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二十一年ぶりに無料掲示板に

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 3月 1日(月)10時47分51秒
  掲示板 TeaCup のお世話になってから二十三年目に入っています。また有料掲示板にしてから二十一年ほど経過してきました。しかし本日から無料の掲示板に戻しました、広告付きになります。
既に maharl.com へのリンクを外していますが、この掲示板は維持したいなと考えています。
 
 

来月末で有料掲示板は終了

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月19日(火)09時47分4秒
  有料掲示板の解約をしました。既に料金支払い済みの来月末(多分)までは有料掲示板、その後は無料系版、つまりは広告付きになります。
ただし、maharl.comのページには掲示板へのリンクは置きませんので、無料掲示板をどのようにしていくのか、まだ考えが無い状態です。
 

この掲示板は23年目ですが・・・

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月16日(土)07時19分6秒
  maharl photo & Jazz、ジャズに関するページは、先ずはこの掲示板に投稿してから、ページ化との流れで23年きました。
それも昨日までで終わりにします、直接サイトにページ化していきます。
この掲示板も今月末で閉じますね。
 

6度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月15日(金)07時19分14秒
  19611101-05
Spiritual (John Coltrane)
(12分49秒)



【この曲、この演奏】
「スピリチュアルという曲名にふさわしい、素朴な祈りの姿を連想させるようなルバートのテーマで始まるオリジナル曲」(資料09)とのこの曲のコルトレーンの初演は、資料07によれば1960年10月にあるようです。しかしながらコルトレーンのこの曲は、やはりこのヴィレッジ・ヴァンガード四日間での演奏に尽きることでしょう。この月の欧州楽旅でも1回の演奏が確認できており、また黄金カルテットだけでの1963年10月のライブでも、この曲を披露しております。
ヴィレッジ・ヴァンガード四日間全てで演奏されたこの曲の、この初日でのメンバーは次の通りです。
John Coltrane(ss)
Eric Dolphy(bcl)
McCoy Tyner(p)
Reggie Workman(b)
Elvin Jones(d)
この日はコルトレーン、ソプラノ一本でこの曲を演奏しています。
さて演奏ですが、テーマはコルトレーンのソプラノが主役で始まり、それは瞑想の中を彷徨うなもので、バックに響くドルフィーのバスクラも良い効果となっています。
続くのはコルトレーンのソロで3分弱のものです。瞑想から心の中のもがきや叫びを表現しているような、ソプラノの響きです。
そしてドルフィーの3分弱のソロとなりますが、それまでの3曲と違い静かな入り方となっています。でもやがてコルトレーンの叫びが乗り移ったようなバスクラとなっていきます。
さらに続くのはピアノ・ソロ、マッコイの2分間です。コルトレーン・バンドでのマッコイの輝きを聴ける内容です。
そして演奏は再びコルトレーンのソロでの2分弱、その後に短いベースとドラムの響きとなり、後テーマとなります。
この演奏は、1977年に世に出ました。





【エピソード、ライヴ録音に至った理由】
資料13 には、ボブ・シールの言葉がある。
まだ就任して1週間も経っていなかったんだけれど、ヴィレッジ・ヴァンガードでコルトレーンのライヴを録ろうと決めたんだ。・・・思い出すよ、最初の晩はとんでもなく緊張していたな。わけがわからなかった。でも、じっと集中してその場にいたら、その音楽がわかるようになってきたんだ。

資料05には次のようにある。
「コルトレーンの真価はライヴにあり!」と見抜いたシールは、一九六一年一〇月二四日から一一月五日までの二週間、ヴィレッジ・ヴァンガードに出演するコルトレーンに照準を合わせ、ライヴ・レコーディングを敢行した。
(マハール注:ここにあるヴィレッジ・ヴァンガードに二週間出演との記録は、他の資料をみても具体的記述はない)

資料07には、次の記述がある。
コルトレーンとシールの最初の仕事が、ヴィレッジ・ヴァンガードでのレコーディングである。当初は一夜だけのレコーディング予定であった。しかし結局、四日間のレコーディングを行うようになった。
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月14日(木)07時39分54秒
  19611101-04
Impressions (John Coltrane)
(8分52秒)


【この曲、この演奏】
コルトレーン作とのこの曲は「ソー・ホワット」を基にしたモード曲で(資料09)、「Excerpts」という曲名も使われています。
コルトレーンは何度もライブでこの曲を演奏しいきますが、この曲名での演奏は1960年7月からのようです。このヴィレッジ・ヴァンガード四日間でも三回演奏されており、その中でこの初日の演奏が、最も短いものです。
John Coltrane(ts)
Eric Dolphy(as)
McCoy Tyner(p)
Jimmy Garrison(b)
Elvin Jones(d)
黄金カルテット+ドルフィーでの演奏となっています。
さて演奏ですが、ドライブ感あるこの曲のテーマを、コルトレーンとドルフィーが絶妙の絡み合いで演奏し、そのままコルトレーンの3分弱のテナーでのソロに入ります。コルトレーンは3曲目にして、エンジンが回り始めたようで、内容豊かなソロとなっています。続くドルフィーのアルト・ソロは、この日最初から好調なドルフィーが一層火を吹く演奏です。続くのはここまで控えめにバッキングしてきたマッコイの2分のソロです。この日に初めて陽が当たる場面のマッコイは、二人に負けるものかとの迫力あるソロです。
ギャリソンとエルヴィンの勢いの良さも加わり、全員の気持ちに一体感が出てきた中で、後テーマに繋がっていきます。
この演奏は、1979年に世に出ました。




【エピソード、演奏曲数と発売】
このヴィレッジ・ヴァンガード四日間では、曲数としては9曲、計22テイクが演奏されている。演奏回数が多い順に並べると、次のようになる。

4回演奏(毎日演奏)
India、Spiritual

3回演奏
Chasin' The Trane(Chasin' Another Trane)、Impressions

2回演奏
Miles' Mode、Naima、Greensleeves

1回演奏
Brasilia、Softly As In A Morning Sunrise

これら22回の演奏は、1962年から1997年までの35年間で、次の通り6回に分けて世に出たのだ。
1962年 A(S)-10(Coltrane "Live" at the Village Vanguard)
Softly As In A Morning Sunrise、Chasin' The Trane(Chasin' Another Trane)、Spiritual

1963年 A(S)-42(Impressions)
初出曲 Impressions、India
初出は2テイク(累計5/22)

1977年 AS-9325(The Other Village Vanguard Tapes)
初出曲 Brasilia、Greensleeves
初出は6テイク(累計11/22)

1979年 IZ-9361-2(Trane's Mode)
初出曲 Miles' Mode、Naima
初出は6テイク(累計17/22)

1985年 MACD-5541(From the Original Master Tapes)
初出曲 なし
初出は2テイク(累計19/22)

1997年 IMPD 4-232(Coltrane - The Complete 1961 Village Vanguard Recordings)
初出曲 なし
初出は3テイク(累計22/22)
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月13日(水)06時56分20秒
  19611101-03
Chasin' The Trane (John Coltrane)
(9分52秒)




【この曲、この演奏】
この曲名の由来は資料09によれば、「ヴァン・ゲルダーがコルトレーンをマイクで追いかける様子に、パーカーの高名な曲名(Chasin' The Bird)をひっかけたブルース」だとあります。
この「Chasin' The Trane」は「F blues」で、「Chasin' Another Trane」は「B-flat blues」であり、曲としては同じものです。(資料07)
このヴィレッジ・ヴァンガード四日間では、この両曲名は三回演奏されています。資料07でこの曲の演奏記録をみますと、この後に行われた欧州楽旅で演奏記録は内容です。黄金カルテットでの1962年11月・12月、そして1963年10月・11月の楽旅で何度かの演奏記録が残っています。そして不確か情報として資料07では、1965年2月・3月のライブでも、この曲が演奏されているようだと伝えています。
このヴィレッジ・ヴァンガード初日のこの曲の演奏メンバーは、次の通りです。
John Coltrane(ts)
Eric Dolphy(as)
Reggie Workman(b)
Elvin Jones(d)
ピアノレス・カルテットでの演奏になっています。なお資料07の共同編者であるChris DeVitoは、ここでのベース奏者はジミー・ギャリソンであると考えているようです。
さて演奏ですが、アップテンポのこの曲を、冒頭からコルトレーンがテナー・サックスで飛ばしています。一応はテーマを吹いていますが、最初からアドリブのようで5分間吹き続けます。続くアルト・サックスのドルフィーは、3分弱のソロをとっています。重厚で考え込むコルトレーンと、軽快に遊び心交えてのドルフィーの対照が印象的です。この後、コルトレーンが再び2分弱のソロをとり、エンディングとなります。
この演奏は、1977年に世に出ました。



【エピソード、本セッションの不確かな点】
本セッションの記録に関し、資料07では調査結果として次の点を指摘している。
1. ベース奏者について
二人のベース奏者が参加している四日間であるため、どちらが演奏しているのかについての記録には不確かなところがある。資料07ではアルバム記載と異なる見解を示しているところがあり、この「今日のコルトレーン」では資料07の見解を採用している。

2. Ahmed Abdul-Malikの使用楽器
従来はマリクは、oud(a Middle Eastern plucked melody instrument)を使用とのことだが、資料07ではtamboura(an Indian drone instrument)を使っているとしている。

3. Garvin Bushellの使用楽器
二日目と四日目に参加しているブシェルは従来、oboeとcontrabassoonを使用しているとのことだが、資料07ではoboeではなくEnglish hornを使っているとしている。

この他にも私には次の疑問点があるが、各資料にその説明は見つからない。
4. 四日目の録音はなぜ2曲のなのか
7曲、7曲、そして6曲を録音しているのだが、最終日は2曲だけである。客を入れての演奏であるので、他の日と同様な曲数を演奏していたはずなので、疑問が残る。

5. 二日目の最初の演奏はなぜかロイ・ヘインズ
二日目の最初に「Chasin' Another Trane」が演奏されているが、なぜだかドラム奏者はロイ・ヘインズである。「エルヴィンの遅刻」と考えれば、エルヴィンのことだからと、うなずくこともできる。しかしながら大掛かりなライブ・レコーディングで、1曲だけ遅刻しましたはなかなか納得できないものだ。
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月12日(火)07時13分38秒
  19611101-02
India (John Coltrane)
(10分33秒)



【この曲、この演奏】
伝説のヴィレッジ・ヴァンガード四日間の幕開けですが、いきなりフォルス・スタートから始まりました。気を取り直してのこのテイクが、事実上の最初の演奏になります。(資料07)
コルトレーン作のこの曲ですが、この時期のコルトレーンの特徴であるインドや中近東の影響が強く出ているものです。資料09には「コルトレーンのエスニカルな要素へのアプローチが如実に表れた曲である。インドよりむしろ中近東の音楽の旋律を感じる」とあり、この曲の特徴を書いています。
この曲はヴィレッジ・ヴァンガード四日間で毎日演奏された二曲の一つであり、その最初の演奏メンバーと使用楽器は次の通りです。
John Coltrane(ss)
Eric Dolphy(bcl)
McCoy Tyner(p)
Jimmy Garrison(b)
Reggie Workman(b)
Elvin Jones(d)
Ahmed Abdul-Malik(tamboura)
ソプラノのコルトレーン、バスクラのドルフィー、ベースが二本、そしてアーマッド・アブドゥル・マリクのタンブーラが加わっています。
さて演奏ですが、テーマではベースのピッツィカートとマリクのタンブーラの持続音で独特の雰囲気を作っている中で、コルトレーンとドルフィーがこの曲を印象付け演奏を行なっています。コルトレーンの短いソロを挟みながらのこのテーマが終わると、3分強のコルトレーンのソロに移ります。スピードの変化をつけながらのソロでは、エルヴィンのドラムが力を増していきます。続いてはドルフィーの2分半ほどのソロに移りますが、バスクラの特徴を生かしたウネリを効果的に用いて、最初からスピード全開であります。この後に再びコルトレーンの2分ほどのソロとなるのですが、ここではドルフィーに触発されたコルトレーンがおります。そして後テーマとなり、最初の演奏を終えていきます。
ソロの機会がないマッコイのピアノは、バッキングにおいても静かな演奏となっています。これを含めて手探りの演奏というのが、この演奏が日の目を見るまで36年かかった理由なのでしょうけれど、ヴィレッジ・ヴァンガード四日間最初の演奏として楽しめるものであると同時に、貴重な演奏と言えます。




【エピソード、本セッションまで】
コルトレーンの最初の公式ライブ・レコーディングである本セッションは、事実上の黄金カルテットにドルフィーが参加して、ヴィレッジ・ヴァンガードで四日間にわたり行われた。
この年の5月末から6月頭の二日間にわたり行われた、コルトレーンのインパルス!最初のスタジオ・セッション「アフリカ/ブラス」の後のコルトレーンの活動記録は、資料07によれば次の通りである。
7月1日 ニューポート・ジャズ祭
7月11日から二週間 ヴィレッジ・ゲイト
メンバーはベースがワークマンのカルテット、そこにアート・デイヴィスが加わることもあったようだ。
7月24日から29日 ショウボート(フィラデルフィア)
このライブにはドルフィーが参加している。この後の活動記録は、ヴィレッジ・ヴァンガード四日間となるのだが、不確かな情報としては10月にもライブを行なっていたようである。また9月1日にはアルバム「アフリカ/ブラス」が発売となっている。
この活動記録からこのヴィレッジ・ヴァンガード四日間までについては、私を含め多くのコルトレーン好きは多くの空想を描くと思うが、各資料を眺めても他の客観的事実はない。
 

零度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月11日(月)07時17分57秒
  昨日の1枚は、Ronnie Scott の Never Pat A Burning Dog。
トランペッターの年齢はわかりませんでしたが、他の三人は録音当時には40歳代半ばから50歳代半ばの方々で、特にベースとドラムの方は長年に渡りロニー・スコットと演奏をしてきたとのことです。そんな背景が分かる息のあったライブであり、情念の「Contemplation」、懐かしみの「This Love of Me」、そして希望で胸が溢れている「Little Sunflower」、特にこの三曲が気に入りました。
さて「Never Pat A Burning Dog」ですが、同名曲は演奏していませんので、このライブ盤に込めたものなのでしょう。そのままの訳ならば「燃えている犬を撫でるな」となります。きっと諺かと思ってネットで知らべましたが、それらしきものは得られませんでした。
ただ演奏と重ねてタイトルの意味を考えると、何やら分かった気がしました。聴いた方々、それぞれにタイトルへの解釈があることでしょう。
 

マイナス1度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月10日(日)07時23分54秒
  今日の1枚は、Ronnie Scott の Never Pat A Burning Dog、Ronnie Scott's Jazz House原盤、1990年10月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
イギリスのジャズを牽引してきたサックス奏者のロニー・スコットは、この作品録音時には63歳でした。そしてこれから6年後に69歳でお亡くなりになりました。
このライ盤の会場であるロニー・スコッツ・クラブは、オーナー亡き後も存続し、活発にライブが行われている会場です。ウィキペディアをみますと、2007年にはジェフ・ベックがここで演奏し、そのライブ盤が発売されているようです。
Dick Pearce(tp), John Critchinson(p), Ron Matthewson(b), Martin Drew(d) との演奏です。





昨日の1枚は、Wynton Marsalis の From The Plantation To The Penitentiary
In the heart of freedom...in chains
In the heart of freedom...insane
In the heart of freedom...insane
In the heart of freedom...in chains
タイトル曲の歌詞ですが、黒人の歴史を語っているものです。そしてこの訴えは、今の世にもあることなのでしょう。
この作品ではウィントンのトランペット演奏も素敵なのですが、ウィントンは全体の構成を、バンドとてのムーヴ感に、恐らくは力を注いだ作品だと感じました。とにかくリズムとアレンジの絡み合いを堪能できました。そしてそこに、底力のあるジェニファー・サノンの歌声が乗り、聴きどころ満載の作品になっています。
歌詞の意味はわかるのかと聞かれたら返事に困りますが、このリズムとアレンジの絡み合いは十分に楽しみました。
 

マイナス1度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月 9日(土)07時16分22秒
  今日の1枚は、Wynton Marsalis の From The Plantation To The Penitentiary、Blue Note原盤、2006年6月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
私はウィントン・マルサリスの1980年代の作品は新譜で追っかけていましたが、ある時を境に新譜を買い求めなくなりました。ブルーノトートからの2003年録音作品は買いましたが、そこ止まりでした。Wikipediaで彼のページをみれば90枚近くの作品を発表し続けてきたウィントンですので、私は彼のほんの一瞬の姿を知っているに過ぎません。
今回聴く機会に巡り会えた作品は、2006年録音んのもで、メンバーは次の通りです。
Walter Blanding(ts,ss), Dan Nimmer(p), Carlos Henriquez(b), Ali Jackson(d), そしてJennifer Sanon(vo)です。どうやら歌手のジェニファー・サノンの参加が、この作品のポイントになるのでしょう。彼女についてネットで情報を求めましたが、本作品のページに行き着くのばかりでしたが、個人の方のページで彼女の紹介がありました。そのページによれば、2003年の「Lincoln Center's Annual Essentially Ellington Competition」に出演した彼女をウィントンは、「傑出したボーカリスト」と絶賛し、彼女が17歳の時からリンカーン・センター・ジャズ・オーケストラに参加することになったようです。
この情報を頼りにすれば、本作品を録音した際は二十歳ほどの彼女となります。
アルバムのタイトルは直訳では「植民地から刑務所まで」となりますが、その意味は何なのでしょうか。その辺りも意識しながら聴いてみます。






昨日の1枚は、Branford Marsalis / Joey Calderazzo の Songs Of Mirth And Melancholy。
いや、驚いた。サックスとピアノが一体となり、メロディを聴く者に真剣に届けてくれる、素晴らしい作品です。1曲目は「Mirth」側の演奏で、ジョーイ・カルデラッツォの曲作りのうまさが生きています。2曲目はブランフォード作で、「Melancholy」側の重量感ある曲です。この二曲だけで満足なのに、残りの7曲も良い曲、素敵な演奏が続きます。
二人が醸し出したメロディの余韻に酔ってしまう本作品ですが、ライナーノーツにフランスの作曲家のダリウス・ミヨー氏の生前の言葉が引用されています。
Anybody can acquire a brilliant technique...Melody alone permits a work to survive.
私は初めて知った言葉ですが、有名なものなのだそうです。本作品を聴いた後だと、昔から知っている言葉のように感じました。
 

1度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月 8日(金)07時36分18秒
  今日の1枚は、Branford Marsalis / Joey Calderazzo の Songs Of Mirth And Melancholy、Marsalis Music原盤、2010年1月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、400円で購入した作品です。
サックス奏者としてベテランとなった50歳目前(録音時)のブランフォード・マルサリス、そしてピアニストのジョーイ・カルデラッツォとのデュオ作品です。
この録音の際には45歳だったジョーイ・カルデラッツォは、マイケル・ブレッカーやブランフォードとの共演で、キャリアを積み重ねてきた方のようです。
こんな二人の共演盤、サックスとピアノでのデュオ作品なのですが、ブランフォードほどの名前ならば、もっと名のあるピアニストを選べばと思ってしまいますが、ディスクユニオンのページにこのデュオ作品制作に至った経緯が紹介されていました。
2009年のニューポート・ジャズ祭では、レーベル Marsalis Musicが自由に使える枠があったそうです。そこでブランフォードは、自身のバンドで共演していたジョーイ・カルデラッツォとのデュオで演奏したそうです。その演奏でブランフォードは、ジョーイが凄い地点に到達していることを知り、どうしても一緒の作品を残したく、本作品の録音になったそうです。
「歓喜と憂鬱」と題された本作品を、今日は聴いてみます。





昨日の1枚は、Eric Alexander & Lin Halliday の Stablemates。
経験からくる存在感と人柄で聴かせるリンさん、そのリンさんの存在を生かすように気を使いながらも自分もしっかり出しているエリックさん、笑顔で聴き進んだ1枚でした。最後の二曲、「The Night Has a Thousand Eyes」と「Stablemates」でのお二人の演奏が特に印象に残りました。
ステイブルメイツ、まさにそんな二人の演奏でした。
 

3度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月 7日(木)06時56分14秒
  今日の1枚は、Eric Alexander & Lin Halliday の Stablemates、Delmark原盤、1996年の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、250円で購入した作品です。
まずはテナーサックス奏者のリン・ハリデイさん、彼の1988年録音盤をこの「今日の1枚」で2001年(8月25日)に取り上げた際には、新・世界ジャズ人名辞典に掲載されていないお方なので、その経歴に触れられませんでした。それから20年、今や彼はWikipediaにページがあるようになったのです。そこから簡単に紹介すると、1936年にアーカンソー州に生まれ、10代でLAに移りプロとしての活動をはじめました。そしてNY、ナッシュビルなどに拠点を移していき、1980年からはシカゴを拠点としています。目立った活動実績がなかった彼が注目を浴びたのは、1990年代からリーダー作を発表し始めてからでした。計4枚の作品を残して2000年に亡くなり、その後に「今日の1枚」で取り上げた1988年録音盤が発売されたのでした。
そして1968年生まれのエリック・アレキサンダーですが、彼がリーダー作を発表したのも1990年代に入ってからのことです。そして両名とも初リーダー作はデルマークからでした。
年齢は30歳以上離れている二人ですが、共通点があるお二人なのです。そして1996年にデルマークから、二人の共演作品となった次第です。
ジョディ・クリスチャン(p)、ダン・シェイペラ(b)、そしてウィルヴァー・キャンベル(d)との演奏です。




昨日の1枚は、Shorty Rogers And His Giants の Bossa Nova。
エンターテイメントが詰まった演奏で、こういう作品を聴くのも良いもんだと思いました。娯楽を求めての演奏の中に、演奏の技量の高さも感じました。
これから機会あれば西海岸ジャズにも触れていこうと思いながら、タンゴの要素も感じられる演奏を耳に残しながら、このジャケも正解なのかなと思って、本作を聴き終えました。
 

5度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月 6日(水)07時25分52秒
  今日の1枚は、Shorty Rogers And His Giants の Bossa Nova、Reprise原盤、1962年6月の録音です。
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、400円で購入した作品です。
数年前に図書館で手にしたジャズ批評は、西海岸ジャズ名盤100選、との企画でした。七割ほどは聴いたことがあるかなと思いながらページをめくってみれば、100枚の半分も私は聴いていない作品でした。記憶が薄いのですが、聴いたことがあるのは三割程だったのかもしれません。複雑な気分で、ジャズ批評を書架に戻しました。
ショーティー・ロジャースが西海岸の名手を集めてボサノヴァに挑んだ作品を、今日は聴いてみます。ジョー・バネット、バド・シャンク、ピート・ジョリー、シェリー・マンなど、錚々たるメンバーが参加しています。
ところでジャケットで踊っている女性なのですが、ボサノヴァでこんな姿になるのかと不思議な気分になります。





昨日の1枚は、The Omer Avital  Marlon Browden  Project。
オマー・アヴィタルがリズムの方向性を決め、マーロン・ブラウデンが味付け良くドラムで決めて、アヴィシャイのペットが生と電気処理で駆け回り、オムリ・モーのローズも不思議な気持ちになる泳ぎを繰り出す、そんな熱気の演奏です。ファンクを基本に、多彩な方向性をみせています。
まずこのユイニットのこの方向性を示している1曲目のマーロン作「Marlonious」での盛り上がり、そしてアヴィタルの名曲「Third World Love Story」での心の叫び、この流れに圧倒されます。
マーロンがファンクに持っていき、アヴィタルがメロディアウスな方向に舵を変え、そんな繰り返しの中で、このユニット独自の世界を築くというのが、この「プロジェクト」の狙いなのかと感じました。この2003年以降のマーロンとアヴィタルの関係がどうなったのかは、調べても情報がありませんでした。
このライブは20年近く前のことなので、新たな動きは期待できないでしょう。聴き手の一人としての思いですが、アヴィタルとマーロン、そしてローズを弾くオムリ・モーの三人をベースにして、セッションごとにホーンを一人加えるという流れができていれば、興味深い展開になったはずです。このライブでのアヴィシャイが、この三人をベースに暴れんまくった演奏で、彼の個性を発揮し、さらにこのユニットの魅力を輝かせています。これが他のホーンだったらどうなるのか、私の妄想が続きます。
そんな妄想の一つをいえば、アナット・コーエンを入れて欲しい。水と油、そう感じる方が多いでしょう。しかしながらアナットのいろんなフォーマットの中で輝く可能性を考えると、私には素敵な展開が望めたと思います。
そんな妄想を感じさせるこのライブ盤、重みのあるものです。
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月 5日(火)07時28分24秒
  今日の1枚は、The Omer Avital  Marlon Browden  Project、Fresh Sound原盤、2003年7月の録音です。
Recorded live at the Yellow Submarine, Jerusalem とのクレジットがあります。エルサレムにあるイエロー・サブマリンとのライブハウスですが、このお店のホームページを見ると300人ほどを収容できそうなところです。Googleマップによれば場所はエルサレムの中心の、メインストリートから一本奥に入った通りにあります。
ベース奏者のオマー・アヴィタルと、ドラム奏者のマーロン・ブラウデンによる、イエロー・サブマリンでのライブ作品を。今日は取り上げます。トランペットにアヴィシャイ・コーエン、そしてオムリ・モーがローズを演奏しています。
さて主役の一人であるマーロン・ブラウデンとは何者だ、となりますのでネットで調べたところ、2000年にリーダー作を発表しているとの情報を得ました。ピアノ・トリオ・スタイルの作品です。彼に関する情報は、これしかネット上で得られませんでした。ディスクユニオンでの本盤紹介ページでも、マーロン・ブラウデンには触れておりません。
地元では知られた存在だと思うマーロン・ブラウデンと、この時期には名が売れ始めたオマー・アヴィタルの作品を、今日は楽しみます。





昨日の1枚は、Avishai Cohen Trio の Gently Disturbed。
郷愁の心を弄ぶかのマエストロのピアノ、アヴィシャイの仕掛けで三人一体で繰り出すリズムのうねり、そしてアヴィシャイのベースの音の響き、これらが重なり合って、ピアノ・トリオ・スタイルの名作となっています。
11曲全てにコメントしていきたいのですが、4曲ほどに簡単に感想を。
3人の共作の「Eleven Wives」では、人生で何度か経験する目紛しいタイミングのような、スリルある疾走感の演奏です。続くアヴィシャイ作のタイトル曲では、ベースとマエストロの左手が骨太で絡み合いながらスローなテンポで、人生に甘えたくなるような瞬間を描いています。
この作品に二曲、トラディショナルとクレジットされている曲があります。「Lo Baion Velo Balyla」、そして「Puncha Puncha」での演奏は、先に述べたこのトリオの魅力が凝縮されたものでした。
 

3度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月 4日(月)07時21分58秒
  今日の1枚は、Avishai Cohen Trio の Gently Disturbed、Razdaz原盤、2008年の録音です。
本作はベース奏者のアヴィシャイ・コーエンが、初めてピアノ・トリオとの形で吹き込んだ作品とのことです。ピアノ奏者は録音当時21歳のシャイ・マエストロ、そしてドラムはマーク・ジュリアナです。
私はこの作品を去年の7月に、Amazonの中古で購入しました。出品者はディスクユニオン大宮店でした。配達された本CDを手に取り、随分と安いつくりだと思ったものです。何しろ紙のペラペラしたジャケです。紙ジャケと呼べるものではなくペラペラ、そしてCDが直接入っており、ブックレットは無し。今回に改めて本作品を手にしてクレジットを見ましたら、「Promo only - not for sale」と書かれていました。試供品が中古市場に出回ることはLP時代からよくあることですが、ディスクユニオンほどの店が、何の断りも入れずに、筋論から言えば業界の裏切り行為をしたのかと、少し呆れました。
余談はこの程度として、本作品を聴いてみます。




昨日の1枚は、Anat Cohen & Trio Brasileiro。
1曲目は、Douglas Lora作の曲ですが、テンポ早い演奏の中で、このユニットの魅力をたっぷりと聴かせています。ギター二本と打楽器による軽快さと音の重なり、そしてアナットのクラリネットがそよ風のように加わっていきます。アナットさんの魅力の一つは、どのようなメンバーとの演奏でもその色に合わせながら、自分の個性を発揮するところなのでしょう。
7曲目にあるタイトル曲も、Douglas Loraの作です。フラメンコ風で始まり、幾つもの雰囲気を繰り出していく凝った作りです。Trio Brasileiroの重厚でいながら舞っているようでもあり、彼らの魅力全開の演奏で、船上パーティの姿が頭に浮かびました。この曲名をGoogle翻訳したた、「風配図」とのことで、これをウィキペディアでみましたら、「ある地点のある期間における、各方位の風向および風速の頻度を表した図」とありました。風の動き、演奏につながるものを感じました。
Trio Brasileiroを知ったこと、アナットの多彩なスタイルに接したこと、そしてギターのサウンドを堪能できたこと、私にとってはありがたい作品です。
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月 3日(日)07時37分14秒
  今日の1枚は、Anat Cohen & Trio Brasileiro の Rosa Dos Ventos、Anzic原盤、2016年12月の録音です。
この作品ではクラリネットを吹くアナット・コーエンが、Douglas Lora(7 Strings Guitar)、Dudu Maia(10 Strings Bandolim)、Alexandre Lora(Pandeiro, Hand Pans, Percussion) の三人からなる Trio Brasileiro と共演した作品です。
この三人組は、ブラジルのポピュラー音楽のスタイルの一つであるショーロを演奏している方々です。ウィキペディアによればショーロは、「19世紀にリオ・デ・ジャネイロで成立した」「即興を重視した音楽としてはジャズよりも歴史が古い」とのことです。このショーロから影響を受け、ボサノバやサンバの誕生に繋がったとのことです。
アナット・コーエンは以前からブラジル音楽と関わりがあったようなので、この共演も当然なのでしょう。




昨日の1枚は、Avishai Cohen の After The Big Rain featuring Lionel Loueke。
特にアコースティック・ギターでのリオーネル・ルエケの魅力は、まずはその響きです。弦の響きに聴き入ります。貧しく、ギターを買うのも、弦を買うのも苦労していた時代に、身につけたことなのでしょう。
「ワールド・ミュージック・ミーツ・コンテンポラリー・ジャズといった路線」と、ディスクユニオンのページにありました。ギターと歌でアフリカのベナンの音楽を軸とした世界に、アヴィシャイのトランペットが対峙していく内容であり、独特の流れを作っています。生音と電気処理で巧みな表現を行なっているトランペット、そしてジェイソン・リンドナーのローズも効果的であります。
このアルバムに独特の世界、喧騒と静寂が混じり合う街の一角を描いていると私は感じたのですが、アヴィシャイのこの姿は、この後の活動に続いていくことになります。
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月 2日(土)07時10分4秒
  今日の1枚は、Avishai Cohen の After The Big Rain featuring Lionel Loueke、Anzic原盤、2006年1月の録音です。
トランペット奏者アヴィシャイ・コーエンの、この2006年作品には、Lionel Loueke(g, vo), Jason Lindner(keyboard, Fender Rhodes), Omer Avital(b), Daniel Freeman(d), Yosvany Terry(chekere)が参加しています。
注目はタイトルにもあるリオーネル・ルエケの参加でしょう。「現代を代表するギタリスト」との呼び声もあるらしい彼について、Wikipediaから少し紹介します。
1973年にアフリカのベナンに生まれ、9歳から打楽器を演奏し始め、17歳から兄の影響でギターを弾き始めました。その後に彼は、コートジボワールの国立芸術研究所、バークリーなどで学びました。そしてある偶然でクラブのマネージャーから仕事を受け、またジャズを学び始めたました。そしてハービー・ハンコックやテレンス・ブランチャードなどとも演奏するようになり、2008年にはブルー・ノートからリーダー作を出し、メジャー・デビューするまでになりました。
2000年代に入ってから大きく注目を浴びるようになったトランペット奏者とギター奏者の共演作、これを今日は聴いてみます。




昨日の1枚は、Daniel Zamir の Amen。
私はまだ10代だった頃の1979年8月26日に、日本武道館で「プロレス夢のオールスター戦」をみました。メインの試合は「ジャイアント馬場・アントニオ猪木  vs  アブドーラ・ザ・ブッチャー・タイガー・ジェット・シン」でした。日本人対外国人という構図がまだ残っていたこの時期、本当に「夢の」「オールスター」でした。これから40年が経ちますが、私は「オールスター」と聞くと、あの夜を思い出します。
去年のGW明けからSNSでの紹介を受けて本格的にイスラエル出身ジャズマン達に触れ始めた私は、ザミールとトランペットのアヴィシャイ・コーエン、ベースにはアヴィシャイ・コーエンかオマー・アヴィタルの組み合わせで演奏させればと、思っていました。これこそ、「イスラエル」ということを省いても、現代ジャズ界の「夢のオールスター」と言えると思ったからです。
SNSでのイスラエル出身ジャズマンに作品紹介も50枚を超え、7月頭に最後の紹介となったのが本盤でした。そしてその中に1曲、正に「夢のオールスター」があったのです。通販ページで中古盤を探して数ヶ月経ち、ようやく購入できました。
その曲はアルファベット表記では「Shesh Shminiot」となり、Google翻訳によると「残りの委託」との意味です。ここでの演奏は、アヴィシャイの尖ったトランペット、オムリの豊かに繰り出すフレーズの数々、そして強力に揺れるオマーのベース、これらをザミールは見事に引き立て、更には自身の存在感をぶつけていく演奏となっています。
さて他の曲では、まさにザミール・ワールドとなっています。ユダヤの過酷な歴史からの音楽の世界をストレートに、ジャズを中心とした魅力を加えて、循環呼吸連発の速さの中で、ザミール節連発の演奏です。多くの方がこの作品に触れてザミールのファンになっていったことでしょう。
さて最後の曲はアルファベット表記だと「Hasar Hamemuna」となります。ここでザミールはミディアムからアップテンポを使い分けて、演奏しています。9分ほどで終わるのですが、50秒の空白の後に、12分の祈りが続きます。これについては何も言葉がありません。
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2021年 1月 1日(金)07時58分45秒
  今日の1枚は、Daniel Zamir の Amen、ACUM原盤、2006年の録音です。
このダニエル・ザミールの作品、デジパックとブックレットはヘブライ語と思われる言葉で書かれており、私には何も情報を得られませんでした。そこでネットから入手した情報を紹介します。
まずはディスクユニオンの本作紹介ページから。
ここに2006年作品とあるので、この「今日の1枚」でも2006年録音としました。この作品が発売された時には、海外から直接入手した一部のファンの間で話題になったとのことです。ディスクユニオンでの販売となったのは2009年に入ってからのようで、この手のCDの中では大ヒットとなったようです。
続いてHMVのページから。
この作品への参加メンバーが書かれています。Omri Mor(p), Omer Avital(b), Daniel Fridman(d)とのカルテットでの演奏ですが、1曲だけAvishai Cohen(tp)が参加しています。
アーメン、意味は「本当に」「まことにそうです」「然り」「そうありますように」だと、ウィキペディアにあります。ユダヤ教の方々には真の意味はもっと深いものなのでしょう。
 

1度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年12月31日(木)07時42分1秒
  19610607-06
Blues Minor (John Coltrane)
(7分21秒)



【この曲、この演奏】
「タイトルと異なり明確なブルース形式はとらないアップ・テンポのモード・チューン」(資料09)であるこの曲では、コルトレーンのテナーの爆進ぶりと刺激的なブラスのアンサンブルが重なって、迫力に溢れる展開となっています。
この曲のコルトレーンの演奏記録は、本セッションだけです。




【エピソード、ロック側からのアフリカ/ブラス】
「65年、中西部あたりを旅しながら、アルバム『ミスター・タンブリンマン』の制作を手伝っていたとき」とバーズを作ったギタリスト兼歌手のロジャー・マッギンは語る。「デイヴィッド・クロスビーの友達がいて、その家に呼ばれたんだ。そこに〈アフリカ〉が収められているコルトレーンのアルバムがあった。ただもうぶっ飛んだね。デイヴ・ブルーベックみたいなジャズは聴いていたけれど、その枠をはみ出すようなやつは聴いたこともなかった。実際に胸が痛くなったよ。心臓発作でもないし、腹にガスが溜まったわけでもない。いってみればそれは感情の痛みだ。心の中に新しい感情の領域がぽっかりとあいたんだ。最初は痛かったけど、次にはそれが好きになっていた」
「バンドが結成された頃にはコルトレーンはもういなかったから、あてにできるのはそのレコードだけだった」とグレイトフル・デッドのベーシスト、フィル・レッシュは振り返る。「一番は『アフリカ/ブラス』だな。(ドラムの)ビリー(・クロイツマン)は〈アフリカ〉でのエルヴィンのドラム・ソロが大のお気に入りだった。他の連中は、曲全体や構成やその展開の仕方、金管の使い方なんかがいいと言っている。それにコルトレーンのあの質の高いプレイから言って、〈ブルース・マイナー〉はおれのお気に入りの一つだよ」
(以上は資料13より)
 

15度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年12月30日(水)06時56分43秒
  19610607-05
Africa (John Coltrane)
(16分30秒)



【この曲、この演奏】
この曲の演奏に関連する記述が、資料03にあります。
初めてコルトレーンは、一曲全体を通して一つのモードで演奏できることを示した。その年の初頭、コルトレーンは聴く音楽の範囲を広げ、クラシック音楽だけでなく、民族音楽や外国の伝統的な音楽、アメリカ黒人のスピリチュアル、フォークウェイズに吹き込まれたインド音楽のレコードまで聴くようになった。インド音楽で彼が特に注目したのは、曲が単一なモードで作られていることだ。そこで使われるキーとフレージングの様式によって色合いが決められ、個性がかたち作られる。彼は曲としての結構が整った作品を好んでいたが、この時期以降、そんな彼の性癖は変化していくことになる。
「今日のコルトレーン」でお世話になっている各資料では、この演奏について音楽用語を用いての解説がいくつかありますが、聴き専の私にとっては、この演奏としっくりくる記述はこの資料03でした。
二日間のセッションで何度も演奏されたこの曲の最後のテイクであるこの演奏は、1961年9月1日にインパルス!から A(S)-6(Africa/Brass)として発売されました。初めてジャズファンが耳にしたインパルス!のコルトレーンは、この演奏でした。




【エピソード、クリード・テイラー その3】
インパルス!を立ち上げるクリード・テイラーは、最初に発売する四作品を相当に強力な作品とするために、次のラインナップを企画した。
A(S)-1 The Great Kai and J.J. / Kai Winding and J.J. Johnson
A(S)-2 Genius + Soul = Jazz / Ray Charles
A(S)-3 The Incredible Kai Winding Trombones / Kai Winding
A(S)-4 Out of the Cool / Gil Evans Orchestra
1961年に入りこの四枚のアルバムが発売された。(マハール注:発売月は2と4は二月となっているので、四作品同時発売だったと思う)
この四作品は順調なセールスを記録した。当然その内容からであるが、ABCパラマウントの強力な販売力と、趣向を凝らしたジャケットも、その売れ行きの理由となっていた。
これから半年後にインパルス!がA(S)-5として発売したのは、テイラーが好きだったオリヴァー・ネルソンの「ブルースの真実」で、この作品もまたインパルス!の次作を待ち望んでいたジャズファンの人気となった。
そして次の作品が、コルトレーンの「アフリカ/ブラス」である。テイラーがインパルス!の主力と考えていたコルトレーンである。そしてこれが、テイラーが制作したインパルス!最後の作品となった。
これは必然的なことでもあった。インパルス!の成功が華々しく続く限り、これを立ち上げた人間にも注目が集まる。1961年の夏が半分も終わらないうちに、そしてインパルス!がまだ設立から1年経たないうちに、クリード・テイラー はMGMからヴァーヴ・レコードの指揮を打診された。この半年前にMGMはノーマン・グランツからヴァーヴを250万ドルで買収していたのだ。(マハール注:ヴァーヴでも成功したテイラーは、1967年にCTI、Creed Taylor Issueを立ち上げた)
インパルス!が成功した理由の大きな一つは、コルトレーンとの契約であった。この点に関してテイラーは次のように語っている。
「さて、ここは気をつけなけりゃいけない。コルトレーンがどんな男だったか、誤解させたくないんだ。いまは彼は神様のように祭られているけど、当時は世間ではまったく知られていなかった。こうなるまでには時間がかかった」
「コルトレーンはインパルス!を助けてくれたけど、インパルス!はその恩を返していないんじゃないかな。コルトレーンは立派にコルトレーンであり続けたからね」
(以上は資料13より抜粋)
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年12月29日(火)07時13分30秒
  19610607-04
Africa (John Coltrane)
(16分9秒)



【この曲、この演奏】
初日に何度も録音を重ねたこの曲ですが、コルトレーンには満足できず、この日に再び取り組むことになりました。計6テイク、その中で完走できたには2テイク、その最初のテイクがこの演奏です。この演奏は、1974年7月にインパルス!からAS-9273(The Africa Brass Sessions, Vol.2)として、世に出ました。
さて演奏ですが、初日には13人だったホーン陣が、この二日目には10人となっています。そのアレンジは、引き続きドルフィーの手によるものです。そのホーン陣が筋肉質な演奏となり、演奏に刺激を与えています。そうなるとコルトレーンのテナー・サックスにはうねりが加わり、この曲の独創性を明確にしていきます。またエルヴィンの暴れっぷりも気持ちよく、なかなかの出来です。
初日と比べてとなると、これには好みもありますが、初日の良さも十分に理解しながらも、やはり二日目のこの演奏が素敵なものに聴こえます。
なおこの曲で、犬の遠吠え、或いは叫びのようなものが効果的に使われていますが、どの資料をみてもその中身は分かりませんでした。





【エピソード、本セッション】
二日間のアフリカ/ブラス・セッションの二日目が、この6月7日に行われた。初日の5月23日と同様に、コルトレーンにとって古巣のヴァゲル・スタジオでの録音である。初日は演奏者としては18人が参加していたが、この二日目は15人となった。
ホーン陣では、Freddie Hubbard(tp), Julian Priester(euphonium), Charles "Majeed" Greenlee(euphonium),  Jimmy Buffington(frh),  Garvin Bushell(reeds, woodwins) の5名がこの日は参加せず、Britt Woodman(tb) と Carl Bowman(euphonium) の2名が加わった。またベース奏者では、初日には「アフリカ」だけに参加していたポール・チェンバースがこの二日目には参加せず、アート・デイヴィスが加わった。
このアフリカ/ブラスの二日間セッションの間には、アトランティックの最後の録音セッションが、5月25日にあった。そこにはベース奏者のアート・デイヴィスが参加しており、それに引き続いてこの日にも加わっている。
この日には合計6テイクの収録となり、フォルス・スタートやブレイク・ダウンの3テイクを除いて、つまり完走できた3テイク全てが、MCA時代ではなくインパルス!時代に発売された。
 

7度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年12月28日(月)07時13分16秒
  19610523-30(36)
Africa (John Coltrane)
(14分9秒)


【この曲、この演奏】
アフリカ/ブラスの二日間のセッションで、コルトレーン作の「アフリカ」は何度も演奏され、最終的には3つのテイクが世に出ました。コルトレーンのこの曲の演奏は、このアフリカ/ブラスのセッションだけと思われていましたが、2008年発刊の資料07には、資料06にはないこの曲の演奏について、興味深い記述があります。1963年11月3日に西ドイツ・ミュンヘンのドイツ博物館内で催しがあり、欧州楽旅中の黄金カルテットがそこに出演し、この「アフリカ」を演奏したとのことです。しかしながら資料07では本当に「アフリカ」が演奏されたのかについて不確かであるとしています。
さて「アフリカ」、この5月23日に、計9つのテイクが演奏されました。資料07によれば、二つのテイクを編集したものが、1979年にIZ9361-2(Trane's Mode)としてインパルス!を吸収したMCAから発売されました。11分39秒までは3つ目のテイク(ここでは-30)、残りを最後のテイク(ここではー36)をつなぎ合わせたとのことです。
さて演奏ですが、この初日での演奏は、この曲の本番である二日目に向けてのスケッチのようなものだととの意見が多いです。ただここでの演奏も、ブラスのアレンジを担当したドルフィーの冴え、コルトレーンの心に刺さるようなテナー・サックスの響きがあり、またベースを二本にしたことにより奥深さが出ており、私には聴き所がる演奏です。





【エピソード、クリード・テイラー その2】
インパルス!を立ち上げる際のジャズ・レコード業界は、キャピトル、コロンビア、そしてRCAビクターといった大手レーベルがあり、他は独立系にインディーズであった。つまり規模の点で言えば、上と下があり中はなかったのだ。ABCパラマウントは、当然ながらインパルス!を最初からジャズ・レコードのメジャーにしようとしていた。
プロデューサーのクリード・テイラーは、音楽の内容そのもの以外にも、インパルス!のレコードに魅力づけをする必要ありと考えていた。コーティングされた見開きジャケットであった。ただしこれだと一枚あたり一ドルのコスト・アップとなる。インパルス!のレコードは5ドル98セントとなり、他社より1から2ドルの割高となるのだ。しかしテイラーは、これに拘り、上層部を納得させたのだ。
「LPレコードの顔には二つある。一つはコーヒー・テーブルの上に載っている際の見え方。もう一つは棚に収まっているときの顔だ。どちらの場合でも簡単にレーベルが判別できなければならない」と、テイラーは考えていた。時代の先端をいくカメラマンによる写真と、そしてデザインで、「コーヒー・テーブルの顔」とした。そしてジャケットの背中には黒をオレンジで印象を付けし、「棚の顔」したのだ。
テイラーはレーベル名もアイデアを持っていた。
「パルス(鼓動)という社名を思いついて、いろいろ考えていた。この言葉はいい連想を伴っているんでね。スローガンとしては、フィール・ザ・パルス(心を読め)、ザ・パルス・オブ・ザ・ミュージック・ワールド(音楽の鼓動)といったものを考えていた」
当初から考えていた社名は、「Pulse(パルス)」だった。しかしこの名は他のレーベルが使っていることが分かった。みなが落胆する中で、テイラーは次なる策を考え、そして「impulse!」と、あの印象的なロゴが生まれたのであった。
(資料13より抜粋して引用)
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年12月27日(日)07時46分45秒
  19610523-23(26,27)
The Damned Don't Cry (Calvin Massey)
(7分35秒)



【この曲、この演奏】
コルトレーンの親友カルヴィン・マッセイ作の曲で、さらにマッセイがアレンジを行った演奏です。またロマラス・フランチェスキーニが、指揮を行っています。
資料07によると、本セッション以外のコルトレーンのこの曲の演奏記録としては、この月にスタジオで行われたデモ演奏でこの曲が取り上げられています。その内容なのですが、「この月」らしいのですが、ひょっとしたら前年1960年の夏か秋かもしれないとのことです。どのスタジオかは不明で、場所も多分NYだがはっきりしないとのことです。コルトレーンのオーケストラでの演奏ですが、参加メンバーはエリック・ドルフィー、カルヴィン・マッセイ(tp)、ジョー・ファレル(fl)、オリヴァー・ネルソン(cl)以外のメンバーは不明とのことです。資料07の著者はこのデモ演奏のテープを聴いており、それはカルヴィン・マッセイのご子息の強力によるものとのことです。
また資料07によれば、本セッションは3つのテイクを合成したものとのことです。7回目のテイク(ここでは枝番-23 としている)を頭から6分まで使い、残りを二つのテイク(ここでは枝番-26,-27 としている)を貼り合わせたそうです。
さて演奏ですが、「マッセイ独特のウォームでエキゾティックなナンバー」(資料09)を、重厚なブラスを多用して効果的にしています。また硬軟のメリハリが効いています。コルトレーンはテーマでソプラノを吹き、ソロではテナーとソプラノで演奏しています。テイク7自体は途中で演奏が中断しているので、コルトレーンのソプラノでのソロが終わった時点までテイク7を使い、ベースからクロージングへ向かう場面で他の2つのテイクをつなぎ合わせたようです。
資料03ではこの曲について、「たどたどしい粗雑な出来であり、コルトレーンが1957年からリーダー作をレコーディングし始めて以来、初めての失敗作だ」と、手厳しく書いております。結局はコルトレーンが望む様子にならなかった演奏なのでしょうけれど、そこには常に挑戦者としての姿を私は感じます。映画に使えそうな演奏であり、資料03の著者の音楽知識に遥かに及ばない私には、楽しめるものです。しかしインパルス!としてはこの曲は世に出さず、売却先のMCAが世に出したわけであり、資料03の著者の見解が一般的なのでしょう。
この演奏はIZ-9361-2(Trane's Modes)として、1979年に世に出ました。



【エピソード、クリード・テイラー その1】
インパルス!のプロデューサーと言えばボブ・シールだが、インパルス!の立ち上げと特徴づけを果たしたのはクリード・テイラー であった。ジャズ界に名プロデューサー、或いは有名プロデューサーは何人もいるが、彼がその一人であることは間違いない。資料13から引用しながら、クリード・テイラー とインパルス!について書いていく。
クリード・テイラー は1929年にヴァージニア州に生まれ、大学時代は音楽に進むか、それとも医学に進むか迷っていた。彼はJATPのSP盤を残らず聴き込んだという。「延々と続くあのシリーズ盤さ。テナー・バトルにドラム・バトル。バトル、バトルできりがない。ジャズは好きだけど、こんな音楽はうんざりだと思っていた。それで、この世界に入って自分でやってみようと決めたんだ。細かいところをしっかり決めておいて、自由に吹くところもあるけれど、だらだらとしたソロにはしない」
大学時代、彼はビバップ時代のNYに足しげく通っていた。ソロ・プレーヤー同士が音楽を作るような新しいジャズのスタイルに、目をむけていたのだ。
卒業して入隊、朝鮮戦争で軍務を果たした後、彼はNYに戻り、音楽業界に何とか潜りこもうとあれこれ手を尽くした。1954年、半ば志破れ、心理学の方にでも進路を変えようと思っていたところ、同じようにあがいていたベツレヘム・レコードから単発の仕事が入った。
この小さなインディーズ・レーベルは前年からシングル・ヒットを飛ばそうと悪戦苦闘していたが、ままならなかった。創業者のガス・ワイルディは、これまでにないものをやろうと考えており、テオラーにはそのアイディアがあったのだ。
当時、くつろいだ感じのウエスト・コースト・ジャズが新たに登場し、「クール」の名の下に広く人気を博していた。流行にめざとい新米プロデューサーは、クールを好むオーディエンスを念頭に置いて、ハスキー・ボイスの無名歌手に声をかけ、彼女にじんとくるスロー・バラードを歌わせた。できあがったのが「バードランドの子守唄/クリス・コナー」である。このアルバムは意外にも2万枚の売上を記録したが、これは当時の業界の基準で言えば好調なヒットである。ベツレヘム・レコードはこれで救われ、さらにコナーとテイラーにも道が拓けた。
テイラーはこのままベツレヘム・レコードに残り、コナーのほかにもさまざまなアーティストと付き合った。フルートのハービー・マン、ベースのオスカー・ペティフォードとチャールズ・ミンガス、そしてJ.J.ジョンソンとカイ・ウィンディングの双頭クィンテットなどだ。テイラーにとっては実り豊かな時期であった。またルディ・ヴァン・ゲルダーと初めて一緒にやったのもこの頃だ。
しかし、テイラーは小さな成功に甘んじてはいなかった。1955年、もっといい予算をもらって一段上の仕事をしたいと思っていたところ、業界紙にある記事が出た。
「ビルボード誌は毎週欠かさず読んでいたよ。ある日、そこにABCパラマウントの新レーベル設立の話が載ってたんだ。そこでABCパラマウントの社長サム・クラークに一筆したため、面接してもらうことになったんだ。こんなことができます、と説明すると、あっさり採用になったのさ」
(資料13より、書かれている年が正確なのかと思う箇所も、そのまま引用した)
 

4度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年12月26日(土)07時20分50秒
  さてマリガンさんの「ソラ ジャケ」作品。
灯には苦労しない夜中の街を歩きながら、優しかった想い出を振り返っている姿が頭に浮かぶ、両方の「Night Lights」の演奏でした。
オリジナルのは、間の置き方が絶妙なマリガンのピアノが喜びを浮かべているようであり、アート・ファーマーとボブ・ブルックマイヤーの演奏もそんな展開にピッタリのものです。
CD追加曲のは、マリガンのクラリネットから切なさが浮かび上がり、これまた素敵なものでした。
私の今日の気分はピアノのマリガンかなと感じながら、こんな聴き方も良いもんだとうなずきながら、マリガンのバリトン冴える他の5曲と共に、本作を聴き終えました。
 

8度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年12月25日(金)07時15分9秒
  その前に、この作品が録音された1963年9月1日(日)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「政府、米の保護貿易を重視、日米経済にヒビ、強い態度で反省求む、鉄鋼業調査、輸入制限拡大など」
どのような強い態度なのかは、記事にはありませんでした。

読売「今週から本格作業、予算編成、八千億圧縮する、四兆に達した概算要求、大蔵省の方針」

朝日「難航予想の予算折衝、公共投資が焦点に、概算要求 四兆円程度か」

昭和39年度の一般会計予算は、前年から14%増の、3兆2,554億となりました。



ではこの9月1日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・1面に「デンマーク入り、大平外相、両国の友好深めたい」との見出し記事があります。
日本とデンマークの交流は、867年に日デンマーク修好通商航海条約を締結から始まり、特に日本の皇室は欧州最古と言われるデンマーク王室が、大変親密な関係を維持しています。(外務省のページより)
総理大臣を務め、大蔵大臣や通産大臣などを歴任した大平正芳氏は、二度にわたり外務大臣を務めました。最初がこの記事の時の1962年7月から1964年7月の池田内閣の時期、二度目は1972年7月から1974年7月までの田中角栄内閣の時期でした。
・4面下に日本長期信用銀行の広告があり、「東京駅と皇居のあいだ、そこに長銀の本店があります」として、俯瞰の写真を掲載しています。イメージ広告なのですが、このコピーでどのような効果を狙ったのか、私には分かりませんでした。
・TV欄 フジテレビ 18:30からの「いじわるクイズ」は、「時価1万円」との題でした。司会ロイ・ジェームス、(ホステス)松任谷国子とあります。この時期はまだホステスという言葉が正しく使われていたことが、この番組から伺えます。松任谷国子は画家のようで、テレビ・ラジオで何本ものレギュラー出演があったようです。松任谷正隆氏とは従兄弟とのことです。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年12月24日(木)07時25分14秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の30枚目は、Gerry Mulligan の Night Lights、1963年9月1日の録音です。(年月はジャケ情報、日は決め打ち)
アルバム名の意味は常夜灯、ジャケはイラストで、夜空の下に光あふれる大都会です。都会の夜は常に常夜灯、光が途切れることがない、そんなジャケとアルバム名です。
大物マリガンのこの大名盤なのですが、大人気盤と呼んだ方がよいのかと思います。この作品を愛聴している方は世界中にいるのだろうなと、本作を聴くたびに感じることです。
この愛される作品を「今日の1枚」で取り上げたのは、1999年2月28日のことでした。その際には触れなかったのですが、私が持っている1984年に国内発売されたCDには、タイトル曲の別テイクが収録されています。ご存知のようにマリガン作の優しさに包み込まれるこの曲は、一曲目に収録されており、そこではマリガンはピアノを演奏しています。その録音から2年後の1965年の10月のセッションで、この「Night Lights」が演奏され、そこではマリガンはクラリネットを吹いておりました。
今回のつまみ食いでは、オリジナルの「常夜灯」とCD追加収録の「常夜灯」の聴き比べをしてみます。
 

3度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年12月23日(水)07時35分14秒
  さてマレイさんの「ソラ ジャケ」作品。
愛聴盤ですから、レコードでいうA面もB面も大好きです。どちらかと聞かれれば、やはりA面です。私の中では名曲のタイトル曲からスタート、上向き気分の朝となる豪放な演奏を存分に楽しみます。続くのはヒックスとのデュオでスタンダードの「ボディ・アンド・ソウル」、特に予定のない休日の朝、コーヒーを飲みながら自分を顧みる気にさせる演奏です。ここまでにはジャケの雰囲気はなし。
そしてA面最後は、マレイの盟友ブッチ・モーリス作の「Light Blue Frolic」、日常が思いがけずに違う方向に転がり始めるような演奏です。マレイのスピード感溢れる演奏を楽しみながら、ジャケに似合う演奏は、こじ付けて言うならばこの演奏かなと思った次第です。
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年12月22日(火)07時44分15秒
  その前に、この作品が録音された1983年9月25日(日)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「日米欧政府 40億ドル分担、ブラジル債務、20億 輸銀新規融資、五ヵ国蔵相会議合意へ、残りは返済繰延べ」

読売「候補の酒井,畑野逮捕、東京医歯大教授選不正、双方で現金工作、池園も収賄で再逮捕」

朝日「酒井,畑野を逮捕、東京医歯大教授選汚職、支援争い贈賄工作、池園も再逮捕、五百万円授受認める」

酒井非常勤講師55歳、畑野講師47歳が、教授選で選ばれるために池園教授55歳にお金を渡した事件です。ネット情報によれば裁判の結果、池園は1年6月の実刑に、酒井と畑野は執行猶予となったようです。




ではこの9月25日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・3面 総合面に「医薬品の宇宙工場計画」との見出しの、小さな記事があります。米フェアチャイルド・インダストリーズ社とNASAとの協力で目指す計画とのことです。記事には宇宙での医薬品製造のメリットには触れていません。またネットで調べたところ、この計画が実現したかの情報はありませんでした。
・23面 社会面したに、「アニマルズ 日本最終公演」との広告があり、9月28日の厚生年金会館でのコンサートを宣伝しています。アニマルズの横には小さなフォントで、「オリジナル」と書かれています。
英国のロックバンドのアニマルズは、1963年から1969年まで活動しました。その後、1975年と1983年にオリジナル・メンバーにより再結成され、それぞれ二年間の活動を行いました。なお1968年に来日しましたが、プロモーターとトラブルになったようです。(ウィキペディアより)
・TV欄 フジテレビ 21:00からの「名人劇場」は、「おもしろ落語三人衆」として、三遊亭円歌、林家木久蔵、桂文珍が出演しています。この三人の中で、三代目三遊亭円歌は2017年にお亡くなりになっています。
 

1度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年12月21日(月)06時52分23秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の29枚目は、David Murray の Morning Song、1983年9月25日の録音です。
朝日が差し込み、素敵な1日を予感しながら朝食を、とのように「朝」は気分が上向くものを想像させるものです。しかし実際には、会社勤めの方々、或いは学校で勉学に励む方々の朝には、憂鬱で重苦しい一日の始まり、気分が沈む日も多いはずです。
このマレイのアルバム「朝の歌」のジャケ写は、まさに後者のものです。目覚まし時計に蹴飛ばされて起きてきればこの空模様、さぞかし辛い絵になることでしょう。
1999年9月5日に、マレイのこのカルテット作品を「今日の1枚」で取り上げました。私がマハール フォト&ジャズというサイトを開始して一年、まだオリジナル・ドメインを取得する前の時期であり、「マレイ特集」に力を入れていた頃です。そこでも書いたのですが、ジャズを聴き始め、エサ箱漁りでマレイの作品に熱を入れていた私が、この作品が世に出た辺りから、マレイの作品は新譜コーナーで手に取るようになりました。思い出深い作品であります。
マレイの奥様となるミンさんによるジャケット写真、「Poem for Coltrane」との作品名のようです。今回のつまみ食いでは、この写真の雰囲気にあう曲を探してみます。
 

2度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年12月20日(日)07時19分4秒
  さてミュンヘン・サックス一家さんの「ソラ ジャケ」作品。
リラックスできる響きがサックス四本で表現されており、アンサンブルの心地よさに浸ることができる作品となっています。そこにはクラシックの素養も感じさせます。
この演奏を冬山の一日とするならば、順調で楽しい登山だったと言えるものでしょう。
 

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