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今のところ、術前化学療法をフルに行って、その後に腫瘍が残存しているかたに何か追加治療をやって良いのか悪いのかを示すデータはありません。すなわち誰もUFTを使うと良いのか悪いのかわかりません。
では、なぜUFTを使う先生がいるのでしょうか。UFTはそれほど副作用はないし、少しは効く気がすると言うのが使う先生の理屈だと思います。でも本当に効果はあるのでしょうか?
抗癌剤は追加すればするほど、薬を追加した分の追加効果は少なくなってきます。FECの再発予防効果は30%くらいありますが、追加されたタキソールは15%くらいしかありません。その次の薬を加えるとどれだけのメリットとデメリットがあるのかわかりません。この場合の抑制効果の割合は40%再発するであろう人を28%にするのがFEC、それを24%に出来るのがタキソールです。40にかけて、その次に28にかけてもらうと数字が出ます。
さらに耐えうる量くらいの薬(最大耐用量)を加えて効果があるとすれば8%くらいでしょうか。それをかけて1.8%くらいのメリットが出るかもしれません。もしも手術だけで再発する可能性が20%くらいであれば、今の数字は全て半分になります。
だからメリットとデメリットを考えて抗癌剤治療は術後、術前の場合には6ヶ月に押さえようという考えが世界の常識です。追加をするかどうかの臨床試験がJBCRG04と言う試験で始まっています。それでゼローダの追加効果の結果が出るとわかります。UFTくらいで相当のメリットが出るとうれしいのですが、効果も副作用同様に低いと思います。UFTだけならやらないよりそれなりのメリットはあるかもしれませんが、6ヶ月の濃厚な治療の後にUFTを加えてもそれほど治療効果はないのではないでしょうか。でもないかどうかは臨床試験をしないとわかりません。でもUFTでは効果が出る可能性が低いと思われるので誰も試験をしようとしませんね。効くかもしれませんけど。。。。
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