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土曜日

 投稿者:マハール  投稿日:2017年11月 4日(土)09時03分47秒
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  今日の1枚は、Lester Bowie’s Brass Fantasy の The Fire This Time、In & Out原盤、1992年5月の録音です。スイスのアールブルクという街の、ムーンウォーカーというクラブでのブラス・ファンタジーのライブ作品を、今日は紹介します。このクラブの写真をネットで見たのですが、外観は裏街の建物そのままであり、中身はキラキラ照明の300人ほどの演奏会場です。映画でよく見るような若者向けの施設との印象ですが、この作品の演奏が行われた25年前はどんな感じだっtのでしょうかね。
次にジャケットを見ると、とんでもない炎に包まれている商店の写真が掲載されています。このCDにある解説では、このライブの前日にLAで起きた暴動の様子とのことです。日本でも連日報道されたロサンゼルス暴動のことです。いくつもの人種問題が、この日に一気に爆発し、約1週間、死者53人、負傷者約2,000人を出し、放火件数は3,600件、崩壊した建物は1,100件という被害になりました。ジャケットにある炎の商店の一つの看板には、「Lara’s Toys & Gift」と書かれています。焼かれたからにはここは白人地区だったのでしょうが、このお店もとんでもない被害者であります。今でもこのお店が存在しているのかネットで調べたところ、CAのモントローズという街に、同名店があります。焼かれたお店とは場所は違うようですが、同じ店が今でも続いているならば、それは何よりであります。
さてブラス・ファンタジーのこのライブに話を戻しますが、曲名を見ると、前日の暴動報道を受けて演奏曲を変えたように思いました。


昨日の1枚は、Lester Bowie’s Brass Fantasy の Serious Fun。ジャズ側の演奏での情念深掘りのアンサンブルは、お見事の一言です。カークの「溢れ出る涙」も素敵ですが、圧巻はホリディの「奇妙な果実」でありました。一方のR&B側では明るい曲を並べてあり、その曲調に沿ったアンサンブルを聴かせてくれ、それは楽しめるものです。その中でのボウイのソロでは憂いを感じさせるもので、ジャズ側での情念深掘りと一体感のある演奏と感じました。この作品は、上っ面を聞くだけでも十分楽しめ、深く聞けばさらに違う世界が広がる内容であります。
 
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