌心を添えた作品、そんなものに仕上がっています。この辺りは、様々な経験を積んできたヘンリーの実力発揮というところでしょう。
脇役二人に確かな仕事をさせたブラック・ジャズ、実力たっぷりの二人の存在感を引き出したブラック・ジャズ、お見事であります。
 
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