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14度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月30日(金)07時17分33秒
  19610525-05
Dahomey Dance (John Coltrane)
(10分52秒)



【この曲、この演奏】
コルトレーン作のこの曲の演奏記録は、本セッションだけです。(資料07)
資料09によればここでの演奏は、「ジャイアント・ステップス辺りでピークを迎えたシーツ・オブ・サウンドの明確な機能的奏法から、ここのフレーズ云々よりももっと印象を重視した何か神秘的なもののメタファーのようなものを導いている」とあります。この一文を私は興味深く感じました。二年間のアトランティックでの活動のコルトレーンの進化を端的な文章にしており、また私が感じながら表現できないことを上手く書いているなと思いました。
ここではテナー・サックスで演奏するコルトレーンは、テーマからソロ先発へと特別な世界観のような色合いで表現しています。その後のソロは、ハバードのトランペット、ドルフィーのアルト、そしてマッコイのピアノと続きますが、それぞれの世界を醸し出す演奏を行なっています。
タイトルの「Dahomey」とはダホメ王国のことで、現在のベナンの場所です。そこは専制軍事国家が奴隷貿易を収入源としていました。(ウィキペディアより)
アフリカ系アメリカ人の彼らにしか分からない思いを、この演奏に込めているのでしょうか。



【エピソード、事実上インパルス?】
このセッションで演奏された四曲中三曲で構成されたアルバム「オレ」は確かにアトランティックの作品だが、私にはインパルスの作品との印象で今でもいる。
アトランティックとの契約は三月末までだったのでしょうが、この五月の録音となった理由については、私がこの「今日のコルトレーン」で参考にしている各資料には記述がない。しかしそのことで、コルトレーンのインパルスでの最初の活動である「アフリカ/ブラス」の吹き込み二日間の間に本セッションが行われた。そのメンバーの編成は、管楽器を何本も用いて、ベースを二人にしたりと、「アフリカ/ブラス」での手法の小型版が本セッションと言えよう。その編成から得られた効果は、これまでのアトランティック時代にはないものだ。
次に録音スタジオであるが、これまでのセッションではアトランティックのスタジオで行われていたが、このセッションではA&Rスタジオで行われており、また録音技師もトム・ダウドではなくフィル・ラモーンである。A&Rスタジオもフィル・ラモーンもインパルスとは関係はないが、アトランティックとも関係があるわけではない。
スーパーバイザーとして今まで通りにネスヒ・アーテガンがクレジットされているが、特段何もしなかったのではと思う。
すでにインパルスのコルトレーンが、アトランティックとの契約履行のための本セッションであるのであろうが、その内容には一聴の価値が十分あるものだ。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月29日(木)07時24分26秒
  19610525-01
Ole (John Coltrane)
(18分15秒)



【この曲、この演奏】
コルトレーン作のこの曲の演奏記録ですが、1995年発刊の資料06ではこのセッションだけとなっていましたが、それから13年後に発刊された改訂版では、このセッションから二ヶ月後にライブで取り上げられていたことが追加されました。それはベースがレジー・ワークマンになってのカルテットに,、アート・デイヴィスのベースが加わってのものです。私家録音が残っているようですが、残念ながら世には出ておりません。
さて本セッションでのこの曲ですが、こちらでもベースはワークマンにデイヴィスとなっており、コルトレーンはソプラノ・サックス、そしてドルフィーはフルートを吹いております。
その演奏ですが、コルトレーンがスペインの民族音楽に触発して作ったこの曲に対して、先ずはテーマにおいてコルトレーンがソプラノでメンバーに魔法をかけるかのように演奏しています。ソロは、フルート - トランペット - ピアノ - ベース2本と続いていきますが、コルトレーンの魔法にかかったかのような展開です。ソロはコルトレーンのソプラノへと続きそのまま後テーマとなるのですが、コルトレーンに他のメンバーの魔法が加わったような、妖しさの世界の表現となっています。
コルトレーンがソプラノ・サックスの可能性を更に深めたとの同時に、全体をサポートするマッコイとエルヴィンの姿が何とも言えぬ仕上がりになっています。
コルトレーンの出番はさほど多くないのに全体がコルトレーンに支配されている、そんな内容です。
この曲は計4回演奏されました。最初がこの本テイクなのですが、資料07にアトランティックのセッション・ファイルが記載されており、そこにはこの本テイクに対して「very good first take, but long」と書かれております。そこでその後に3回演奏されたのですが、結局は最初のテイクを超える演奏はなかったようです。
なお録音最中ではこの曲は、「Venga Vallejo」との仮題がついていたと、同じく資料07にあります。



【エピソード、このセッション】
このセッションが、コルトレーンのアトランティックにおける最後のセッションである。二年間強で12回のセッションを行い、名盤を産んできたが、実験的、或いは試験的な作品も産まれてきた。
このセッションの後にコルトレーンのインパルスでのレコーディングが始まる、となるところなのだが、実際にはこの二日目にインパルスでの最初のレコーディングを行なっていた。それは「アフリカ・ブラス」のセッションで、5月23日と6月7日の二回に分けて行われた。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月28日(水)07時37分40秒
  19601026-06
Equinox (John Coltrane)
(8分35秒)



【この曲、この演奏】
資料07にはこの曲の演奏記録が6回ありますが、音源が世に出ているのは本セッションだけです。1959年12月2日と1960年10月21日にアトランティックのスタジオ録音で演奏されていますが、何故だかテープは紛失です。ライブでは、1960年9月24日のモントレー・ジャズ祭、1960年7月18日のフィラデルフィアのショウボート、そして1961年3月上旬のシカゴのサザーランドホテルでの演奏記録があります。
「コルトレーン作のモーダルなマイナー・ブルース。こういったミディアム・テンポの曲でリズム隊が創り出す、無機的でありながら異様なまでのテンションを胎んだ音空間は、後に”黄金のカルテット”の最も重要なモチーフとなった」と、資料09に書かれています。
まさにその通りと感じる文章です。一年間に渡り、この曲をテーマに自分を、そして自分のバンドを創り上げるか、そんなコルトレーンの取り組みが結実したここでの演奏と言えるでしょう。そしてそれは、インパルス時代へと続いていく序章となっています。



【エピソード、コルトレーンのホロスコープ その5で終わり】
彼の天逝は、多分、麻薬と酒を若い時から始めたせいであろう。が、その前兆は、放縦のしるしである第五宮の冥王星と、死の第十二宮で肝臓を司る木星にもあらわれていた。彼の主三分一座は、土星、天王星、冥王星と、害をもたらす運星ばかりだったので、彼は自分の死をありがたき救済だと思っていたのではないだろうか。

われわれはいま、水がめ座の活動期に入りつつある。ミュージシャンたちは星占いにとても敏感で、星からの振動波をすかさずキャッチし、自分たちの音楽を通して生命の霊的概念と波長を合わせ始めている。われわれは、ジョン・コルトレーンがその先頭を走っていることに感謝しなければならない。
ホレス・シルヴァー

(以上すべて資料01より)
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月27日(火)06時44分41秒
  19601026-05
The Night Has A Thousand Eyes (Buddy Bernier / Jerry Brainin)
(6分51秒)



【この曲、この演奏】
邦題「夜は千の眼を持つ」のこの曲についの出所は、よく分からないと資料14にあります。1948年に同名映画がありますが、その中で本曲を聞くことは出来ないとのことです。作詞作曲者も無名なこともあり、どのような経緯の曲か不明とのことです。
この曲の代表的演奏としては資料14では、ロリンズのアルバム「ホワッツ・ニュー」、ゲッツのアルバム「ザ・ドルフィン」と共に、ここでのコルトレーンの演奏を取り上げています。
コルトレーンのこの曲の演奏記録は、アトランティックのスタジオ録音として本セッションが三度目となります。1959年12月2日、1960年10月21日のセッションでの演奏は、世に出ておらず、資料07では恐らくは紛失したとしています。なおライブでは1960年6月10日のジャズ・ギャラリーで、この曲が演奏されています。
さて演奏ですが、軽快なテンポの中、吹きまくりのコルトレーン、そしてエルヴィンとマッコイののびのび演奏がそれに加わり、ハードバップの勢いを感じる演奏となっています。




【エピソード、コルトレーンのホロスコープ その4】
月の北方交差点は創造性の室である第五室の境界線にあり、実用性の室である第二室において月が移動していることは、絶えず変化を求める人間を示している。この変化の必要性が彼の女性関係に影響を及ぼしている。愛の星である金星が乙女座に入っているため、彼は女性の選択について人一倍やかましいのだ。
幻想と誘惑の星であり海王星が、彼の上昇宮魚座を支配する獅子座に入っているため、彼が名声を博することは明らかだ。それはまた、彼がロマンティックで神秘的な事柄に深入りしやすい傾向を持っていることを示している。海王星が仕事と奉仕の第六室に入っているため、コルトレーンは人類のために芸術を創造する大きな力を発揮するのである。
(資料01より)
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月26日(月)07時22分25秒
  さてフランセスコさんの「ソラ ジャケ」作品。
なんとなく疲れた退廃的な空間を表現しました、というようなピアノトリオとアルト・サックスの演奏でした。何かの主張、何かの変化、そんなものが欲しかったです。ただやりました、と感じてしまう演奏は、ジャケと同様でした。
どんな状況でも受けた仕事では全力を尽くす、そんなエディ・ゴメスの存在は確認でき、プロの意地を感じた作品です。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月25日(日)07時16分13秒
  その前に、この作品が録音された1998年10月7日(水)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「破たん前資本注入枠 新設、早期健全化法案、今国会成立へ、自民修正案、平和・社民が評価」
これはバブルでボロボロになった金融機関救済策なのでしょう。

読売「韓国民におわび明記、日韓共同宣言の全文、高次元の関係構築」
お互いに相手を思いやる、この意識がない国とは一緒に何もできないことが、この記事からの20数年で証明されています。

朝日「指紋押なつ制度全廃へ、外登法改正の方向、法務省、通常国会に提出準備」
これもある国の思考能力を停止させた行動によっての、流れでした。



ではこの10月7日の読売新聞から少しばかり紹介します。
・1面に「商品券減税が浮上、政府・自民」との見出し記事があります。自民党が連立を組む公明党へのおべんちゃらで始めたもので、1999年に地域振興券として6194億円を交付しました。この手法はその後も、2015年のプレミアム商品券、2019年のプレミアム付商品券で用いられました。
・37面にパルアクティブ社の広告があり、「ビッグバン時代のリゾート会員券、新登場」として、「アクティブ・アクシオン倶楽部誕生」として、80万円の会員権を宣伝しています。この会社は2011年に破産となりました。
・TV欄 NHK教育 12:00からは「山本容子のエッチング入門」が再放送されています。今でも活躍されている銅版画家の山本さん、私の記憶が確かなら「たけしの誰でもピカソ」というテレ東の番組のアートバトルのゲスト審査員で出ていたことがあり、その際に嫌いな挑戦者に見せる露骨な態度が印象に残っています。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月24日(土)07時43分37秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の25枚目は、Francesco D'errico の Av. of the Americans、1998年10月7日の録音です。
本作の写真家にクレジットされれいるStefania Zamparelli さんは、イタリアの女性カメラマンのようです。ネットにある彼女の写真を見ますと、フットワーク軽く各地を飛び回り、各地の今を切り取るタイプの写真家のようです。
ネットにあるStefania Zamparelli さんの写真は、ジャケットの写真とは印象が違うのです。ジャケのは、スロー・シャッターでブレた写真にして、何か意味があるのだと主張するような写真です。そして空は、完全に飛んでしまっています。
2002年3月22日に本作を「今日の1枚」で取り上げた際に、前段では私の勘違いがありました。「アメリカの通りに因んだフランセスコさんの曲が並んでいます」と書きましたが、とんでもない間違いでした。
さて後段で私は18年前に、「アイラーを甘くしたアルトが心地よかったのは数曲だけ。映画のバックに流れてくるような穏やかな演奏のピアノに、退屈感は歪めない」と、本作を全否定しました。こちらにも何かの間違いがあったのか、つまみ食いしてみます。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月23日(金)07時27分45秒
  さてさんの「ソラ ジャケ」作品。
三人の演奏の確かさ、録音の良さ、曲の解釈での悲しさと優しさ、そして切れ味の良さ、内容が良いから人気が高い作品であることを、私は20年かけてようやく理解できました。
この「つまみ食い」企画を通して、過去の私の「今日の1枚」での感想の恥ずかしさと向き合ってきましたが、今回のそれは本当に強いものでした。いくら、その時の感想を書くのが「今日の1枚」、とはいえです。
という反省をしながら、その時々で響き方が違うからこそ面白く、評論家や格付屋でもない私は、「I'm a fool to want you」での苦味が曇り空によく合うなと思いながら、あくまでその時の感想を素直に書くことを改めて心に決めた、今回のつまみ食いでした。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月22日(木)06時56分5秒
  その前に、この作品が録音された1999年5月8日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「預金保護へ新たな枠組、ペイオフ解禁にらみ 大蔵省検討、入札通じ預金を健全行へ継承、米国方式軸に」

読売「国と和解の公算、川崎公害訴訟、環境対策を確約、17年ぶり決着へ、東京高裁が提示」
経済成長期前の戦前から含めての京浜工業地帯からの大気汚染が、その対象でした。なおウィキペディアによれば「1996年12月25日:東京高裁にて、企業側と原告が和解」とありますが、この記事との関係は分かりませんでした。

朝日「自自公 修正で合意、組織犯罪法案、通信傍受対策絞る、衆院可決の可能性、参院公明なお異論」
この年の8月18日に、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律、通称は組織的犯罪処罰法あるいは組織犯罪処罰法が制定されました。



ではこの5月8日の新聞から少しばかり紹介します。
・2面 総合面に「信金も宝くじ販売、年内にも、法改正受け全信連方針」との見出し記事があります。これはあくまで「販売」であり、「発売」は旧日本勧業銀行時代より割増金付債券の発行権を認められていたみずほ銀行がほぼ一手に行っています。
・22面 スポーツ面下に雑誌「日経クリック」の広告があり、「パソコンでできるスゴイこと100」との特集を宣伝しています。情報機器は常に進歩し続けており、またインターネット上で可能なことも常に広がり続けているため、このような広告は今でも目にするものですね。
・TV欄 NHK教育 22:00からの「サイエンスアイ」、この日は「やさしい福祉ロボット」とのテーマでした。いつの時代も先先を考えて研究開発をしている方々のおかげで、介護ロボットが広がりそうな今に至っています。
 

13度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月21日(水)07時11分38秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の24枚目は、Baptiste Trotignon の Fluide、1999年5月8日の録音です。
あくまで私が見聞きした範囲ですが、このCDは中古盤市場で新品価格以上の値段をつけた最初ものでした。確か6千円ほどだったと記憶しています。またマイナー・レーベルの中のマイナーなレーベルの常として再プレス無しが普通でしたが、何とこのCDは再プレスされたのでした。そしてこれを書きながら知ったことですが、2003年には澤野からも発売されていたようです。
さて本作はバプティストさんの最初の作品であり、Wikipediaによれば彼は今に至るまで計15枚の作品を発表し続けています。人気者バプティストさんの人気作品なのですが、2001年1月16日に「今日の1枚」で取り上げた際には私は、「最近の欧州ジャズ・ピアノの流れに沿ったものですが、個性が感じられなかった」とか「このまま消える可能性大の方」などと酷評をかましてしまいました。
欧州にはつきものの曇り空の日々、そんな中の憂鬱感ジャケにはある本作品、20年ぶりに聴くことになります。
 

11度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月20日(火)07時32分36秒
  さてヤンさんの「ソラ ジャケ」作品。
私にとっては耳タコ盤なので、どんなに久しぶりであろうと、楽しく聴ける作品です。仕掛けの妙、心にやんわりと入り込むメロディ、適度な仕掛けが本作の魅力だと改めて実感しました。
ネットをみますと、本作は新品としては流通していないようです。またジャズ系のブログで本作を取り上げていたのは幾つもありましたが、あくまで私がみた限りでは2009年が最後です。21世紀に入って10年は生きられた作品ということなのでしょうか。
この作品が今の時代でも輝くためには何が欠けているのかなと考えを巡らせながら、自分にとっては愛聴盤なのだから余計なことかと考えを戻して、つまみ食いを終えました。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月19日(月)07時33分37秒
  その前に、この作品が録音された1997年5月10日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「火力新設 競争入札に、電気料金下げへ政府改革案、利用者向け直接販売、企業に解禁」

読売「公共投資計画 3年延長、実施額を実質圧縮、自民固める、補正予算も組まず」

朝日「野村証券を来週本格調査、東京地検、4000万円 供与容疑、監視委、2元常務ら告発へ」
総会屋 小池氏への利益供与で、この年には大蔵省接待汚職もあり、大揺れの野村証券でした。




ではこの5月10日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・3面 総合面の「ひと」では、小田茜さんを紹介しています。映画「秋桜(コスモス)」でエイズの少女を演じたとの紹介で、顔写真が載っています。私は知らない方ですが、1991年にNHK大河ドラマでデビューし、今でも現役の役者さんとのことです。
・35面 社会面に縦書きの小さな広告があり、「刀 破格市 5/16-19 クラタ 03(3989)1857」と、情報を詰め込んでいます。どうやら株式会社蔵田美術刀剣店の広告のようです。
・TV欄、この日はプロ野球4カードが放送されており、解説者は計6人でした。そのうちの4人が読売ジャイアンツOBです。引退後も職に恵まれるのは、人気球団のようです。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月18日(日)06時48分20秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の23枚目は、Jan Lundgren の Swedish Standards、1997年5月10日の録音です。
ピアノ奏者とベース奏者は菜の花畑で、そしてドラム奏者はそれより少し時期が進んだ場面で青空と共に写真に収まっているジャケです。スウェーデンの過ごしやすい時期なのでしょう。
ヤン・ラングレンのこの人気作は、私の愛聴盤でした。そして切ない思い出もある作品です。本当に聴き込んだ作品でしたが、2000年12月24日に「今日の1枚」で取り上げて以降は、聴く機会がグッと減りました。
「21世紀にも聴き継がれる名盤と言える作品ですな」と20年前に本作への感想を述べた私ですが、21世紀の大きな出来事の中にいる今、どのような感想で本作をつまみ食いするのか、楽しみです。
 

12度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月17日(土)07時46分46秒
  さてマレイさんの「ソラ ジャケ」作品。
本作を今回つまみ食いをして、洗練されたあっさり感がある演奏だと思いました。20年以上前の「今日の1枚」では、「重厚で落ち着いた演奏」と感想を述べた私ですので、感じ方が変わったようです。それは年齢から来るものがあるのでしょうし、本作録音から40年のジャズ界の進化(変化)によるものかなとも思いました。
考えてみれば1970年代から一部でしか注目されなかったロフト・ジャズの先鋭たちですが、そこで成し遂げた世界は、その後の世代がしっかりと吸収し、さらにその世代ならではの変化が加わっていったのでしょう。その変化に接して、そして本作を久しぶりに聴いて、先の私の感想になったのかと思います。
レコードでいうところのB面の二曲、「Last Of The Hipmen」と「3-D Family」をオアシスにいるような気持ちで聴きながら、ジャケの謎は演奏には関係ないなと苦笑いし、つまみ食いを終えました。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月16日(金)07時05分15秒
  その前に、この作品が録音された1981年10月31日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「都銀 農漁協と提携、給与振り込み 約二万の店舗利用、郵貯に対抗、まず富士・太陽神戸銀」
私はこの年に外食チェーンでアルバイトをしましたが、給与払は銀行振込の一択でした。

読売「一斉摘発 追徴へ、所得税逃れ無申告者、青色特典も対象、130万人を洗い直し」
映画「マルサの女」が公開されたのは、この記事から6年後のことでした。

朝日「日米共同決定に署名、核燃料再処理、85年以降運転に道 東海工場、米側 かなり譲歩」





ではこの10月31日の日経新聞から少しばかり紹介します。
・1面に「トーモク株 5%取得、段ボール最大手のレンゴー、市場安定へライバルに圧力」との見出し記事があります。現在でも、レンゴーもトーモクも業界の雄であり、レンゴーの思惑は実らなかったようです。
・8面に三菱電機の大きな広告があり、「音楽とノイズの100年戦争が終わった」として、「デジタル・オーディオ時代の幕明け」としています。記事を読む限りでは、コンパクトディスクの宣伝なのか。デジタルオーディオ全体の宣伝なのかが曖昧な内容でした。CD民生品の販売は、この翌年のことです。
・TV欄 TBS 20:00からの「全員集合」のゲストは、沢田研二・高田みずえ・甲斐智枝美・松本伊代でした。「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」「夢伝説」「枯葉天使」「センチメンタル・ジャーニー」を歌ったことでしょう。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月15日(木)07時34分21秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の22枚目は、David Murray Octet の Home、1981年10月31日の録音です。
夜空ながら雲の存在がはっきり分かる、マレイの奥様撮影のジャケです。1999年8月25日に「今日の1枚」で取り上げた際には建物のネオン看板かと思っていた箇所ですが、今見ると火事かなとも感じます。
マレイがオクテット編成に興味を傾けていた時期の作品なのですが、「今日の1枚」で私はタイトル曲について感想を述べました。他にも「Last Of The Hipmen」や「3-D Family」などのマレイ重要曲が演奏されている本作品なので、今回のつまみ食いではそちらの曲について感想を述べたいと思います。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月13日(火)07時17分21秒
  その前に、この作品が録音された1955年12月17日(土)の新聞を見てみましょう。
先ずはトップ記事。
日経「明年度の地財再建成る、交付税率を25%に、自治省案、自民政調会に提出」

読売「第23臨時国会終わる、二大政党対立、初の運営」

朝日「砕氷艦 南極へ出発、イースト・ウィンド号、松岡特派員同乗記、一路 スコット島へ、行手に待つ暴風圏」
アメリカの南極探査隊に朝日の記者が同乗取材しているとのことです。




ではこの12月17日の朝日新聞から少しばかり紹介します。
・3面に「論壇」があり、この日は中曽根康弘 衆院議員が投稿しています。タイトルは「原子力利用費の調整、研究費用と大学の自由について」であり、原子力合同委員長の立場でのものです。これから27年後に総理大臣になる中曽根氏ですが、その総理大臣時代のコメントと同様の、理路整然とした投稿内容でrした。
・7面下にライオン歯磨の「本社移転のお知らせ」との広告があり、東京都中央区日本橋堀留二丁目九が新住所で、電話番号も新しくなり、66-1250,1256-1259,4171-4175 となっています。
現在のライオンの本社は、1971年から東京都墨田区本所一丁目3番7号であります。この1955年での新住所には現在、アパホテルがあるようです。
・TV欄 各局の最後の番組は、NHKが20:30からの「気まぐれ旅行記」、日テレが21:00からの「ホームトピックス」、そしてKRテレビが21:40からの「スポーツニュース」でした。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月12日(月)07時30分5秒
  「今日の1枚からつまみ食い」、今回のテーマは「ソラ ジャケ」です。


「ソラ ジャケ」作品の21枚目は、Stan Getz の In Stockholm、1955年12月17日の録音です。(ジャケ記載データの翌日)
「飛行機のゲッツ」をジャケでつまみ食いするなら、当然ながら飛行機でしょう。しかし1回目のつまみ食いでは「楽器ケース」、そして2回目の今回は「ソラ」となりました。
2000年6月21日の「今日の1枚」でも、2018年の「楽器ケースでつまみ食い」でも、私はこの作品の優しさと心地よさを書きましたし、多くの方の思いも同じことでしょう。
青空の中で飛行機に乗るのは、安心するものです。そう考えると今回のつまみ食いでの感想も、過去二回と同じものになってしまいます。
機内では希にスリリングな展開を味わう場面があります。そんなところを探しながら、つまみ食いしてみます。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月11日(日)07時18分34秒
  昨日の1枚は、Yuval Cohen の Song Without Words。
優しく誠実なユヴァルさんのソプラノ・サックスの奏でを、シャイさんのピアノが巧みに盛り上げ、時にはピアノもしっかりと自己主張する、そんな中身です。ユヴァル作のタイトル曲、シャイ作の「Nehama」と、冒頭の二曲でそんな世界を心地よく味わえます。そして続く六曲でもその姿なのですが、50分を聴き通すには厳しい面も感じます。スタンダードやコルトレーンの曲などのアルバム構成ですが、そんな気になります。
そんなことを感じながら、ジャケを開いてみれば、左側に誠実なお二人の写真、そして右側にユヴァルさんのコメントがあり、そこに「The emphasis in this album is on melody, and a simple but honest dialogue between two friends」とあります。「このアルバムで重要なのは、メロディーと、2人の友だちでの派手さはないが偽りのない対話です」との一文を読み、この作品の聴き方が分かった気持ちになりました。CDの機能を使い、シャッフルで再生し、15分ほどの世界を楽しむのが良いでしょう。そすると「派手さはないが偽りのない対話」を心から楽しめます。
 

15度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月10日(土)07時22分11秒
  今日の1枚は、Yuval Cohen の Song Without Words、Anzic原盤、2009年8月の録音です。
コーエン三兄妹の最後に、長男であるソプラノ・サックス奏者のユヴァル・コーエンの作品を取り上げます。まずはWikipediaから簡単に彼を紹介します。1973年にテルアビブで生まれた彼は、1991年から1993年までイスラエル軍のビッグバンドで演奏し、その後にアメリカに移り、バークリー音楽院とマンハッタン音楽院で学びました。彼の最初の作品は2007年発売の「Freedom」、2010年に本作品を発表しています。2014年にはダウンビート誌での賞を受け、そこでピアニストの浜村昌子とデュオ演奏をしたとのことです。また同姓同名のピアニストがいますが、彼とは全く関係ないとのことです。
アナットさん、アヴィシャイさんと妹と弟は活発なレコーディング活動を行っていますが、長男のユヴァルさんは控え目なレコーディング活動となっています。
さて本作ですが、イスラエル出身ピアニストで今やジャズ界の主要ピアニストといえる、シャイ・マエストロ(1987年生まれ)とのデュオ作品です。





昨日の1枚は、Avishai Cohen's Triveni の Dark Nights。
夜の静けさと共に一人で過ごす時間も、人には大切なもでしょう。落ち着き、巡らす考え、悩みに悩み、たまに夢を描け、やがて眠りに入り新しい日を迎える、私もそんな時間を大切にしています。
本作はそんな気持ちを、多様な角度から表現している演奏です。この三人の息の合い方はお見事ですし、聴き惚れるものです。またアヴィシャイのトランペットは、偉大な大先輩の影響をたっぷりと受けながら、オリジナリティを確立しているものです。刺激を求める粋がった姿と、優しさを願っている柔な面、このいったりきたりも演奏から楽しめ、これがアヴィシャイの個性なのかなと思ったりもしました。
エフェクターを使い多重録音をしたりの演奏もありますが、全く気にならないものです。光っているトランペット奏者と息の合ったベースとドラム、素敵な世界を作り上げました。
本作が発表された2014年に、アヴィシャイは初来日公演を果たしたとのことです。そこで聴けた方々は、幸運だったことでしょう。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月 9日(金)07時03分59秒
  今日の1枚は、Avishai Cohen's Triveni の Dark Nights、Anzic原盤、2013年9月の録音です。
コーエン三兄妹の一人、トランペット奏者のアヴィシャイ・コーエンの第七作目を、今日は取り上げます。
Wikipediaでの彼の紹介を、簡単に引用します。8歳の時に彼は母にトランペットを習いたいと頼み、10歳の時にはThe Rimon Big Bandで演奏をはじめました。また10代の時にイスラエル・フィルハーモニック・オーケストラで演奏をしたそうです。アメリカに移りバークリー卒業後の1997年には、Thelonious Monk Jazz Trumpet Competitionで三位に輝きました。この後にNYでプロ活動を本格化させ、2003年にリーダー作品を発表し、現在に至るまで様々な形で作品を発表し続けています。
本作はイスラエル出身のOmer Vital(b) と Freddie Waits の息子さんである Nasheet Watts(d) との演奏であり、この三人は2010年から活動しているそうです。さらに本作にはアナット・コーエンも参加しており、他に二曲でキーボード奏者とヴォーカルも加わっていおります。
アヴィシャイ作の6曲と有名な4曲の演奏、即興にこだわって録音された作品とのことです。




昨日の1枚は、Anat Cohen の Notes From The Village。
アナットさんの魅力は、しなやかさだと感じました。曲づくり、アレンジ、そして演奏にそのしなやかさが様々な色を添えています。
「ワシントン広場の夜は更けて」という曲があります。ヴィレッジ・ストンパーズが1963年に放ったヒット曲です。インストなのですが、日本では漣健児が詩をつけて、何人もの方がこの曲をカバーしました。私は憂歌団のアルバム「知ってるかい!?」で聴いていた曲ですが、夜更の広場の風と月明かりに落ち葉、そこから香るものを感じ、印象に残っている曲です。
アナット作の「Washington Square Park」との曲が一曲目にあります。かつてこの公園はヒッピーやゴロツキの溜まり場となり治安が悪化していたけど、今世紀に入り高級化が進み安全な公園になったとのことです(ウィキペディアより)。アナットさんの曲、そして演奏には、その端境期の公園の昼間の様子が描かれているようです。さらには芸術を夢見る若者のパフォーマンスもあり、明るく混沌としているの演奏となっています。まさに彼女の曲づくり、アレンジ、そして演奏のしなやかさが発揮されたものになっています。私は「ワシントン広場の夜は更けて」を思い出しながら、アナットさんのとの対比を楽しんで聴きました。
他にも良いものが並んでいる本作品、そこにあるしなやかさにイスラエルらしさが微かに、そして絶妙に加わっているものです。
 

14度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月 8日(木)07時29分1秒
  今日の1枚は、Anat Cohen の Notes From The Village、Anzic原盤、2008年5月の録音です。
コーエンさん兄妹のアナットさんは生年月日非公表なのですが、バークリーには1996年に入学したようです。プロとしての本格活動は1999年からのようで、今までにリーダー作は6枚発表しています。そして先の 3 Cohens を含め、いろんな方々との作品も発表しています。そんな彼女の活動は高く評価されており、2007年にはジャズジャーナリスト協会から「新進気鋭のアーティスト」と「年間最優秀クラリネット奏者」を受賞したのを皮切りに、今まで絶え間なくいろんな賞を受けています。そして2017年にはアカデミー賞の二つの部門でノミネートされtました。(以上はWikipediaからの情報)
Jason Lindner(p, Rhodes), Omer Avital(b), Daniel Freedman(d, per), そして2曲だけGilad Hekselman(g)が参加している本作は、2008年に発表された彼女の三作目であります。
主役のアナットさんは、クラリネット、テナー&ソプラノ・サックス、そしてバス・クラリネットを、本作では使用しています。そういえば彼女はジャズジャーナリスト協会から「年間最優秀マルチリード奏者賞」を何度も受賞しています。




昨日の1枚は、3 Cohens の Braid。
「伝統的なジューイッシュ音楽、クレズマー、ハシディックなどの東欧音楽」がイスラエル出身ジャズマンの特徴として、表現への入れ具合はミュージシャンによって異なってきます。昭和歌謡で例えるならば、ダニエル・ザミールが「ど演歌」表現ならば、この 3 Cohens は「ムード歌謡」といったところでしょう。いろんなパターンの曲にひっそりと先の特徴を忍ばせる、そんな演奏でした。
ユヴァルが三曲、アナットが二曲、そしてアヴィシャイが四曲を、本作に提供しています。クレジットされてませんが、それぞれのアレンジは提供者が行ったことでしょう。見事なのは、それぞれの曲で提供者が目立つ演出なぞせずに、三人の特徴を曲にピッタリと合わせたアレンジを行っていることです。幼少期から音楽を共にしてきた彼らならではのことですし、曲作りの段階からそこを頭に入れていたと思います。
三人の曲作りにも良く、今やジャズ界の大物となっているリズム陣にも感心し、楽しめる作品に仕上がっています。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月 7日(水)06時49分56秒
  今日の1枚は、3 Cohens の Braid、Anzic原盤、2006年9月の録音です。
イスラエル出身ジャズマンの作品について、今年の5月からSNSの知人に50枚強紹介いただき、私は6月から8月にそれらを中心に40枚強を購入しました。「今日の1枚」で徐々に取り上げていきます。
イスラエル出身ジャズ奏者の主要な中に、コーエン三兄妹がおります。男性が1973年生まれのYuval Cohen(ss)と1978年生まれのAvishai Cohen(tp)、女性がAnat Cohen(ts,cl)であります。女性のアナットについてWikipediaでは、生年月日は伏されておりました。ネットでは1979年生まれと書いてあるページもありましたが、別の作品のジャケで見る限りはアヴィシャイより年上のようです。
内ジャケに三人のことが少し書いてありますので、紹介します。
テルアビブ生まれのこの兄妹は、ご両親の支えにより、音楽への情熱を持って育ちました。幼少期には三人は同じ芸術学校で音楽を学び、家でも一緒に練習していました。その過程で三人はそれぞれの高い音楽的素養を感じていきました。
三人は最終的にジャズを勉強していくことを決め、順繰りにNYに移り住みバークリー音楽学院に入学しました。やがて三人は変化に富むアンサンブルを通して、それぞれの音楽の理想を求めるようになったのです。
三人それぞれがミュージシャンとしてバンドリーダーとして評判になった2003年に、3 Cohensとしてレコーディングすることで、三人が一つになる長年の夢を実現させたのです。
スリー・コーエンズとして二作目となる本作品は、アーロン・ゴールドバーグ(p)、オマー・アヴィタル(b)、そしてエリック・ハーランド(d)との演奏になっています。





昨日の1枚は、Daniel Zamir の Forth and Back。
赤レンガ倉庫でのザミールのライブで興奮してから、早くも五年経ちました。会場に詰めかけた方々を、完全にノックアウトした演奏でした。
本作品はその時期に最も近いのですが、ライブでは「伝統的なジューイッシュ音楽」となるのでしょうけど、イスラエルと言うかあの地域というか、その色がもっと濃かったです。何しろ初来日、そして横濱ジャズプロムナードということを意識しての、ザミール音楽初聴き者への名刺がわりの演奏だったのでしょう。
ザミールの独特の世界が縦に斬り込むものだったとしたら、本作は前後左右に目を見渡すような余裕感を感じる演奏かなと感じました。とは言ってもザミールの世界、後半での展開はまさにそれでした。
Thirty Six, Thirty Five B, Seven B, Thirty, Two, Forty Six, Yes Eleven, Four, Fifty Six と、数字の曲名だけが9曲並んでいます。恐らくは年齢なのでしょう。最後の三曲の流れには「伝統的なジューイッシュ音楽」が色濃く、今の私の心を揺さぶるものでした。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月 6日(火)07時30分37秒
  今日の1枚は、Daniel Zamir の Forth and Back、Jazzhaus原盤、2015年6月の録音です。
イスラエル出身のサックス奏者のダニエル・ザミールは、2000年に入ると新譜をチェックしているジャズ好きには、お馴染みの存在となっていたようです。私が知ったのは、2015年10月のことでした。それはあまりにも衝撃的な、横濱ジャズプロムナードでのライブでした。すぐにダニエル・ザミールのCDをスマートフォンで注文したものです。
そのCDはこの「今日の1枚」で、横濱ジャズプロムナードで出会った方々特集をした2018年10月に取り上げました。(2018/10/5)そしてすぐに本CDを購入しましたのでした。
前回取り上げたザミールの作品は2002年録音でしたが、今日取り上げるのは2015年であり、横濱ジャズプロムナードでの演奏の4ヶ月前の録音です。Daniel Dor(d), Gilad Abro(b), そしてOmi Mor(p)との演奏です。
横濱ジャズプロムナードのWeb ページでは、「待望の初来日!!これがリアルなイスラエル・ジャズ。伝統的なジューイッシュ音楽、クレズマー、ハシディックなどの東欧音楽にジャズのエッセンスをまぶしたその独特の音世界は唯一無二」とザミールが紹介されていました。
アルバム名に関して一言。デジパックのCDジャケには、どこにもアルバム名がなく、表ジャケや背中に「DANIEL ZAMIR」と書かれているだけです。これをアルバム名にしているのかと思いましたが、ザミールのWeb ページやディスクユニオンなどの販売店には「Forth and Back」とありました。




昨日の1枚は、Sun Ra の St. Louis Blues。
LPでいうところのA面でのタイトル曲とスタンダードの「Three Little Words」と続く展開が、先ずは聴き所の一つでしょう。「St. Louis Blues」の激烈な壊しっぷり、気持ちの高ぶりでの「Three Little Words」と、ブルース感覚をベースにした演奏は、酔えるものでした。
B面にはサン・ラのオリジナルが並んでおり、私のいつもの感覚頼りで言うならば瞑想と浮遊感の中で宇宙の旅の厄難も感じ、彼の宇宙を感じられます。
いつかはサン・ラのアーケストラ作品で「今日の1枚」が埋まっていくことを予感しながら、ピアノ一本作品を聴き終えました。
 

21度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月 5日(月)06時53分45秒
  今日の1枚は、Sun Ra の St. Louis Blues、IAI原盤、1977年7月の録音です。
私はサン・ラという名前にロック少年の頃から接してきましたが、その演奏は聴いてきませんでした。接してみたいが接してはいけない、理由もないそんな思いが強かったのでしょう。この「今日の1枚」で取り上げた彼の作品は僅か一枚で、晩年のことです。(2018/5/3)多作で有名なサン・ラですので、私には聴くべき彼のアーケストラ作品が山のようにあるのです。
サン・ラのソロ・ピアノ作品を購入しました。今年の春過ぎにSNSでこの作品を知り、そのジャケをみて、これは自分が聴くべき作品との嗅覚が働いたのです。レコードやCDを長年に渡り買い続けてきた人ならば、自分の嗅覚だけを頼りに購入した作品が多数あることでしょう。
さて本作を買うと決意し、Amazonで調べたのですが、中古CDがえらい高値(6000円ほど)で並んでいました。しかし検索をアルファベットからカタカナに変えたところ、国内中古CDが2000円弱であり、購入に至りました。
国内盤に日本語での解説があるのですが、私の理解を超える部分が多く、サン・ラの解説はこうあるべきなのかと皮肉を言いたくなったのですが、その中から私の脳に入ってきた情報をいくつか書いておきます。
サン・ラは1914年5月22日生まれとの説があるが、彼は地球外の惑星で生まれ名前も生年月日も不詳というのが「真実」。(この国内CDは2004年5月22日に生誕90周年として発売されている)
最近入手したサン・ラのディスコグラフィーでは、ナンバリングが788で終わっている。(これは788枚のアルバムで演奏しているとのことか、788回のセッションありなのかは不明)
サン・ラのアーケストラ以外の作品は少なく、ソロ作品はサターン・レーベルに二枚、このIAIレーベルに本作を含め二枚ある。
これは1977年7月3日のライブであり、アーケストラの演奏の中から敢えてピアノだけでの演奏を集めたのが本作品である。
「生誕90周年宇宙浮遊券、土星?地球」なる切符がおまけで付いている本作品を、今日は聴いてみます。




昨日の1枚は、Milt Jackson & John Coltrane の Bags & Trane。
アトランティック側が本セッションを仕掛けたのか、コルトレーンが望んだのかは分かりませんが、プラスアルファが本セッションから生まれなかったことは、残念であります。
重厚さ、軽やかさ、そして希望と不安な気持ちが流れるA面は、それなりに聴きごたえあるものでしょう。そしてB面は丁丁発止を期待しての選曲なのでしょうけれど、思ったような結果にならなかったとのものでしょう。
ミルト・ジャクソンが「俺の方が格上だぞ」とコルトレーンに迫り、「今の俺に立ち向かえるか」とコルトレーンが切り返す、そんな展開が欲しかったです。しかし見方を変え、この両者の気軽な顔合わせと楽な気持ちで聴けば、楽しめる作品です。
 

20度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月 4日(日)07時01分48秒
  今日の1枚は、Milt Jackson & John Coltrane の Bags & Trane、Atlantic原盤、1959年1月の録音です。
コルトレーンのアトランティック初録音は、規格番号1368として1961年12月に発売されました。コルトレーンのアトランティックでの録音は1961年5月が最後なので、本作が発売された時点では、どの演奏も発売できる状態でした。そんな中で第4弾に本作をアトランティックが選んだ理由は分かりませんが、このレーベルの人気者だったミルト・ジャクソン、そしてアトランティックの顔になってきたコルトレーン、この両者の組み合わせならば一定の売り上げは確実と判断したのでしょう。
このセッションでは8曲が録音されましたが、このアルバムには「Stairway To The Stars」「Blues Legacy」「Centerpiece」が外され、5曲が収録されています。各曲については「今日のコルトレーン」をお読みください。



昨日の1枚は、John Coltrane の My Favorite Things。
本作の中でタイトル曲の次に語られるのは、「サマータイム」でしょう。A面の冒頭にタイトル曲、B面の頭に「サマータイム」、それぞれ印象深い演奏を用意しています。そして各面ともに二曲目には、気軽に聴ける演奏を用意しています。このアルバム構成の見事さが、本作の良さの一つでしょう。各曲については「今日のコルトレーン 」をお読みください。
さてタイトル曲ですが、「今日のコルトレーン 」には書かなかったことを一つ触れておきます。このアルバム発売と同時に、シングル盤、EP盤(45-5012)で「マイ・フェイヴァリット・シングス」が発売されました。14分弱の演奏のオリジナルに対して、シングルではA面に2分42秒、B面に3分2秒を収録しています。つまりは思いっきり切ってのシングル発売なのです。
どのように収録したのか知りたくネットで調べましたが、なかなか情報が得られませんでした。そこでジャズ盤専門店を50年近く営業しているお方にお聞きしました。なんと単純にぶつ切りした収録とのことです。そしてそのシングル盤は、その店主さんは恐らくは一回しか出会ったことがないそうです。それも数年前に国内で有名なコルトレーン蒐集家が、そのオリジナル盤の数々を手放した時とのことです。
私には生涯出会えない「ぶつ切り」なのかと思いながら、それでも店主さんに、「万が一入荷したら、よろしくね」と伝えて、電話を切りました。
アルバム構成の良さ、そして「ぶつ切り」も聴きたくなるタイトル曲、愛すべきアルバムです。
 

19度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月 3日(土)06時14分37秒
  今日の1枚は、John Coltrane の My Favorite Things、Atlantic原盤、1960年10月の録音です。
コルトレーンのアトランティックからの第三弾は、人気曲「マイ・フェイヴァリット・シングス」をアルバム名にして、規格番号1361で1961年3月に発売されました。
コルトレーンのアトランティックといえば、本作品と「ジャイアント・ステップス」の二枚が、人気作品となります。ただし「ジャイアント・ステップス」はアルバムの総合評価での人気なのですが、本作品はタイトル曲だけが語られる作品のような気がします。
1960年10月終盤の三日間(21,24,26日)に、マッコイ・タイナーとエルヴィン・ジョーンズ、そしてベースにスティーヴ・デイヴィスという、黄金カルテット一歩手前のメンバーで、本作品に収録されている四曲が録音されました。



昨日の1枚は、John Coltrane の Coltrane Jazz。
それぞれの曲については「今日のコルトレーン」をお読みいただくとして、収録されている八曲は良い内容なのです。ただし、コルトレーンのアルバムの顔になる演奏がない、これが残念なところです。B面の真ん中の「Like Sonny」と「I'll Wait And Pray」の二つを、A面の最初の二曲に、或いはA面とB面の最初の曲に持ってくれば印象が変わる作品になるのですが、しかし「コルトレーンのアルバムの顔」としてはとの感があります。ただし、それぞれ一曲づつとりあげれば、人間コルトレーンの姿を感じる演奏を楽しめるものです。
このアルバムは、あまり語られることがないものです。アトランティックでの前作の「ジャイアント・ステップス」と、この後に発売される「マイ・フェイヴァリット・シングス」との間に、埋もれたような見方が一般的でしょう。しかしながら、この時期のコルトレーンがメロディを大切にした作品として楽しめる作品です。
 

17度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月 2日(金)07時23分43秒
  今日の1枚は、John Coltrane の Coltrane Jazz、Atlantic原盤、1959年11月の録音です。
コルトレーンのアトランティック第二弾の本作品は、1961年2月に規格番号1354として発売されました。前作の「ジャイアント・ステップス」から、一年以上経ってからの発売です。1959年末の二つのセッションから7曲、1960年10月のセッションから1曲が収録されています。
何故にアトランティックはドル箱コルトレーンの第二弾を、一年以上の間隔を開けて発売したのでしょうか。確かに1曲だけは録音から4ヶ月後の発売なのですが、別に他にも録音済みの曲があったわけであり、その1曲の「Village Blues」はどうしても本作に必要な曲だとは言えないものです。逆に全8曲の中に、1曲だけが違うメンバーとなり、アルバムのバランスを悪くしているように感じます。
第一作から一年以上経過してからの第二作の発売の理由を想像すれば、大好評の「ジャイアント・ステップス」の売れ行きの勢いが落ちてから、第二作目の発売となったのでしょうか。この仮説を裏付けたく発売直後の「ジャイアント・ステップス」の販売状況を調べたのですが、そんなデーターにはたどり着けませんでした。
Wynton Kelly(p), Paul Chambers(b), Jimmy Cobb(d)の演奏が主体の本作品を、聴いてみます。




昨日の1枚は、John Coltrane の Giant Steps。
アルバムの構成が素晴らしい、これは名盤の必須条件です。湧き出すスピード感のA面、生命感が溢れ出るB面、私はこんな風に感じていますが、至極の演奏を見事な配置で聴かせてくれる作品となっています。努力人コルトレーンが偉材コルトレーンになった瞬間が、このアルバムと言えると思います。各曲についてはリンクを貼った「今日のコルトレーン」を、お読みください。
それとこの作品での演奏、特にA面の演奏は、技術的にとんでもない域なのだそうです。その辺りについては、「凄い演奏」としか言えない私には、なんとも歯痒いばかりです。
さて1960年1月にこの作品が発売されましたが、この月にはマイルスの「ing三部作」の三作目「ワーキン」が発売されています。コルトレーンのプレスティッジでのリーダー作をみると、「ラッシュ・ライフ」は一年後の発売となっています。もちろんその後に「セッティン・ザ・ペース」や「スタンダード・コルトレーン」が発売となっていくのです。
当時のジャズ愛好家の方々はコルトレーンを理解するのが大変だったのでは、と思ってしまいます。例えばこの「ジャイアント・ステップス」を聴いてコルトレーンに興味を持った方が、その翌年のコルトレーンの新作が「ラッシュ・ライフ」、そしてライブに行ってみればドルフィーとのヴィレッジ・ヴァンガード、どれがコルトレーンなのか悩んだことでしょう。私もそんな悩みをしてみたかったものです。
話が逸れましたが、A面とB面の色合い、そして曲順の流れも体に染みついている本作品、これは多くの方に言えることだと思います。そして発売から60年を過ぎた今でも再発を繰り返す本作品ですので、本作が体に染み付いた人々をこれからも増やしていくことでしょう。
 

18度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年10月 1日(木)07時26分21秒
  今日の1枚は、John Coltrane の Giant Steps、Atlantic原盤、1959年5月の録音です。
コルトレーンはアトランティック・レーベルに、1959年1月から1961年5月にかけて、12回のレコーディングを行いました。それらの演奏は、1960年1月から1966年4月にかけて、8枚のオリジナル・アルバムで発売されました。
今日取り上げる大名盤「ジャイアント・ステップス」は、その8枚の最初に発売されたもので、1960年1月に「1311」との規格番号で発売されました。
収録されている演奏は、1959年5月4日から「Countdown」と「Spiral」、翌日5月5日から「Giant Steps」「Cousin Mary」「Syeeda's Song Flute」「Mr. P.C.」、そして12月2日から「Naima」が収録されています。
最後の録音の翌月にアルバム発売、その最後の録音は5月5日にも録音していたがテープ紛失、コルトレーンにそれなりの契約金を払ったアトランティックだが第一弾は契約から10カ月後、これらの事実から私が考える「ジャイアント・ステップス」発売までには、次のようなお話があったのでしょう。
1955年からのプレスティッジ時代でコルトレーンは、ハード・バップの中で多くの経験をし、そして演奏かとしての自分を大きく前進させましたし、コルトレーン自信がそれを大きく感じていたことでしょう。その中で徐々にプレスティッジが準備するレコーディング環境では実現できないアイディアに、コルトレーンは包まれていきました。そんな葛藤は1958年5月23日のセッションに聴くことができます。
私はこの時期にコルトレーンの頭の中にあったアイディアが、「ジャイアント・ステップス」だったと思います。そのアイディアの実現のためには、自分の思うメンバーで、自分の演奏したい曲を、しっかりと準備した環境が必要でした。それはプレスティッジでは叶うことではなく、違う環境が必要となりました。恐らくは1958年5月にはプレスティッジとの契約更新はしないことをコルトレーンは決め、そしてアイディア実現のための準備を始めたのでしょう。
それから半年後の、アトランティック最初のレコーディングがあり、それはアトランティックが用意したミルト・ジャクソンとの双頭セッションでした。恐らくアトランティックもコルトレーンも最初の作品は強力なものにしたく、その意味ではミルトとのレコーディングは弱いもので、コルトレーンのアイディアの実現に両者が一致したことでしょう。
3月26日には「Giant Steps」や「Naima」といった、コルトレーンが温めていた曲を、多くのテイクを重ねてのレコーディングを行いました。しかしピアノのシダー・ウォルトンは、あくまでコルトレーンのアイディアという意味では当てはまらない演奏内容だったこともあり、3月26日の演奏はボツとしました。そして5月に入り、ピアノをトミー・グラナガンに、ドラムをアート・テイラーに替えて、ポール・チェンバースと共に二日間のレコーディングを行いました。それは手応えのあったものでした。これでアトランティック 第一弾の発売に向けて、諸作業が進んでいくはずでした。
9月頃の発売に向けての準備の中で、重要曲「Naima」を消してしまった、という一大事になったのでしょう。アトランティックとしては他にも良い演奏があるので「Naima」無しでの発売を望み、しかしコルトレーンとしては「Naima」無しでは発売できない、そんなやりとりがあったはずです。
再びのレコーディングの準備を行い、しかしながら演奏者を含めて都合が合わず、結局11月24日と12月2日のレコーディング設定となり、ただしメンバーはピアノがウィントン・ケリーに、ドラムはジミー・コブへの交代となり、ようやく「Naima」が録音されました。
やたらと紛失するアトランティックですが、この「Naima」には最善の注意を払い、年が明けてすぐの「ジャイアント・ステップス」、コルトレーンのアトランティック第一弾アルバムの発売となりました。
私の妄想オハナシはここまでとして、大名盤「ジャイアント・ステップス」を聴いてみます。
 

16度

 投稿者:マハール  投稿日:2020年 9月30日(水)07時17分32秒
  19601026-04
Liberia (John Coltrane)
(6分50秒)



【この曲、この演奏】
アフロ色濃いこの曲はコルトレーンによるもので、資料07によれば3回の演奏記録があります。最初は、1960年6月10日のNYのジャズ・ギャラリーでのライブでのものです。このライブはコルトレーンがアトランティックで取り上げる曲の初演が並んでおり、その後のコルトレーンの活動を考えると重要なライブと言えますが、音源は私家録音で世に出たことがないのが残円です。この曲2度目は本セッション、3度目は1961年3月上旬のシカゴのサザーランド・ホテルでのライブです。
さて演奏ですが、インパルス時代のコルトレーンのアフリカ色が示されている演奏であり、エルヴィンとのぶつかり合いが、実に魅力的であります。



【エピソード、コルトレーンのホロスコープ その3】
魚座が誕生時に上昇しているが、これは社交性と音楽的才能と他人への同情にあふれた理解力を彼に与えている。しかし、この上昇はまた、彼の人柄がよいために他人に利用され、自分の精力と資産をそのために吸い取られることを意味している。そして、彼の人生における願望が他人にすべてを与えることであるという大きな矛盾対立を生じさせているが、自分自身の創造的な仕事のための時間と精力をなおも残してくれてはいるのだ。
また、その誕生時に天王星が上昇している点にも注目すべきである。この星の宇宙時代の星である水がめ座の前進宮を支配し、彼のホロスコープ の天頂の主星であり、職業を司る木星が水がめ座に入っているため、彼は仕事上の急進的かつ革命的なアイディアに関心を持つことになる。おひつじ座に入っている先鋒の月は、新奇で革新的事柄に関心を持つことを示している。天王星はまた、人々の注意をひく、知名度の高い人間を示している。そして木星が第十二室に入っていることはしばしば死後の問題に関係することを意味し、コルトレーンが死んでから世間に広く認められるようになる運命を示している。
(資料01より)
 

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