新着順:168/2099 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

赤口

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 8月10日(木)07時53分31秒
  通報
  今日の1枚は、Larry Young の Unity、Blue Note原盤、1965年11月の録音です。
ジミー・スミス登場前にはジミー・スミスのようなオルガン奏者はおりませんでしたが、
ジミー・スミス登場移行はジミー・スミスのようなオルガン奏者ばかりとなりました。
そのスミスばかりの中で、自分のスタイルを発揮したオルガン奏者と問われれば、
誰もがこのラリー・ヤングをあげることでしょう。そしてヤングの作品の中で
最高傑作と問われれば、誰もが本盤をあげることでしょう。新主流派の流れにしっかり
と身を置きながら、誰にもないヤングの個性を発揮した作品であります。参加メンバー
も、この時代の寵児ばかりです。ウディ・ショウ,ジョー・ヘンダーソン,そして
エルヴィン・ジョーンズであります。




昨日の1枚は、Don Cherry の Brown Rice。ローリング・ストーンズの名曲「ブラウン・
シュガー」は、女性の陰部を指す隠語であることは有名な話です。このチェリーの
作品のタイトル「ブラウン・ライス」にも、何かを指す意味もあるのかと思い調べ
ましたが、それらしき情報は得られませんでした。この作品を聴き終えて感じた
ものは、アフリカの限られた穀倉地帯に立ちながら夜空を眺めて、宇宙に想いを
寄せている姿でした。そんなことをチェリーは表したかったのかのと勝手に思って、
更には「ブラウン・ライス」にそんな意味があるのではと余計な想像をしてました。
こんな世界を表すためにチェリーが行ったのは、徹底したスタジオ作業でした。
一発録りジャズとは違い、電子楽器を多用した上で、多重録音を行っているのです。
これはこれで、チェリーの姿と想いを作品とする必要な手法だったのでしょう。最後に
リマスターについて、少し述べます。特にロック作品ですが、ここ10年以上、
かつての名盤のリマスターが花盛りであります。様々なデジタル手法を用いて高音質
を目指したものであります。しかしながら出来あがったものは、ミュージュシャンが
オリジナル作成時に表したかったものが、壊されているものが多いのです。デジタル
技術発達お披露目ショーのようなことを、感じでしまいます。話をチェリーの本盤に
戻しますが、リマスターを行ったヴァンゲルとスナイダーは、こんなコメントを
本作に残しています。「アナログ録音されたこのアルバムには、もともとのテープ・
ヒス・ノイズがあります。我々はあえてこのヒス・ノイズをデジタル・マスタリング
中に削除せず残してあります。これはオリジナル・マスターにおけるサウンドを完全に
残すための我々の見解でした」とのもの、ミュージシャンと対峙しながら数々の
作品を世に出してきたヴァンゲルの録音技術者としての矜持に、頭が下がりました。




 
》記事一覧表示

新着順:168/2099 《前のページ | 次のページ》
/2099