新着順:379/2186 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

3日、スター・トレック5 新たなる未知へ

 投稿者:マハール  投稿日:2017年 4月 3日(月)07時57分30秒
  通報
  今日の1枚は、Johnny Griffin の Do Nothing 'Til You Hear From Me、Riverside
原盤、1963年6月の録音です。黄金の1950年代を通過したジャズの世界は、1960年代
になると多様な方向性を見せ始めます。その中にあって、活動の場面を欧州に求めた
ミュージシャンも数多くおります。今日の主役ジョニー・グリフィンもそんな一人で、
この作品を録音した後すぐにオランダに渡り、その後は欧州を拠点にしておりました。
バディ・モンゴメリー(p,vib),モンク・モンゴメリー(b),そしてアート・テイラー(d)
との録音です。



昨日の1枚は、Johnny Griffin の The Kerry Dancers。ジョー・ゴールドバーグが
ライナー・ノーツに次の文章があります。「ここ数年、私たちは、輝かしい若手
ミュージシャンたちが、広義での超絶技巧の名の下に、単なる目立ちがり屋に陥って
しまうかなりのケースを目の当たりにしてきた。ありがちなことだが、テクニックを
磨くことが自分達が追求する全てになった時、一流ジャズの残酷なまでの競争社会
では、彼らは徐々に消え去り、その後はごく稀に消息が聞かれる程度だ。結局のところ
明らかなのは、超絶技巧だけでは十分でないということだ」と書かれています。ここで
意味することは、時代をこの作品が発売された時から50年以上の間、絶え間なく当て
はまってきたことでしょう。そしてジャズをロックなりクラシックなりに置き換えても、
同様なことが言えるはずです。ミュージシャンとして表現したいことをしっかりと
持っている者だけが、何枚も何年も一線に居られ、かつその死後においても功績が
輝いているということでしょう。このグリフィンの作品にも、聴く者に届けたい
グリフィンの心が詰まっています。そんな演奏を聴いて今回私の心に強く響いた演奏は、
フォークソング編ではタイトル曲も無論素晴らしいですが、「Black Is The Color
Of My True Lover's Hair」でありました。アメリカ南部の山岳地帯で歌われていた
曲で、その発祥はイギリスだと言われているものです。愛する人の髪の毛に触れな
がら一杯飲み、一日の疲れを癒す男の姿が浮かんでくる、優しい心で満ちた演奏です。
B面ではグリフィンの十八番になる「Hush-A-Bye」も素晴らしいですが、今日は
サラ・カッシー作の2曲が感じ入りました。濃いブルース「25 1/2 Daze」も良かった
ですが、懐かしさと素朴さの「Ballad For Monsieur」の不思議さに聴き入りました。
グリフィンの心が存分に味わえるからこそ、この作品は今でも人気盤なのでしょう。



 
》記事一覧表示

新着順:379/2186 《前のページ | 次のページ》
/2186