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20度

 投稿者:マハール  投稿日:2018年 6月20日(水)08時25分16秒
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  さてロリンズさんの「Just In Time」。
1988年に私が購入した国内盤CDで封入解説を書いているのは、内藤遊人さんです。1988年春に来日したロリンズに、当時の新作である「ダンシング・イン・ザ・ダーク」について「あーしたポピュラーな曲をいったいどのような解釈に変えて演奏するのだろう?」と聴いたところ、ロリンズは「アメリカに帰ったらレコーディングのときのメモを送ってあげる」と言ったそうです。実際に内藤さんに送られてきたのは譜面でした。市販のメロディ譜に、ロリンズは様々な書き加えをしていたとのことです。
このことからロリンズは様々な解釈を加えて演奏しているが、その演奏を聞けば聞くほどその曲が楽しくいい曲に聞こえてくる、ロリンズほど理論の影を感じさせないミュージシャンはいないと、内藤氏はコメントしています。
ロリンズ節の豪放さと楽しさ、ロリンズ節のストレートな憂い、この背景を理解した気がします。やたらに難しい表現をしがちな、しかしながら過去の偉人の焼き直しのようなミュージシャンに、この内藤氏の文章を読ませたいです。
「Just In Time」をロリンズ節で楽しく聴かせる演奏が、本当に素敵でした。またそれに続く「Toot, Toot, Tootsie」は、隠れたスタンダードであります。またこの曲は変則的な構成になっているとのことです。こんな曲を拾い上げ、楽しい曲に仕立て上げてジャズファンに提供するロリンズに、真のミュージシャンの凄みを感じました。
 
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